【日帰り】の登山コースガイド
日帰り
検索結果851件中
221-240件
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広河原から恵那山へ
- 日帰り
- 7時間15分
- 11.2km
広河原から恵那山へ
- 日帰り
- 7時間15分
- 11.2km
深田久弥の日本百名山の一つ、恵那山。神坂峠から登るルートなどたくさんのコースがありますが、ここでは距離が一番近い広河原から登るルートを紹介します。 南信州昼神温泉郷から中央道の園原インターチェンジ方面へ進みヘブンス園原スキー場入口を過ぎ、花桃の里の並木を見ながらさらに奥へと入ったところに広河原登山道駐車場はあります。ゲートがあり車はここまでです。トイレがあるのでここで済ませ、登山届を提出していざ出発です。 しばらくは舗装された林道を川沿いに歩きます。トンネルを過ぎると恵那山入口(広河原登山口)の看板があるので見落とさないようにしましょう。林道から左に河原へおりると丸太橋があって川を渡ります。渡ったところから本格的な登山道に入ります。 登り始めは広葉樹林で、秋には紅葉がきれいなところです。右に左につづら折りに登り、周囲の木々がカラマツに代わって急坂を登れば表示看板「4/10」の尾根上に出ます。ここを右に尾根を辿ります。緩やかな道を進むとやがて視界がひらけ、シラビソやダケカンバのまばらな笹原を進みます。目指す恵那山を正面に見上げつつ、やがて広がった笹原のコルを過ぎると再び樹林帯の急登が始まります。展望もなく苦しい登りが続きます。焦らずにゆっくり登りましょう。 尾根がゆるやかに右に曲がっていき、ツツジなどの低い木々が出始めたら唐突に頂上展望台に着きます。ここには展望の為の櫓があり、一等三角点と恵那山山頂の看板もありますが、最高標高点はもう少し先にあります。ただし、わかりにくいところにあるので無理に探そうとすると道迷いの原因となるので注意しましょう。 展望スペースを過ぎて少し下った所に避難小屋とトイレがあります。風の強いときなどは休憩するのにとてもありがたい小屋です。 避難小屋から引き返す際に、ほかの登山道(黒井沢登山道)に入り込まないように確認してから歩き始めましょう。また登りで苦労した石段や笹の土目はとても滑りやすいので慎重に下山しましょう。同じ道を広河原登山道駐車場まで戻ります。深田久弥の日本百名山の一つ、恵那山。神坂峠から登るルートなどたくさんのコースがありますが、ここでは距離が一番近い広河原から登るルートを紹介します。 南信州昼神温泉郷から中央道の園原インターチェンジ方面へ進みヘブンス園原スキー場入口を過ぎ、花桃の里の並木を見ながらさらに奥へと入ったところに広河原登山道駐車場はあります。ゲートがあり車はここまでです。トイレがあるのでここで済ませ、登山届を提出していざ出発です。 しばらくは舗装された林道を川沿いに歩きます。トンネルを過ぎると恵那山入口(広河原登山口)の看板があるので見落とさないようにしましょう。林道から左に河原へおりると丸太橋があって川を渡ります。渡ったところから本格的な登山道に入ります。 登り始めは広葉樹林で、秋には紅葉がきれいなところです。右に左につづら折りに登り、周囲の木々がカラマツに代わって急坂を登れば表示看板「4/10」の尾根上に出ます。ここを右に尾根を辿ります。緩やかな道を進むとやがて視界がひらけ、シラビソやダケカンバのまばらな笹原を進みます。目指す恵那山を正面に見上げつつ、やがて広がった笹原のコルを過ぎると再び樹林帯の急登が始まります。展望もなく苦しい登りが続きます。焦らずにゆっくり登りましょう。 尾根がゆるやかに右に曲がっていき、ツツジなどの低い木々が出始めたら唐突に頂上展望台に着きます。ここには展望の為の櫓があり、一等三角点と恵那山山頂の看板もありますが、最高標高点はもう少し先にあります。ただし、わかりにくいところにあるので無理に探そうとすると道迷いの原因となるので注意しましょう。 展望スペースを過ぎて少し下った所に避難小屋とトイレがあります。風の強いときなどは休憩するのにとてもありがたい小屋です。 避難小屋から引き返す際に、ほかの登山道(黒井沢登山道)に入り込まないように確認してから歩き始めましょう。また登りで苦労した石段や笹の土目はとても滑りやすいので慎重に下山しましょう。同じ道を広河原登山道駐車場まで戻ります。 -
鴛泊から沓形へ
- 日帰り
- 8時間40分
- 11.3km
鴛泊から沓形へ
- 日帰り
- 8時間40分
- 11.3km
利尻山では携帯トイレが必須アイテムです。携帯トイレブースが登山道の各所に設置されているので宿泊施設等で事前に購入しておきましょう。鴛泊コースの登山口は標高220mの北麓野営場。山頂までの標高差は1500m。長丁場となるので早朝の出発がお勧めです。自然休養林北麓野営場には入山届、水洗トイレ、携帯トイレの回収ボックスもあります。10分ほどで日本名水百選にも選ばれている湧き水「甘露泉水」があります。利尻山では最後の水場となるのでここで十分補給しましょう。3合目の甘露泉を出発しエゾマツ・トドマツの原生林の森を抜け6合目の第1見晴台、第2見晴台と標高を上げていくと約4時間で8合目の長官山に到着。ここで初めて利尻の山頂が現れます。尾根の左右に海に見えるという利尻ならでは景色を堪能できます。なだらかな尾根を15分ほど行くと避難小屋、そして9合目付近から利尻山固有種のリシリヒナゲシやボタンキンバイなどの高山植物が現れはじめます。9合目から山頂までは火山性のスコリアの急登が続きローソク岩が見えると山頂はもうすぐです。 1721mの本峰は登山道が崩落しているため、また植生回復のために立入禁止となっているので1719mの北峰を山頂としています。山頂からの展望は素晴らしく、360度広がる海、また天気が良ければサハリンやモネロン島、天売・焼尻島なども見える絶景です。また山頂の東西に広がるお花畑も季節の花が咲き誇ります。 下山は沓形ルートへ。利尻山最大の難所である親不知子不知に残雪が残っている場合や悪天候の時はそのまま鴛泊コースを下山しましょう。(※積雪状況はその年によって違いますので残雪の状況を予め調べることが重要です)親不知子不知は急斜面のガレ場のトラバースです。通過の際は間隔を空けて歩き上部からの落石には十分注意して通行して下さい。親不知子不知トラバースが終わり長浜稜へ出ると利尻山頂、ローソク岩、西壁や仙法志稜、仙法志ローソク岩、P1、P2、バットレスなどの冬季バリエーションルートの大迫力の絶景とお花畑を見ながら三眺山まで下ります。三眺山は鴛泊、沓形、仙法志の3つの街を眺めることが出来ることに由来する最高の休憩ポイントです。午後の日に照らされる北峰の祠やローソク岩、鴛泊コースを下山する登山者も見えるでしょう。 三眺山からおよそ2時間でこの登山のゴールとなる沓形コース登山口の見返台園地に到着します。携帯トイレは登山口の回収ボックスへ、下山届けは登山口に設置してあるポストに投函して下さい。利尻山では携帯トイレが必須アイテムです。携帯トイレブースが登山道の各所に設置されているので宿泊施設等で事前に購入しておきましょう。鴛泊コースの登山口は標高220mの北麓野営場。山頂までの標高差は1500m。長丁場となるので早朝の出発がお勧めです。自然休養林北麓野営場には入山届、水洗トイレ、携帯トイレの回収ボックスもあります。10分ほどで日本名水百選にも選ばれている湧き水「甘露泉水」があります。利尻山では最後の水場となるのでここで十分補給しましょう。3合目の甘露泉を出発しエゾマツ・トドマツの原生林の森を抜け6合目の第1見晴台、第2見晴台と標高を上げていくと約4時間で8合目の長官山に到着。ここで初めて利尻の山頂が現れます。尾根の左右に海に見えるという利尻ならでは景色を堪能できます。なだらかな尾根を15分ほど行くと避難小屋、そして9合目付近から利尻山固有種のリシリヒナゲシやボタンキンバイなどの高山植物が現れはじめます。9合目から山頂までは火山性のスコリアの急登が続きローソク岩が見えると山頂はもうすぐです。 1721mの本峰は登山道が崩落しているため、また植生回復のために立入禁止となっているので1719mの北峰を山頂としています。山頂からの展望は素晴らしく、360度広がる海、また天気が良ければサハリンやモネロン島、天売・焼尻島なども見える絶景です。また山頂の東西に広がるお花畑も季節の花が咲き誇ります。 下山は沓形ルートへ。利尻山最大の難所である親不知子不知に残雪が残っている場合や悪天候の時はそのまま鴛泊コースを下山しましょう。(※積雪状況はその年によって違いますので残雪の状況を予め調べることが重要です)親不知子不知は急斜面のガレ場のトラバースです。通過の際は間隔を空けて歩き上部からの落石には十分注意して通行して下さい。親不知子不知トラバースが終わり長浜稜へ出ると利尻山頂、ローソク岩、西壁や仙法志稜、仙法志ローソク岩、P1、P2、バットレスなどの冬季バリエーションルートの大迫力の絶景とお花畑を見ながら三眺山まで下ります。三眺山は鴛泊、沓形、仙法志の3つの街を眺めることが出来ることに由来する最高の休憩ポイントです。午後の日に照らされる北峰の祠やローソク岩、鴛泊コースを下山する登山者も見えるでしょう。 三眺山からおよそ2時間でこの登山のゴールとなる沓形コース登山口の見返台園地に到着します。携帯トイレは登山口の回収ボックスへ、下山届けは登山口に設置してあるポストに投函して下さい。 -
ポン山から姫沼へ
- 日帰り
- 3時間55分
- 6.3km
ポン山から姫沼へ
- 日帰り
- 3時間55分
- 6.3km
自然休養林北麓野営場から野鳥のさえずりを聞きながら甘露泉へ。このコース脇には季節の花々を楽しむことができます。クマゲラが生息するエゾマツトドマツの原生林の中を進むコースは森林浴の森百選にも選ばれているとても豊かな森です。 甘露泉水を過ぎてすぐの分岐をポン山コースへ(左)向かいます。ここから約30分で標高444mのポン山山頂。ポンとはアイヌ語で「小さい」を意味します。ポン山山頂からは立体的に見える利尻山、礼文島などの大展望が広がります。ポン山山頂は一年中強風が吹く場所で植生も利尻山の標高700m付近と同じでハイマツやゴゼンタチバナなどを見ることが出来ます。また毎年7月にはとても珍しい白花のイワギキョウも咲くので山頂付近の岩場を探してみてください。時間に余裕があれば小ポン山にも寄り道してみるのもいいかもしれません。小ポン山の山頂手間の鞍部には利尻でも1番見事なツバメオモトの大群落があります。 ポン山から姫沼へ向かうコースは大きな沢を3つ越えるアップダウンの激しいコースです。コース途中には携帯トイレブースも1箇所ありますので携帯トイレを持参することをお勧めします。自然豊かな森歩きをのんびり楽しんで下さい。3つ目の沢を渡りきると姫沼までは緩やかな下りが続きます。姫沼手前のクマゲラの営巣地周辺には立ち枯れした針葉樹に餌を捕食したクマゲラの食痕が数多く見られます。 姫沼は大正6年に点在する幾つかの小さな沼と湧き水をせき止めて作られた人造湖でヒメマスを放流したことが名前の由来となっています。今では原生林に囲まれた神秘的な沼として周囲の自然に溶け込んでいます。姫沼の周囲は1周約800mで木道も整備され観光客の人気のスポットにもなっています。野鳥や木道脇に咲く季節の花を楽しみながらゆっくりと楽しむことが出来るでしょう。また風が無い穏やかな日には湖面に利尻山が映りこむ逆さ利尻富士が現れ幻想的な風景を楽しむことが出来ます。風の無い早朝や夕方が狙い目です。また姫沼周辺は人工的な明かりや街灯が一切無いため夜は星空のスポットとしても注目されています。条件が良ければ湖面に映りこむ満天の星空や天の川、これぞまさに息を呑む風景です。自然休養林北麓野営場から野鳥のさえずりを聞きながら甘露泉へ。このコース脇には季節の花々を楽しむことができます。クマゲラが生息するエゾマツトドマツの原生林の中を進むコースは森林浴の森百選にも選ばれているとても豊かな森です。 甘露泉水を過ぎてすぐの分岐をポン山コースへ(左)向かいます。ここから約30分で標高444mのポン山山頂。ポンとはアイヌ語で「小さい」を意味します。ポン山山頂からは立体的に見える利尻山、礼文島などの大展望が広がります。ポン山山頂は一年中強風が吹く場所で植生も利尻山の標高700m付近と同じでハイマツやゴゼンタチバナなどを見ることが出来ます。また毎年7月にはとても珍しい白花のイワギキョウも咲くので山頂付近の岩場を探してみてください。時間に余裕があれば小ポン山にも寄り道してみるのもいいかもしれません。小ポン山の山頂手間の鞍部には利尻でも1番見事なツバメオモトの大群落があります。 ポン山から姫沼へ向かうコースは大きな沢を3つ越えるアップダウンの激しいコースです。コース途中には携帯トイレブースも1箇所ありますので携帯トイレを持参することをお勧めします。自然豊かな森歩きをのんびり楽しんで下さい。3つ目の沢を渡りきると姫沼までは緩やかな下りが続きます。姫沼手前のクマゲラの営巣地周辺には立ち枯れした針葉樹に餌を捕食したクマゲラの食痕が数多く見られます。 姫沼は大正6年に点在する幾つかの小さな沼と湧き水をせき止めて作られた人造湖でヒメマスを放流したことが名前の由来となっています。今では原生林に囲まれた神秘的な沼として周囲の自然に溶け込んでいます。姫沼の周囲は1周約800mで木道も整備され観光客の人気のスポットにもなっています。野鳥や木道脇に咲く季節の花を楽しみながらゆっくりと楽しむことが出来るでしょう。また風が無い穏やかな日には湖面に利尻山が映りこむ逆さ利尻富士が現れ幻想的な風景を楽しむことが出来ます。風の無い早朝や夕方が狙い目です。また姫沼周辺は人工的な明かりや街灯が一切無いため夜は星空のスポットとしても注目されています。条件が良ければ湖面に映りこむ満天の星空や天の川、これぞまさに息を呑む風景です。 -
内路登山口から礼文岳へ
- 日帰り
- 4時間10分
- 8.5km
内路登山口から礼文岳へ
- 日帰り
- 4時間10分
- 8.5km
礼文岳の登山口は内路バス停の目の前で、駐車スペース、自動販売機、近くの海側には公衆トイレもあります。バス停横には商店自動販売機もあります。登山口から山頂まではトイレや水場はいっさい無いのでご注意下さい。礼文岳コースは6~7月の花のシーズンに行ってもお花畑と言えるようなお花のポイントは全くありません。このコースは山頂からの展望を楽しむために是非晴れの日に行きたい場所と言えるでしょう。 出発準備を済ませ、山に向かう階段を登ると登山スタートです。登りはじめはいきなりの急登でチシマザサの山道を右左にジグザグに登ります。登山道脇には触るとかぶれるツタウルシが多いので触れないように注意しましょう。最初の急坂を段登りきったところで後ろを振り返ると内路漁港や海岸線、集落が一望できます。 急なジグザグの道が終わるとトドマツやダケカンバの森を進む緩やかな長い登りが始まります。標高350mぐらいから日本一低いハイマツ帯が現れ、ホシガラスやシマリスに出会うこともしばしば。ハイマツ帯に入ってからは徐々に視界も開けてきます。第一見晴を過ぎて岩場のあるピークが標高410mの通称ニセ頂上です。ここまでくれば礼文岳の山頂はもうすぐ。ニセ頂上を越えると登山道脇にゴゼンタチバナの白い花が咲く滑りやすい急な下りです。小石が滑るので足元に注意してゆっくり進みます。ニセ頂上からは約15分で礼文岳山頂です。礼文岳山頂からは360度の大展望です。北側には船泊湾が見渡せスコトン岬やトド島、空気が澄んでいればサハリンやモネロン島、南側には左右に美しく裾野を広げた海に浮かぶ利尻富士を望むことが出来るでしょう。 復路は同じ道を登山口まで戻ります。礼文岳の登山口は内路バス停の目の前で、駐車スペース、自動販売機、近くの海側には公衆トイレもあります。バス停横には商店自動販売機もあります。登山口から山頂まではトイレや水場はいっさい無いのでご注意下さい。礼文岳コースは6~7月の花のシーズンに行ってもお花畑と言えるようなお花のポイントは全くありません。このコースは山頂からの展望を楽しむために是非晴れの日に行きたい場所と言えるでしょう。 出発準備を済ませ、山に向かう階段を登ると登山スタートです。登りはじめはいきなりの急登でチシマザサの山道を右左にジグザグに登ります。登山道脇には触るとかぶれるツタウルシが多いので触れないように注意しましょう。最初の急坂を段登りきったところで後ろを振り返ると内路漁港や海岸線、集落が一望できます。 急なジグザグの道が終わるとトドマツやダケカンバの森を進む緩やかな長い登りが始まります。標高350mぐらいから日本一低いハイマツ帯が現れ、ホシガラスやシマリスに出会うこともしばしば。ハイマツ帯に入ってからは徐々に視界も開けてきます。第一見晴を過ぎて岩場のあるピークが標高410mの通称ニセ頂上です。ここまでくれば礼文岳の山頂はもうすぐ。ニセ頂上を越えると登山道脇にゴゼンタチバナの白い花が咲く滑りやすい急な下りです。小石が滑るので足元に注意してゆっくり進みます。ニセ頂上からは約15分で礼文岳山頂です。礼文岳山頂からは360度の大展望です。北側には船泊湾が見渡せスコトン岬やトド島、空気が澄んでいればサハリンやモネロン島、南側には左右に美しく裾野を広げた海に浮かぶ利尻富士を望むことが出来るでしょう。 復路は同じ道を登山口まで戻ります。 -
岬めぐりコース
- 日帰り
- 5時間20分
- 11.9km
岬めぐりコース
- 日帰り
- 5時間20分
- 11.9km
礼文島最北の岬であるスコトン岬を出発して約1km、岬めぐりコースの看板から江戸屋山道へ入ります。ゴロタ岬の入口まではトド島展望台を通過する舗装道路で道路脇の景色は左に青い海を眺めながら礼文島らしいなだらかな草原が続きます。ゴロタ岬入口付近で舗装道路が終わりここから本格的なトレッキングコースが始まります。ゴロタ岬までの標高差100m、約20分の登りはコース脇に咲く花が見事です。また海食崖がつくりだす荒々しい西海岸、海底まで見える透き通ったエメラルドグリーンの海も魅力です。ゴロタ岬からは360度の展望が広がり、北側には鮑古丹の海岸線やスコトン岬やトド島、鉄府海岸の砂浜、澄海岬、天候が良ければ遠く利尻山も眺めることができます。 ここからしばらく進むとゴロタ浜の海岸線までの急な下り坂です。このゴロタ浜には穴あき貝(エゾタマキ貝)が沢山打ち上げられています。この穴あき貝に穴を開けているのはツメタガイという巻貝で、酸性の分泌液で貝の表面を柔らかくし、やすりのような舌歯で削って2mm程度の穴を空けエゾタマキ貝を捕食しています。 鉄府漁港を過ぎて西上泊までは再び登りが始まります。登りきってしばらく進み西上泊神社の赤い鳥居を過ぎ車道を右に下ると西上泊に到着します。トイレや売店、休憩所のさらに奥には礼文一の絶景ポイントの澄海岬があります。日本海に突き出した岬の上が展望台になっていて西上泊湾の美しい海や柱状節理が作り出す絶景を堪能できます。北の海とは思えないエメラルドグリーンの礼文島の澄んだ海を是非ご覧下さい。 澄海岬からゴールの浜中バス停までは3.5kmの車道を歩きます。その途中にレブンアツモリソウの群生地があります。なお、毎年5月下旬から6月中旬まで開園していますがその年の開花状況によって開園時期は前後しますので事前に確認することをお勧めします。レブンアツモリソウは礼文島だけに自生する野生のランで絶滅危惧種にも指定されており、礼文島内でも生育している場所は限られている非常に貴重はお花です。レブンアツモリソウ群生地にはお花をゆっくりと楽しめる遊歩道が整備され、遊歩道の開放時期にはいつも沢山の観光客で賑わっています。また盗掘防止のため監視員が常駐しこの貴重な花を見守っています。 レブンアツモリソウ群生地を過ぎると、ゴールの浜中バス停はもうすぐです。礼文島最北の岬であるスコトン岬を出発して約1km、岬めぐりコースの看板から江戸屋山道へ入ります。ゴロタ岬の入口まではトド島展望台を通過する舗装道路で道路脇の景色は左に青い海を眺めながら礼文島らしいなだらかな草原が続きます。ゴロタ岬入口付近で舗装道路が終わりここから本格的なトレッキングコースが始まります。ゴロタ岬までの標高差100m、約20分の登りはコース脇に咲く花が見事です。また海食崖がつくりだす荒々しい西海岸、海底まで見える透き通ったエメラルドグリーンの海も魅力です。ゴロタ岬からは360度の展望が広がり、北側には鮑古丹の海岸線やスコトン岬やトド島、鉄府海岸の砂浜、澄海岬、天候が良ければ遠く利尻山も眺めることができます。 ここからしばらく進むとゴロタ浜の海岸線までの急な下り坂です。このゴロタ浜には穴あき貝(エゾタマキ貝)が沢山打ち上げられています。この穴あき貝に穴を開けているのはツメタガイという巻貝で、酸性の分泌液で貝の表面を柔らかくし、やすりのような舌歯で削って2mm程度の穴を空けエゾタマキ貝を捕食しています。 鉄府漁港を過ぎて西上泊までは再び登りが始まります。登りきってしばらく進み西上泊神社の赤い鳥居を過ぎ車道を右に下ると西上泊に到着します。トイレや売店、休憩所のさらに奥には礼文一の絶景ポイントの澄海岬があります。日本海に突き出した岬の上が展望台になっていて西上泊湾の美しい海や柱状節理が作り出す絶景を堪能できます。北の海とは思えないエメラルドグリーンの礼文島の澄んだ海を是非ご覧下さい。 澄海岬からゴールの浜中バス停までは3.5kmの車道を歩きます。その途中にレブンアツモリソウの群生地があります。なお、毎年5月下旬から6月中旬まで開園していますがその年の開花状況によって開園時期は前後しますので事前に確認することをお勧めします。レブンアツモリソウは礼文島だけに自生する野生のランで絶滅危惧種にも指定されており、礼文島内でも生育している場所は限られている非常に貴重はお花です。レブンアツモリソウ群生地にはお花をゆっくりと楽しめる遊歩道が整備され、遊歩道の開放時期にはいつも沢山の観光客で賑わっています。また盗掘防止のため監視員が常駐しこの貴重な花を見守っています。 レブンアツモリソウ群生地を過ぎると、ゴールの浜中バス停はもうすぐです。 -
桃岩展望台コース
- 日帰り
- 3時間40分
- 6.1km
桃岩展望台コース
- 日帰り
- 3時間40分
- 6.1km
香深フェリーターミナルから香深商店街を抜け桃岩方面に車道を歩きます。2016年に開通した新桃岩トンネルの入口を過ぎるとすぐ左側に桃岩登山道がありここから未舗装のトレッキングコースが始まります。 最初は森歩き。小川が流れるいくつもの橋を渡り野鳥の声を聞きながらコースを進んで行くと徐々に視界が開け、コース脇に咲く花の植生も森の花から高山植物へ変化してきます。途中で車道に合流し、トイレやベンチのあるレンジャーハウスから約10分で桃岩展望台に到着します。国立公園の特別保護地区でもあり北海道の天然記念物にも指定されている遊歩道を登りきると眼下に美しい海や桃岩・猫岩の奇岩、まったく高い木の無い草原地帯には四季折々のお花畑、海を隔てて利尻島の絶景が望める最高のビュースポットとなっています。 桃岩展望台からゆるいアップダウンのコースをさらに進むとコザクラテラスやキンバイの谷と名づけられた花の名所が次々を現れ歩く人々を飽きさせません。5月のエゾノハクサンイチゲやレブンコザクラ、6月のレブンキンバイソウ、カラフトハナシノブ、レブンアツモリソウ、7月のイブキトラノオやレブンウスユキソウ、8月のリシリブシやツリガネニンジンと週代わりに花が入れ替わってバトンリレーをする礼文島の中でも一番人気のお花のコースです。標高はたった200m前後のトレッキングコースですがまるで本州の2,000m級の山々の稜線を歩いている感覚になるでしょう。 キンバイの谷を越えツバメ山の山頂までの登りはこのコース一番の急登です。後ろを振り返ると海に浮かぶ利尻山、右側には青く透き通った礼文島の西海岸の絶景が楽しめます。ツバメ山からの景色も素晴らしくここまで歩いてきたコースが一望できるほか、桃岩、元地漁港奥には地蔵岩も見ることが出来ます。ツバメ山から元地灯台までは緩やかなアップダウン。元地灯台からは利尻富士を眺めながら歩く約2kmのゆるい下り坂です。このあたりのコースはぬかるみやすいので雨の日はスリップに注意して下さい。ゴール地点の知床にはトイレが完備されています。バス停もありますが本数が少ないので事前にチェックが必要です。香深フェリーターミナルから香深商店街を抜け桃岩方面に車道を歩きます。2016年に開通した新桃岩トンネルの入口を過ぎるとすぐ左側に桃岩登山道がありここから未舗装のトレッキングコースが始まります。 最初は森歩き。小川が流れるいくつもの橋を渡り野鳥の声を聞きながらコースを進んで行くと徐々に視界が開け、コース脇に咲く花の植生も森の花から高山植物へ変化してきます。途中で車道に合流し、トイレやベンチのあるレンジャーハウスから約10分で桃岩展望台に到着します。国立公園の特別保護地区でもあり北海道の天然記念物にも指定されている遊歩道を登りきると眼下に美しい海や桃岩・猫岩の奇岩、まったく高い木の無い草原地帯には四季折々のお花畑、海を隔てて利尻島の絶景が望める最高のビュースポットとなっています。 桃岩展望台からゆるいアップダウンのコースをさらに進むとコザクラテラスやキンバイの谷と名づけられた花の名所が次々を現れ歩く人々を飽きさせません。5月のエゾノハクサンイチゲやレブンコザクラ、6月のレブンキンバイソウ、カラフトハナシノブ、レブンアツモリソウ、7月のイブキトラノオやレブンウスユキソウ、8月のリシリブシやツリガネニンジンと週代わりに花が入れ替わってバトンリレーをする礼文島の中でも一番人気のお花のコースです。標高はたった200m前後のトレッキングコースですがまるで本州の2,000m級の山々の稜線を歩いている感覚になるでしょう。 キンバイの谷を越えツバメ山の山頂までの登りはこのコース一番の急登です。後ろを振り返ると海に浮かぶ利尻山、右側には青く透き通った礼文島の西海岸の絶景が楽しめます。ツバメ山からの景色も素晴らしくここまで歩いてきたコースが一望できるほか、桃岩、元地漁港奥には地蔵岩も見ることが出来ます。ツバメ山から元地灯台までは緩やかなアップダウン。元地灯台からは利尻富士を眺めながら歩く約2kmのゆるい下り坂です。このあたりのコースはぬかるみやすいので雨の日はスリップに注意して下さい。ゴール地点の知床にはトイレが完備されています。バス停もありますが本数が少ないので事前にチェックが必要です。 -
岩尾別温泉から羅臼岳へ
- 日帰り
- 8時間20分
- 12.6km
岩尾別温泉から羅臼岳へ
- 日帰り
- 8時間20分
- 12.6km
登山口のある岩尾別温泉にはホテル1軒と木下小屋があり、宿泊や休憩、入浴ができます。駐車スペースは広くないので、配慮して駐車してください。登山口は木下小屋の前にあり、登山道の情報を掲示しているので入林届け記載とともに確認してください。特にヒグマとの遭遇や目撃の情報は数日置かずに更新されています。 知床の代表的な樹種であるミズナラやトドマツの針広混交林の森を抜けてオホーツク展望へ。樹木が成長して展望は利かなくなってきましたが、岩場に咲く植物に癒されます。オホーツク展望から560m岩峰、650m岩峰と続いて現れる岩場は風や陽のあたりが強くなり高山の環境にシフトするため局所的にハイマツや高山植物が生えています。このような岩場ではアリの巣が発達するため、それを食べにきたヒグマと遭遇する可能性も高い地帯です。要注意。 長官山の斜面を硫黄山など知床連山の山並みを眺めながら回り込んでいくと弥三吉水に到着。比較的安心な水場ですが、湧き出しから水を汲むまでの水路に雨水などが入るため利用は各自の判断で。 極楽平では積雪に耐えて押しつけられては天に向かうダケカンバが見事です。地形的には羅臼岳の火砕流が起伏を埋めて平坦になっていて高低差は少ないですが、最近の集中的な降雨で登山道が掘削され歩きずらくなっています。仙人坂は斜面自体は急ですがつづら折りの緩やかな道で、極楽平とオホーツク海を見下ろすことができます。ツバメオモトやエンレイソウを路傍に見ながら銀冷水の携帯トイレ専用ブースでトイレタイムにしましょう。銀冷水は沢水なので浄化処理が必要です。 羽衣峠で大沢の下部に入りますが、6月下旬はこのあたりまで雪渓が残っているので下山時には銀冷水への登山道を見失わないように注意が必要です。大沢は7月中旬まで雪渓が残りますから、急傾斜の雪渓通過のための装備や技術が必要です。 ハイマツに囲まれた羅臼平の広場には、岩尾別コースを開拓した木下弥三吉氏を記念したレリーフがあります。登山道はハイマツの中を進みますが、強い風が吹き通るために腰高にしかなっていません。岩場に蓄えられた氷雪が融け滴る岩清水、ニノ肩雪田のお花畑を登りきると山頂の溶岩ドームが迫ってきます。積み重なった岩石を登りきると山頂部になりますが、この最後の部分だけを強風が吹き抜けて立っていることもままならないことが多くあります。 半島基部には羅臼湖や遠音別岳、海別岳、斜里岳が直線に並び、少し右にずれて阿寒の山々が見えます。オホーツク海に挟まれた先端部を見れば三ッ峰、サシルイ岳、硫黄山、知床岳が並び、国後島が並行しているのがわかります。 復路は同じ道を岩尾別温泉まで引き返します。登山口のある岩尾別温泉にはホテル1軒と木下小屋があり、宿泊や休憩、入浴ができます。駐車スペースは広くないので、配慮して駐車してください。登山口は木下小屋の前にあり、登山道の情報を掲示しているので入林届け記載とともに確認してください。特にヒグマとの遭遇や目撃の情報は数日置かずに更新されています。 知床の代表的な樹種であるミズナラやトドマツの針広混交林の森を抜けてオホーツク展望へ。樹木が成長して展望は利かなくなってきましたが、岩場に咲く植物に癒されます。オホーツク展望から560m岩峰、650m岩峰と続いて現れる岩場は風や陽のあたりが強くなり高山の環境にシフトするため局所的にハイマツや高山植物が生えています。このような岩場ではアリの巣が発達するため、それを食べにきたヒグマと遭遇する可能性も高い地帯です。要注意。 長官山の斜面を硫黄山など知床連山の山並みを眺めながら回り込んでいくと弥三吉水に到着。比較的安心な水場ですが、湧き出しから水を汲むまでの水路に雨水などが入るため利用は各自の判断で。 極楽平では積雪に耐えて押しつけられては天に向かうダケカンバが見事です。地形的には羅臼岳の火砕流が起伏を埋めて平坦になっていて高低差は少ないですが、最近の集中的な降雨で登山道が掘削され歩きずらくなっています。仙人坂は斜面自体は急ですがつづら折りの緩やかな道で、極楽平とオホーツク海を見下ろすことができます。ツバメオモトやエンレイソウを路傍に見ながら銀冷水の携帯トイレ専用ブースでトイレタイムにしましょう。銀冷水は沢水なので浄化処理が必要です。 羽衣峠で大沢の下部に入りますが、6月下旬はこのあたりまで雪渓が残っているので下山時には銀冷水への登山道を見失わないように注意が必要です。大沢は7月中旬まで雪渓が残りますから、急傾斜の雪渓通過のための装備や技術が必要です。 ハイマツに囲まれた羅臼平の広場には、岩尾別コースを開拓した木下弥三吉氏を記念したレリーフがあります。登山道はハイマツの中を進みますが、強い風が吹き通るために腰高にしかなっていません。岩場に蓄えられた氷雪が融け滴る岩清水、ニノ肩雪田のお花畑を登りきると山頂の溶岩ドームが迫ってきます。積み重なった岩石を登りきると山頂部になりますが、この最後の部分だけを強風が吹き抜けて立っていることもままならないことが多くあります。 半島基部には羅臼湖や遠音別岳、海別岳、斜里岳が直線に並び、少し右にずれて阿寒の山々が見えます。オホーツク海に挟まれた先端部を見れば三ッ峰、サシルイ岳、硫黄山、知床岳が並び、国後島が並行しているのがわかります。 復路は同じ道を岩尾別温泉まで引き返します。 -
羅臼温泉から羅臼岳へ
- 日帰り
- 10時間5分
- 14.9km
羅臼温泉から羅臼岳へ
- 日帰り
- 10時間5分
- 14.9km
羅臼岳の登山道は市街地が近かった羅臼温泉からのほうが歴史が古いですが、斜里町ウトロが知床観光の中心になると岩尾別コースのほうがメインとなりました。8月まで急傾斜地に雪渓が残ることもあり、シーズン中の利用者は岩尾別コースに比べて少ないため、静かで奥深い知床の自然の中に入っていくことができるともいえるでしょう。 登山口にあたる羅臼温泉野営場が混み合っている場合は、羅臼ビジターセンターに駐車することでスムーズに入山できます。野営場を通り抜けて少し下った場所に入林届があります。 木がくれの滝まで川沿いの道を進み、それ以降は尾根の斜面を回り込むように登りとなります。ミズナラやトドマツの樹林帯は里見台をすぎるとダケカンバなどに変わっていき、第一の壁、第二の壁も急傾斜地を横断するように登山道が付いていますが、高度を稼ぐことなく緩やかな登りが続き、その後スズラン峠で一度下りになります。 泊場までは川の脇の岩場を登っていきますが渡渉点まで石へのペイントが頼りになります。渡渉自体は流れから頭を出している石を辿ります。泊場は火山活動で湧き出る冷泉の白い沈殿物と濃い緑のコケが生み出す独特のコントラストが目を引きます。登山道は沢型に沿って付いていますが、一段上がる場所は7月中旬まで雪が残りコースが不明瞭になります。 狭く低木のかぶった沢型から抜けると屏風岩が目の前に現れます。ここからお花畑分岐上部までの雪渓は遅くまで残り、8月上旬まで急傾斜の雪渓を行動できる装備や技術が必要になります。お花畑分岐から岩清水に向かっていくルートは急傾斜のザレ場となっていますが、羅臼平に向かっていくルートは雪渓が遅くまで残るためチングルマやエゾツガザクラ、アオノツガザクラの群落が遅い時期まで楽しめます。岩清水または羅臼平で岩尾別コースと合流となり山頂部に到着です。 下山時は屏風岩から泊場方向への登山コースを見失わないことが重要です。特に雪渓が残っている時は滑落とともに降りすぎなど道迷いに注意が必要です。 羅臼温泉コースは知床連山の主稜線に日が暮れ、谷あいを通ることから早々に足元が暗くなってしまいます。長い行動時間と日の入りの時間も計画に入れて、ヘッドランプなどの装備もお忘れなく。また、岩尾別コースと組み合わせて横断登山とするなら、日の昇る羅臼温泉側から入山して日の入りとなる岩尾別温泉に下山するようにすれば日照時間を有効に行動に当てることができます。羅臼岳の登山道は市街地が近かった羅臼温泉からのほうが歴史が古いですが、斜里町ウトロが知床観光の中心になると岩尾別コースのほうがメインとなりました。8月まで急傾斜地に雪渓が残ることもあり、シーズン中の利用者は岩尾別コースに比べて少ないため、静かで奥深い知床の自然の中に入っていくことができるともいえるでしょう。 登山口にあたる羅臼温泉野営場が混み合っている場合は、羅臼ビジターセンターに駐車することでスムーズに入山できます。野営場を通り抜けて少し下った場所に入林届があります。 木がくれの滝まで川沿いの道を進み、それ以降は尾根の斜面を回り込むように登りとなります。ミズナラやトドマツの樹林帯は里見台をすぎるとダケカンバなどに変わっていき、第一の壁、第二の壁も急傾斜地を横断するように登山道が付いていますが、高度を稼ぐことなく緩やかな登りが続き、その後スズラン峠で一度下りになります。 泊場までは川の脇の岩場を登っていきますが渡渉点まで石へのペイントが頼りになります。渡渉自体は流れから頭を出している石を辿ります。泊場は火山活動で湧き出る冷泉の白い沈殿物と濃い緑のコケが生み出す独特のコントラストが目を引きます。登山道は沢型に沿って付いていますが、一段上がる場所は7月中旬まで雪が残りコースが不明瞭になります。 狭く低木のかぶった沢型から抜けると屏風岩が目の前に現れます。ここからお花畑分岐上部までの雪渓は遅くまで残り、8月上旬まで急傾斜の雪渓を行動できる装備や技術が必要になります。お花畑分岐から岩清水に向かっていくルートは急傾斜のザレ場となっていますが、羅臼平に向かっていくルートは雪渓が遅くまで残るためチングルマやエゾツガザクラ、アオノツガザクラの群落が遅い時期まで楽しめます。岩清水または羅臼平で岩尾別コースと合流となり山頂部に到着です。 下山時は屏風岩から泊場方向への登山コースを見失わないことが重要です。特に雪渓が残っている時は滑落とともに降りすぎなど道迷いに注意が必要です。 羅臼温泉コースは知床連山の主稜線に日が暮れ、谷あいを通ることから早々に足元が暗くなってしまいます。長い行動時間と日の入りの時間も計画に入れて、ヘッドランプなどの装備もお忘れなく。また、岩尾別コースと組み合わせて横断登山とするなら、日の昇る羅臼温泉側から入山して日の入りとなる岩尾別温泉に下山するようにすれば日照時間を有効に行動に当てることができます。 -
カムイワッカ登山口から硫黄山へ
- 日帰り
- 9時間0分
- 9.1km
カムイワッカ登山口から硫黄山へ
- 日帰り
- 9時間0分
- 9.1km
登山口にはカムイワッカ湯の滝から道道知床公園線を徒歩で向かうことになりますが、この区間の通行には道路管理者の北海道に届け出が必要です。落石のため通行止めの区間を登山者のみ徒歩での通行を認めてもらっていますから、入山する前に届出をお願いします。 ゲートの横を通りオホーツク海を望むカーブを回ったところが硫黄山登山口です。入林届はありませんが、ヒグマとの遭遇情報が掲示されているので確認してください。 周囲の森林に比べ発達していない広葉樹の森から尾根に抜けると早くも足元にシラタマノキを見ながらハイマツをくぐるようになります。石垣のある採掘地跡からは湯気をあげるカムイワッカ湯の滝を見下ろすことができます。 岩の積み重なる荒涼とした新噴火口の最上部からハイマツのトンネルを登りきり、硫黄川に降りて沢出合になります。沢出合からは硫黄川の中となりますが、7月上旬は大部分が雪渓となっています。雪渓がなくなれば降雨時以外は水の流れはなく、渡渉もありません。 標高1100mの二股にある第一の滝は股の間に、次の第二の滝は右岸(下流から滝を見て左側)に高巻き道があります。沢の中はガレ場になっていきますが、雪渓の時期は雪面に落石が多く見られます。急傾斜の白いザレ場を登ると尾根大岩です。ガイドロープに沿って登っていくと足元にメアカンキンバイなどが姿を見せてくれます。 ウブシノッタ川への崩落地形を見下ろす場所が硫黄山山頂と縦走路への分岐点、硫黄分岐になります。崩落部分は急傾斜で、7月まで残雪が残ります。ここからは木杭とペイントに沿って山頂に向かいます。岩の積み重なりに土壌が乗って植物が生えているため崩れやすくなっています。滑落にも十分注意が必要です。簡単なクライミングで登ると硫黄山山頂部分は意外なほどなだらかでお花畑も広がっています。硫黄山は主稜線から外れて位置しているので知床連山を斜めに見ることができ、連なりの先に遠音別岳や斜里岳、阿寒の山々とオホーツク海が一望できます。 下山時は硫黄分岐からウブシノッタ川に迷い込まないこと。往路を確実に硫黄山登山口まで戻りましょう。また、沢出合から下流に降りすぎないように注意。下りすぎ防止ロープも張ってありますが雪渓が残る時期は特に注意が必要です。 8月はマイカー規制によりシャトルバス運行になっているので、通行方法など事前に確認をしてください。登山口にはカムイワッカ湯の滝から道道知床公園線を徒歩で向かうことになりますが、この区間の通行には道路管理者の北海道に届け出が必要です。落石のため通行止めの区間を登山者のみ徒歩での通行を認めてもらっていますから、入山する前に届出をお願いします。 ゲートの横を通りオホーツク海を望むカーブを回ったところが硫黄山登山口です。入林届はありませんが、ヒグマとの遭遇情報が掲示されているので確認してください。 周囲の森林に比べ発達していない広葉樹の森から尾根に抜けると早くも足元にシラタマノキを見ながらハイマツをくぐるようになります。石垣のある採掘地跡からは湯気をあげるカムイワッカ湯の滝を見下ろすことができます。 岩の積み重なる荒涼とした新噴火口の最上部からハイマツのトンネルを登りきり、硫黄川に降りて沢出合になります。沢出合からは硫黄川の中となりますが、7月上旬は大部分が雪渓となっています。雪渓がなくなれば降雨時以外は水の流れはなく、渡渉もありません。 標高1100mの二股にある第一の滝は股の間に、次の第二の滝は右岸(下流から滝を見て左側)に高巻き道があります。沢の中はガレ場になっていきますが、雪渓の時期は雪面に落石が多く見られます。急傾斜の白いザレ場を登ると尾根大岩です。ガイドロープに沿って登っていくと足元にメアカンキンバイなどが姿を見せてくれます。 ウブシノッタ川への崩落地形を見下ろす場所が硫黄山山頂と縦走路への分岐点、硫黄分岐になります。崩落部分は急傾斜で、7月まで残雪が残ります。ここからは木杭とペイントに沿って山頂に向かいます。岩の積み重なりに土壌が乗って植物が生えているため崩れやすくなっています。滑落にも十分注意が必要です。簡単なクライミングで登ると硫黄山山頂部分は意外なほどなだらかでお花畑も広がっています。硫黄山は主稜線から外れて位置しているので知床連山を斜めに見ることができ、連なりの先に遠音別岳や斜里岳、阿寒の山々とオホーツク海が一望できます。 下山時は硫黄分岐からウブシノッタ川に迷い込まないこと。往路を確実に硫黄山登山口まで戻りましょう。また、沢出合から下流に降りすぎないように注意。下りすぎ防止ロープも張ってありますが雪渓が残る時期は特に注意が必要です。 8月はマイカー規制によりシャトルバス運行になっているので、通行方法など事前に確認をしてください。 -
羅臼湖
- 日帰り
- 2時間40分
- 5.2km
羅臼湖
- 日帰り
- 2時間40分
- 5.2km
入口は羅臼町と斜里町を結ぶ知床横断道路の途中にあります。羅臼湖入口バス停がありますから路線バスを利用するか、知床峠に駐車して徒歩や自転車でアクセスしてください。周辺は車両駐車禁止になっています。掲示板でルールや情報を確認して入林届を記載して出発しましょう。自然状態の道が大半ですし、場所によっては泥濘になりやすいのでルールに基づいて長靴を履いて道の中心を歩きましょう。靴を汚さないように道脇を踏み荒らしたり迂回することで植生帯は破壊されてしまいます。 入口付近は尾根に挟まれた地形のため低めのマツの森になっていますが、すぐにハイマツが出てきます。目梨望遥台に寄り道するとハイマツの尾根から国後島を望むことができます。歩道に戻ってすぐに二の沼。木道のテラスからはワタスゲの向こうに羅臼岳が見えます。テラスの突き当たりの斜面は7月上旬まで雪が残る雪田でお花畑になっておりチングルマなどを見ることができます。 歩道は丘を越えて三の沼の南岸に出ます。グレーチング(格子状の金属板)の歩道やテラスがあり湖面に映る羅臼岳を綺麗に見ることができるポイントです。湖岸を進むとやがて水面よりも低い高さを歩くようになるなど高層湿原となっているのがわかります。 ササの間の道から沢型を抜けて開けた湿原に入ります。乾燥化が進んできており、木道を更新する際には湿原の地中部に配慮した工法が取られています。途中のテラスでヒオウギアヤメやスゲ類に癒されながら木道を進みハイマツの林を抜けます。階段を上り平坦になったところに携帯トイレブーステントがあります。トイレのために道を外れて植生を痛めることのないよう、このブーステントを利用しましょう。使用済みの携帯トイレは歩道入口の回収ボックスに投棄できます。 もう一段登ると小さな四の沼です。水面のミツガシワやチシマミクリがよく見えます。木道を通り五の沼へ。ミズバショウが目立ちますがモウセンゴケも観察できます。沼を回り込むように進むと、開けたササ原の向こうに羅臼湖と知西別岳が望めるようになります。スゲ類の中の木道を進み羅臼湖畔の展望台に立ちましょう。知西別岳や天頂山に囲まれた静かな空間は季節によってカエルやカモ類の鳴き声で賑やかになります。 復路は同じ道を羅臼湖入口バス停まで戻ります。入口は羅臼町と斜里町を結ぶ知床横断道路の途中にあります。羅臼湖入口バス停がありますから路線バスを利用するか、知床峠に駐車して徒歩や自転車でアクセスしてください。周辺は車両駐車禁止になっています。掲示板でルールや情報を確認して入林届を記載して出発しましょう。自然状態の道が大半ですし、場所によっては泥濘になりやすいのでルールに基づいて長靴を履いて道の中心を歩きましょう。靴を汚さないように道脇を踏み荒らしたり迂回することで植生帯は破壊されてしまいます。 入口付近は尾根に挟まれた地形のため低めのマツの森になっていますが、すぐにハイマツが出てきます。目梨望遥台に寄り道するとハイマツの尾根から国後島を望むことができます。歩道に戻ってすぐに二の沼。木道のテラスからはワタスゲの向こうに羅臼岳が見えます。テラスの突き当たりの斜面は7月上旬まで雪が残る雪田でお花畑になっておりチングルマなどを見ることができます。 歩道は丘を越えて三の沼の南岸に出ます。グレーチング(格子状の金属板)の歩道やテラスがあり湖面に映る羅臼岳を綺麗に見ることができるポイントです。湖岸を進むとやがて水面よりも低い高さを歩くようになるなど高層湿原となっているのがわかります。 ササの間の道から沢型を抜けて開けた湿原に入ります。乾燥化が進んできており、木道を更新する際には湿原の地中部に配慮した工法が取られています。途中のテラスでヒオウギアヤメやスゲ類に癒されながら木道を進みハイマツの林を抜けます。階段を上り平坦になったところに携帯トイレブーステントがあります。トイレのために道を外れて植生を痛めることのないよう、このブーステントを利用しましょう。使用済みの携帯トイレは歩道入口の回収ボックスに投棄できます。 もう一段登ると小さな四の沼です。水面のミツガシワやチシマミクリがよく見えます。木道を通り五の沼へ。ミズバショウが目立ちますがモウセンゴケも観察できます。沼を回り込むように進むと、開けたササ原の向こうに羅臼湖と知西別岳が望めるようになります。スゲ類の中の木道を進み羅臼湖畔の展望台に立ちましょう。知西別岳や天頂山に囲まれた静かな空間は季節によってカエルやカモ類の鳴き声で賑やかになります。 復路は同じ道を羅臼湖入口バス停まで戻ります。 -
清岳荘登山口から斜里岳へ
- 日帰り
- 7時間20分
- 9.3km
清岳荘登山口から斜里岳へ
- 日帰り
- 7時間20分
- 9.3km
清里コースの入口の清岳荘は鉄筋コンクリート造りで水洗トイレも完備されています。沢の水量などを掲示物で確認しましょう。入林届のある登山口から自然観察林を通り林道に降り、そのまま進むと歴代の清岳荘が建っていた跡地に出ます。ここから登山道となり数分で最初の渡渉点。川底や石が赤くなっているのは鉄分が多いためで、藻やコケなどが生えずらくなっています。そのため、流れで洗われている所のほうが滑りません。仙人洞付近は7月上旬までスノーブリッジが残ることが多い場所です。下二股からは旧道を登りに、新道を下山時に使いましょう。 ここまでは河原の渡渉でしたが、旧道は滝の横を登っていくイメージとなります。下二股からすぐに水蓮ノ滝。ここから急な高巻で三重ノ滝手前から沢に戻ります。もっとも美しい羽衣ノ滝は右岸(下流から見上げて左側)がルートなので標識テープを見逃さないように。滝の上に出てからは簡単なクライミングで岩場を通過していきます。見上石の急登は土砂の崩れに注意。万丈ノ滝のロープを使用する際は安全確認を忘れずに。イワブキやキバナコマノツメを楽しみながら流れの脇を進むと見晴ノ滝が見えてきます。5mほどクライミングしてから振り返れば平野部の展望が広がり、まさに見晴ノ滝です。七重ノ滝を登り竜神ノ滝を見て、いよいよクライマックスの霊華ノ滝を登っていきます。右岸の水の流れのきわを階段状に登りましょう。滝らしいコースもここで終わり、道と沢歩きが交互に出てきて、流れも細くなって上二股に到着となります。 上二股の広場には携帯トイレブーステントがあります。使用済みの携帯トイレは清岳荘で協力金100円で回収してもらいましょう。 小川はすぐに終わり胸突八丁への急な登りが続きますが、振り返ると西別岳や摩周湖が遠望できるようになります。ガレ場を馬の背に登れば、海別岳の向こうに知床連山を見通すことができるようになり、斜里岳山頂も目前に迫っています。 斜里岳神社を過ぎた細いガレ場には季節替わりで貴重な高山植物が咲いていきます。ザレている急な登山道を登り切れば斜里岳山頂に到着大展望が広がります。 清里コースの下山は上二股まで戻ってから新道に入ります。事故防止のために旧道は下らないこと。ダケカンバやナナカマドの林を登り下りしていきます。林を抜けハイマツの尾根に登ると熊見峠までハイマツの稜線の中を縦走路のように道が伸びています。ハイマツで見通しがきかない熊見峠から下二股までは急な下りが続きます。掘れてしまった箇所が泥で滑りやすくなっていますが、整備が進められ歩きやすくなってきています。下二股からは再び渡渉を繰り返して清岳荘まで下山します。清里コースの入口の清岳荘は鉄筋コンクリート造りで水洗トイレも完備されています。沢の水量などを掲示物で確認しましょう。入林届のある登山口から自然観察林を通り林道に降り、そのまま進むと歴代の清岳荘が建っていた跡地に出ます。ここから登山道となり数分で最初の渡渉点。川底や石が赤くなっているのは鉄分が多いためで、藻やコケなどが生えずらくなっています。そのため、流れで洗われている所のほうが滑りません。仙人洞付近は7月上旬までスノーブリッジが残ることが多い場所です。下二股からは旧道を登りに、新道を下山時に使いましょう。 ここまでは河原の渡渉でしたが、旧道は滝の横を登っていくイメージとなります。下二股からすぐに水蓮ノ滝。ここから急な高巻で三重ノ滝手前から沢に戻ります。もっとも美しい羽衣ノ滝は右岸(下流から見上げて左側)がルートなので標識テープを見逃さないように。滝の上に出てからは簡単なクライミングで岩場を通過していきます。見上石の急登は土砂の崩れに注意。万丈ノ滝のロープを使用する際は安全確認を忘れずに。イワブキやキバナコマノツメを楽しみながら流れの脇を進むと見晴ノ滝が見えてきます。5mほどクライミングしてから振り返れば平野部の展望が広がり、まさに見晴ノ滝です。七重ノ滝を登り竜神ノ滝を見て、いよいよクライマックスの霊華ノ滝を登っていきます。右岸の水の流れのきわを階段状に登りましょう。滝らしいコースもここで終わり、道と沢歩きが交互に出てきて、流れも細くなって上二股に到着となります。 上二股の広場には携帯トイレブーステントがあります。使用済みの携帯トイレは清岳荘で協力金100円で回収してもらいましょう。 小川はすぐに終わり胸突八丁への急な登りが続きますが、振り返ると西別岳や摩周湖が遠望できるようになります。ガレ場を馬の背に登れば、海別岳の向こうに知床連山を見通すことができるようになり、斜里岳山頂も目前に迫っています。 斜里岳神社を過ぎた細いガレ場には季節替わりで貴重な高山植物が咲いていきます。ザレている急な登山道を登り切れば斜里岳山頂に到着大展望が広がります。 清里コースの下山は上二股まで戻ってから新道に入ります。事故防止のために旧道は下らないこと。ダケカンバやナナカマドの林を登り下りしていきます。林を抜けハイマツの尾根に登ると熊見峠までハイマツの稜線の中を縦走路のように道が伸びています。ハイマツで見通しがきかない熊見峠から下二股までは急な下りが続きます。掘れてしまった箇所が泥で滑りやすくなっていますが、整備が進められ歩きやすくなってきています。下二股からは再び渡渉を繰り返して清岳荘まで下山します。 -
三井登山口から斜里岳へ
- 日帰り
- 6時間40分
- 8.6km
三井登山口から斜里岳へ
- 日帰り
- 6時間40分
- 8.6km
多くの登山者が登る清里コースに比べて、登山者が少ないのでストックなどによる道の荒れもまだ顕著になっておらず、道脇にコケやお花が並ぶ昔ながらの幅の狭い登山道になっています。登山口までの林道にはエゾシカが農地に侵入するのを防ぐための防鹿柵がありますから、農業被害を防ぐためにゲートは確実に開閉してください。また、農作物の病気などを防ぐために周囲の畑や牧草地への立ち入りは厳禁です。 林道脇に駐車場と入林届があります。三井登山口からすぐに玉石沢の中を歩きます。沢とはいいますが、融雪時やよほどの大雨の後でなければ普段は水が流れることはありません。標識テープやペイントがたくさん設置されている沢出合から森の中に入ります。アカエゾマツやトドマツの巨木の森は徐々に傾斜が増していきます。木々の背が低くなってくると、尾根の上を歩いていることもわかるようになり、背後に斜里平野も見えてきます。ナナカマドやダケカンバの登山道は途中には休めるような広場はないので、ガマ岩はちょうど良い休憩ポイントです。 ハイマツも出てきて山頂も見えるようになり高くまで登ったことを感じますが、ここで再びダケカンバが現れます。積雪でねじ伏せられたダケカンバの下をくぐりぬけた先には急な斜面が現れますが、ここはロープを補助に登りきり、ハイマツの尾根に上がります。展望は一気に開け斜里平野からオホーツク海が一望できます。 ハイマツとコケモモに覆われた痩せた岩稜は切れ落ちた箇所もあるので滑落には注意が必要です。天狗岩にはトラバースするためにワイヤーがかかりますが、難しくはないので慎重に渡りましょう。 斜里岳は太平洋側の根釧原野とオホーツク海側の斜里平野の境目に位置するために、天気の境目でもあります。三井コースの尾根の上に立っていると、南からの温かい湿った空気とオホーツクからの冷たい風のせめぎ合いを感じるときがあります。 山頂直下は転石が多いので落石に注意が必要ですが、北壁の上に立つことになるので斜里岳でもっとも高度感のある場所です。慎重に進みましょう。低木のかぶっている登山道をくぐりぬけると、清里コースを登ってきた多くの登山者で賑やかな斜里岳山頂に到着です。 下山は、三井コースを三井登山口まで引き返します。多くの登山者が登る清里コースに比べて、登山者が少ないのでストックなどによる道の荒れもまだ顕著になっておらず、道脇にコケやお花が並ぶ昔ながらの幅の狭い登山道になっています。登山口までの林道にはエゾシカが農地に侵入するのを防ぐための防鹿柵がありますから、農業被害を防ぐためにゲートは確実に開閉してください。また、農作物の病気などを防ぐために周囲の畑や牧草地への立ち入りは厳禁です。 林道脇に駐車場と入林届があります。三井登山口からすぐに玉石沢の中を歩きます。沢とはいいますが、融雪時やよほどの大雨の後でなければ普段は水が流れることはありません。標識テープやペイントがたくさん設置されている沢出合から森の中に入ります。アカエゾマツやトドマツの巨木の森は徐々に傾斜が増していきます。木々の背が低くなってくると、尾根の上を歩いていることもわかるようになり、背後に斜里平野も見えてきます。ナナカマドやダケカンバの登山道は途中には休めるような広場はないので、ガマ岩はちょうど良い休憩ポイントです。 ハイマツも出てきて山頂も見えるようになり高くまで登ったことを感じますが、ここで再びダケカンバが現れます。積雪でねじ伏せられたダケカンバの下をくぐりぬけた先には急な斜面が現れますが、ここはロープを補助に登りきり、ハイマツの尾根に上がります。展望は一気に開け斜里平野からオホーツク海が一望できます。 ハイマツとコケモモに覆われた痩せた岩稜は切れ落ちた箇所もあるので滑落には注意が必要です。天狗岩にはトラバースするためにワイヤーがかかりますが、難しくはないので慎重に渡りましょう。 斜里岳は太平洋側の根釧原野とオホーツク海側の斜里平野の境目に位置するために、天気の境目でもあります。三井コースの尾根の上に立っていると、南からの温かい湿った空気とオホーツクからの冷たい風のせめぎ合いを感じるときがあります。 山頂直下は転石が多いので落石に注意が必要ですが、北壁の上に立つことになるので斜里岳でもっとも高度感のある場所です。慎重に進みましょう。低木のかぶっている登山道をくぐりぬけると、清里コースを登ってきた多くの登山者で賑やかな斜里岳山頂に到着です。 下山は、三井コースを三井登山口まで引き返します。 -
雄阿寒岳登山口から雄阿寒岳へ
- 日帰り
- 5時間50分
- 10.8km
雄阿寒岳登山口から雄阿寒岳へ
- 日帰り
- 5時間50分
- 10.8km
日本百名山では雄阿寒岳と雌阿寒岳の二つで「阿寒岳」という章を立てて記した深田久弥は、噴火活動中だったため雌阿寒岳に登ることはできず雄阿寒岳だけ登っています。 阿寒湖畔の雄阿寒岳登山口は水門施設を渡った所に入林届けがあります。阿寒湖畔からはじまり太郎湖、次郎湖の湖面をながめながらの登山道は、火山礫の積み重なりを苔や土壌が覆った針葉樹の森で、林床部も稚樹や地衣類が賑やかです。次郎湖までは季節によりハクサンシャクナゲやゴゼンタチバナを楽しみながらハイキングにも良いでしょう。 一合目からはいよいよ傾斜が出てきます。基本的には地形に合わせて道自体の傾斜はきつくはないですが、段差などが大きい箇所があります。注意して登りましょう。針葉樹の森の中を高度を上げていきますが、合目の刻み方が独特です。不均等なのでペース配分は合目の標識に頼らずに高度や時間などを各自で確認しながら行動したほうが良いでしょう。 急傾斜を登りきりハイマツも出てきた五合目で阿寒湖温泉や雌阿寒岳への展望がようやく開けます。 ダケカンバなどがかぶった登山道で一度下りになりますが、すぐにゆるやかな登りに転じ山体の上部の平坦面に出ます。ハイマツを縫って進むと八合目の気象観測所跡は広場になっています。 岩場状の地形を交えて下り九合目から登り返して、雄阿寒岳山頂となります。見下ろすと深い森に囲まれて一般には通行止めで人が訪れることのないペンケトーとパンケトーが眼下に見えます。元は一つの巨大な湖だったその真ん中に雄阿寒岳が噴火、隆起して阿寒湖とペンケトー、パンケトーに分けたことがわかるでしょう。 下山は同じ道を雄阿寒岳登山口まで戻ります。日本百名山では雄阿寒岳と雌阿寒岳の二つで「阿寒岳」という章を立てて記した深田久弥は、噴火活動中だったため雌阿寒岳に登ることはできず雄阿寒岳だけ登っています。 阿寒湖畔の雄阿寒岳登山口は水門施設を渡った所に入林届けがあります。阿寒湖畔からはじまり太郎湖、次郎湖の湖面をながめながらの登山道は、火山礫の積み重なりを苔や土壌が覆った針葉樹の森で、林床部も稚樹や地衣類が賑やかです。次郎湖までは季節によりハクサンシャクナゲやゴゼンタチバナを楽しみながらハイキングにも良いでしょう。 一合目からはいよいよ傾斜が出てきます。基本的には地形に合わせて道自体の傾斜はきつくはないですが、段差などが大きい箇所があります。注意して登りましょう。針葉樹の森の中を高度を上げていきますが、合目の刻み方が独特です。不均等なのでペース配分は合目の標識に頼らずに高度や時間などを各自で確認しながら行動したほうが良いでしょう。 急傾斜を登りきりハイマツも出てきた五合目で阿寒湖温泉や雌阿寒岳への展望がようやく開けます。 ダケカンバなどがかぶった登山道で一度下りになりますが、すぐにゆるやかな登りに転じ山体の上部の平坦面に出ます。ハイマツを縫って進むと八合目の気象観測所跡は広場になっています。 岩場状の地形を交えて下り九合目から登り返して、雄阿寒岳山頂となります。見下ろすと深い森に囲まれて一般には通行止めで人が訪れることのないペンケトーとパンケトーが眼下に見えます。元は一つの巨大な湖だったその真ん中に雄阿寒岳が噴火、隆起して阿寒湖とペンケトー、パンケトーに分けたことがわかるでしょう。 下山は同じ道を雄阿寒岳登山口まで戻ります。 -
雌阿寒温泉から雌阿寒岳へ
- 日帰り
- 3時間40分
- 5.9km
雌阿寒温泉から雌阿寒岳へ
- 日帰り
- 3時間40分
- 5.9km
傾斜や距離などのバランスがとれていて登りやすく、登山口近くに日帰り入浴もできる宿泊施設や水洗トイレのある公設駐車場があることも利用者の多い理由です。 車を利用する場合は登山口付近は見通しが悪いので駐停車せずに野中温泉の先の公設駐車場に向かい、トイレを済ませてから雌阿寒温泉登山口に向かいましょう。登山はアカエゾマツの純林からスタートします。入林届けのポストの周りには火山活動に関する諸注意の看板があるので、しっかりと確認してください。 きつい傾斜は一合目まで。二合目前後は林床部の苔が美しい針葉樹の森で、マツの根が階段状になっています。針葉樹の稚樹やゴゼンタチバナを楽しみながら進みます。ここまでは林内で日差しも風あたりも弱いですが、三合目からはハイマツ帯で、常に頭上が開いているので紫外線対策をしておきましょう。ハイマツの中の登山道は途中から水平となり展望が開けて大雪山系なども見えてきます。火砕流が流れた谷に降りて再び登り返すと、五合目までは展望のある岩場とハイマツのトンネルくぐりが繰り返されます。岩場ではメアカンキンバイやメアカンフスマ、イワブクロなどが咲き、登るにつれてオンネトーの湖面が広くなってくるのが見えて気分も盛り上がってきます。 六合目でハイマツ帯もほぼ終わりガンコウランなどの低矮小木群落に。七合目と八合目の間の岩の上の電気スタンドのようなものは火山活動で避難が必要な際に鳴らされるサイレンです。八合目までしか聞こえないため山頂には長居しないように等、登山口の看板に記されています。八合目前後はメアカンフスマなどの群生地ですが、登山道を外れたり写真撮影のために踏み込むなどで、随分とその数を失っています。 アマツバメが飛びまわる九合目からはいよいよ火口縁です。この先は風を遮るものがないので防風対策を。噴気の音にポンマチネシリ火口をのぞきこめばその底に赤沼が見えます。山頂までは火口の際ギリギリを進むので規制ロープを守り滑落しないように進みます。強風の時は風に体があおられて、山頂を目の前に諦めざるを得ないこともあります。なだらかな雌阿寒岳山頂からは噴気を上げる中マチネシリ火口と剣ヶ峰、阿寒湖と雄阿寒岳、遠く斜里岳や知床連山の姿も見られます。 復路は同じ道を雌阿寒温泉登山口まで下山します。傾斜や距離などのバランスがとれていて登りやすく、登山口近くに日帰り入浴もできる宿泊施設や水洗トイレのある公設駐車場があることも利用者の多い理由です。 車を利用する場合は登山口付近は見通しが悪いので駐停車せずに野中温泉の先の公設駐車場に向かい、トイレを済ませてから雌阿寒温泉登山口に向かいましょう。登山はアカエゾマツの純林からスタートします。入林届けのポストの周りには火山活動に関する諸注意の看板があるので、しっかりと確認してください。 きつい傾斜は一合目まで。二合目前後は林床部の苔が美しい針葉樹の森で、マツの根が階段状になっています。針葉樹の稚樹やゴゼンタチバナを楽しみながら進みます。ここまでは林内で日差しも風あたりも弱いですが、三合目からはハイマツ帯で、常に頭上が開いているので紫外線対策をしておきましょう。ハイマツの中の登山道は途中から水平となり展望が開けて大雪山系なども見えてきます。火砕流が流れた谷に降りて再び登り返すと、五合目までは展望のある岩場とハイマツのトンネルくぐりが繰り返されます。岩場ではメアカンキンバイやメアカンフスマ、イワブクロなどが咲き、登るにつれてオンネトーの湖面が広くなってくるのが見えて気分も盛り上がってきます。 六合目でハイマツ帯もほぼ終わりガンコウランなどの低矮小木群落に。七合目と八合目の間の岩の上の電気スタンドのようなものは火山活動で避難が必要な際に鳴らされるサイレンです。八合目までしか聞こえないため山頂には長居しないように等、登山口の看板に記されています。八合目前後はメアカンフスマなどの群生地ですが、登山道を外れたり写真撮影のために踏み込むなどで、随分とその数を失っています。 アマツバメが飛びまわる九合目からはいよいよ火口縁です。この先は風を遮るものがないので防風対策を。噴気の音にポンマチネシリ火口をのぞきこめばその底に赤沼が見えます。山頂までは火口の際ギリギリを進むので規制ロープを守り滑落しないように進みます。強風の時は風に体があおられて、山頂を目の前に諦めざるを得ないこともあります。なだらかな雌阿寒岳山頂からは噴気を上げる中マチネシリ火口と剣ヶ峰、阿寒湖と雄阿寒岳、遠く斜里岳や知床連山の姿も見られます。 復路は同じ道を雌阿寒温泉登山口まで下山します。 -
雌阿寒温泉から雌阿寒岳をへてオンネトーへ
- 日帰り
- 5時間30分
- 8.2km
雌阿寒温泉から雌阿寒岳をへてオンネトーへ
- 日帰り
- 5時間30分
- 8.2km
雌阿寒温泉登山口~雌阿寒岳までは雌阿寒温泉から雌阿寒岳へ(コースガイド)を参照してください。 雌阿寒岳の山頂からオンネトーコースに下りはじめると火口の中にきらめく丸い青沼の美しい姿に足を止めることになります。青沼と噴気、その背後に阿寒富士という構図を楽しみながら阿寒湖畔コースとの分岐を過ぎると、登山道は火口縁を外れて傾斜のきつい斜面を下りていきます。風向きによっては噴気が流れてきて喉に刺激を感じることもあるので注意。 八合目の分岐から阿寒富士へ進むと、砂礫と背の低いハイマツのコルに到着、足元が黒くザラザラとした細かい軽石(スコリア)に変わったら阿寒富士の登り口で、そこから急傾斜をジグザグに登っていきます。傾斜が緩くなるとすぐに阿寒富士山頂となり、ポンマチネシリ火口を望む景色は雌阿寒岳が火山であることを見せつけてくれます。同じ道をコルまで下りてからオンネトーコースに戻るには八合目の分岐点のほか、七合目にも分岐点があるので行きと帰りで使い分けができます。メアカンキンバイやメアカンフスマ、オンタデなどの他、コマクサも目にしますが、写真を撮るために登山道を外れて砂礫の斜面を崩して登っている足跡が目立ちます。土壌が崩れることで植物の根が露出するなどして環境が破壊されてしまうので、道を外れることのないように。 六合目のハイマツのトンネルをくぐり抜けると針葉樹林帯に入ります。同じような森ですが雌阿寒温泉コースに比べて傾斜はきつめで、大きな段差も多く四合目や三合目の標柱がある場所などでは転落に注意が必要です。火山の観測設備やケーブルなどが登山道沿線にあります。登山道の崩れや倒木で迂回路が設けられている箇所もありますが迷うことはありません。 二合目になると傾斜は緩くなります。一合目の半壊していた木製階段は撤去されましたが、土の道は滑りやすいので注意が必要です。小川を渡ると遊歩道となりオンネトー登山口に抜けます。「オンネトー」はアイヌ語でonne・to(老いている、親である・沼)の意味で、別名「五色沼」と呼ばれ、天気や見る角度で湖面の色を変えます。入林届けのポストは遊歩道の入口にあります。オンネトー野営場休憩舎のUPIオンネトーではトイレやコインシャワーが利用できるほか、アウトドア用品のレンタルなどもできます。 雌阿寒温泉登山口方面に戻るには、野営場を抜けてオンネトー東岸を回るハイキングコースを歩くか、展望施設がある西岸の車道を使いましょう。雌阿寒温泉登山口~雌阿寒岳までは雌阿寒温泉から雌阿寒岳へ(コースガイド)を参照してください。 雌阿寒岳の山頂からオンネトーコースに下りはじめると火口の中にきらめく丸い青沼の美しい姿に足を止めることになります。青沼と噴気、その背後に阿寒富士という構図を楽しみながら阿寒湖畔コースとの分岐を過ぎると、登山道は火口縁を外れて傾斜のきつい斜面を下りていきます。風向きによっては噴気が流れてきて喉に刺激を感じることもあるので注意。 八合目の分岐から阿寒富士へ進むと、砂礫と背の低いハイマツのコルに到着、足元が黒くザラザラとした細かい軽石(スコリア)に変わったら阿寒富士の登り口で、そこから急傾斜をジグザグに登っていきます。傾斜が緩くなるとすぐに阿寒富士山頂となり、ポンマチネシリ火口を望む景色は雌阿寒岳が火山であることを見せつけてくれます。同じ道をコルまで下りてからオンネトーコースに戻るには八合目の分岐点のほか、七合目にも分岐点があるので行きと帰りで使い分けができます。メアカンキンバイやメアカンフスマ、オンタデなどの他、コマクサも目にしますが、写真を撮るために登山道を外れて砂礫の斜面を崩して登っている足跡が目立ちます。土壌が崩れることで植物の根が露出するなどして環境が破壊されてしまうので、道を外れることのないように。 六合目のハイマツのトンネルをくぐり抜けると針葉樹林帯に入ります。同じような森ですが雌阿寒温泉コースに比べて傾斜はきつめで、大きな段差も多く四合目や三合目の標柱がある場所などでは転落に注意が必要です。火山の観測設備やケーブルなどが登山道沿線にあります。登山道の崩れや倒木で迂回路が設けられている箇所もありますが迷うことはありません。 二合目になると傾斜は緩くなります。一合目の半壊していた木製階段は撤去されましたが、土の道は滑りやすいので注意が必要です。小川を渡ると遊歩道となりオンネトー登山口に抜けます。「オンネトー」はアイヌ語でonne・to(老いている、親である・沼)の意味で、別名「五色沼」と呼ばれ、天気や見る角度で湖面の色を変えます。入林届けのポストは遊歩道の入口にあります。オンネトー野営場休憩舎のUPIオンネトーではトイレやコインシャワーが利用できるほか、アウトドア用品のレンタルなどもできます。 雌阿寒温泉登山口方面に戻るには、野営場を抜けてオンネトー東岸を回るハイキングコースを歩くか、展望施設がある西岸の車道を使いましょう。 -
弥平四郎口から三国岳へ(松平峠コース・上ノ越コース)
- 日帰り
- 7時間40分
- 11.2km
弥平四郎口から三国岳へ(松平峠コース・上ノ越コース)
- 日帰り
- 7時間40分
- 11.2km
弥平四郎集落先で、山菜や茸の時期にゲートが閉じられていることもありますが、申し出れば開けてくれます。林道終点には広い駐車場が完備されており、移動式トイレも設置されています。 駐車場から車道を若干戻ると、弥平四郎登山口に大きな看板があります。ここから祓川に降りて橋を渡り、対岸の尾根末端に取り付きます。 河岸段丘に上がると、ブナ林の中に通年無人の祓川山荘があります。 ブナ林を快適に登って行きます。崩れている場所には巻道が設けられています。登る時、下だけを見てると迷う所があるので、確認しながら登っていきます。登山道が小沢を横切っている「十森」の水場でひと休みします。途中で当てにできる水場はここだけですし、三国小屋にも良い水場はないので留意しましょう。 林の中からトンネルを抜けるようにして松平峠に出ます。これから上の尾根道は裸地化しており、夏は日差しが照りつけます。栂峰や吾妻連峰が見えてきますが、双耳峰の磐梯山が分かりやすいです。 猪鼻は水場に下る踏み跡も藪に覆われ、標識もなくなりました。当てにしないでください。 疣岩山手前の疣岩分岐で上ノ越コースと合流します。疣岩山西側を横切って木立の中を進むと分岐があります。左に進むと小さな湿地「獅子沼」で踏み跡がなくなります。下山時には注意しましょう。 疣岩山々頂で大日岳から三国岳まで見渡せる展望を楽しみます。鞍部に下って登り返します。右手から登ってくる尾根の合流点に朽ちた道標が立っています。 小屋が近づくと、タカツコ沢源頭スラブ状岸壁の剣ヶ峰岩稜を登ってくる登山者達がシルエットになって、飯豊らしからぬ幻想的な風景を見せてくれます。三国岳山頂に立つ三国小屋で、川入口から登ってくる登山道と合流します。 下りは、疣岩分岐から県境尾根を下ります。巻岩山は山頂を知らずに通り過ぎ、道は一気に下り始めます。この登山道は比較的新しく整備されたものです。1297m峰からはキタゴヨウに替わって、ブナの大木が出てきます。 上ノ越から足元に注意して下ると、素晴らしいブナ達に吸い込まれます。振り返ればブナ林というよりも「ブナの森」と呼びたくなる神々しさが溢れています。ここを歩くだけでこの尾根を下る価値があります。 1082m峰を過ぎれば、後はナラの生える急坂を一気に下ります。最後に細い流れの小沢を渡れば、大きな看板の脇から弥平四郎登山口の駐車場に躍り出ます。弥平四郎集落先で、山菜や茸の時期にゲートが閉じられていることもありますが、申し出れば開けてくれます。林道終点には広い駐車場が完備されており、移動式トイレも設置されています。 駐車場から車道を若干戻ると、弥平四郎登山口に大きな看板があります。ここから祓川に降りて橋を渡り、対岸の尾根末端に取り付きます。 河岸段丘に上がると、ブナ林の中に通年無人の祓川山荘があります。 ブナ林を快適に登って行きます。崩れている場所には巻道が設けられています。登る時、下だけを見てると迷う所があるので、確認しながら登っていきます。登山道が小沢を横切っている「十森」の水場でひと休みします。途中で当てにできる水場はここだけですし、三国小屋にも良い水場はないので留意しましょう。 林の中からトンネルを抜けるようにして松平峠に出ます。これから上の尾根道は裸地化しており、夏は日差しが照りつけます。栂峰や吾妻連峰が見えてきますが、双耳峰の磐梯山が分かりやすいです。 猪鼻は水場に下る踏み跡も藪に覆われ、標識もなくなりました。当てにしないでください。 疣岩山手前の疣岩分岐で上ノ越コースと合流します。疣岩山西側を横切って木立の中を進むと分岐があります。左に進むと小さな湿地「獅子沼」で踏み跡がなくなります。下山時には注意しましょう。 疣岩山々頂で大日岳から三国岳まで見渡せる展望を楽しみます。鞍部に下って登り返します。右手から登ってくる尾根の合流点に朽ちた道標が立っています。 小屋が近づくと、タカツコ沢源頭スラブ状岸壁の剣ヶ峰岩稜を登ってくる登山者達がシルエットになって、飯豊らしからぬ幻想的な風景を見せてくれます。三国岳山頂に立つ三国小屋で、川入口から登ってくる登山道と合流します。 下りは、疣岩分岐から県境尾根を下ります。巻岩山は山頂を知らずに通り過ぎ、道は一気に下り始めます。この登山道は比較的新しく整備されたものです。1297m峰からはキタゴヨウに替わって、ブナの大木が出てきます。 上ノ越から足元に注意して下ると、素晴らしいブナ達に吸い込まれます。振り返ればブナ林というよりも「ブナの森」と呼びたくなる神々しさが溢れています。ここを歩くだけでこの尾根を下る価値があります。 1082m峰を過ぎれば、後はナラの生える急坂を一気に下ります。最後に細い流れの小沢を渡れば、大きな看板の脇から弥平四郎登山口の駐車場に躍り出ます。 -
二王子神社から二王子岳へ
- 日帰り
- 6時間40分
- 10.4km
二王子神社から二王子岳へ
- 日帰り
- 6時間40分
- 10.4km
広い駐車場から巨杉が聳える二王子神社の境内に入ると、立派な社殿に圧倒されます。広場には炊事場やここが最終地になるトイレが整備されています。 炊事場脇で登山届を投函し沢沿いにスギの木立を進みます。登りにさし掛かると、スギの木に一合目と表示されています。 沢音の聞こえる涸れ沢沿いに登ると二つに割れた神子石があります。女人禁制だった頃の記念碑的存在です。そのすぐ上の登山道沿いの水場が二合目です。 尾根上に出ると道は二手に分かれます。左の道は大きなスギに囲まれた小さな祠を経て登山道に合流する参拝路です。 合流点が三合目です。近くにある一王子小屋は通年無人の避難小屋であり、2階は物置になっています。2分ほど北東に進むと良い水場もあります。 四合目の標識は細いブナに取り付けられています。二王子岳のブナはどれも細く二次林と思われます。 五合目・定高山の三角点には電柱のようなパンザが立っています。このパンザに加えて、冬には長い竹竿があちこちに立てられます。広い尾根は山スキーに適しており、視界のない冬山の目印になっています。 六合目から高木がなくなり、七合目で両手を使う油コボシを通過しますが、名前ほどのことはありません。 八合目の標識を過ぎると、高山植物の咲くお花畑になり、登山道沿いの美味しい清水が嬉しいです。 三王子神社は登山道北側に派生する道の先に見える祠のことです。傾斜は緩くなり高山的な雰囲気も漂って琵琶沼に着きます。 ひと登りで、立派な土台の上に二王子神社奥ノ院の祠があり、隣には雨量観測施設が建っています。 分岐からいったん下って灌木の中を登った二本木山々頂まで登山道が伸びていますが、山頂からの展望はそれほど良くはありません。 分岐に戻り、なだらかな道を進めばカマボコ型の二王子小屋になります。小屋の後ろが、鳥居のような青春の鐘のある二王子岳山頂です。 山頂から眺める飯豊連峰の大展望は、遅くまで残雪を配した荒々しい東斜面を眺める倉手山とは対照的に、たおやかに横たわっています。青春の鐘の脇には展望図も配されているので、遠望する峰々を指呼するのも楽しいと思います。 下山は往路と同じ道をたどります。広い駐車場から巨杉が聳える二王子神社の境内に入ると、立派な社殿に圧倒されます。広場には炊事場やここが最終地になるトイレが整備されています。 炊事場脇で登山届を投函し沢沿いにスギの木立を進みます。登りにさし掛かると、スギの木に一合目と表示されています。 沢音の聞こえる涸れ沢沿いに登ると二つに割れた神子石があります。女人禁制だった頃の記念碑的存在です。そのすぐ上の登山道沿いの水場が二合目です。 尾根上に出ると道は二手に分かれます。左の道は大きなスギに囲まれた小さな祠を経て登山道に合流する参拝路です。 合流点が三合目です。近くにある一王子小屋は通年無人の避難小屋であり、2階は物置になっています。2分ほど北東に進むと良い水場もあります。 四合目の標識は細いブナに取り付けられています。二王子岳のブナはどれも細く二次林と思われます。 五合目・定高山の三角点には電柱のようなパンザが立っています。このパンザに加えて、冬には長い竹竿があちこちに立てられます。広い尾根は山スキーに適しており、視界のない冬山の目印になっています。 六合目から高木がなくなり、七合目で両手を使う油コボシを通過しますが、名前ほどのことはありません。 八合目の標識を過ぎると、高山植物の咲くお花畑になり、登山道沿いの美味しい清水が嬉しいです。 三王子神社は登山道北側に派生する道の先に見える祠のことです。傾斜は緩くなり高山的な雰囲気も漂って琵琶沼に着きます。 ひと登りで、立派な土台の上に二王子神社奥ノ院の祠があり、隣には雨量観測施設が建っています。 分岐からいったん下って灌木の中を登った二本木山々頂まで登山道が伸びていますが、山頂からの展望はそれほど良くはありません。 分岐に戻り、なだらかな道を進めばカマボコ型の二王子小屋になります。小屋の後ろが、鳥居のような青春の鐘のある二王子岳山頂です。 山頂から眺める飯豊連峰の大展望は、遅くまで残雪を配した荒々しい東斜面を眺める倉手山とは対照的に、たおやかに横たわっています。青春の鐘の脇には展望図も配されているので、遠望する峰々を指呼するのも楽しいと思います。 下山は往路と同じ道をたどります。 -
周回コース
- 日帰り
- 1時間40分
- 2.8km
周回コース
- 日帰り
- 1時間40分
- 2.8km
中ノ沢尾根コースは、ゲートの反対側にある山の神コースから入ります。分岐に出たら右手の尾根を忠実に詰め、要害山から登ってくる登山道を合わせます。緩急を繰り返して高度を上げ日本海が見える展望地まで登れば、主稜線は間もなくです。最後は直登しても良いし、南側を巻いて縦走路の鞍部に出ることもできます。 縦走路を南に進み、登りに差し差し掛かると、タカツムリ城跡の空堀です。ロープが設置されている坂を登りきれば、平坦な登山道は気持ちの良いブナの林に包まれます。櫛形山山頂は、眺望図が描かれた看板のある一級の飯豊連峰展望です。 そのまま広々とした主尾根を進み、下り始める所で分岐となり、大沢尾根コースに入ります。登り返しのない単調な尾根を降ると、登山道は、ブナ林から雑木林、マツ林、杉林と替わって来ます。標高260mの分岐は直接ゲート脇に降るショートカットコースです。左に折れて林道に出ると登山口です。林道を僅かに下るとゲートに戻ります。また関沢森林公園を起点として、要害山に登り大沢尾根コースを下り、山の神コースを越えて戻るのも良いでしょう。以前にはなかった小道を時折見かけるので、留意してください。中ノ沢尾根コースは、ゲートの反対側にある山の神コースから入ります。分岐に出たら右手の尾根を忠実に詰め、要害山から登ってくる登山道を合わせます。緩急を繰り返して高度を上げ日本海が見える展望地まで登れば、主稜線は間もなくです。最後は直登しても良いし、南側を巻いて縦走路の鞍部に出ることもできます。 縦走路を南に進み、登りに差し差し掛かると、タカツムリ城跡の空堀です。ロープが設置されている坂を登りきれば、平坦な登山道は気持ちの良いブナの林に包まれます。櫛形山山頂は、眺望図が描かれた看板のある一級の飯豊連峰展望です。 そのまま広々とした主尾根を進み、下り始める所で分岐となり、大沢尾根コースに入ります。登り返しのない単調な尾根を降ると、登山道は、ブナ林から雑木林、マツ林、杉林と替わって来ます。標高260mの分岐は直接ゲート脇に降るショートカットコースです。左に折れて林道に出ると登山口です。林道を僅かに下るとゲートに戻ります。また関沢森林公園を起点として、要害山に登り大沢尾根コースを下り、山の神コースを越えて戻るのも良いでしょう。以前にはなかった小道を時折見かけるので、留意してください。 -
縦走コース
- 日帰り
- 7時間10分
- 14.4km
縦走コース
- 日帰り
- 7時間10分
- 14.4km
主稜線はほぼ南北に伸びています。鎌倉時代の女傑板額御前が活躍した北端の白鳥山までは、空堀など歴史を感じさせてくれる宮ノ入コースが良いでしょう。なお山頂手前で合流する白鳥コースは荒れているので避けましょう。 全体に標高が低いので樹林帯が殆どですが、所々に展望地やベンチがあります。途中に水場やトイレはないので注意してください。 コース上に道標があるものの、所々で地図にない踏み跡道を分けるので注意が必要です。 また法印瀑コースを合せてから南の縦走路には、数箇所主稜線伝いの道と巻道の両方に道があって戸惑うこともありますが、ピークを越えた所で合流しています。 南端は大勢の登山者で賑わう大峰山を踏み、山城跡の願文山から桜公園登山口に降るのが理想的だと思います。桜公園の上端に出ると幾つも道があって戸惑いますが、東側へ下れば駐車場に出ます。主稜線はほぼ南北に伸びています。鎌倉時代の女傑板額御前が活躍した北端の白鳥山までは、空堀など歴史を感じさせてくれる宮ノ入コースが良いでしょう。なお山頂手前で合流する白鳥コースは荒れているので避けましょう。 全体に標高が低いので樹林帯が殆どですが、所々に展望地やベンチがあります。途中に水場やトイレはないので注意してください。 コース上に道標があるものの、所々で地図にない踏み跡道を分けるので注意が必要です。 また法印瀑コースを合せてから南の縦走路には、数箇所主稜線伝いの道と巻道の両方に道があって戸惑うこともありますが、ピークを越えた所で合流しています。 南端は大勢の登山者で賑わう大峰山を踏み、山城跡の願文山から桜公園登山口に降るのが理想的だと思います。桜公園の上端に出ると幾つも道があって戸惑いますが、東側へ下れば駐車場に出ます。 -
鴨沢から雲取山へ
- 日帰り
- 9時間30分
- 23.2km
鴨沢から雲取山へ
- 日帰り
- 9時間30分
- 23.2km
鴨沢バス停横のY字路から山側の舗道を進み、学校跡の裏手に回り込んで舗装路がカーブする所から山道に入ります。しばらく行って再び小袖林道に出た所が小袖乗越で、ここには丹波山村営登山者用駐車場があります。林道を北に進み、左に所畑への林道が分かれた先で左手の登山道に入ります。 かつて民家や畑があった所を過ぎた後、しばらくは尾根の中腹を絡むように進みます。杉の植林帯の中を緩やかに登っていくと、登山道から左上に数m上がった所に水場があります。杉木立の中の水場は見落としやすいかも知れません。道は次第に山腹から稜線に出てきます。平坦な鞍部に出た先の広場が堂所と呼ばれる所です。この先は登り尾根の稜線の左右を縫うように進み、やがてマムシ岩と呼ばれる石灰岩の露岩に出ます。しばらく急登が続き、七ッ石小屋への分岐を過ぎた先で片倉谷源頭の木橋を渡ります。ここからは緩やかな登りがブナ坂まで続きます。 ブナ坂は七ッ石山山頂から北西に下った鞍部にある開けた平坦地です。ここから石尾根に切り開かれた防火帯の道を小さな起伏を越えながら北西に進むと、次第に左手の眺望も開けてきます。五十人平のヘリポートに飛び出すと、すぐ右上に奥多摩小屋跡(2019年3月末に閉鎖)が見えてきます。小屋跡から左に5分ほど下った所に水場があります。小屋跡を過ぎて草付の急斜面をヨモギノ頭に登り、小雲取山の南斜面を登り切れば雲取山山頂の勇姿が目に飛び込んできます。山頂直下には避難小屋とトイレが設置されています。1等三角点の置かれた雲取山山頂からは南西に展望が開け、奥多摩の山々はもちろん、大菩薩、奥秩父主脈の山々、富士山から南アルプスなどが遠望できます。 帰りは、往路をブナ坂まで戻り七ッ石山に登ります。急坂をひと登りで山頂に立って振り返ると、たどってきた石尾根縦走路の先に雲取山が望めます。東に下り七ッ石神社の下で七ッ石小屋への道を右に分けた後、再び七ッ石小屋からの道を右から合わせます。この先のY字路は右の巻き道を進み、千本ツツジの十字路を右に折れて、赤指尾根を下ります。長い下りを終えて峰の集落に出た後、峰谷バス停に着きます。(峰谷からのバス便は少ないので、注意してください。)鴨沢バス停横のY字路から山側の舗道を進み、学校跡の裏手に回り込んで舗装路がカーブする所から山道に入ります。しばらく行って再び小袖林道に出た所が小袖乗越で、ここには丹波山村営登山者用駐車場があります。林道を北に進み、左に所畑への林道が分かれた先で左手の登山道に入ります。 かつて民家や畑があった所を過ぎた後、しばらくは尾根の中腹を絡むように進みます。杉の植林帯の中を緩やかに登っていくと、登山道から左上に数m上がった所に水場があります。杉木立の中の水場は見落としやすいかも知れません。道は次第に山腹から稜線に出てきます。平坦な鞍部に出た先の広場が堂所と呼ばれる所です。この先は登り尾根の稜線の左右を縫うように進み、やがてマムシ岩と呼ばれる石灰岩の露岩に出ます。しばらく急登が続き、七ッ石小屋への分岐を過ぎた先で片倉谷源頭の木橋を渡ります。ここからは緩やかな登りがブナ坂まで続きます。 ブナ坂は七ッ石山山頂から北西に下った鞍部にある開けた平坦地です。ここから石尾根に切り開かれた防火帯の道を小さな起伏を越えながら北西に進むと、次第に左手の眺望も開けてきます。五十人平のヘリポートに飛び出すと、すぐ右上に奥多摩小屋跡(2019年3月末に閉鎖)が見えてきます。小屋跡から左に5分ほど下った所に水場があります。小屋跡を過ぎて草付の急斜面をヨモギノ頭に登り、小雲取山の南斜面を登り切れば雲取山山頂の勇姿が目に飛び込んできます。山頂直下には避難小屋とトイレが設置されています。1等三角点の置かれた雲取山山頂からは南西に展望が開け、奥多摩の山々はもちろん、大菩薩、奥秩父主脈の山々、富士山から南アルプスなどが遠望できます。 帰りは、往路をブナ坂まで戻り七ッ石山に登ります。急坂をひと登りで山頂に立って振り返ると、たどってきた石尾根縦走路の先に雲取山が望めます。東に下り七ッ石神社の下で七ッ石小屋への道を右に分けた後、再び七ッ石小屋からの道を右から合わせます。この先のY字路は右の巻き道を進み、千本ツツジの十字路を右に折れて、赤指尾根を下ります。長い下りを終えて峰の集落に出た後、峰谷バス停に着きます。(峰谷からのバス便は少ないので、注意してください。)