【中級者向け】の登山コースガイド
中級者向け
検索結果603件中
281-300件
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関八州見晴台から黒山三滝へ
- 日帰り
- 3時間30分
- 8.8km
関八州見晴台から黒山三滝へ
- 日帰り
- 3時間30分
- 8.8km
西吾野駅を出て、北川の流れに沿う道路を上流へと向かって歩きます。鉄道の高架をくぐり進むと、古い石標のある橋に出ます。石標には「左志くわう道・右たかやま 道」と刻まれていて、ぶな峠を越えて、ときがわ町の慈光寺へ向かう慈光道と、これから登る高山不動尊への道を指しています。かつてはどちらも巡礼道として賑わっていました。 道標に従って橋を渡り、住宅地を抜けると植林の中に山道が続いています。左に萩ノ平茶屋跡を見て、少し歩くと古い石標と石地蔵があり、この地蔵尊から道は緩やかになり、西山ノ神祠の手前の分岐に出ます。この分岐を西に下ると小峠へと至り、不動三滝(不動滝・白滝・大滝)をめぐることもできます。また谷を隔てた高畑集落も、桜の咲く季節には素敵な山上集落の風景となるので、一度は訪れておきたい場所です。 西山ノ神祠からわずかに進むと不動堂への分岐となりますが、下への道を選んで高山不動尊の本坊常楽院に向かいます。常楽院前の三輪神社には清水が湧いていて、推定樹齢800年といわれる大イチョウが見事です。乳房の形をした気根は女性たちの信仰対象となり、子育て銀杏とも呼ばれていました。 大イチョウの脇から不動尊前の広場に向かい、百段あまりの急な石段を登ると、荘厳なたたずまいの不動堂に着きます。平安仏とされる軍荼利明王像(国指定重要文化財)を擁する高山不動尊は古来から続く名刹で、かつては山上に大廈高楼が立ち並んでいたそうです。しかし戦国乱世に巻き込まれ衰退、さらに江戸末期の火災で再び焼失してしまいました。現在の不動堂は1849(嘉永2)年に再建されたもので、密教仏堂の特色を今に伝える建造物として県指定有形文化財となっています。 不動堂脇の休憩所でひと休みした後、さらに登っていくと奥武蔵グリーンラインの車道に出ます。車道を東へ進むと鳥居跡から登山道が続き、落葉樹の中を登って再び車道に出ると、「関八州見晴台入口」と刻まれた石標があり、高山不動尊の奥ノ院はもう目前。関八州見晴台からは、奥多摩の山々や日光連山のほか、棒ノ折山、武甲山、そして両神山へと連なる山並みが広がります。 展望を十分満喫した後には、東に向かって尾根伝いに下ります。花立松ノ峠から林道猿岩線を北に180mほど進んだ所から山道に入り、しばらく下って再び林道に出ます。黒山三滝への道標から右に入り、三滝の方に下っていくと黒山バス停に着きます。時間があれば黒山三滝をめぐってみるのもよいでしょう。西吾野駅を出て、北川の流れに沿う道路を上流へと向かって歩きます。鉄道の高架をくぐり進むと、古い石標のある橋に出ます。石標には「左志くわう道・右たかやま 道」と刻まれていて、ぶな峠を越えて、ときがわ町の慈光寺へ向かう慈光道と、これから登る高山不動尊への道を指しています。かつてはどちらも巡礼道として賑わっていました。 道標に従って橋を渡り、住宅地を抜けると植林の中に山道が続いています。左に萩ノ平茶屋跡を見て、少し歩くと古い石標と石地蔵があり、この地蔵尊から道は緩やかになり、西山ノ神祠の手前の分岐に出ます。この分岐を西に下ると小峠へと至り、不動三滝(不動滝・白滝・大滝)をめぐることもできます。また谷を隔てた高畑集落も、桜の咲く季節には素敵な山上集落の風景となるので、一度は訪れておきたい場所です。 西山ノ神祠からわずかに進むと不動堂への分岐となりますが、下への道を選んで高山不動尊の本坊常楽院に向かいます。常楽院前の三輪神社には清水が湧いていて、推定樹齢800年といわれる大イチョウが見事です。乳房の形をした気根は女性たちの信仰対象となり、子育て銀杏とも呼ばれていました。 大イチョウの脇から不動尊前の広場に向かい、百段あまりの急な石段を登ると、荘厳なたたずまいの不動堂に着きます。平安仏とされる軍荼利明王像(国指定重要文化財)を擁する高山不動尊は古来から続く名刹で、かつては山上に大廈高楼が立ち並んでいたそうです。しかし戦国乱世に巻き込まれ衰退、さらに江戸末期の火災で再び焼失してしまいました。現在の不動堂は1849(嘉永2)年に再建されたもので、密教仏堂の特色を今に伝える建造物として県指定有形文化財となっています。 不動堂脇の休憩所でひと休みした後、さらに登っていくと奥武蔵グリーンラインの車道に出ます。車道を東へ進むと鳥居跡から登山道が続き、落葉樹の中を登って再び車道に出ると、「関八州見晴台入口」と刻まれた石標があり、高山不動尊の奥ノ院はもう目前。関八州見晴台からは、奥多摩の山々や日光連山のほか、棒ノ折山、武甲山、そして両神山へと連なる山並みが広がります。 展望を十分満喫した後には、東に向かって尾根伝いに下ります。花立松ノ峠から林道猿岩線を北に180mほど進んだ所から山道に入り、しばらく下って再び林道に出ます。黒山三滝への道標から右に入り、三滝の方に下っていくと黒山バス停に着きます。時間があれば黒山三滝をめぐってみるのもよいでしょう。 -
伊豆ヶ岳から子ノ権現・竹寺へ
- 日帰り
- 6時間10分
- 11.7km
伊豆ヶ岳から子ノ権現・竹寺へ
- 日帰り
- 6時間10分
- 11.7km
正丸駅前の右手の急な階段を下ってガードをくぐり、なだらかな舗装道路を登っていきます。春には大蔵山の集落に咲く花々が目を楽しませてくれます。安産地蔵尊を右手に見たら馬頭観音のある正丸峠分岐に着き、ここから左の山道へ入っていきます。 沢沿いに進み実谷の分岐から右へと登って長岩(亀岩)を目指します。長岩からさらに登り、正丸峠から続く尾根道とぶつかったら右に折れて長岩峠へと出ます。ここからは尾根道と登山道が並走しているので、どちらを進んでもクサリ場のある男坂の手前に出ます(岩場の男坂は中央付近で落石の危険が大きいので要注意)。この分岐を右へ。女坂を進み、崩落して通行止めとなっている箇所があるので左に迂回路をとると、大きな岩の脇から頂上付近の広場に着きます。伊豆ヶ岳の頂上付近からは奥武蔵の山々の展望が楽しめ、4月頃にはミツバツツジが見頃となります。 山伏峠への道を右手に分け南の急斜面を下り、登り返すと東屋のある静かな古御岳です。再び滑りやすい急坂を注意して下り、開けた高畑山に着きますが、雑木林に囲まれ展望はありません。 しばらく進むと送電鉄塔の建つ尾根上に出ます。植林が伐採され、伊豆ヶ岳山稜一番の大展望です。南西方向には3つの峰から構成された蕨山が良く見えます。 高畑山、中ノ沢ノ頭を通り小さな登降を繰り返して、林道に出ると天目指峠です。林道を横切りさらにアップダウンを繰り返すと、小さな祠がある愛宕山に出ます。少し下ると分岐となるので、ここを左へ向かいます。ほどなくすると千年以上の歴史を持ち、足腰の神様として信仰を集める天台宗の子ノ権現天龍寺に着きます。眺望の良い経ヶ峰や阿字山へも立ち寄ってみてください。日が短い季節や時間が遅くなってしまった時は、芳延参道を下り吾野駅へ出ると良いでしょう。 竹寺へは来た道に戻ってまっすぐ進み、穴沢峠の分岐を左に折れます。豆口峠を経て本殿の裏から厄除けで知られた茅の輪をくぐり、竹のすれる音だけの静かな竹寺の境内へ入っていきます。牛頭天王の本殿裏に戻り、植林の山道を歩いて急な八幡坂を下り馬頭尊脇から車道に出れば、小殿バス停はすぐ近くです。正丸駅前の右手の急な階段を下ってガードをくぐり、なだらかな舗装道路を登っていきます。春には大蔵山の集落に咲く花々が目を楽しませてくれます。安産地蔵尊を右手に見たら馬頭観音のある正丸峠分岐に着き、ここから左の山道へ入っていきます。 沢沿いに進み実谷の分岐から右へと登って長岩(亀岩)を目指します。長岩からさらに登り、正丸峠から続く尾根道とぶつかったら右に折れて長岩峠へと出ます。ここからは尾根道と登山道が並走しているので、どちらを進んでもクサリ場のある男坂の手前に出ます(岩場の男坂は中央付近で落石の危険が大きいので要注意)。この分岐を右へ。女坂を進み、崩落して通行止めとなっている箇所があるので左に迂回路をとると、大きな岩の脇から頂上付近の広場に着きます。伊豆ヶ岳の頂上付近からは奥武蔵の山々の展望が楽しめ、4月頃にはミツバツツジが見頃となります。 山伏峠への道を右手に分け南の急斜面を下り、登り返すと東屋のある静かな古御岳です。再び滑りやすい急坂を注意して下り、開けた高畑山に着きますが、雑木林に囲まれ展望はありません。 しばらく進むと送電鉄塔の建つ尾根上に出ます。植林が伐採され、伊豆ヶ岳山稜一番の大展望です。南西方向には3つの峰から構成された蕨山が良く見えます。 高畑山、中ノ沢ノ頭を通り小さな登降を繰り返して、林道に出ると天目指峠です。林道を横切りさらにアップダウンを繰り返すと、小さな祠がある愛宕山に出ます。少し下ると分岐となるので、ここを左へ向かいます。ほどなくすると千年以上の歴史を持ち、足腰の神様として信仰を集める天台宗の子ノ権現天龍寺に着きます。眺望の良い経ヶ峰や阿字山へも立ち寄ってみてください。日が短い季節や時間が遅くなってしまった時は、芳延参道を下り吾野駅へ出ると良いでしょう。 竹寺へは来た道に戻ってまっすぐ進み、穴沢峠の分岐を左に折れます。豆口峠を経て本殿の裏から厄除けで知られた茅の輪をくぐり、竹のすれる音だけの静かな竹寺の境内へ入っていきます。牛頭天王の本殿裏に戻り、植林の山道を歩いて急な八幡坂を下り馬頭尊脇から車道に出れば、小殿バス停はすぐ近くです。 -
白谷沢から棒ノ折山へ
- 日帰り
- 4時間20分
- 8.2km
白谷沢から棒ノ折山へ
- 日帰り
- 4時間20分
- 8.2km
ノーラ名栗・さわらびの湯バス停から名栗湖に向かい、ダムの堰堤を渡り湖畔を10分ほどで白谷橋、橋を渡った先が登山口です。 「関東ふれあいの道」として整備された登山道は高度を上げながらしばらく植林の中を進み、やがて急斜面を横切るように露岩を超えると白谷沢が合わさります。そこは「藤懸ノ滝」の落ち口。沢を渡り返しながら渓谷を抜けて行く本コースの核心部に入ります。春には芽吹きの緑と岩のコントラスト、秋には紅葉も加わり連続して変化する渓谷美に目を奪われます。一方、沢筋を行くため滑りやすいので、雨天の増水時には特に注意が必要です。 両岸の岩壁が切り立った渓谷・ゴルジュを抜けると右奥に三段の連続した滝が落ちています。険しい地形ですがここは左手の階段状の岩場を登ります。そして、徐々に見えてくるのが「天狗ノ滝」です。ふたつ目のゴルジュの先には、この沢最大の「白孔雀ノ滝」が飛沫を上げて落ちています。登山道から滝の全容を見ることはできませんが、振り返れば、抜け出たばかりのゴルジュの全く異なる景観に思わず足が止まります。クサリのある岩場を登りきると、水量も少なくなり沢沿いの道はまもなく終わります。林道に出てベンチでひと休みです。 林道跨いで急坂を登り切ると道は一変し、なだらかに山腹を巻いて滝ノ平尾根上の十字路にある岩茸石へ出ます。正面の南東に下る道は、湯基入の名栗温泉を経て名栗川橋バス停へと至る道です。 そそり立つ大岩・岩茸石を背に木段混じりの急坂を登りきると、都県境界の道をあわせて権次入峠の小平地に立ちます。 この先は幅広の尾根道となります。多くの登山者が訪れる人気の山の宿命でしょうか、土が削られてしまい滑りやすくなっている箇所もあります。山頂へ最後のひと登りです。奥多摩側のルートと道を合わせ、棒ノ折山の広い山頂に着きます。ベンチや東屋、展望図板があり、多くの登山者で賑わいます。とくに北方の大持山や武甲山、伊豆ヶ岳などの山々、冬季には榛名山、赤城山、日光連山が望めますが、年々展望が悪くなっています。 下山は岩茸石まで戻り、大岩を左から回り込んで滝ノ平尾根を下ります。途中で林道を3回横切りますが、標識もあり迷うことはありません。地上に露出した木の根が多く滑りやすいため注意して下りましょう。里に降り、民家の脇を抜けて左に坂道を登るとノーラ名栗・さわらびの湯バス停に出ます。バスの待ち時間にさわらびの湯で汗を流すのも良いでしょう。ノーラ名栗・さわらびの湯バス停から名栗湖に向かい、ダムの堰堤を渡り湖畔を10分ほどで白谷橋、橋を渡った先が登山口です。 「関東ふれあいの道」として整備された登山道は高度を上げながらしばらく植林の中を進み、やがて急斜面を横切るように露岩を超えると白谷沢が合わさります。そこは「藤懸ノ滝」の落ち口。沢を渡り返しながら渓谷を抜けて行く本コースの核心部に入ります。春には芽吹きの緑と岩のコントラスト、秋には紅葉も加わり連続して変化する渓谷美に目を奪われます。一方、沢筋を行くため滑りやすいので、雨天の増水時には特に注意が必要です。 両岸の岩壁が切り立った渓谷・ゴルジュを抜けると右奥に三段の連続した滝が落ちています。険しい地形ですがここは左手の階段状の岩場を登ります。そして、徐々に見えてくるのが「天狗ノ滝」です。ふたつ目のゴルジュの先には、この沢最大の「白孔雀ノ滝」が飛沫を上げて落ちています。登山道から滝の全容を見ることはできませんが、振り返れば、抜け出たばかりのゴルジュの全く異なる景観に思わず足が止まります。クサリのある岩場を登りきると、水量も少なくなり沢沿いの道はまもなく終わります。林道に出てベンチでひと休みです。 林道跨いで急坂を登り切ると道は一変し、なだらかに山腹を巻いて滝ノ平尾根上の十字路にある岩茸石へ出ます。正面の南東に下る道は、湯基入の名栗温泉を経て名栗川橋バス停へと至る道です。 そそり立つ大岩・岩茸石を背に木段混じりの急坂を登りきると、都県境界の道をあわせて権次入峠の小平地に立ちます。 この先は幅広の尾根道となります。多くの登山者が訪れる人気の山の宿命でしょうか、土が削られてしまい滑りやすくなっている箇所もあります。山頂へ最後のひと登りです。奥多摩側のルートと道を合わせ、棒ノ折山の広い山頂に着きます。ベンチや東屋、展望図板があり、多くの登山者で賑わいます。とくに北方の大持山や武甲山、伊豆ヶ岳などの山々、冬季には榛名山、赤城山、日光連山が望めますが、年々展望が悪くなっています。 下山は岩茸石まで戻り、大岩を左から回り込んで滝ノ平尾根を下ります。途中で林道を3回横切りますが、標識もあり迷うことはありません。地上に露出した木の根が多く滑りやすいため注意して下りましょう。里に降り、民家の脇を抜けて左に坂道を登るとノーラ名栗・さわらびの湯バス停に出ます。バスの待ち時間にさわらびの湯で汗を流すのも良いでしょう。 -
名郷から蕨山へ
- 日帰り
- 5時間40分
- 10.9km
名郷から蕨山へ
- 日帰り
- 5時間40分
- 10.9km
3つの峰から構成された山の総称を蕨山、橋小屋ノ頭からタタラノ頭までの山稜を総称として有間山と呼んでいます。 飯能駅北口より名郷または湯の沢行きのバスに乗り、名郷バス停で下車します。飯能方面に少し戻り、入間川の清流にかかる蕨入橋を渡り、林道終点で右手のワラビ入の架け橋を進めば蕨山への登山口となります。 登山口から急登の連続です。標高700m付近から露岩となり、西、東側は切れ落ちているので慎重に登りましょう。二度目の岩場を過ぎると、まもなく平坦地にパッと飛び出し、まるで森林公園の一角に躍り出たかのようです。 登り切った地点が蕨山1033mの第2峰で、左側へ片道5分ほど進むと蕨山第3峰の展望台です。かつては360度の展望が楽しめたのですが、樹木が伸びて展望は期待できません。 蕨山第2峰付近に戻り、西側に向かい、ベンチのある左手小さな突起が蕨山の最高点である標高1044mの蕨山第1峰です。 しばらくは平坦で雑木林に包まれた明るい道を、森林浴を味わいながらのんびり歩行します。すぐに、橋小屋ノ頭への標高差160mの急坂が待ち受けています。橋小屋ノ頭は有間山の一角で、時間と体力に余裕があれば有間山稜の最高峰タタラノ頭へ片道30分、ぜひとも往復してみたいものです。コナラ、ミズナラなどの自然林に守られ眺望は全くありませんが、登山者とほとんど行き会わない静寂に満ちた山稜漫歩となるでしょう。 橋小屋ノ頭からは北へ向かい、ヤシンタイノ頭と滝ノ入頭といった2つの大きなコブを乗り越えます。西側は蕎麦粒山や天目山(三ツドッケ)のある都県境尾根の展望が楽しめます。 ザレ状の急降下を注意してゆっくり歩いて行くと鳥首峠へ着きます。鳥首峠は山伏峠、妻坂峠とともに秩父へ抜ける三大峠のひとつとなっていますが、秩父側となるかつての浦山集落は日本の三大秘境にも数えられていました。 峠でひと休みしてから山道を下り、白岩の廃集落と石炭プラント跡を過ぎると長い車道歩きとなって、ようやく名郷バス停に着きます。3つの峰から構成された山の総称を蕨山、橋小屋ノ頭からタタラノ頭までの山稜を総称として有間山と呼んでいます。 飯能駅北口より名郷または湯の沢行きのバスに乗り、名郷バス停で下車します。飯能方面に少し戻り、入間川の清流にかかる蕨入橋を渡り、林道終点で右手のワラビ入の架け橋を進めば蕨山への登山口となります。 登山口から急登の連続です。標高700m付近から露岩となり、西、東側は切れ落ちているので慎重に登りましょう。二度目の岩場を過ぎると、まもなく平坦地にパッと飛び出し、まるで森林公園の一角に躍り出たかのようです。 登り切った地点が蕨山1033mの第2峰で、左側へ片道5分ほど進むと蕨山第3峰の展望台です。かつては360度の展望が楽しめたのですが、樹木が伸びて展望は期待できません。 蕨山第2峰付近に戻り、西側に向かい、ベンチのある左手小さな突起が蕨山の最高点である標高1044mの蕨山第1峰です。 しばらくは平坦で雑木林に包まれた明るい道を、森林浴を味わいながらのんびり歩行します。すぐに、橋小屋ノ頭への標高差160mの急坂が待ち受けています。橋小屋ノ頭は有間山の一角で、時間と体力に余裕があれば有間山稜の最高峰タタラノ頭へ片道30分、ぜひとも往復してみたいものです。コナラ、ミズナラなどの自然林に守られ眺望は全くありませんが、登山者とほとんど行き会わない静寂に満ちた山稜漫歩となるでしょう。 橋小屋ノ頭からは北へ向かい、ヤシンタイノ頭と滝ノ入頭といった2つの大きなコブを乗り越えます。西側は蕎麦粒山や天目山(三ツドッケ)のある都県境尾根の展望が楽しめます。 ザレ状の急降下を注意してゆっくり歩いて行くと鳥首峠へ着きます。鳥首峠は山伏峠、妻坂峠とともに秩父へ抜ける三大峠のひとつとなっていますが、秩父側となるかつての浦山集落は日本の三大秘境にも数えられていました。 峠でひと休みしてから山道を下り、白岩の廃集落と石炭プラント跡を過ぎると長い車道歩きとなって、ようやく名郷バス停に着きます。 -
武川岳から二子山へ
- 日帰り
- 5時間35分
- 10.2km
武川岳から二子山へ
- 日帰り
- 5時間35分
- 10.2km
飯能駅北口からバスに乗り名郷バス停下車。鳥首峠方面に向かって5分ほど歩くと西山荘笑美亭があり、ここを右に折れて登り始めます。舗装道路を20分程でコンクリートの階段が見えてきます。「天狗岩・武川岳」標識のあるところが武川岳への登山口です。 しっかりした山道に変わり、一度林道を横切り植林帯の暗い道を抜けると、あたり一面石灰岩の奇岩、露岩の景勝地となります。再び現われた急坂の岩場が奇勝天狗岩の登りです。男坂、女坂に分かれますが、いずれも確実に安全とはいえないルートなので、細心の注意を払いながら登って下さい。 天狗岩を過ぎると苦しい急坂は終わり、緩やかな自然林に包まれた道となって前武川岳に出ます。ベンチもありひと息入れたら武川岳本峰へはあとひとふんばりです。 武川岳は広く平らな山頂で、休憩に最適です。武川岳から北へ二子山への縦走路に向かい、自然林の明るく美しい山稜を過ぎると、蔦岩山からザレ状の滑りやすい小さな登り下りの連続となります。慎重に歩きましょう。右側に林道が急接近してきて縦走路と併走し、やがて細くなった山稜の一部分崩壊と、生川からの林道が山稜を切り通し、500mの区間のみ山稜をのがれて林道を歩きます。 再び縦走路に這いあがると本コース一番の大展望が得られる焼山です。焼山からすぐの下降も急坂の状況は良くないので、ロープをしっかり握って慎重に下りましょう。 まもなく縦走路最後の登りとなる二子山が高く大きく待ち構えています。そろそろ疲労が蓄積してきますが、二子山からの下降が控えているのでスタミナを残して登ります。手前が3等三角点のある二子山雄岳で、山頂手前の岩からの眺望を楽しんだ後、10分の登降で次峰が雌岳となります。雌岳からの下山は兵ノ沢コースを選びますが、下り始めてすぐに急坂が待ちうけていて、250mにわたって太く丈夫なロープが張られています。一人ずつゆっくり通過しましょう。 爽やかな水音が聞こえてくると兵ノ沢の水流と出合い、流れが太くなればようやく芦ヶ久保駅です。飯能駅北口からバスに乗り名郷バス停下車。鳥首峠方面に向かって5分ほど歩くと西山荘笑美亭があり、ここを右に折れて登り始めます。舗装道路を20分程でコンクリートの階段が見えてきます。「天狗岩・武川岳」標識のあるところが武川岳への登山口です。 しっかりした山道に変わり、一度林道を横切り植林帯の暗い道を抜けると、あたり一面石灰岩の奇岩、露岩の景勝地となります。再び現われた急坂の岩場が奇勝天狗岩の登りです。男坂、女坂に分かれますが、いずれも確実に安全とはいえないルートなので、細心の注意を払いながら登って下さい。 天狗岩を過ぎると苦しい急坂は終わり、緩やかな自然林に包まれた道となって前武川岳に出ます。ベンチもありひと息入れたら武川岳本峰へはあとひとふんばりです。 武川岳は広く平らな山頂で、休憩に最適です。武川岳から北へ二子山への縦走路に向かい、自然林の明るく美しい山稜を過ぎると、蔦岩山からザレ状の滑りやすい小さな登り下りの連続となります。慎重に歩きましょう。右側に林道が急接近してきて縦走路と併走し、やがて細くなった山稜の一部分崩壊と、生川からの林道が山稜を切り通し、500mの区間のみ山稜をのがれて林道を歩きます。 再び縦走路に這いあがると本コース一番の大展望が得られる焼山です。焼山からすぐの下降も急坂の状況は良くないので、ロープをしっかり握って慎重に下りましょう。 まもなく縦走路最後の登りとなる二子山が高く大きく待ち構えています。そろそろ疲労が蓄積してきますが、二子山からの下降が控えているのでスタミナを残して登ります。手前が3等三角点のある二子山雄岳で、山頂手前の岩からの眺望を楽しんだ後、10分の登降で次峰が雌岳となります。雌岳からの下山は兵ノ沢コースを選びますが、下り始めてすぐに急坂が待ちうけていて、250mにわたって太く丈夫なロープが張られています。一人ずつゆっくり通過しましょう。 爽やかな水音が聞こえてくると兵ノ沢の水流と出合い、流れが太くなればようやく芦ヶ久保駅です。 -
芦ヶ久保から丸山へ
- 日帰り
- 5時間10分
- 11.2km
芦ヶ久保から丸山へ
- 日帰り
- 5時間10分
- 11.2km
丸山は、付近一帯の高篠山と呼ばれる山稜の主峰であり、またの名を大丸とも呼ばれています。山頂からは空気の澄んだ晴天の日には北アルプスの槍ヶ岳が望見できた記録も残されています。 芦ヶ久保駅を下車して国道299号を右折、赤谷集落から左手に国道と分かれる車道に入ります。ここが大野峠経由丸山への登山口です。 登り始めてすぐ、豊かな森林の中の静寂な道となります。大野峠道は古くより越生町との交易があったため、馬頭尊もたたずむ歩きやすい道です。大野峠には立派な東屋があり、急な階段状の道を登ると10分で眺望の良い草原の広場に出ます。そして大野峠から約1kmにわたりキイチゴの群落が続きます。 丸山の頂上は豪快な展望塔が建ち、埼玉県指定名勝となった展望が楽しめます。山頂周辺で昼食休憩をとりたいところですが、あとひと頑張りで県民の森。森林学習展示館のある中央広場まで行けば水道、トイレ、休憩舎があり絶好の休憩ポイントです。 県民の森から秩父四番札所金昌寺へのルート(四番通り)は、建物が邪魔をしてわかりづらく、道標をよく確認しながら進みます。車道に出た所から金昌寺への道は2本ありますが、左手は「多少危し」の説明板があり、現在は通行止めとなっているので右手の道に入ります。 しばらくは水平な尾根道となり、やがて緩やかな下降路が続きます。クヌギ、コナラ、ミズナラ等の広葉樹で彩られた心地良い道です。西へ北へと分かれる分岐が沢山ありますが、分岐には必ず道標が設置されているので、ひたすら金昌寺へと向かいます。 車道から山道に取りついて約2時間、急な下りがない反面、金昌寺への道は実に長く感じられます。やがてパッと開けて赤い大きな屋根が見えてくると、石仏の谷に導かれて秩父四番札所金昌寺にたどり着きます。丸山は、付近一帯の高篠山と呼ばれる山稜の主峰であり、またの名を大丸とも呼ばれています。山頂からは空気の澄んだ晴天の日には北アルプスの槍ヶ岳が望見できた記録も残されています。 芦ヶ久保駅を下車して国道299号を右折、赤谷集落から左手に国道と分かれる車道に入ります。ここが大野峠経由丸山への登山口です。 登り始めてすぐ、豊かな森林の中の静寂な道となります。大野峠道は古くより越生町との交易があったため、馬頭尊もたたずむ歩きやすい道です。大野峠には立派な東屋があり、急な階段状の道を登ると10分で眺望の良い草原の広場に出ます。そして大野峠から約1kmにわたりキイチゴの群落が続きます。 丸山の頂上は豪快な展望塔が建ち、埼玉県指定名勝となった展望が楽しめます。山頂周辺で昼食休憩をとりたいところですが、あとひと頑張りで県民の森。森林学習展示館のある中央広場まで行けば水道、トイレ、休憩舎があり絶好の休憩ポイントです。 県民の森から秩父四番札所金昌寺へのルート(四番通り)は、建物が邪魔をしてわかりづらく、道標をよく確認しながら進みます。車道に出た所から金昌寺への道は2本ありますが、左手は「多少危し」の説明板があり、現在は通行止めとなっているので右手の道に入ります。 しばらくは水平な尾根道となり、やがて緩やかな下降路が続きます。クヌギ、コナラ、ミズナラ等の広葉樹で彩られた心地良い道です。西へ北へと分かれる分岐が沢山ありますが、分岐には必ず道標が設置されているので、ひたすら金昌寺へと向かいます。 車道から山道に取りついて約2時間、急な下りがない反面、金昌寺への道は実に長く感じられます。やがてパッと開けて赤い大きな屋根が見えてくると、石仏の谷に導かれて秩父四番札所金昌寺にたどり着きます。 -
横瀬から武甲山へ
- 日帰り
- 6時間40分
- 14.4km
横瀬から武甲山へ
- 日帰り
- 6時間40分
- 14.4km
横瀬駅から線路沿いに、武甲山を仰ぎながら歩きます。線路下をくぐり、ダンプの行き交う石灰岩採掘工場前に出ます。生川沿いに進むと左手に別荘地があり、奥の森の中、一丁目石標のある表参道、一の鳥居に着きます。ここが武甲山の出発点です。 生川源流沿いに遡って歩いて行くと、やがて十五丁目の登山口に着きます。少し行くと不動滝で、水の補給ができます。植林の中を登り大杉の広場に出ます。ここから徐々にきつい登りとなり足元に石灰岩が現れ、時々涸れる水場を過ぎると最後の五十一丁目の石標が出てきます。左に行くと武甲山肩の十字路、右手に武甲山御嶽神社の社殿です。社殿裏をひと登りで大展望の武甲山山頂です。下りは肩の十字路まで戻り、橋立口へと下ります。カラマツ林を下り、すぐに長者屋敷ノ頭に着きます。静かな尾根道からジグザグの急降を経て橋立川に降り立ちます。橋立鍾乳洞を経て1時間ほどで浦山口駅に到着です。横瀬駅から線路沿いに、武甲山を仰ぎながら歩きます。線路下をくぐり、ダンプの行き交う石灰岩採掘工場前に出ます。生川沿いに進むと左手に別荘地があり、奥の森の中、一丁目石標のある表参道、一の鳥居に着きます。ここが武甲山の出発点です。 生川源流沿いに遡って歩いて行くと、やがて十五丁目の登山口に着きます。少し行くと不動滝で、水の補給ができます。植林の中を登り大杉の広場に出ます。ここから徐々にきつい登りとなり足元に石灰岩が現れ、時々涸れる水場を過ぎると最後の五十一丁目の石標が出てきます。左に行くと武甲山肩の十字路、右手に武甲山御嶽神社の社殿です。社殿裏をひと登りで大展望の武甲山山頂です。下りは肩の十字路まで戻り、橋立口へと下ります。カラマツ林を下り、すぐに長者屋敷ノ頭に着きます。静かな尾根道からジグザグの急降を経て橋立川に降り立ちます。橋立鍾乳洞を経て1時間ほどで浦山口駅に到着です。 -
大持山・小持山から武甲山へ
- 日帰り
- 8時間45分
- 18.3km
大持山・小持山から武甲山へ
- 日帰り
- 8時間45分
- 18.3km
飯能駅からバスに乗り名郷バス停で下車。沢沿いに歩き登山口のある石灰プラント跡地に着きます。工場跡の右手から登り、白岩の廃屋群を過ぎて沢を2本渡ります。ジグザグの植林帯を通り、鳥首峠に飛び出します。峠の西へは浦山、南へは有間山へ至る道です。 北へ向かい急峻な1059m峰を越えると牧歌的なウノタワ(鵜ノ田池)の草地で、ブナやアセビのプロムナードが続きます。横倉山を越えて妻坂峠からの山道を合わせると、一投足で大持山です。ここから小持山への山稜は変化に富み、岩混りの急登や急下降があるので慎重に。小持山からの展望はすばらしく、傷ついていない武甲山が眼前に迫ります。小持山直下で左に高ワラビ尾根を分け、吊尾根の急な下りを経て最底鞍部のシラジクボです。「右持山寺跡、左長者屋敷ノ頭」と書かれた十字路をさらに北に直登すれば武甲山まではもうわずか。山頂から展望を満喫した後は生川側に下り、横瀬駅まで歩きます。飯能駅からバスに乗り名郷バス停で下車。沢沿いに歩き登山口のある石灰プラント跡地に着きます。工場跡の右手から登り、白岩の廃屋群を過ぎて沢を2本渡ります。ジグザグの植林帯を通り、鳥首峠に飛び出します。峠の西へは浦山、南へは有間山へ至る道です。 北へ向かい急峻な1059m峰を越えると牧歌的なウノタワ(鵜ノ田池)の草地で、ブナやアセビのプロムナードが続きます。横倉山を越えて妻坂峠からの山道を合わせると、一投足で大持山です。ここから小持山への山稜は変化に富み、岩混りの急登や急下降があるので慎重に。小持山からの展望はすばらしく、傷ついていない武甲山が眼前に迫ります。小持山直下で左に高ワラビ尾根を分け、吊尾根の急な下りを経て最底鞍部のシラジクボです。「右持山寺跡、左長者屋敷ノ頭」と書かれた十字路をさらに北に直登すれば武甲山まではもうわずか。山頂から展望を満喫した後は生川側に下り、横瀬駅まで歩きます。 -
大霧山から皇鈴山・登谷山へ
- 日帰り
- 7時間0分
- 20.5km
大霧山から皇鈴山・登谷山へ
- 日帰り
- 7時間0分
- 20.5km
小川町駅から白石車庫行きバスに乗り経塚バス停で下車。バス停前の民家右脇の狭い山道を登り、一度車道へ出て再び山道に入るとすぐに旧定峰峠に出ます。標識に従って大きな起伏をあえぎながら越えると右手が牧場となっており、ほどなくすると大展望の大霧山山頂に着きます。とくに蓑山のある西方の展望が抜群です。 山頂からは30分ほどの下りで粥新田峠に出ます。その先は延々と舗装された林道歩きが続きますが、途中の秩父高原牧場でひと息すると良いでしょう。5月下旬にはポピーが咲き乱れます。牧場から先も林道を歩き、やがて二本木峠に出ます。5月頃には一面ヤマツツジに彩られます。山稜をさらに北に向かい、皇鈴山山頂の展望台から登谷山へとやさしい峰々をたどります。車道と並行しますが、時折展望に恵まれるので山道を選びましょう。 釜伏峠に到着したら釜山神社へ参拝し、奥宮となる釜伏山山頂を往復してから寄居駅に下ります。小川町駅から白石車庫行きバスに乗り経塚バス停で下車。バス停前の民家右脇の狭い山道を登り、一度車道へ出て再び山道に入るとすぐに旧定峰峠に出ます。標識に従って大きな起伏をあえぎながら越えると右手が牧場となっており、ほどなくすると大展望の大霧山山頂に着きます。とくに蓑山のある西方の展望が抜群です。 山頂からは30分ほどの下りで粥新田峠に出ます。その先は延々と舗装された林道歩きが続きますが、途中の秩父高原牧場でひと息すると良いでしょう。5月下旬にはポピーが咲き乱れます。牧場から先も林道を歩き、やがて二本木峠に出ます。5月頃には一面ヤマツツジに彩られます。山稜をさらに北に向かい、皇鈴山山頂の展望台から登谷山へとやさしい峰々をたどります。車道と並行しますが、時折展望に恵まれるので山道を選びましょう。 釜伏峠に到着したら釜山神社へ参拝し、奥宮となる釜伏山山頂を往復してから寄居駅に下ります。 -
笠山から堂平山へ
- 日帰り
- 4時間5分
- 9.6km
笠山から堂平山へ
- 日帰り
- 4時間5分
- 9.6km
小川町駅からバスに乗り皆谷バス停で下車。白石方面に進み、標識に従って萩平を目指します。やがて民家のある萩平集落に着くと、一度下って橋を渡りT字路から先で笠山への登山道に入ります。ここは外秩父七峰縦走ハイキングのコースにもなっているので、その標識に従って進んで行きます。林道をいくつか横切り傾斜がきつくなった頃、急に緩かになり堂平山方面への分岐に出ます。このすぐ先が「笠山山頂」の山名標示板のある西峰ですが、標高が高く、笠山神社のある東峰は10分ほどで往復できますので、余裕があれば寄ってみましょう。分岐に戻り左折して急な傾斜を下り林道を横切ると笠山峠に出ます。そして、笠山峠から再び林道に出た所が篭山のタルで緩い傾斜を登り切ると草原となり、その上は天体観測ドーム(星と緑の創造センター)のある堂平山山頂です。広々として展望も良く、ベンチや登山者も利用できるトイレもあるのでゆっくりしたい場所です。帰路は剣ヶ峰を経て東屋のある白石峠を白石方面へ下っていくと車道歩きとなり、白石車庫バス停に出ます。小川町駅からバスに乗り皆谷バス停で下車。白石方面に進み、標識に従って萩平を目指します。やがて民家のある萩平集落に着くと、一度下って橋を渡りT字路から先で笠山への登山道に入ります。ここは外秩父七峰縦走ハイキングのコースにもなっているので、その標識に従って進んで行きます。林道をいくつか横切り傾斜がきつくなった頃、急に緩かになり堂平山方面への分岐に出ます。このすぐ先が「笠山山頂」の山名標示板のある西峰ですが、標高が高く、笠山神社のある東峰は10分ほどで往復できますので、余裕があれば寄ってみましょう。分岐に戻り左折して急な傾斜を下り林道を横切ると笠山峠に出ます。そして、笠山峠から再び林道に出た所が篭山のタルで緩い傾斜を登り切ると草原となり、その上は天体観測ドーム(星と緑の創造センター)のある堂平山山頂です。広々として展望も良く、ベンチや登山者も利用できるトイレもあるのでゆっくりしたい場所です。帰路は剣ヶ峰を経て東屋のある白石峠を白石方面へ下っていくと車道歩きとなり、白石車庫バス停に出ます。 -
仙元山から大平山へ
- 日帰り
- 4時間5分
- 13.2km
仙元山から大平山へ
- 日帰り
- 4時間5分
- 13.2km
小川町駅から駅通りを南に進んで交差点を左に曲がり、すぐ先の信号を右に折れると県道飯能寄居線に入ります。槻川の橋を渡り、大きな交差点を越して一軒目の家の南側を左に入ります。JR八高線の踏切を渡り「見晴らしの丘公園」の標識を右に折れ、次の左カーブ地点から直進する細い道が仙元山登山道です。 民家の間を抜け天満宮下の鳥居から山道になります。はじめは沢沿いですが、林道の手前から山腹を登る道に入ります。各所にある道標を確かめながら緩やかに登って行くと、右手に百庚申に分かれる道標があり、ひと登りすると百庚申の広場に着きます。八十数基の庚申塔がずらりと並び、かつての庚申信仰の名残を留めています。仙元山の山名の由来に関わる、浅間神社跡の石積みが西端に残されています。百庚申から東へ進むと登山道に合わさり、右折するとすぐに仙元山の山頂に着きます。山頂からは北西が開けて小川町の街並みが眺められ、好天ならば榛名山が遠望できます。頂上から南に下り、登り返して右折すると青山(割谷)城跡の城山に着きます。戦国時代の城跡で小川町史跡に指定されています。 本郭の縁を反時計回りにめぐり、階段を下ると緩やかにアップダウンする尾根道になります。ほとんど樹林に覆われた道で見晴らしはありませんが、大日山からは樹間に堂平山と笠山が眺められます。東に方向を変えて下ると北から林道が通じる鞍部に出ます。 再び登りになり、右に直角に曲がる地点は物見山砦があったとされる場所です。少し進むと物見山の山頂ですが、平坦なので気をつけないと通り過ぎてしまいます。急坂を下って登ると石碑や石灯籠が立つ、もう一つの仙元山に着きます。大きな仙元大日神の碑は富士講の人々が大正6年に建てたもので、仙元山の呼び名の由来と考えられます。仙元山からしばらく下るとT字路に出ます。右は新道、左は旧道で、小倉峠で合流します。十字路の峠を直進すると小倉城跡に入ります。右左折を繰り返して進むと、広場の真ん中に石碑が2基立つ本郭跡に着きます。城跡を探訪して北東へ尾根通しに進み、県道に出ます。左折して谷川橋を渡って右に折れ、県道を進むと大きな案内板が立つ大平山登山口です。整備された遊歩道を登れば、まもなく雷電神社が祀られた大平山頂上に着きます。 大平山から南西に少し下ると、紅葉で知られた嵐山渓谷の園地に入ります。そして碑を見てさらに進むと県道に出ます。千手堂の道しるべから県道を進み、嵐山史跡の博物館を経て約25分で武蔵嵐山駅です。小川町駅から駅通りを南に進んで交差点を左に曲がり、すぐ先の信号を右に折れると県道飯能寄居線に入ります。槻川の橋を渡り、大きな交差点を越して一軒目の家の南側を左に入ります。JR八高線の踏切を渡り「見晴らしの丘公園」の標識を右に折れ、次の左カーブ地点から直進する細い道が仙元山登山道です。 民家の間を抜け天満宮下の鳥居から山道になります。はじめは沢沿いですが、林道の手前から山腹を登る道に入ります。各所にある道標を確かめながら緩やかに登って行くと、右手に百庚申に分かれる道標があり、ひと登りすると百庚申の広場に着きます。八十数基の庚申塔がずらりと並び、かつての庚申信仰の名残を留めています。仙元山の山名の由来に関わる、浅間神社跡の石積みが西端に残されています。百庚申から東へ進むと登山道に合わさり、右折するとすぐに仙元山の山頂に着きます。山頂からは北西が開けて小川町の街並みが眺められ、好天ならば榛名山が遠望できます。頂上から南に下り、登り返して右折すると青山(割谷)城跡の城山に着きます。戦国時代の城跡で小川町史跡に指定されています。 本郭の縁を反時計回りにめぐり、階段を下ると緩やかにアップダウンする尾根道になります。ほとんど樹林に覆われた道で見晴らしはありませんが、大日山からは樹間に堂平山と笠山が眺められます。東に方向を変えて下ると北から林道が通じる鞍部に出ます。 再び登りになり、右に直角に曲がる地点は物見山砦があったとされる場所です。少し進むと物見山の山頂ですが、平坦なので気をつけないと通り過ぎてしまいます。急坂を下って登ると石碑や石灯籠が立つ、もう一つの仙元山に着きます。大きな仙元大日神の碑は富士講の人々が大正6年に建てたもので、仙元山の呼び名の由来と考えられます。仙元山からしばらく下るとT字路に出ます。右は新道、左は旧道で、小倉峠で合流します。十字路の峠を直進すると小倉城跡に入ります。右左折を繰り返して進むと、広場の真ん中に石碑が2基立つ本郭跡に着きます。城跡を探訪して北東へ尾根通しに進み、県道に出ます。左折して谷川橋を渡って右に折れ、県道を進むと大きな案内板が立つ大平山登山口です。整備された遊歩道を登れば、まもなく雷電神社が祀られた大平山頂上に着きます。 大平山から南西に少し下ると、紅葉で知られた嵐山渓谷の園地に入ります。そして碑を見てさらに進むと県道に出ます。千手堂の道しるべから県道を進み、嵐山史跡の博物館を経て約25分で武蔵嵐山駅です。 -
破風山・皆野アルプス
- 日帰り
- 4時間25分
- 7.4km
破風山・皆野アルプス
- 日帰り
- 4時間25分
- 7.4km
破風山は新編武蔵風土記稿に「其形勢、さながら家作りの破風に似たるべく名づく」と紹介され、屋根の形をした山容がその名前の由来です。 皆野駅から県道43号を進み、郷平橋を渡ったらすぐに左折。県道37号を跨いだら砂利道を100mほど進み、右に折れて250m進んだ所が大渕登山口となります。 山道に入ると急坂となり、いくつもの細かい登り下りが連続します。前原岩稜はやせ尾根となり、クサリのかかる滑りやすい岩場がでてきます。いくつかクサリ場を越え、やがて猿岩の奇岩を見ます。 猿岩を過ぎると東屋を経て緩やかな登山道となり、破風山山頂に着きます。山頂の南側は高山に登ったかの様な雄大な景色が望めます。ザレ道を滑らないよう注意して下ったところが札立峠です。北側へ下れば秩父観音霊場結願寺の水潜寺です。峠から皆野アルプスの核心部である岩稜コースに向かうと、そそり立った奇岩ノッキンボウが現れます。疣取り信仰があった岩峰です。 ヤセ尾根の山稜を武蔵展望台、大前山、天狗山と山岳信仰とゆかりのある峰々を越えていきます。鉄クサリ、ロープなどがありますが、慎重に通過しなければなりません。とくに大前山の下降は10mほどの斜度のきつい岩場があり、下降には十分注意してください。 天狗山までの8峰中、7つの峰を踏破すると下りは一転して緩やかな下りとなり、大前集落の民家の間を抜けて1時間弱で秩父華厳の滝登山口にたどり着きます。 県道から左へ150m歩けば、秩父華厳前バス停です。時間があればここから10分ほどの関東百名瀑にも名を連ねている秩父華厳の滝を見物して行きたいものです。その姿形は北武蔵一番の美瀑です。また、滝見学後に欲張って20分程下流に向かうと秩父札所34番の水潜寺です。「長命水」と呼ばれる銘水が洞窟の中から流れ出ています。さらに20分ほど下流には満願の湯があり日帰り入浴ができます。破風山は新編武蔵風土記稿に「其形勢、さながら家作りの破風に似たるべく名づく」と紹介され、屋根の形をした山容がその名前の由来です。 皆野駅から県道43号を進み、郷平橋を渡ったらすぐに左折。県道37号を跨いだら砂利道を100mほど進み、右に折れて250m進んだ所が大渕登山口となります。 山道に入ると急坂となり、いくつもの細かい登り下りが連続します。前原岩稜はやせ尾根となり、クサリのかかる滑りやすい岩場がでてきます。いくつかクサリ場を越え、やがて猿岩の奇岩を見ます。 猿岩を過ぎると東屋を経て緩やかな登山道となり、破風山山頂に着きます。山頂の南側は高山に登ったかの様な雄大な景色が望めます。ザレ道を滑らないよう注意して下ったところが札立峠です。北側へ下れば秩父観音霊場結願寺の水潜寺です。峠から皆野アルプスの核心部である岩稜コースに向かうと、そそり立った奇岩ノッキンボウが現れます。疣取り信仰があった岩峰です。 ヤセ尾根の山稜を武蔵展望台、大前山、天狗山と山岳信仰とゆかりのある峰々を越えていきます。鉄クサリ、ロープなどがありますが、慎重に通過しなければなりません。とくに大前山の下降は10mほどの斜度のきつい岩場があり、下降には十分注意してください。 天狗山までの8峰中、7つの峰を踏破すると下りは一転して緩やかな下りとなり、大前集落の民家の間を抜けて1時間弱で秩父華厳の滝登山口にたどり着きます。 県道から左へ150m歩けば、秩父華厳前バス停です。時間があればここから10分ほどの関東百名瀑にも名を連ねている秩父華厳の滝を見物して行きたいものです。その姿形は北武蔵一番の美瀑です。また、滝見学後に欲張って20分程下流に向かうと秩父札所34番の水潜寺です。「長命水」と呼ばれる銘水が洞窟の中から流れ出ています。さらに20分ほど下流には満願の湯があり日帰り入浴ができます。 -
万年橋から城峯山へ
- 日帰り
- 5時間0分
- 11.1km
万年橋から城峯山へ
- 日帰り
- 5時間0分
- 11.1km
城峯山には平将門にちなむ伝説が色濃く残されていて、平将門の弟・将平城館跡のほか将門隠れ岩などの伝承地があります。またコース途中の石間谷や日野沢谷の集落は、漆木神楽や門平獅子舞、また門平の虫送りといった民俗芸能や行事が今も継承されている希少な地域といえるでしょう。このふたつの地域は1884(明治17)年、時の明治政府を震撼とさせた秩父事件の際に、秩父困民党が蜂起した重要な根拠地でもありました。 万年橋バス停の傍らにある城峯神社社標から、石間川沿いの車道を西北へと歩いて行きます。城峯沢が合流する大鳥居表参道口までは5.3kmほどで、県道363号の終点となる分岐は左には行かず、右の林道太田部峠線へと入ります。大鳥居から林道終点となる場所まで行くと男衾橋があり、ここが城峯山への男衾登山口となります。ここまでは皆野町からタクシーを利用することも可能です。 男衾橋を渡ると道は一度左にカーブしますが、半納へと続く旧道の分岐を右に曲がり、左手にある民家の脇から城峯山への山道へと入ります。 山道はすぐに植林帯となり、左から来た半納へと続く道と合流します。路傍の丁目石や距離標石は大鳥居を起点としていて、城峯神社の杉並木入口が32丁目となります。戦戸平沢の橋を渡って戦戸平尾根を登ると城峯神社の杉並木へと至りますが、1丁は約10.9mなので数えながら歩いてみるのもよいでしょう。例年5月3日の山開きは、春日四柱を祀る城峯神社の例大祭でもあり、参道の杉並木には千本旗が立ち並び、漆木神楽が奉納されるなどして一日中賑わいます。 神社左上を登ったところにある中堂を右へと尾根伝いに進みます。春には山道の北側にニリンソウの群落が見られます。城峯山山頂の電波中継塔は展望台を兼ねており、秩父盆地や関東平野をとりまく山々の大展望を楽しむことができます。眺望を楽しんだ後は、車道の通る石間峠へと下ります。ここからは「関東ふれあいの道」となり、ラクダのこぶのように並ぶのが中城峯山と鐘掛城跡です。鐘掛城跡からは道が二分し、東へ向かって悪路の急坂を下ると奈良尾峠から奈良尾集落を経由して秩父華厳の滝へと至ります。また、南へ下ると巻き道と合流して鉄塔を経た後に林道へと降り立ちます。ここからは門平集落への道標に従って林道を2本横切ると車道となり、しばらくして県道に出ます。県道を左に曲がれば皆野町営バスの西門平バス停も間近です。城峯山には平将門にちなむ伝説が色濃く残されていて、平将門の弟・将平城館跡のほか将門隠れ岩などの伝承地があります。またコース途中の石間谷や日野沢谷の集落は、漆木神楽や門平獅子舞、また門平の虫送りといった民俗芸能や行事が今も継承されている希少な地域といえるでしょう。このふたつの地域は1884(明治17)年、時の明治政府を震撼とさせた秩父事件の際に、秩父困民党が蜂起した重要な根拠地でもありました。 万年橋バス停の傍らにある城峯神社社標から、石間川沿いの車道を西北へと歩いて行きます。城峯沢が合流する大鳥居表参道口までは5.3kmほどで、県道363号の終点となる分岐は左には行かず、右の林道太田部峠線へと入ります。大鳥居から林道終点となる場所まで行くと男衾橋があり、ここが城峯山への男衾登山口となります。ここまでは皆野町からタクシーを利用することも可能です。 男衾橋を渡ると道は一度左にカーブしますが、半納へと続く旧道の分岐を右に曲がり、左手にある民家の脇から城峯山への山道へと入ります。 山道はすぐに植林帯となり、左から来た半納へと続く道と合流します。路傍の丁目石や距離標石は大鳥居を起点としていて、城峯神社の杉並木入口が32丁目となります。戦戸平沢の橋を渡って戦戸平尾根を登ると城峯神社の杉並木へと至りますが、1丁は約10.9mなので数えながら歩いてみるのもよいでしょう。例年5月3日の山開きは、春日四柱を祀る城峯神社の例大祭でもあり、参道の杉並木には千本旗が立ち並び、漆木神楽が奉納されるなどして一日中賑わいます。 神社左上を登ったところにある中堂を右へと尾根伝いに進みます。春には山道の北側にニリンソウの群落が見られます。城峯山山頂の電波中継塔は展望台を兼ねており、秩父盆地や関東平野をとりまく山々の大展望を楽しむことができます。眺望を楽しんだ後は、車道の通る石間峠へと下ります。ここからは「関東ふれあいの道」となり、ラクダのこぶのように並ぶのが中城峯山と鐘掛城跡です。鐘掛城跡からは道が二分し、東へ向かって悪路の急坂を下ると奈良尾峠から奈良尾集落を経由して秩父華厳の滝へと至ります。また、南へ下ると巻き道と合流して鉄塔を経た後に林道へと降り立ちます。ここからは門平集落への道標に従って林道を2本横切ると車道となり、しばらくして県道に出ます。県道を左に曲がれば皆野町営バスの西門平バス停も間近です。 -
八方尾根から唐松岳、五竜岳へ
- 1泊2日
- 13時間20分
- 16.5km
八方尾根から唐松岳、五竜岳へ
- 1泊2日
- 13時間20分
- 16.5km
いずれの登山道もよく整備されています。特に八方尾根の道は歩きやすく、唐松岳のみを往復するなら登山入門コースとしても適しています。 八方バス停からゴンドラの八方駅までは市街地を歩きます。角ごとに「ゴンドラ」の標識があるので迷う心配はないでしょう。ゴンドラとリフトを乗り継げば、労せずに八方池山荘に到着します。山荘から八方池に登る道はよく整備されています。途中で2度、ふた手に分かれますが、すぐに合流するので、どちらを歩いても構いません。白馬三山を映す八方池の眺めは、本コースの目玉のひとつです。 八方池をあとにダケカンバの林を抜けると扇雪渓に至ります。例年、8月まで雪が残っています。涼しい上に広く、休憩に適しています。あたりの高木が減り丸山ケルンを過ぎると視界が開け、不帰ノ嶮の岩壁が姿を表します。ここまで登ると稜線は近くです。尾根通しに延びる道をたどれば唐松岳頂上山荘へ。そして道なりにわずかに登れば唐松岳山頂に到着します。展望はバツグンです。白馬三山をはじめ、北アルプス一帯を広く見渡せます。景色を楽しんだら、往路を唐松岳頂上山荘に戻りましょう。山荘前から眺める夕景も格別です。 唐松岳頂上山荘をあとにして稜線を南に向かうと、すぐに「牛首」と呼ばれる地点に差し掛かります。クサリの架かる岩場なので慎重に足を進めましょう。ペンキ印を頼りにガレ場を下って岩峰を右から巻き、岩場を抜けると大黒岳との鞍部に至ります。大黒岳は西側を巻きます。樹林とハイマツを抜けて登ると白岳との分岐に至ります。ここで遠見尾根を左に分けてわずかに下れば五竜山荘に到着します。山荘から五竜岳を往復します。登りだしは砂礫のゆるやかな道ですが、進むにつれて傾斜が増し、上部に至ってガレ場となります。ペンキ印を確認し、コースを外れず、また落石を起こさないよう慎重に登りましょう。クサリ場を越えると五竜岳山頂。こちらも展望がすばらしいです。 五竜山荘から往路を白岳の分岐まで戻り、右に進んで遠見尾根に入ります。わずかに下るとクサリ場です。残雪のある時は特に注意しましょう。西遠見山に至ると足元の危うさは無くなります。振り返ると、池の向こうに岩峰を連ねた五竜岳が望めます。このあとも大遠見山、中遠見山、小遠見山と、小さい峰を越えながら下って行きます。道はよく整備されていますので、気をつけて進めば問題ないでしょう。地蔵ノ頭に至るとゴールは近くです。高山植物園を抜ければアルプス平駅に到着します。いずれの登山道もよく整備されています。特に八方尾根の道は歩きやすく、唐松岳のみを往復するなら登山入門コースとしても適しています。 八方バス停からゴンドラの八方駅までは市街地を歩きます。角ごとに「ゴンドラ」の標識があるので迷う心配はないでしょう。ゴンドラとリフトを乗り継げば、労せずに八方池山荘に到着します。山荘から八方池に登る道はよく整備されています。途中で2度、ふた手に分かれますが、すぐに合流するので、どちらを歩いても構いません。白馬三山を映す八方池の眺めは、本コースの目玉のひとつです。 八方池をあとにダケカンバの林を抜けると扇雪渓に至ります。例年、8月まで雪が残っています。涼しい上に広く、休憩に適しています。あたりの高木が減り丸山ケルンを過ぎると視界が開け、不帰ノ嶮の岩壁が姿を表します。ここまで登ると稜線は近くです。尾根通しに延びる道をたどれば唐松岳頂上山荘へ。そして道なりにわずかに登れば唐松岳山頂に到着します。展望はバツグンです。白馬三山をはじめ、北アルプス一帯を広く見渡せます。景色を楽しんだら、往路を唐松岳頂上山荘に戻りましょう。山荘前から眺める夕景も格別です。 唐松岳頂上山荘をあとにして稜線を南に向かうと、すぐに「牛首」と呼ばれる地点に差し掛かります。クサリの架かる岩場なので慎重に足を進めましょう。ペンキ印を頼りにガレ場を下って岩峰を右から巻き、岩場を抜けると大黒岳との鞍部に至ります。大黒岳は西側を巻きます。樹林とハイマツを抜けて登ると白岳との分岐に至ります。ここで遠見尾根を左に分けてわずかに下れば五竜山荘に到着します。山荘から五竜岳を往復します。登りだしは砂礫のゆるやかな道ですが、進むにつれて傾斜が増し、上部に至ってガレ場となります。ペンキ印を確認し、コースを外れず、また落石を起こさないよう慎重に登りましょう。クサリ場を越えると五竜岳山頂。こちらも展望がすばらしいです。 五竜山荘から往路を白岳の分岐まで戻り、右に進んで遠見尾根に入ります。わずかに下るとクサリ場です。残雪のある時は特に注意しましょう。西遠見山に至ると足元の危うさは無くなります。振り返ると、池の向こうに岩峰を連ねた五竜岳が望めます。このあとも大遠見山、中遠見山、小遠見山と、小さい峰を越えながら下って行きます。道はよく整備されていますので、気をつけて進めば問題ないでしょう。地蔵ノ頭に至るとゴールは近くです。高山植物園を抜ければアルプス平駅に到着します。 -
扇沢から鹿島槍ヶ岳へ
- 2泊3日
- 16時間35分
- 23.6km
扇沢から鹿島槍ヶ岳へ
- 2泊3日
- 16時間35分
- 23.6km
鹿島槍ヶ岳に登る一番人気のコースです。最短は赤岩尾根を登る道ですが、歩きやすさ、眺めのよさで本コースに軍配があがるでしょう。道中、種池山荘、冷池山荘、2軒の小屋があるので、いざという時に安心です。また、ゆったりした日程を立てることも可能となります。 扇沢から爺ヶ岳中峰までは扇沢から爺ヶ岳へ(コースガイド)を参照。 爺ヶ岳中峰からペンキ印に導かれて稜線沿いに下り、北峰を巻いて進んでゆくと、石の標識が建つ冷乗越に至ります。ここで赤岩尾根の道を右に分け、稜線沿いにわずかに登ると冷池山荘に到着です。山荘の横には名前の由来となった冷池があります。山荘をあとにし、キャンプ場を過ぎて、稜線に沿って登ります。付近はお花畑。大きな単一群落こそありませんが、多種の花が見られます。ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイなど、黄色の花が多く咲き誇ります。見頃は7月中旬から下旬です。 登るにつれて視界が開け、やがて布引山に至ります。標識がなければ過ぎてしまうような小さい峰ですが、ここは眺めがすばらしいです。鹿島槍ヶ岳の南峰、北峰が突き上げるように並ぶ姿を眼前にできます。また見渡せば、一帯の地形に特徴があることに気づくでしょう。東の長野県側は絶壁を成し、西の富山県側にはなだらかな斜面が続きます。非対称山稜と呼ばれる地形です。 ハイマツなどの緑は徐々に少なくなります。傾斜を増した砂礫の道を登れば、鹿島槍ヶ岳南峰に到着です。山頂は意外に広く、大人数でも休憩できます。となりの北峰をはじめ、北アルプス一帯を見渡して過ごせます。 ここから先は気が抜けません。北峰に至る吊尾根は要注意です。特に下りだしは急坂で滑りやすく危険です。スリップすると自分がケガをするだけでなく、落石を起こして他の登山者にも危険を及ぼしてしまいます。慎重に砂礫の道を下り鞍部に至ると、分岐に出ます。左は八峰キレットを経て五竜岳に向かう道。右が北峰を往復する道です。標識を目印にひと登りすれば、北峰山頂に着きます。こちらも南峰同様、好展望が広がります。とくに尖った南峰の向こうに後立山の峰が続く景色は印象的です。 帰路は往路を戻ります。滑りやすいので、北峰山頂からの下りだしは注意しましょう。 赤岩尾根を下山する場合、赤岩尾根から鹿島槍ヶ岳へ(コースガイド)を参照。鹿島槍ヶ岳に登る一番人気のコースです。最短は赤岩尾根を登る道ですが、歩きやすさ、眺めのよさで本コースに軍配があがるでしょう。道中、種池山荘、冷池山荘、2軒の小屋があるので、いざという時に安心です。また、ゆったりした日程を立てることも可能となります。 扇沢から爺ヶ岳中峰までは扇沢から爺ヶ岳へ(コースガイド)を参照。 爺ヶ岳中峰からペンキ印に導かれて稜線沿いに下り、北峰を巻いて進んでゆくと、石の標識が建つ冷乗越に至ります。ここで赤岩尾根の道を右に分け、稜線沿いにわずかに登ると冷池山荘に到着です。山荘の横には名前の由来となった冷池があります。山荘をあとにし、キャンプ場を過ぎて、稜線に沿って登ります。付近はお花畑。大きな単一群落こそありませんが、多種の花が見られます。ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイなど、黄色の花が多く咲き誇ります。見頃は7月中旬から下旬です。 登るにつれて視界が開け、やがて布引山に至ります。標識がなければ過ぎてしまうような小さい峰ですが、ここは眺めがすばらしいです。鹿島槍ヶ岳の南峰、北峰が突き上げるように並ぶ姿を眼前にできます。また見渡せば、一帯の地形に特徴があることに気づくでしょう。東の長野県側は絶壁を成し、西の富山県側にはなだらかな斜面が続きます。非対称山稜と呼ばれる地形です。 ハイマツなどの緑は徐々に少なくなります。傾斜を増した砂礫の道を登れば、鹿島槍ヶ岳南峰に到着です。山頂は意外に広く、大人数でも休憩できます。となりの北峰をはじめ、北アルプス一帯を見渡して過ごせます。 ここから先は気が抜けません。北峰に至る吊尾根は要注意です。特に下りだしは急坂で滑りやすく危険です。スリップすると自分がケガをするだけでなく、落石を起こして他の登山者にも危険を及ぼしてしまいます。慎重に砂礫の道を下り鞍部に至ると、分岐に出ます。左は八峰キレットを経て五竜岳に向かう道。右が北峰を往復する道です。標識を目印にひと登りすれば、北峰山頂に着きます。こちらも南峰同様、好展望が広がります。とくに尖った南峰の向こうに後立山の峰が続く景色は印象的です。 帰路は往路を戻ります。滑りやすいので、北峰山頂からの下りだしは注意しましょう。 赤岩尾根を下山する場合、赤岩尾根から鹿島槍ヶ岳へ(コースガイド)を参照。 -
赤岩尾根から鹿島槍ヶ岳へ
- 1泊2日
- 15時間30分
- 18.9km
赤岩尾根から鹿島槍ヶ岳へ
- 1泊2日
- 15時間30分
- 18.9km
赤岩尾根は別名は「長ザク尾根」と呼ばれます。全般にきつく、ハシゴや木段の架かる急な箇所が多数存在します。また稜線直下にはクサリの架かる岩場があります。初夏、雪が残っている時は要注意です。また、実質的な登山口となる大谷原に向かうバスがないため、JR信濃大町駅からタクシー利用となります。下山路として利用する場合、携帯電話を持っていない方は冷池山荘でタクシーの予約を忘れずに。マイカーの場合、大谷原の駐車場を利用します。 一般車にとっては林道終点となる大谷原から歩き始めます。大冷橋を渡って左折し、ゲートの脇を抜けて静かな林道をたどります。途中、枝道をいくつか見ますが、標識を確認して進めば迷う心配はないでしょう。あたりはブナなどの広葉樹林で、新緑や紅葉の時期は美しい風景の中を進みます。林道終点に至って堰堤に設けられたトンネルをくぐり、北俣本谷の流れを左岸から右岸へ渡ります。トンネルを抜けると「西俣出合」の標識が立つ登山口です。 登山道に入るとすぐに急登が始まります。つづら折りの坂道はかなりきついですが、滑りやすいところにはハシゴ段、やせた箇所にはロープが架かるので心強いです。ペースを守って登れば問題ないでしょう。しばらく樹林の中で展望はありませんが、高千穂平に至ると大きく視界が開けます。目の前にそびえる鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳はもちろん、遠く妙高、戸隠、志賀高原、浅間山などが望まれます。小広いので、休憩にちょうどいい場所です。 高千穂平を過ぎると、急登はひと段落します。稜線を目指してダケカンバの林を抜けていくと、背丈の高い木々が徐々に減り、ハイマツがそれに取って代わります。やがて樹林が切れ、赤い礫を踏んで歩くようになると稜線はもうすぐです。クサリの架かる岩場を慎重に抜けると石の標識が建つ冷乗越に出ますが、ここは残雪期に通る際は特に注意が必要です。右に進んでわずかに登ると、今日の宿泊地、冷池山荘に到着します。鹿島槍ヶ岳を往復するなら、山荘に余分な荷物を置いて行くといいでしょう。鹿島槍ヶ岳への道については扇沢から鹿島槍ヶ岳へ(コースガイド)を参照。 赤岩尾根を下山する前に、冷池山荘でタクシーの予約をする場合は、待ち合わせの時間に余裕をもたせること。道中は一歩の段差が大きい所が多いので要注意です。あわてて下って事故を起こすようなことの無いように。赤岩尾根は別名は「長ザク尾根」と呼ばれます。全般にきつく、ハシゴや木段の架かる急な箇所が多数存在します。また稜線直下にはクサリの架かる岩場があります。初夏、雪が残っている時は要注意です。また、実質的な登山口となる大谷原に向かうバスがないため、JR信濃大町駅からタクシー利用となります。下山路として利用する場合、携帯電話を持っていない方は冷池山荘でタクシーの予約を忘れずに。マイカーの場合、大谷原の駐車場を利用します。 一般車にとっては林道終点となる大谷原から歩き始めます。大冷橋を渡って左折し、ゲートの脇を抜けて静かな林道をたどります。途中、枝道をいくつか見ますが、標識を確認して進めば迷う心配はないでしょう。あたりはブナなどの広葉樹林で、新緑や紅葉の時期は美しい風景の中を進みます。林道終点に至って堰堤に設けられたトンネルをくぐり、北俣本谷の流れを左岸から右岸へ渡ります。トンネルを抜けると「西俣出合」の標識が立つ登山口です。 登山道に入るとすぐに急登が始まります。つづら折りの坂道はかなりきついですが、滑りやすいところにはハシゴ段、やせた箇所にはロープが架かるので心強いです。ペースを守って登れば問題ないでしょう。しばらく樹林の中で展望はありませんが、高千穂平に至ると大きく視界が開けます。目の前にそびえる鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳はもちろん、遠く妙高、戸隠、志賀高原、浅間山などが望まれます。小広いので、休憩にちょうどいい場所です。 高千穂平を過ぎると、急登はひと段落します。稜線を目指してダケカンバの林を抜けていくと、背丈の高い木々が徐々に減り、ハイマツがそれに取って代わります。やがて樹林が切れ、赤い礫を踏んで歩くようになると稜線はもうすぐです。クサリの架かる岩場を慎重に抜けると石の標識が建つ冷乗越に出ますが、ここは残雪期に通る際は特に注意が必要です。右に進んでわずかに登ると、今日の宿泊地、冷池山荘に到着します。鹿島槍ヶ岳を往復するなら、山荘に余分な荷物を置いて行くといいでしょう。鹿島槍ヶ岳への道については扇沢から鹿島槍ヶ岳へ(コースガイド)を参照。 赤岩尾根を下山する前に、冷池山荘でタクシーの予約をする場合は、待ち合わせの時間に余裕をもたせること。道中は一歩の段差が大きい所が多いので要注意です。あわてて下って事故を起こすようなことの無いように。 -
扇沢から針ノ木岳へ
- 1泊2日
- 9時間40分
- 11.1km
扇沢から針ノ木岳へ
- 1泊2日
- 9時間40分
- 11.1km
雪渓をたどるコースの性格上、時期によって道程が大きく異なります。雪の状況は、事前に針ノ木小屋に確認して下さい。雪上歩行に不慣れな方には、軽アイゼンとポールの携行をおすすめします。特に下りでその効果を実感できるでしょう。 登山口は少々わかりづらく、扇沢のバスターミナルを正面に見て、左手に回り込むように進み、車止めのゲート手前で車道を左に逸れて針ノ木自然遊歩道に入ります。ここが実質的な登山口です。歩道は車道と交差するように延びています。頻繁に車道を横切り、一部は車道を歩くので、標識を確認しながら足を進めましょう。広場のような地点を過ぎると、いわゆる登山道となります。 ブナ林を抜けて沢を渡り、ついで「湧水」の標識が立つ小さな瀬を渡ってしばらくいくと大沢小屋(休業中、2025年は要確認)に至ります。谷の左岸に延びる道をたどり、雪渓末端に至って雪の登りにかかります。取付地点は残雪の状況によって変わります。旗などの目印を見落とさないように注意して下さい。残雪というのは意外に固く、滑りやすいものです。足元に不安を感じたら、迷わずアイゼンを着けましょう。 雪上に道と呼べるものはありませんが、紅ガラや旗で大まかなラインが示してあります。導かれてしばらく登ると傾斜が増し、両側の岸壁が狭まってきます。ここが「ノド」と呼ばれる地点です。ノドを過ぎると雪渓上部に出ます。例年ならば、このあたりで雪渓を離れ、右岸に延びる登山道をたどることになります。右手にマヤクボ沢を見送ったのち、つづら折りの砂地の道を登ります。ひとがんばりすると針ノ木小屋の建つ針ノ木峠に到着します。ここから針ノ木岳を往復しましょう。 標識を確認してから登ります。はじめは露岩の急坂ですが、キャンプ場を過ぎてしばらくすると、坂はゆるやかになります。付近はチングルマの群落地です。岩の斜面を横切るように進んだのち、稜線伝いにひと登りすると、針ノ木岳山頂に到着します。何といっても眺めがすばらしいです。針ノ木岳は北アルプスのほぼ中央に位置するので、文字通り北アルプス一帯を見渡す大展望が得られます。特に黒部湖を従えた立山連峰は圧巻です。 帰路は往路を戻ります。雪渓の下りは細心の注意を払いましょう。なお雪のない時期は、全般で登山道を歩きます。雪がないと言っても、ノドの付近はクサリの架かる岩場なので気をつけて下さい。また数箇所の渡渉があります。雪渓をたどるコースの性格上、時期によって道程が大きく異なります。雪の状況は、事前に針ノ木小屋に確認して下さい。雪上歩行に不慣れな方には、軽アイゼンとポールの携行をおすすめします。特に下りでその効果を実感できるでしょう。 登山口は少々わかりづらく、扇沢のバスターミナルを正面に見て、左手に回り込むように進み、車止めのゲート手前で車道を左に逸れて針ノ木自然遊歩道に入ります。ここが実質的な登山口です。歩道は車道と交差するように延びています。頻繁に車道を横切り、一部は車道を歩くので、標識を確認しながら足を進めましょう。広場のような地点を過ぎると、いわゆる登山道となります。 ブナ林を抜けて沢を渡り、ついで「湧水」の標識が立つ小さな瀬を渡ってしばらくいくと大沢小屋(休業中、2025年は要確認)に至ります。谷の左岸に延びる道をたどり、雪渓末端に至って雪の登りにかかります。取付地点は残雪の状況によって変わります。旗などの目印を見落とさないように注意して下さい。残雪というのは意外に固く、滑りやすいものです。足元に不安を感じたら、迷わずアイゼンを着けましょう。 雪上に道と呼べるものはありませんが、紅ガラや旗で大まかなラインが示してあります。導かれてしばらく登ると傾斜が増し、両側の岸壁が狭まってきます。ここが「ノド」と呼ばれる地点です。ノドを過ぎると雪渓上部に出ます。例年ならば、このあたりで雪渓を離れ、右岸に延びる登山道をたどることになります。右手にマヤクボ沢を見送ったのち、つづら折りの砂地の道を登ります。ひとがんばりすると針ノ木小屋の建つ針ノ木峠に到着します。ここから針ノ木岳を往復しましょう。 標識を確認してから登ります。はじめは露岩の急坂ですが、キャンプ場を過ぎてしばらくすると、坂はゆるやかになります。付近はチングルマの群落地です。岩の斜面を横切るように進んだのち、稜線伝いにひと登りすると、針ノ木岳山頂に到着します。何といっても眺めがすばらしいです。針ノ木岳は北アルプスのほぼ中央に位置するので、文字通り北アルプス一帯を見渡す大展望が得られます。特に黒部湖を従えた立山連峰は圧巻です。 帰路は往路を戻ります。雪渓の下りは細心の注意を払いましょう。なお雪のない時期は、全般で登山道を歩きます。雪がないと言っても、ノドの付近はクサリの架かる岩場なので気をつけて下さい。また数箇所の渡渉があります。 -
扇沢から蓮華岳へ
- 1泊2日
- 10時間0分
- 12.5km
扇沢から蓮華岳へ
- 1泊2日
- 10時間0分
- 12.5km
道は全般によく整備されています。コマクサの花と雪渓歩き、両方を楽しむなら7月下旬が最適でしょう。 扇沢から針ノ木峠までは扇沢から針ノ木岳へ(コースガイド)を参照。 標識を確認し、針ノ木小屋の建つ針ノ木峠を出発。出だしは急坂ですが、ペースを崩さず登りましょう。標高が上がると視界が開け、背後に針ノ木岳とスバリ岳の端正な姿が現れます。 蓮華岳の肩というべき2754m峰に至ると坂はゆるやかになります。あたりは一面、白い砂礫の原。ここから山頂までは北アルプスでも有数のコマクサ群落地です。花期はピンクの宝石を散りばめたような美しさです。見頃は7月中旬から下旬になります。たおやかな稜線を道なりにゆけば、祠の建つ蓮華岳山頂に到着します。どっしりした山容に似つかわしく、山頂は広々しています。高山とは思えないほど、ゆったりした雰囲気のなかで展望を楽しめます。 帰路は往路を戻ります。道は全般によく整備されています。コマクサの花と雪渓歩き、両方を楽しむなら7月下旬が最適でしょう。 扇沢から針ノ木峠までは扇沢から針ノ木岳へ(コースガイド)を参照。 標識を確認し、針ノ木小屋の建つ針ノ木峠を出発。出だしは急坂ですが、ペースを崩さず登りましょう。標高が上がると視界が開け、背後に針ノ木岳とスバリ岳の端正な姿が現れます。 蓮華岳の肩というべき2754m峰に至ると坂はゆるやかになります。あたりは一面、白い砂礫の原。ここから山頂までは北アルプスでも有数のコマクサ群落地です。花期はピンクの宝石を散りばめたような美しさです。見頃は7月中旬から下旬になります。たおやかな稜線を道なりにゆけば、祠の建つ蓮華岳山頂に到着します。どっしりした山容に似つかわしく、山頂は広々しています。高山とは思えないほど、ゆったりした雰囲気のなかで展望を楽しめます。 帰路は往路を戻ります。 -
扇沢から、種池山荘、針ノ木岳を縦走
- 2泊3日
- 15時間0分
- 19.8km
扇沢から、種池山荘、針ノ木岳を縦走
- 2泊3日
- 15時間0分
- 19.8km
道は全般によく整備されています。アップダウンも比較的少なく歩きやすいですが、スバリ岳から針ノ木岳までは岩稜なので注意。 扇沢から種池山荘までは扇沢から爺ヶ岳へ(コースガイド)を参照。 種池山荘をあとに、キャンプ場を見送って下ります。棒小屋乗越を経てしだいにきつくなる坂を越えると、立山、剱岳を間近に望む岩小屋沢岳に至ります。ついで道なりに下れば新越山荘の建つ新越乗越です。 鳴沢岳に向かうと坂は再びきつくなります。「落石注意」の標識が付くヤセた稜線なので注意。岩場を越えると鳴沢岳山頂へ。ここで行程の半分程です。小さく上下しながら進むと赤沢岳に至ります。 スバリ岳の登りに差し掛かると岩稜の道となります。ペンキ印をたどって進むとスバリ岳山頂。山頂からの下りだしは、ざらついて滑りやすいので注意して下さい。マヤクボノコルから針ノ木岳に至る最後の登りも同様です。ペンキ印を確認し、落石を起こさぬよう細心の注意を。針ノ木岳から扇沢までは扇沢から針ノ木岳へ(コースガイド)を参照。道は全般によく整備されています。アップダウンも比較的少なく歩きやすいですが、スバリ岳から針ノ木岳までは岩稜なので注意。 扇沢から種池山荘までは扇沢から爺ヶ岳へ(コースガイド)を参照。 種池山荘をあとに、キャンプ場を見送って下ります。棒小屋乗越を経てしだいにきつくなる坂を越えると、立山、剱岳を間近に望む岩小屋沢岳に至ります。ついで道なりに下れば新越山荘の建つ新越乗越です。 鳴沢岳に向かうと坂は再びきつくなります。「落石注意」の標識が付くヤセた稜線なので注意。岩場を越えると鳴沢岳山頂へ。ここで行程の半分程です。小さく上下しながら進むと赤沢岳に至ります。 スバリ岳の登りに差し掛かると岩稜の道となります。ペンキ印をたどって進むとスバリ岳山頂。山頂からの下りだしは、ざらついて滑りやすいので注意して下さい。マヤクボノコルから針ノ木岳に至る最後の登りも同様です。ペンキ印を確認し、落石を起こさぬよう細心の注意を。針ノ木岳から扇沢までは扇沢から針ノ木岳へ(コースガイド)を参照。 -
七倉ダムから船窪小屋、七倉岳へ
- 1泊2日
- 10時間35分
- 8.8km
七倉ダムから船窪小屋、七倉岳へ
- 1泊2日
- 10時間35分
- 8.8km
七倉ダムと船窪小屋を結ぶ尾根道は船窪新道と呼ばれます。道はよく整備されていますが、登山口から尾根の上部まで急坂が続きます。登りはペースの維持、下りは木の根などで足を滑らせないように注意しましょう。 船窪新道の入口は少々わかりにくいので注意しましょう。七倉山荘から車止めのゲートのある七倉橋を渡り、トンネルに入る直前で右折します。七倉沢右岸の道をわずかに進んだ先が登山口です。 標識を目印に登山道に入り、左手の尾根に取付くと、すぐに急登が始まります。樹林の中で展望はありません。ペースを守って標高を稼ぎましょう。ところどころで枝道を見ますが、いずれも電力会社の巡視路です。標識が立つので迷う心配はないでしょう。つづら折りの道をたどり、急坂を越えると「唐沢ノゾキ」と呼ばれる小広い場所に出ます。少人数なら休憩できます。 再び歩きだすと、またすぐに急登です。露岩や木の根が道にからみ、かなり歩きづらい道です。しばらく進むと「鼻突八丁」と呼ばれる急坂に差し掛かります。連続するハシゴを頼りにこれを越えて行くと、あたりを覆っていた高木が減り、急登はひと段落します。「天狗ノ庭」に至ると視界が開け、眼下の高瀬ダムを挟んで左手に餓鬼岳から燕岳、右手に烏帽子岳から野口五郎岳に続く山並みが一望です。ここから先は快適に進めます。眺めのいい、ゆるやかな尾根道をたどれば船窪小屋に到着。砂礫の白とハイマツの緑があいまって、周辺は庭園のような美しさです。 小屋をあとにゆるやかに登っていくと、ほどなく分岐に出ます。右に進んで道なりに登れば、七倉岳山頂に至ります。ぐるりと開けてどこもいい景色ですが、特に針ノ木岳のどっしりした姿は印象的です。展望を楽しんだら往路を戻ります。船窪小屋はクラシックな雰囲気です。囲炉裏とランプを現役で使っているのは、北アルプスでここ一軒だけ。また料理はすべて手作りでおいしい食事が頂けます。船窪小屋に泊まることを目的に登ってくる登山者も多くいます。七倉ダムと船窪小屋を結ぶ尾根道は船窪新道と呼ばれます。道はよく整備されていますが、登山口から尾根の上部まで急坂が続きます。登りはペースの維持、下りは木の根などで足を滑らせないように注意しましょう。 船窪新道の入口は少々わかりにくいので注意しましょう。七倉山荘から車止めのゲートのある七倉橋を渡り、トンネルに入る直前で右折します。七倉沢右岸の道をわずかに進んだ先が登山口です。 標識を目印に登山道に入り、左手の尾根に取付くと、すぐに急登が始まります。樹林の中で展望はありません。ペースを守って標高を稼ぎましょう。ところどころで枝道を見ますが、いずれも電力会社の巡視路です。標識が立つので迷う心配はないでしょう。つづら折りの道をたどり、急坂を越えると「唐沢ノゾキ」と呼ばれる小広い場所に出ます。少人数なら休憩できます。 再び歩きだすと、またすぐに急登です。露岩や木の根が道にからみ、かなり歩きづらい道です。しばらく進むと「鼻突八丁」と呼ばれる急坂に差し掛かります。連続するハシゴを頼りにこれを越えて行くと、あたりを覆っていた高木が減り、急登はひと段落します。「天狗ノ庭」に至ると視界が開け、眼下の高瀬ダムを挟んで左手に餓鬼岳から燕岳、右手に烏帽子岳から野口五郎岳に続く山並みが一望です。ここから先は快適に進めます。眺めのいい、ゆるやかな尾根道をたどれば船窪小屋に到着。砂礫の白とハイマツの緑があいまって、周辺は庭園のような美しさです。 小屋をあとにゆるやかに登っていくと、ほどなく分岐に出ます。右に進んで道なりに登れば、七倉岳山頂に至ります。ぐるりと開けてどこもいい景色ですが、特に針ノ木岳のどっしりした姿は印象的です。展望を楽しんだら往路を戻ります。船窪小屋はクラシックな雰囲気です。囲炉裏とランプを現役で使っているのは、北アルプスでここ一軒だけ。また料理はすべて手作りでおいしい食事が頂けます。船窪小屋に泊まることを目的に登ってくる登山者も多くいます。