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検索結果1117件中  81-100件
  • 会津長野駅から斎藤山周遊

    会津長野駅から斎藤山周遊

    斎藤山登山の起点は会津長野町。雷神様コースと早生栗コースがあり、2コースは見晴らし台で合流して山頂へ至ります。2コースとも所要時間は同じ。ここでは雷神様コースで歩き始めます。 会津長野駅の駅前の通りを西へ向かい、長野林業研修センターの前から会津鉄道の踏切を越えると、左へ雷神様コースを分けて右へ早生栗コースが分かれます。左の雷神様コースヘ向かい、水田の中道を4~5分歩くと右へ折れて、突き当たりを右へ行くと斎藤山の標識があります。動物進入防止柵のネットを開閉して入ると山道となり、すぐに雷電神社前に着く。その先は一本道。小沢沿いの道から尾根へ取り付き、高度を増して行きます。樹林帯の道をジグザグに登ると、標高940mの見晴らし台に着き、右から早生栗コースが登ってきます。田島盆地が見渡せる見晴らし台は、休憩に最適です。見晴らし台からは緩やかな道となり、左からの林道と出合い、斎藤山登山口へ着きます。林道はあかまつ荘経由で登ってくるコースですが、荒々しい道で景色もよくありません。 斎藤山登山口からは急な尾根道になります。ブナやミズナラの林をどんどん登っていくと、無線電波塔が現れ、見晴らしがよいヘリポートの前へ着きます。斎藤山の頂上はそのすぐ先です。 下山は先ほどの見晴らし台まで戻り、早生栗コースを下ります。樹林帯の九十九折れの尾根道をひたすら下ると道が緩やかになり、枝ぶりが大きな栗の古木「早生栗」に着きます。緩い車道を下り、リンゴ園を見ながら会津長野駅へ向かいます。 ちなみに毎年10月第3日曜日に「斎藤山ふれあい登山」が行われます。詳しくは南会津町商工観光課へ。
    斎藤山登山の起点は会津長野町。雷神様コースと早生栗コースがあり、2コースは見晴らし台で合流して山頂へ至ります。2コースとも所要時間は同じ。ここでは雷神様コースで歩き始めます。 会津長野駅の駅前の通りを西へ向かい、長野林業研修センターの前から会津鉄道の踏切を越えると、左へ雷神様コースを分けて右へ早生栗コースが分かれます。左の雷神様コースヘ向かい、水田の中道を4~5分歩くと右へ折れて、突き当たりを右へ行くと斎藤山の標識があります。動物進入防止柵のネットを開閉して入ると山道となり、すぐに雷電神社前に着く。その先は一本道。小沢沿いの道から尾根へ取り付き、高度を増して行きます。樹林帯の道をジグザグに登ると、標高940mの見晴らし台に着き、右から早生栗コースが登ってきます。田島盆地が見渡せる見晴らし台は、休憩に最適です。見晴らし台からは緩やかな道となり、左からの林道と出合い、斎藤山登山口へ着きます。林道はあかまつ荘経由で登ってくるコースですが、荒々しい道で景色もよくありません。 斎藤山登山口からは急な尾根道になります。ブナやミズナラの林をどんどん登っていくと、無線電波塔が現れ、見晴らしがよいヘリポートの前へ着きます。斎藤山の頂上はそのすぐ先です。 下山は先ほどの見晴らし台まで戻り、早生栗コースを下ります。樹林帯の九十九折れの尾根道をひたすら下ると道が緩やかになり、枝ぶりが大きな栗の古木「早生栗」に着きます。緩い車道を下り、リンゴ園を見ながら会津長野駅へ向かいます。 ちなみに毎年10月第3日曜日に「斎藤山ふれあい登山」が行われます。詳しくは南会津町商工観光課へ。
  • 大間々台から釈迦ヶ岳、大入道へ

    大間々台から釈迦ヶ岳、大入道へ

    大間々台の駐車場の左手からスタートし、石段を登って砂利道を行きます。すぐにミツモチへの道を左に分けると、やがて右手に登山届けポストのある登山道が現れます。ミツモチへ直進する道を見送って、右の見晴コースへ入ります。しばらく樹林の中の緩い登りが続いた後、明るい尾根歩きになります。石ころの多い道をどんどん登ると眼前に釈迦ヶ岳が望まれ、ケルンが積まれる賽の河原に似た八海山神社跡に着きます。以前は八海山神社の小社が祀られていましたが、2018年に倒壊しました。 笹の道を分けて急坂を詰めると、剣ヶ峰一帯かつ矢板市の最高所1590m峰に出ます。さらに下り、小ピークを登り返して下ると剣ヶ峰直下の分岐。左の釈迦ヶ岳に至る稜線へ向かいます。那須塩原市と塩谷町を分ける境界尾根ですが、北側は広葉樹林で薄暗く、南側はクマザサが広がる明るい場所です。境界尾根をどんどん進むと、前方へ樹間から釈迦ヶ岳の大きな山容が望め、山深さが感じられます。コースは明瞭で、一度尾根筋を北側から巻き込むと、いよいよ釈迦ヶ岳の急登となります。一部に岩場があり、ロープが張られています。右から鶏頂山方面の道を合わせると、釈迦ヶ岳の頂上は一投足。 1等三角点のある釈迦ヶ岳は展望が雄大です。日光連山や那須・南会津の山々が眺望でき、関東平野も広がります。頂上には高原山神社と大きな釈迦如来像が祀られています。大展望を楽しんだら剣ヶ峰直下の分岐まで戻り、左の剣ヶ峰へ登ります。ここから大入道へ向かう道はなだらかで、初夏はシロヤシオの花道となります。登り返して着く大入道は、見晴らしはありませんが、春はカタクリの花が咲きます。大入道からは急降下して、涸れ沢を2つ登り返すと、まもなく平らな小間々台。ここから大間々台までは遊歩道の登りになりますが、初夏はヤマツツジやトウゴクミツバツツジ、レンゲツツジの花が目を楽しませてくれます。 なお、大間々台の南側にミツモチ(1248m)があり、やしおコースと青空コースで一周するのもいいでしょう。春~初夏はアカヤシオやヤマツツジ、シロヤシオなどの花々が迎えてくれます。
    大間々台の駐車場の左手からスタートし、石段を登って砂利道を行きます。すぐにミツモチへの道を左に分けると、やがて右手に登山届けポストのある登山道が現れます。ミツモチへ直進する道を見送って、右の見晴コースへ入ります。しばらく樹林の中の緩い登りが続いた後、明るい尾根歩きになります。石ころの多い道をどんどん登ると眼前に釈迦ヶ岳が望まれ、ケルンが積まれる賽の河原に似た八海山神社跡に着きます。以前は八海山神社の小社が祀られていましたが、2018年に倒壊しました。 笹の道を分けて急坂を詰めると、剣ヶ峰一帯かつ矢板市の最高所1590m峰に出ます。さらに下り、小ピークを登り返して下ると剣ヶ峰直下の分岐。左の釈迦ヶ岳に至る稜線へ向かいます。那須塩原市と塩谷町を分ける境界尾根ですが、北側は広葉樹林で薄暗く、南側はクマザサが広がる明るい場所です。境界尾根をどんどん進むと、前方へ樹間から釈迦ヶ岳の大きな山容が望め、山深さが感じられます。コースは明瞭で、一度尾根筋を北側から巻き込むと、いよいよ釈迦ヶ岳の急登となります。一部に岩場があり、ロープが張られています。右から鶏頂山方面の道を合わせると、釈迦ヶ岳の頂上は一投足。 1等三角点のある釈迦ヶ岳は展望が雄大です。日光連山や那須・南会津の山々が眺望でき、関東平野も広がります。頂上には高原山神社と大きな釈迦如来像が祀られています。大展望を楽しんだら剣ヶ峰直下の分岐まで戻り、左の剣ヶ峰へ登ります。ここから大入道へ向かう道はなだらかで、初夏はシロヤシオの花道となります。登り返して着く大入道は、見晴らしはありませんが、春はカタクリの花が咲きます。大入道からは急降下して、涸れ沢を2つ登り返すと、まもなく平らな小間々台。ここから大間々台までは遊歩道の登りになりますが、初夏はヤマツツジやトウゴクミツバツツジ、レンゲツツジの花が目を楽しませてくれます。 なお、大間々台の南側にミツモチ(1248m)があり、やしおコースと青空コースで一周するのもいいでしょう。春~初夏はアカヤシオやヤマツツジ、シロヤシオなどの花々が迎えてくれます。
  • 西平岳から釈迦ヶ岳、前山へ

    西平岳から釈迦ヶ岳、前山へ

    西平岳登山口では、西平岳を示す標識を見て登り始めます。低いササを分けて行き、ミズナラなどの雑木林を抜けると、左側に釈迦ヶ岳開拓の牧場の広がりが見えてきます。その後も林の中の道で、登るたびに傾斜が増してきます。 木々の風情を見ながらどんどん高みを目指し、道が一度緩やかになると、標高1500m辺りで石仏を見ます。さらに登行を続けて明るいササの中を行きますが、夏ならばコバキボウシやシモツケソウ、ドウダンツツジなどの花々が迎えてくれます。道は再度急坂となり、ササがうるさく感じられる道となります。ひたすら頑張って登り続けると、やがて西平岳の南側の肩に飛び出てホッとしますが、本当の山頂はもう少し先です。 腰まで潜るササを分けて行くと、地図の示す1712mの西平岳山頂に着くものの、ササの中であり、休憩には適しません。この先、さらに2~3分北方に向かうと、山頂西面のガレ場に出ます。ここは野沢の谷を挟んで鶏頂山と対峙する場所で、目指す中岳や釈迦ヶ岳も望まれます。 前方にある高原山神社の小社を見て釈迦ヶ岳へ向かいます。またササの中の道となり、しばらく傾斜の緩い道を下りぎみに進むと中岳への登り返し。岩屑と木の根の道は急坂ですが、ほどなく頂上に着きます。ここにも小社が祀られています。 中岳からの下りは岩混じりの道で、所々にロープが張られていて、注意して進みます。下り切ると、またもササが深くなり、それが釈迦ヶ岳頂上付近まで続きます。やがて前山からの道の分岐までくると、あとは釈迦ヶ岳の頂上まで一投足です。 下山は前山経由で西平岳登山口へ周回します。釈迦ヶ岳から、先ほどの前山分岐まで戻り、塩谷コースへ入ります。ササの道から樹林帯になり、トリドの池が現れ、前山に着きます。一帯はアカヤシオの多い所。前山からは守子神社へ下る道を見送り、右へ尾根を急降下すると、やがて釈迦ヶ岳林道へ下り立ちます。後は林道を右へ向かうと西平岳登山口はもうすぐです。
    西平岳登山口では、西平岳を示す標識を見て登り始めます。低いササを分けて行き、ミズナラなどの雑木林を抜けると、左側に釈迦ヶ岳開拓の牧場の広がりが見えてきます。その後も林の中の道で、登るたびに傾斜が増してきます。 木々の風情を見ながらどんどん高みを目指し、道が一度緩やかになると、標高1500m辺りで石仏を見ます。さらに登行を続けて明るいササの中を行きますが、夏ならばコバキボウシやシモツケソウ、ドウダンツツジなどの花々が迎えてくれます。道は再度急坂となり、ササがうるさく感じられる道となります。ひたすら頑張って登り続けると、やがて西平岳の南側の肩に飛び出てホッとしますが、本当の山頂はもう少し先です。 腰まで潜るササを分けて行くと、地図の示す1712mの西平岳山頂に着くものの、ササの中であり、休憩には適しません。この先、さらに2~3分北方に向かうと、山頂西面のガレ場に出ます。ここは野沢の谷を挟んで鶏頂山と対峙する場所で、目指す中岳や釈迦ヶ岳も望まれます。 前方にある高原山神社の小社を見て釈迦ヶ岳へ向かいます。またササの中の道となり、しばらく傾斜の緩い道を下りぎみに進むと中岳への登り返し。岩屑と木の根の道は急坂ですが、ほどなく頂上に着きます。ここにも小社が祀られています。 中岳からの下りは岩混じりの道で、所々にロープが張られていて、注意して進みます。下り切ると、またもササが深くなり、それが釈迦ヶ岳頂上付近まで続きます。やがて前山からの道の分岐までくると、あとは釈迦ヶ岳の頂上まで一投足です。 下山は前山経由で西平岳登山口へ周回します。釈迦ヶ岳から、先ほどの前山分岐まで戻り、塩谷コースへ入ります。ササの道から樹林帯になり、トリドの池が現れ、前山に着きます。一帯はアカヤシオの多い所。前山からは守子神社へ下る道を見送り、右へ尾根を急降下すると、やがて釈迦ヶ岳林道へ下り立ちます。後は林道を右へ向かうと西平岳登山口はもうすぐです。
  • 藤原登山口から鶏頂山、釈迦ヶ岳へ

    藤原登山口から鶏頂山、釈迦ヶ岳へ

    日塩もみじラインから登るこのコースは、バスの便がないのでマイカーかタクシー利用になります。藤原登山口には20台ほど停められる駐車場があり、ここから登山開始です。赤い鳥居の先に登山カード入れがあり、カラマツ林をしばらく登って行くとスキー場跡のトップへ着きます。その先は下り気味で、大沼から流れてくる小沢を渡りますが、雪解けの時期は登山道が水びたしになる場合もあります。さらに登り返すと弁天沼。小池が静かにたたずみ、石祠や吊鐘などがあって信仰の山の風情があります。初夏には一帯でレンゲツツジの花が咲き、秋には美しい紅葉が見られます。弁天沼で釈迦ヶ岳へ向かう道を左に見送り、右の林間を行きます。道沿いに石像や石塔が数多く現れ、水場を示す標識を見送り、ひと汗かくと稜線のT字路へ飛び出ます。前方は深く切れ落ちた爆裂火口跡で、左手に釈迦ヶ岳がどっしりと構えているのが見られます。 T字路からは鶏頂山を往復しましょう。しばらく樹林の中の急登が続きますが、道はしっかりと踏まれています。登り着いた鶏頂山の頂には、鶏頂山神社のほかアンテナ反射板が立ち、日光連山や関東平野の広がりが眺望できます。山頂から先ほどのT字路まで戻り、釈迦ヶ岳を目指します。稜線上に付けられた道は、右側の火口壁が切れ落ちているので、とくに残雪期には注意しましょう。一度鞍部へ下ると弁天沼分岐です。クマザサとダケカンバの道をさらに登ると、祠のある御岳山へ着きます。その先は明神岳からの道が合わさる塩原コース分岐で、さらに鞍部へ下ると、最後に釈迦ヶ岳への急坂が待っています。このコース中、最も苦しい登りが続きますが、高みに行くにつれ深山の趣が濃くなり、初夏にはヤシオツツジが迎えてくれます。やがて八方ヶ原方面の分岐に出ると、釈迦ヶ岳山頂はもうすぐです。1等三角点の釈迦ヶ岳の山頂は展望を遮るものがなく、日光連山や那須会津の山々が一望でき、はるか南には広大な関東平野が展開されます。 下山は同じ道をとりますが、御岳山の先の鞍部の弁天沼分岐からは、稜線と別れて弁天沼へ下り、弁天沼からは登ってきた道を下ります。時間があれば大沼を訪れるとよいでしょう。沼の周りは新緑と紅葉が美しく、水面に影鶏頂が見られることもあります。 釈迦ヶ岳から西平岳へ、または大間々台へ縦走して下るコースは、アプローチが長いことを念頭において計画を。グループであれば、各登山口に車を配車しておくとよいでしょう。
    日塩もみじラインから登るこのコースは、バスの便がないのでマイカーかタクシー利用になります。藤原登山口には20台ほど停められる駐車場があり、ここから登山開始です。赤い鳥居の先に登山カード入れがあり、カラマツ林をしばらく登って行くとスキー場跡のトップへ着きます。その先は下り気味で、大沼から流れてくる小沢を渡りますが、雪解けの時期は登山道が水びたしになる場合もあります。さらに登り返すと弁天沼。小池が静かにたたずみ、石祠や吊鐘などがあって信仰の山の風情があります。初夏には一帯でレンゲツツジの花が咲き、秋には美しい紅葉が見られます。弁天沼で釈迦ヶ岳へ向かう道を左に見送り、右の林間を行きます。道沿いに石像や石塔が数多く現れ、水場を示す標識を見送り、ひと汗かくと稜線のT字路へ飛び出ます。前方は深く切れ落ちた爆裂火口跡で、左手に釈迦ヶ岳がどっしりと構えているのが見られます。 T字路からは鶏頂山を往復しましょう。しばらく樹林の中の急登が続きますが、道はしっかりと踏まれています。登り着いた鶏頂山の頂には、鶏頂山神社のほかアンテナ反射板が立ち、日光連山や関東平野の広がりが眺望できます。山頂から先ほどのT字路まで戻り、釈迦ヶ岳を目指します。稜線上に付けられた道は、右側の火口壁が切れ落ちているので、とくに残雪期には注意しましょう。一度鞍部へ下ると弁天沼分岐です。クマザサとダケカンバの道をさらに登ると、祠のある御岳山へ着きます。その先は明神岳からの道が合わさる塩原コース分岐で、さらに鞍部へ下ると、最後に釈迦ヶ岳への急坂が待っています。このコース中、最も苦しい登りが続きますが、高みに行くにつれ深山の趣が濃くなり、初夏にはヤシオツツジが迎えてくれます。やがて八方ヶ原方面の分岐に出ると、釈迦ヶ岳山頂はもうすぐです。1等三角点の釈迦ヶ岳の山頂は展望を遮るものがなく、日光連山や那須会津の山々が一望でき、はるか南には広大な関東平野が展開されます。 下山は同じ道をとりますが、御岳山の先の鞍部の弁天沼分岐からは、稜線と別れて弁天沼へ下り、弁天沼からは登ってきた道を下ります。時間があれば大沼を訪れるとよいでしょう。沼の周りは新緑と紅葉が美しく、水面に影鶏頂が見られることもあります。 釈迦ヶ岳から西平岳へ、または大間々台へ縦走して下るコースは、アプローチが長いことを念頭において計画を。グループであれば、各登山口に車を配車しておくとよいでしょう。
  • ヨシ沼園地から前黒山へ

    ヨシ沼園地から前黒山へ

    前黒山の頂上には3等三角点が埋設されています。前黒山のすぐの東側には、前黒山の三角点よりも20mほど高い1700m峰があり、前者を前黒山三角点峰と呼び、それよりも高い後者を前黒山本峰とする文献などがあります。本書では三角点のある峰を前黒山と扱います。国土地理院の基準点名称も、ここを前黒山としてあります。 また、三角点峰から本峰へ至る道は整備されていません。 前黒山の出発地はヨシ沼園地の駐車場が便利です。ヨシ沼園地から車道を大沼園地へ向かって5分ほど歩くと、右手に未舗装の林道が分岐。入口に前黒山の標識があり、ここが前黒山の林道入口です。この林道は車の乗り入れ禁止。砂利道で荒れたところもある林道を緩やかに上っていくと、やがて前黒山取り付きで標識が現れます。それに導かれて右の登山道へ入ります。辺りは檜や杉の樹林帯ですが、明るい場所では初夏になるとワラビが摘めます。 しばらく登ると木々が低くなって林道跡のような広場に着きます。行く手に鹿除けの金網が設置されていますが、人が出入りできるように金網が途切れています。そこから尾根へ取り付くと、いきなりロープが張ってある急な尾根道がしばらく続きます。前黒山登山の最もキツイところですが、頑張って登りましょう。林床は低いササですが道はしっかりと付けられており、要所にはテープ類もあり、雪道でない限り迷わずに歩けます。ひとしきり汗をかくとダケカンバ林となり、標高1500m近くで尾根へ上がります。尾根道は岩っぽいところがいくつかありますが、テープ類を見失わずに進みましょう。辺りにはコメツガが目立つようになり、ヤシオツツジやムシカリなどが季節を彩ってくれます。さらに登ると左手に樹間から見える高い山が、いわゆる前黒山本峰です。傾斜が緩くなって歩きやすくなり、眼前にこんもりしたところが現れ、その先が前黒山頂上。小広い頂上からは、木々の間から釈迦ヶ岳や鶏頂山が、南西方向には女峰山や太郎山、日光白根山なども遠望できます。 頂上で休憩したら往路を下りますが、時間があればヨシ沼を訪ねてみましょう。ミツガシワやワタスゲ、レンゲツツジなどの植物が豊かで、木道の遊歩道が整備されています。さらには大沼も木道が整備されていて湿原植物が楽しめます。秋は紅葉の名所です。
    前黒山の頂上には3等三角点が埋設されています。前黒山のすぐの東側には、前黒山の三角点よりも20mほど高い1700m峰があり、前者を前黒山三角点峰と呼び、それよりも高い後者を前黒山本峰とする文献などがあります。本書では三角点のある峰を前黒山と扱います。国土地理院の基準点名称も、ここを前黒山としてあります。 また、三角点峰から本峰へ至る道は整備されていません。 前黒山の出発地はヨシ沼園地の駐車場が便利です。ヨシ沼園地から車道を大沼園地へ向かって5分ほど歩くと、右手に未舗装の林道が分岐。入口に前黒山の標識があり、ここが前黒山の林道入口です。この林道は車の乗り入れ禁止。砂利道で荒れたところもある林道を緩やかに上っていくと、やがて前黒山取り付きで標識が現れます。それに導かれて右の登山道へ入ります。辺りは檜や杉の樹林帯ですが、明るい場所では初夏になるとワラビが摘めます。 しばらく登ると木々が低くなって林道跡のような広場に着きます。行く手に鹿除けの金網が設置されていますが、人が出入りできるように金網が途切れています。そこから尾根へ取り付くと、いきなりロープが張ってある急な尾根道がしばらく続きます。前黒山登山の最もキツイところですが、頑張って登りましょう。林床は低いササですが道はしっかりと付けられており、要所にはテープ類もあり、雪道でない限り迷わずに歩けます。ひとしきり汗をかくとダケカンバ林となり、標高1500m近くで尾根へ上がります。尾根道は岩っぽいところがいくつかありますが、テープ類を見失わずに進みましょう。辺りにはコメツガが目立つようになり、ヤシオツツジやムシカリなどが季節を彩ってくれます。さらに登ると左手に樹間から見える高い山が、いわゆる前黒山本峰です。傾斜が緩くなって歩きやすくなり、眼前にこんもりしたところが現れ、その先が前黒山頂上。小広い頂上からは、木々の間から釈迦ヶ岳や鶏頂山が、南西方向には女峰山や太郎山、日光白根山なども遠望できます。 頂上で休憩したら往路を下りますが、時間があればヨシ沼を訪ねてみましょう。ミツガシワやワタスゲ、レンゲツツジなどの植物が豊かで、木道の遊歩道が整備されています。さらには大沼も木道が整備されていて湿原植物が楽しめます。秋は紅葉の名所です。
  • 元湯温泉口から日留賀岳へ

    元湯温泉口から日留賀岳へ

    日留賀岳は元湯温泉口バス停から往復約8時間30分を要します。車を利用して小山氏宅まで行くと、1時間余り短縮できます。バス利用の場合、登山口は元湯温泉口バス停。近くに日留賀岳登山口の標識があります。ここから車道をくねり、要害集落を経て木の葉化石園からの車道を迎え、高原野菜畑が広がる道を行くと、右手に日留賀岳入口の標識が現れて、小山氏宅前へ導かれます。白戸集落の最奥にある一軒家で、登山者のために小山氏が提供している駐車場があり、数台駐車できます。駐車する場合は声をかけてください。 小山氏宅の東側から裏山へ登るように行き、竹や杉林の中を10分ほど登ると、小さな尾根上の分岐へ出ます。標識に従って左へ。まもなく「日留賀嶽神社改築寄進碑」と刻まれた石碑を見て、どんどん登ると送電線鉄塔が現れ、すぐ先でシラン沢林道と合流。しばらくは林道歩きで林道終点広場から山道になります。登山道は比津羅山を巻くように付けられていて、ササと雑木林の中の道は、やがて標高1020mの小鞍部に出ます。この先はカラマツ林の中の緩い道。標高1100m付近からミズナラやブナ林の中の急坂道を登るようになり、延々と標高1400m付近まで続きます。日留賀岳の登山で最も苦しい登りですが、一帯は秋の紅葉が美しいところです。尾根道が緩くなって、コメツガやアスナロなどの大木が鬱蒼と茂る樹林帯から再度尾根道になると、日留賀嶽神社の鳥居が現れます。日留賀岳の山深さが感じられる場所で、樹々の間から前方へ黒木に覆われた山頂あたりが見え隠れします。 尾根道をさらに進みます。道は尾根の北側斜面を巻きぎみに付けられていて、一帯は夏になるとレンゲショウマの花が点々と咲き、登山の疲れを癒してくれるでしょう。やがてシャクナゲが現れ、小さな石碑を見ると山頂直下の最後の急登です。この斜面は夏になると花畑になり、ハクサンフウロやトモエシオガマ、リンドウ、イワテトウキ、シラネニンジン、アキノキリンソウなどの花々が咲き乱れます。 日留賀岳の山頂には社殿が祀られていて、周囲を遮る高木はなく、近くに男鹿山塊の山々が横たわり、そして高原山や日光連山が遠望できます。下りは往路を戻りますが、長丁場なので、急がずに下りましょう。
    日留賀岳は元湯温泉口バス停から往復約8時間30分を要します。車を利用して小山氏宅まで行くと、1時間余り短縮できます。バス利用の場合、登山口は元湯温泉口バス停。近くに日留賀岳登山口の標識があります。ここから車道をくねり、要害集落を経て木の葉化石園からの車道を迎え、高原野菜畑が広がる道を行くと、右手に日留賀岳入口の標識が現れて、小山氏宅前へ導かれます。白戸集落の最奥にある一軒家で、登山者のために小山氏が提供している駐車場があり、数台駐車できます。駐車する場合は声をかけてください。 小山氏宅の東側から裏山へ登るように行き、竹や杉林の中を10分ほど登ると、小さな尾根上の分岐へ出ます。標識に従って左へ。まもなく「日留賀嶽神社改築寄進碑」と刻まれた石碑を見て、どんどん登ると送電線鉄塔が現れ、すぐ先でシラン沢林道と合流。しばらくは林道歩きで林道終点広場から山道になります。登山道は比津羅山を巻くように付けられていて、ササと雑木林の中の道は、やがて標高1020mの小鞍部に出ます。この先はカラマツ林の中の緩い道。標高1100m付近からミズナラやブナ林の中の急坂道を登るようになり、延々と標高1400m付近まで続きます。日留賀岳の登山で最も苦しい登りですが、一帯は秋の紅葉が美しいところです。尾根道が緩くなって、コメツガやアスナロなどの大木が鬱蒼と茂る樹林帯から再度尾根道になると、日留賀嶽神社の鳥居が現れます。日留賀岳の山深さが感じられる場所で、樹々の間から前方へ黒木に覆われた山頂あたりが見え隠れします。 尾根道をさらに進みます。道は尾根の北側斜面を巻きぎみに付けられていて、一帯は夏になるとレンゲショウマの花が点々と咲き、登山の疲れを癒してくれるでしょう。やがてシャクナゲが現れ、小さな石碑を見ると山頂直下の最後の急登です。この斜面は夏になると花畑になり、ハクサンフウロやトモエシオガマ、リンドウ、イワテトウキ、シラネニンジン、アキノキリンソウなどの花々が咲き乱れます。 日留賀岳の山頂には社殿が祀られていて、周囲を遮る高木はなく、近くに男鹿山塊の山々が横たわり、そして高原山や日光連山が遠望できます。下りは往路を戻りますが、長丁場なので、急がずに下りましょう。
  • 日輪寺から八溝山、蛇穴(じゃけち)へ

    日輪寺から八溝山、蛇穴(じゃけち)へ

    八溝山は頂上まで車道が通じており、車でラクラク登山ができますが、名山の風情を楽しむには自分の足でのんびり登るのが一番です。水郡線の常陸大子駅から登山口の蛇穴までバスが通っていますが、本数が少ないため、ここでは日輪寺までタクシーで行き、八溝山を登って蛇穴へ下り、バスで常陸大子駅へ戻るというコースを紹介します。 スタートは日輪寺の本堂右手から。急勾配の広い道を登ると、まもなく山頂へ向かう県道八溝山公園線へ出ます。県道を横切り、標識に導かれて頂上を目指します。緩やかな登り道が続きますが、一帯は林床にクマザサが広がっています。ブナやミズナラの茂る心地よい樹林帯もあり、春の新緑と秋の紅葉が楽しめる場所です。ひたすら登ると八丁坂の分岐へ着きます。さらに頂上へ向かうと、銀性水への道を右に見送り、すぐに頂上直下の車道へ出ます。右手にある八溝嶺神社の鳥居を潜って登ると神社の本殿が建ち、左手に展望台があり、右手が八溝山の山頂です。展望台からは関東平野が洋々と広がり、那須連山や日光連山まで遠望できます。 大展望を楽しんだら、下山は八丁坂の分岐まで戻り、金性水を目指します。ブナや杉の大木のある八丁坂を下っていくと、やがて東屋の中で銀性水が湧いています。右の巻き道を行くと、岩間から湧水が流れ出る金性水に到着。先の銀性水に鉄水、龍毛水、白毛水を加えて「五水」と呼ばれ、水戸光圀の命名といわれます。五水は「八溝川湧水群」として、名水百選にも選ばれています。 金性水を味わった後、雑木林の歩きやすい道をどんどん下っていくと、旧参道入口の車道へ出て、車道をひたすら下ります。最後に八溝嶺神社の大鳥居を潜ると、右から車道と出合い、左へ300mほど行くと蛇穴バス停です。蛇穴から常陸大子駅行きのバスは、本数が少ないので、事前に調べておきましょう。
    八溝山は頂上まで車道が通じており、車でラクラク登山ができますが、名山の風情を楽しむには自分の足でのんびり登るのが一番です。水郡線の常陸大子駅から登山口の蛇穴までバスが通っていますが、本数が少ないため、ここでは日輪寺までタクシーで行き、八溝山を登って蛇穴へ下り、バスで常陸大子駅へ戻るというコースを紹介します。 スタートは日輪寺の本堂右手から。急勾配の広い道を登ると、まもなく山頂へ向かう県道八溝山公園線へ出ます。県道を横切り、標識に導かれて頂上を目指します。緩やかな登り道が続きますが、一帯は林床にクマザサが広がっています。ブナやミズナラの茂る心地よい樹林帯もあり、春の新緑と秋の紅葉が楽しめる場所です。ひたすら登ると八丁坂の分岐へ着きます。さらに頂上へ向かうと、銀性水への道を右に見送り、すぐに頂上直下の車道へ出ます。右手にある八溝嶺神社の鳥居を潜って登ると神社の本殿が建ち、左手に展望台があり、右手が八溝山の山頂です。展望台からは関東平野が洋々と広がり、那須連山や日光連山まで遠望できます。 大展望を楽しんだら、下山は八丁坂の分岐まで戻り、金性水を目指します。ブナや杉の大木のある八丁坂を下っていくと、やがて東屋の中で銀性水が湧いています。右の巻き道を行くと、岩間から湧水が流れ出る金性水に到着。先の銀性水に鉄水、龍毛水、白毛水を加えて「五水」と呼ばれ、水戸光圀の命名といわれます。五水は「八溝川湧水群」として、名水百選にも選ばれています。 金性水を味わった後、雑木林の歩きやすい道をどんどん下っていくと、旧参道入口の車道へ出て、車道をひたすら下ります。最後に八溝嶺神社の大鳥居を潜ると、右から車道と出合い、左へ300mほど行くと蛇穴バス停です。蛇穴から常陸大子駅行きのバスは、本数が少ないので、事前に調べておきましょう。
  • 高峰高原から第二外輪山の前掛山往復

    高峰高原から第二外輪山の前掛山往復

    JR佐久平駅またはJR小諸駅から高峰高原まで、1日2便の路線バスがあり、公共交通機関を利用して気軽に2000m級の稜線歩きが楽しめます。春から秋にかけては、アズマシャクナゲやヒメシャジン、コキンレイカ、イワインチンなど色彩豊かな高山植物の花々が登りの苦労を癒してくれます。黒斑山往復コースなど積雪期もスノーシューで訪れる人が多く、高峰高原周辺は四季を通じて人気のエリアです。 高峰高原ビジターセンターで最新の登山情報を確認し、黒斑コース登山口から歩きだします。すぐに表コースと中コースの分岐がありますが、景色が楽しめる右の表コースを進みます。車坂山から急坂をいったん下っていよいよ本格的な登りです。足場の悪いガレ場やシラビソの深い森の中を縫うようにして道は続きます。途中、右手眼下に佐久平が広がり、天気に恵まれれば北アルプスの山並みが一望できます。急坂を登り詰めて赤い鉄製の避難小屋が現れれば、槍ヶ鞘はすぐそこです。槍ヶ鞘に立てば、いよいよ浅間山が姿を現します。いったん急坂を下って中コース分岐がある鞍部を過ぎ、崩壊が激しいガレ場の急坂を登ります。トーミの頭まではひとがんばりです。トーミの頭からは、晴れていれば足下に湯ノ平が広がり、正面には前掛山と釜山の眺めが圧巻です。湯ノ平へ降りるにはすぐ先の草すべり分岐から草すべりと呼ばれている急斜面の九十九折れを下っていきます。途中の小さな岩場の通過では足を滑らせないよう要注意です。また落石にも気を配りましょう。湯の平へ降りるとやがて浅間山荘からの登山道との分岐に出ます。水場とトイレのある火山館へは右折して250mです。前掛山へは左折です。緩やかな森の小道をしばらく登っていくと賽ノ河原分岐点に出ます。右の前掛山登山道を進みます。いつしか風景は森の小道から荒涼とした火山荒原へと変わっていきます。斜度もきつくなり、軽石や浮石の多いザレた道は不安定なので、一歩一歩確実に進みます。高度を上げるにつれて、四阿山や草津白根山との間に嬬恋のキャベツ畑の風景が広がっていきます。標高2430m付近には2棟の噴石を避ける避難壕があります。この付近で登山道は大きく南へ方向を変えて、いよいよ第2外輪山の稜線上を前掛山頂目指して登っていきます。晴れていれば標高2524mの山頂からの360度の大展望は、きっと筆舌に尽くし難い素晴らしさでしょう。下山は往路を戻りますが、Jバンド経由で第一外輪山を縦走するのも楽しいです。またトーミの頭から先で、中コースへ下ると、表コースよりも少し楽に下山できます。
    JR佐久平駅またはJR小諸駅から高峰高原まで、1日2便の路線バスがあり、公共交通機関を利用して気軽に2000m級の稜線歩きが楽しめます。春から秋にかけては、アズマシャクナゲやヒメシャジン、コキンレイカ、イワインチンなど色彩豊かな高山植物の花々が登りの苦労を癒してくれます。黒斑山往復コースなど積雪期もスノーシューで訪れる人が多く、高峰高原周辺は四季を通じて人気のエリアです。 高峰高原ビジターセンターで最新の登山情報を確認し、黒斑コース登山口から歩きだします。すぐに表コースと中コースの分岐がありますが、景色が楽しめる右の表コースを進みます。車坂山から急坂をいったん下っていよいよ本格的な登りです。足場の悪いガレ場やシラビソの深い森の中を縫うようにして道は続きます。途中、右手眼下に佐久平が広がり、天気に恵まれれば北アルプスの山並みが一望できます。急坂を登り詰めて赤い鉄製の避難小屋が現れれば、槍ヶ鞘はすぐそこです。槍ヶ鞘に立てば、いよいよ浅間山が姿を現します。いったん急坂を下って中コース分岐がある鞍部を過ぎ、崩壊が激しいガレ場の急坂を登ります。トーミの頭まではひとがんばりです。トーミの頭からは、晴れていれば足下に湯ノ平が広がり、正面には前掛山と釜山の眺めが圧巻です。湯ノ平へ降りるにはすぐ先の草すべり分岐から草すべりと呼ばれている急斜面の九十九折れを下っていきます。途中の小さな岩場の通過では足を滑らせないよう要注意です。また落石にも気を配りましょう。湯の平へ降りるとやがて浅間山荘からの登山道との分岐に出ます。水場とトイレのある火山館へは右折して250mです。前掛山へは左折です。緩やかな森の小道をしばらく登っていくと賽ノ河原分岐点に出ます。右の前掛山登山道を進みます。いつしか風景は森の小道から荒涼とした火山荒原へと変わっていきます。斜度もきつくなり、軽石や浮石の多いザレた道は不安定なので、一歩一歩確実に進みます。高度を上げるにつれて、四阿山や草津白根山との間に嬬恋のキャベツ畑の風景が広がっていきます。標高2430m付近には2棟の噴石を避ける避難壕があります。この付近で登山道は大きく南へ方向を変えて、いよいよ第2外輪山の稜線上を前掛山頂目指して登っていきます。晴れていれば標高2524mの山頂からの360度の大展望は、きっと筆舌に尽くし難い素晴らしさでしょう。下山は往路を戻りますが、Jバンド経由で第一外輪山を縦走するのも楽しいです。またトーミの頭から先で、中コースへ下ると、表コースよりも少し楽に下山できます。
  • 浅間山荘からJバンド、黒斑山へ

    浅間山荘からJバンド、黒斑山へ

    登山口の天狗温泉浅間山荘は、チェリーパークラインの浅間橋(バス停浅間登山口)からさらに林道を4㎞進んだ先です。登山口の浅間神社の大きな鳥居の先に、トイレと登山ポストがあります。案内標識にしたがって蛇堀川を右に左にと林道を進むと、やがて登山道らしい山道になります。一ノ鳥居から二ノ鳥居まで不動の滝コースと山側コースの道に分かれるので、登りと下りでコースを変えると良いでしょう。不動の滝コースは火山性の白濁した流れの蛇堀川に沿って、森の中の小道を進みます。やがて不動の滝に出れば二ノ鳥居はすぐです。 ここから長坂と呼ばれる九十九折れの急坂が続きます。浅間山開闢祖・中開霊神の石碑を過ぎると、明るい笹原のカモシカ平と呼ばれている草原に出ますが、ここは名前の通りカモシカによく出逢えます。牙山とトーミの頭の急崖が両側に迫るカラマツ林と笹原の小道がガレ場に変わると、あたりに硫黄のにおいが漂ってきます。蛇堀川源頭のこの付近には硫化水素を含む火山ガスが発生しているので、登山道以外立ち入り禁止の看板があります。ここを通過すれば、バイオトイレ(有料協力金200円)と水場のある火山館はすぐそこです。外にはテーブルやベンチもあり、また小屋内でも休憩できます。 いよいよ反時計回りで湯ノ平高原を過ぎJバンドを登って第一外輪山の黒斑山への縦走コースが始まります。火山館の裏を回り込むように登って行くとすぐに湯ノ平分岐です。帰りは黒斑山から草すべりを下ってくるとここに出ます。オオシラビソやカラマツ、シャクナゲ、クロマメノキなどの森の小道を進んでいくと、少しずつ樹々が小さくなっていくのがわかります。賽ノ河原分岐点では前掛山登山道と分かれ左を進みます。やがてカラマツの枝はハイマツのように大地を這い、大きな火山弾がゴロゴロと転がる地肌剥き出しの荒涼とした風景になります。まさに賽ノ河原です。Jバンドは登るに従い傾斜もきつくなってきますが、ハクサンシャクナゲの花が咲き乱れます。鋸岳稜線直下は滑落と頭上からの落石に要注意です。 Jバンドを登り切るといよいよ黒斑山へと続く第一外輪山の稜線です。上り下りの激しい岩場やザレ場が、仙人岳、白ゾレを経て蛇骨岳まで続きます。蛇骨岳からは断崖上の針葉樹林帯を縫うように進んでいき、やがて標高2404mの黒斑山山頂に飛び出します。草滑り分岐は山頂を通り過ぎトーミの頭手前です。ここから一気に転がり落ちてしまいそうな急斜面が湯ノ平高原まで続いていますが、道は九十九折れで下っていきます。自分が落石を起こすのはもちろんですが、上からの落石にも十分に要注意です。湯ノ平分岐からは朝登ってきた道を下って出発地の浅間山荘へ戻ります。
    登山口の天狗温泉浅間山荘は、チェリーパークラインの浅間橋(バス停浅間登山口)からさらに林道を4㎞進んだ先です。登山口の浅間神社の大きな鳥居の先に、トイレと登山ポストがあります。案内標識にしたがって蛇堀川を右に左にと林道を進むと、やがて登山道らしい山道になります。一ノ鳥居から二ノ鳥居まで不動の滝コースと山側コースの道に分かれるので、登りと下りでコースを変えると良いでしょう。不動の滝コースは火山性の白濁した流れの蛇堀川に沿って、森の中の小道を進みます。やがて不動の滝に出れば二ノ鳥居はすぐです。 ここから長坂と呼ばれる九十九折れの急坂が続きます。浅間山開闢祖・中開霊神の石碑を過ぎると、明るい笹原のカモシカ平と呼ばれている草原に出ますが、ここは名前の通りカモシカによく出逢えます。牙山とトーミの頭の急崖が両側に迫るカラマツ林と笹原の小道がガレ場に変わると、あたりに硫黄のにおいが漂ってきます。蛇堀川源頭のこの付近には硫化水素を含む火山ガスが発生しているので、登山道以外立ち入り禁止の看板があります。ここを通過すれば、バイオトイレ(有料協力金200円)と水場のある火山館はすぐそこです。外にはテーブルやベンチもあり、また小屋内でも休憩できます。 いよいよ反時計回りで湯ノ平高原を過ぎJバンドを登って第一外輪山の黒斑山への縦走コースが始まります。火山館の裏を回り込むように登って行くとすぐに湯ノ平分岐です。帰りは黒斑山から草すべりを下ってくるとここに出ます。オオシラビソやカラマツ、シャクナゲ、クロマメノキなどの森の小道を進んでいくと、少しずつ樹々が小さくなっていくのがわかります。賽ノ河原分岐点では前掛山登山道と分かれ左を進みます。やがてカラマツの枝はハイマツのように大地を這い、大きな火山弾がゴロゴロと転がる地肌剥き出しの荒涼とした風景になります。まさに賽ノ河原です。Jバンドは登るに従い傾斜もきつくなってきますが、ハクサンシャクナゲの花が咲き乱れます。鋸岳稜線直下は滑落と頭上からの落石に要注意です。 Jバンドを登り切るといよいよ黒斑山へと続く第一外輪山の稜線です。上り下りの激しい岩場やザレ場が、仙人岳、白ゾレを経て蛇骨岳まで続きます。蛇骨岳からは断崖上の針葉樹林帯を縫うように進んでいき、やがて標高2404mの黒斑山山頂に飛び出します。草滑り分岐は山頂を通り過ぎトーミの頭手前です。ここから一気に転がり落ちてしまいそうな急斜面が湯ノ平高原まで続いていますが、道は九十九折れで下っていきます。自分が落石を起こすのはもちろんですが、上からの落石にも十分に要注意です。湯ノ平分岐からは朝登ってきた道を下って出発地の浅間山荘へ戻ります。
  • 峰の茶屋から小浅間山へ

    峰の茶屋から小浅間山へ

    峰の茶屋でバスを下車、白い建物の東大火山観測所の左脇にある登山ポストで登山届を提出して、カラマツやアカマツ、ダケカンバ主体の雑木林の小道を歩きだします。土壌が火山礫や軽石なので、坂が急になるととても滑りやすくなり注意が必要です。やがて小浅間山の南側の裾野を巻くように道は続き、右に緩やかにカーブするように進むと約30分ほどで浅間山と小浅間山の鞍部(馬返し)です。小浅間山への案内標識があり、しっかりした踏み跡が小浅間山へ向かって続いています。浅間山本峰は現在火山規制によって登山禁止になっていて、登山道には立ち入り禁止の看板とロープが張ってあります。小浅間山頂までの火山礫や軽石の急坂は、気を抜くとスリップしやすいので注意が必要です。20分ほどで広々とした小浅間山頂(東峰)です。ここから眺める浅間山は絶景です。山頂部には小ピーク(西峰)をまわるコースなどがありますが、踏み跡が不明瞭なので、視界不良時は踏み込まない方が良いでしょう。下山は同じ道を峰の茶屋まで戻ります。
    峰の茶屋でバスを下車、白い建物の東大火山観測所の左脇にある登山ポストで登山届を提出して、カラマツやアカマツ、ダケカンバ主体の雑木林の小道を歩きだします。土壌が火山礫や軽石なので、坂が急になるととても滑りやすくなり注意が必要です。やがて小浅間山の南側の裾野を巻くように道は続き、右に緩やかにカーブするように進むと約30分ほどで浅間山と小浅間山の鞍部(馬返し)です。小浅間山への案内標識があり、しっかりした踏み跡が小浅間山へ向かって続いています。浅間山本峰は現在火山規制によって登山禁止になっていて、登山道には立ち入り禁止の看板とロープが張ってあります。小浅間山頂までの火山礫や軽石の急坂は、気を抜くとスリップしやすいので注意が必要です。20分ほどで広々とした小浅間山頂(東峰)です。ここから眺める浅間山は絶景です。山頂部には小ピーク(西峰)をまわるコースなどがありますが、踏み跡が不明瞭なので、視界不良時は踏み込まない方が良いでしょう。下山は同じ道を峰の茶屋まで戻ります。
  • 追分から石尊山へ

    追分から石尊山へ

    1000m林道にある登山口には駐車スペースがないので、マイカーの場合は追分宿にある無料駐車場が便利です。登山口から赤松林を切り開いた一本道を歩きます。馬飼の土手を過ぎ、2度林道を横断し、しばらく進むと3度目の林道で少し林道を歩いてから左に登山道入口があります。すぐに赤滝分岐の小さな広場に出ます。血の滝とも呼ばれる赤滝には修行窟があり不動明王二体が安置されています。石尊山への道は赤滝の上流の小さな橋を渡って森の中の小道を進むと、4度目の林道横断です。座禅窟へはこの林道を左へ約20分です。石尊山は林道を横断して森の奥へと続く道をさらに進み、やがて赤い小さな沢が現れるとすぐに三差路です。右はこの赤い沢の源泉で、さらに不明瞭な道が石尊平まで続いていますが現在通行止めです。左は、反時計回りで回り込むようなルートで石尊山へと続きます。おはぐろ池を過ぎて森の中の小道をしばらく登り上げると石尊平、さらに尾根状の急登をもうひと頑張りで石尊山山頂です。山頂から浅間山が絶景です。下山は往路を登山口まで戻ります。
    1000m林道にある登山口には駐車スペースがないので、マイカーの場合は追分宿にある無料駐車場が便利です。登山口から赤松林を切り開いた一本道を歩きます。馬飼の土手を過ぎ、2度林道を横断し、しばらく進むと3度目の林道で少し林道を歩いてから左に登山道入口があります。すぐに赤滝分岐の小さな広場に出ます。血の滝とも呼ばれる赤滝には修行窟があり不動明王二体が安置されています。石尊山への道は赤滝の上流の小さな橋を渡って森の中の小道を進むと、4度目の林道横断です。座禅窟へはこの林道を左へ約20分です。石尊山は林道を横断して森の奥へと続く道をさらに進み、やがて赤い小さな沢が現れるとすぐに三差路です。右はこの赤い沢の源泉で、さらに不明瞭な道が石尊平まで続いていますが現在通行止めです。左は、反時計回りで回り込むようなルートで石尊山へと続きます。おはぐろ池を過ぎて森の中の小道をしばらく登り上げると石尊平、さらに尾根状の急登をもうひと頑張りで石尊山山頂です。山頂から浅間山が絶景です。下山は往路を登山口まで戻ります。
  • 車坂峠から高峰温泉、篭ノ登山へ

    車坂峠から高峰温泉、篭ノ登山へ

    JR佐久平駅またはしなの鉄道小諸駅からの路線バスは今宵の宿である雲上の温泉・ランプの宿、高峰温泉までそのまま運んでくれますが、車坂峠から軽く高峯山へ登った後チェックインする計画なら高峰高原ホテル前で下車します。高峯山登山口は高峰高原ホテルの玄関前を通り過ぎ建物の北側の奥の鳥居から始まりますが、その前にビジターセンターで花の情報などをチェックしておくのもよいでしょう。鳥居をくぐりカラマツ林の中のゆるい上りを20分ほど歩けば明るい尾根道になり、花の百名山でもある高峯山が、色とりどりの高山植物の花で登山者をやさしく出迎えてくれます。高峯山へは粒ヶ平の分岐で左の道を片道約20分の往復コースです。山頂には高峯神社が祭られていて、小諸や佐久平が眼下に広がり遠く北アルプスも眺められる好展望台です。下山は粒ヶ平分岐まで戻ってそのまま真っ直ぐの道を選べば高峰温泉まで25分ほどです。2日目のコースは、高峰温泉の宿のすぐ前が登山口です。笹原に覆われたカラマツの林を気持ち良く登って行くと、うぐいす展望台という開けた高台にあるガレ場に出ます。道はいったん下っていよいよ水ノ塔山頂まで、小さな岩稜を交えての尾根歩きです。ルートには黄色いペンキの目印がありそれほど危険なところはないですが、スリップによる転倒など注意が必要です。1時間ほどで高峰高原や浅間山の絶景が広がる山頂です。山頂から篭ノ登山への登山道は、はじめはシャクナゲやコメツガが鬱蒼と茂る樹林帯の中をたどります。やがて左側が切れ落ちた稜線に出ますが、そこが赤ゾレです。覗けば高度感がありますが、北側が針葉樹林におおわれているので危険箇所もなく安心してシャクナゲやイワカガミなどの花を楽しみながら歩けます。赤ゾレが終わると樹林帯の中の登りになります。七千尺コースの古い看板が見つけられるかもしれません。水ノ塔山から約45分ほどで篭ノ登山山頂です。北アルプスや富士山、浅間山、草津白根山、四阿山など360度の展望は素晴らしいの一語です。わずかに標高が低い西篭ノ登山へは片道30分のピストンコースです。天気の良い日にはこちらにも足を延ばすハイカーも多いです。兎平への登山道は、広い山頂の南側のガレ場を下っていきます。針葉樹の森の中を約35分ほどで池の平湿原の登山口でもある兎平です。ここからたくさんの高山植物の花が咲き誇る池の平湿原を散策してくるのもいいでしょう。鏡池までなら約1時間で往復できます。 兎平から高峰温泉までは高低差の小さいほぼ平坦な湯の丸高峰林道を歩いて約1時間です。
    JR佐久平駅またはしなの鉄道小諸駅からの路線バスは今宵の宿である雲上の温泉・ランプの宿、高峰温泉までそのまま運んでくれますが、車坂峠から軽く高峯山へ登った後チェックインする計画なら高峰高原ホテル前で下車します。高峯山登山口は高峰高原ホテルの玄関前を通り過ぎ建物の北側の奥の鳥居から始まりますが、その前にビジターセンターで花の情報などをチェックしておくのもよいでしょう。鳥居をくぐりカラマツ林の中のゆるい上りを20分ほど歩けば明るい尾根道になり、花の百名山でもある高峯山が、色とりどりの高山植物の花で登山者をやさしく出迎えてくれます。高峯山へは粒ヶ平の分岐で左の道を片道約20分の往復コースです。山頂には高峯神社が祭られていて、小諸や佐久平が眼下に広がり遠く北アルプスも眺められる好展望台です。下山は粒ヶ平分岐まで戻ってそのまま真っ直ぐの道を選べば高峰温泉まで25分ほどです。2日目のコースは、高峰温泉の宿のすぐ前が登山口です。笹原に覆われたカラマツの林を気持ち良く登って行くと、うぐいす展望台という開けた高台にあるガレ場に出ます。道はいったん下っていよいよ水ノ塔山頂まで、小さな岩稜を交えての尾根歩きです。ルートには黄色いペンキの目印がありそれほど危険なところはないですが、スリップによる転倒など注意が必要です。1時間ほどで高峰高原や浅間山の絶景が広がる山頂です。山頂から篭ノ登山への登山道は、はじめはシャクナゲやコメツガが鬱蒼と茂る樹林帯の中をたどります。やがて左側が切れ落ちた稜線に出ますが、そこが赤ゾレです。覗けば高度感がありますが、北側が針葉樹林におおわれているので危険箇所もなく安心してシャクナゲやイワカガミなどの花を楽しみながら歩けます。赤ゾレが終わると樹林帯の中の登りになります。七千尺コースの古い看板が見つけられるかもしれません。水ノ塔山から約45分ほどで篭ノ登山山頂です。北アルプスや富士山、浅間山、草津白根山、四阿山など360度の展望は素晴らしいの一語です。わずかに標高が低い西篭ノ登山へは片道30分のピストンコースです。天気の良い日にはこちらにも足を延ばすハイカーも多いです。兎平への登山道は、広い山頂の南側のガレ場を下っていきます。針葉樹の森の中を約35分ほどで池の平湿原の登山口でもある兎平です。ここからたくさんの高山植物の花が咲き誇る池の平湿原を散策してくるのもいいでしょう。鏡池までなら約1時間で往復できます。 兎平から高峰温泉までは高低差の小さいほぼ平坦な湯の丸高峰林道を歩いて約1時間です。
  • 地蔵峠から池の平湿原周遊

    地蔵峠から池の平湿原周遊

    高山植物の宝庫、池の平湿原はたくさんの種類の花が咲き誇る三方ヶ峰火山の火口原に広がる高層湿原です。3000m級の稜線で咲くコマクサやミヤマモンキチョウ、ベニヒカゲなど貴重な動植物もみることができます。池の平湿原の玄関口である兎平駐車場まで車でアクセスすれば気軽に訪れることができますが、ここでは地蔵峠からの周遊コースで登山の楽しみも堪能できるコースを紹介します。佐久平駅と小諸駅から地蔵峠まではタクシーかジャンボタクシーとなります。地蔵峠の登山口には自然学習センターがあり、館内に池の平湿原の花の開花状況や登山道の情報等が得られるので、ぜひ出発前にトイレ休憩がてら寄ることをお勧めします。三方見晴歩道入口は、自然学習センター前の湯の丸高峰林道を進むとすぐ右脇に「三方ヶ峰・池の平」の古い案内標識の入口がありますが、歩道には入らずこのまま林道を歩きます。10分ほど進むと左手に「池の平」の古い案内標識がありますが、兎平から池の平歩道で下山してくるとここに出ます。さらに10分ほど林道を登って行くと右手に「三方ヶ峰」の古い案内板のある三方見晴歩道入口があり、ここからいよいよ登山道に入ります。斜度が急になり尾根上を歩くようになるといつのまにかカラマツからコメツガなどの原生林に変わります。途中様々な高山植物の花々が道端に咲いていて、急坂の苦労を癒してくれます。最後の急登をもうひと頑張りすれば標高2095mの見晴岳です。振り返れば湯ノ丸山や烏帽子岳、さらに北アルプスなど絶景が広がります。コマクサの時期なら真っ直ぐ三方ヶ峰経由で鏡池など湿原内を歩くコースが良いでしょう。忠治の隠岩広場から放開口方面の東歩道を歩けば湿原の生き物たちをより観察することができます。また、見晴岳から左に折れて見晴歩道方面に進めば、標高2110mの雲上の丘広場に出ます。ここからの360度のパノラマも素晴らしく、ゆっくりと池の平湿原の眺めを楽しみながらのランチ休憩もいいでしょう。さて、下山道の池の平歩道は、駐車場やトイレなどがある兎平からです。登山道入り口には地蔵峠歩道という古い案内標識があるだけなので、わからない場合は兎平の指導員詰所で確認しましょう。生命力を感じるカラマツの天然樹林や明るい笹原の道を抜けると、今度は神秘的な雰囲気いっぱいのコメツガ原生林を歩きます。しばらく下るといったん車道に出ますが、「地蔵峠」という案内標識から、また落葉松の植林帯の中の登山道に入ります。下りきると見覚えのある分岐に出ます。ゴールの地蔵峠はすぐそこです。
    高山植物の宝庫、池の平湿原はたくさんの種類の花が咲き誇る三方ヶ峰火山の火口原に広がる高層湿原です。3000m級の稜線で咲くコマクサやミヤマモンキチョウ、ベニヒカゲなど貴重な動植物もみることができます。池の平湿原の玄関口である兎平駐車場まで車でアクセスすれば気軽に訪れることができますが、ここでは地蔵峠からの周遊コースで登山の楽しみも堪能できるコースを紹介します。佐久平駅と小諸駅から地蔵峠まではタクシーかジャンボタクシーとなります。地蔵峠の登山口には自然学習センターがあり、館内に池の平湿原の花の開花状況や登山道の情報等が得られるので、ぜひ出発前にトイレ休憩がてら寄ることをお勧めします。三方見晴歩道入口は、自然学習センター前の湯の丸高峰林道を進むとすぐ右脇に「三方ヶ峰・池の平」の古い案内標識の入口がありますが、歩道には入らずこのまま林道を歩きます。10分ほど進むと左手に「池の平」の古い案内標識がありますが、兎平から池の平歩道で下山してくるとここに出ます。さらに10分ほど林道を登って行くと右手に「三方ヶ峰」の古い案内板のある三方見晴歩道入口があり、ここからいよいよ登山道に入ります。斜度が急になり尾根上を歩くようになるといつのまにかカラマツからコメツガなどの原生林に変わります。途中様々な高山植物の花々が道端に咲いていて、急坂の苦労を癒してくれます。最後の急登をもうひと頑張りすれば標高2095mの見晴岳です。振り返れば湯ノ丸山や烏帽子岳、さらに北アルプスなど絶景が広がります。コマクサの時期なら真っ直ぐ三方ヶ峰経由で鏡池など湿原内を歩くコースが良いでしょう。忠治の隠岩広場から放開口方面の東歩道を歩けば湿原の生き物たちをより観察することができます。また、見晴岳から左に折れて見晴歩道方面に進めば、標高2110mの雲上の丘広場に出ます。ここからの360度のパノラマも素晴らしく、ゆっくりと池の平湿原の眺めを楽しみながらのランチ休憩もいいでしょう。さて、下山道の池の平歩道は、駐車場やトイレなどがある兎平からです。登山道入り口には地蔵峠歩道という古い案内標識があるだけなので、わからない場合は兎平の指導員詰所で確認しましょう。生命力を感じるカラマツの天然樹林や明るい笹原の道を抜けると、今度は神秘的な雰囲気いっぱいのコメツガ原生林を歩きます。しばらく下るといったん車道に出ますが、「地蔵峠」という案内標識から、また落葉松の植林帯の中の登山道に入ります。下りきると見覚えのある分岐に出ます。ゴールの地蔵峠はすぐそこです。
  • 地蔵峠から湯ノ丸山を経て鹿沢温泉へ

    地蔵峠から湯ノ丸山を経て鹿沢温泉へ

    湯ノ丸山のレンゲツツジの大群落は、満開の頃は見事な眺めで国天然記念物に指定されています。ハイシーズンにはツツジ平近くまでリフト営業があるのでこれを利用することもできます。地蔵峠から歩く場合は第一ゲレンデ内の急坂を30分ほど登るとゲレンデトップです。リフト降り場から右に牧柵に沿って平らな道が続きますが、この辺り一帯がツツジ平です。東屋を過ぎしばらく進むと鐘分岐で、いよいよここから山頂までひたすら急登が始まります。露岩や灌木帯の中の急で細く削られた道は滑りやすいので注意が必要です。斜度が緩やかになって来れば大きな広場のような湯ノ丸山頂の南峰です。360度の絶景をゆっくり楽しんだら、北峰を目指します。緩やかな鞍部を挟んで10分ほどで北峰です。南峰とは対照的に山頂部は大きな岩が積み重なった岩稜で南峰のような広さはありませんが、ここからの360度の展望もまた格別です。さて、ここから角間峠まで滑りやすい急坂の下りが続きます。約50分ほどで東屋のある角間峠です。ここは群馬県側の鹿沢温泉から長野県側の角間温泉へと抜ける峠道でもあったのですが、過去の災害などによって長野県側の道が崩落してしまい今は廃道になったままです。通行止めのロープが張ってあります。角間山と鍋蓋山にはここから往復します。さて角間峠から、角間山の案内標識にしたがって笹薮に覆われた岳樺やレンゲツツジの疎林の道を登って行きます。やがてコメツガの根が剥き出しのガレ場を登り上げると角間山山頂です。ここからの360度のパノラマも見事で、湯ノ丸山や烏帽子岳の向こうには北アルプスの山並みも眺められます。また四阿山も雄大な裾野を広大な嬬恋村のキャベツ畑に広げています。鍋蓋山へは角間山からさらに樹林におおわれた尾根道をいったん鞍部まで下り、さらにその先の緩やかな上りの道を小一時間ほどです。ほぼ中間地点に東屋があり、その近くに古い遭難碑もあります。北側だけが開けた鍋蓋山山頂はあまり展望がいいわけではないですが、登山道の整備がここまでは行われているようです。角間峠までまた来た道を戻ることになりますが、角間山からさらに鍋蓋山を往復する場合2時間くらいみておく必要があります。角間峠から旧鹿沢温泉への案内標識にしたがって下ります。しばらく進むと分岐があり右に折れればコンコン平へと続きます。ここはそのまま旧鹿沢温泉方面へまっすぐ下ります。やがて新しい植林地のなかの作業道に出て道なりに下って行けば、雪山賛歌の碑がある鹿沢温泉紅葉館前の県道に出ます。
    湯ノ丸山のレンゲツツジの大群落は、満開の頃は見事な眺めで国天然記念物に指定されています。ハイシーズンにはツツジ平近くまでリフト営業があるのでこれを利用することもできます。地蔵峠から歩く場合は第一ゲレンデ内の急坂を30分ほど登るとゲレンデトップです。リフト降り場から右に牧柵に沿って平らな道が続きますが、この辺り一帯がツツジ平です。東屋を過ぎしばらく進むと鐘分岐で、いよいよここから山頂までひたすら急登が始まります。露岩や灌木帯の中の急で細く削られた道は滑りやすいので注意が必要です。斜度が緩やかになって来れば大きな広場のような湯ノ丸山頂の南峰です。360度の絶景をゆっくり楽しんだら、北峰を目指します。緩やかな鞍部を挟んで10分ほどで北峰です。南峰とは対照的に山頂部は大きな岩が積み重なった岩稜で南峰のような広さはありませんが、ここからの360度の展望もまた格別です。さて、ここから角間峠まで滑りやすい急坂の下りが続きます。約50分ほどで東屋のある角間峠です。ここは群馬県側の鹿沢温泉から長野県側の角間温泉へと抜ける峠道でもあったのですが、過去の災害などによって長野県側の道が崩落してしまい今は廃道になったままです。通行止めのロープが張ってあります。角間山と鍋蓋山にはここから往復します。さて角間峠から、角間山の案内標識にしたがって笹薮に覆われた岳樺やレンゲツツジの疎林の道を登って行きます。やがてコメツガの根が剥き出しのガレ場を登り上げると角間山山頂です。ここからの360度のパノラマも見事で、湯ノ丸山や烏帽子岳の向こうには北アルプスの山並みも眺められます。また四阿山も雄大な裾野を広大な嬬恋村のキャベツ畑に広げています。鍋蓋山へは角間山からさらに樹林におおわれた尾根道をいったん鞍部まで下り、さらにその先の緩やかな上りの道を小一時間ほどです。ほぼ中間地点に東屋があり、その近くに古い遭難碑もあります。北側だけが開けた鍋蓋山山頂はあまり展望がいいわけではないですが、登山道の整備がここまでは行われているようです。角間峠までまた来た道を戻ることになりますが、角間山からさらに鍋蓋山を往復する場合2時間くらいみておく必要があります。角間峠から旧鹿沢温泉への案内標識にしたがって下ります。しばらく進むと分岐があり右に折れればコンコン平へと続きます。ここはそのまま旧鹿沢温泉方面へまっすぐ下ります。やがて新しい植林地のなかの作業道に出て道なりに下って行けば、雪山賛歌の碑がある鹿沢温泉紅葉館前の県道に出ます。
  • 地蔵峠から烏帽子岳、湯ノ丸山へ

    地蔵峠から烏帽子岳、湯ノ丸山へ

    地蔵峠からの湯ノ丸山と烏帽子岳は、山頂からの展望が素晴らしいだけでなく、レンゲツツジ以外にもいろいろな高山植物の花に出逢えたり、リフトを使って気軽にスキー場からアクセスでき冬のバックカントリーも盛んなことから、1年を通して人気のあるエリアです。烏帽子岳登山口は、地蔵峠の長野県側にある湯の丸高原キャンプ場へと続く砂利道の車道歩きから始まります。15分ほど歩いてキャンプ場をそのまま通り過ぎると、左にドウダンツツジの小道を分ける案内標識に出ます。どちらを歩いても少し先の中分岐で道は合わさりますが、時間的には真っ直ぐ歩いた方が早いです。臼窪湿原を左に見ながら平坦な道を歩くと中分岐です。案内標識にしたがって真っ直ぐ烏帽子岳方面に向かいます。湯ノ丸山の山腹を緩やかに巻きながら歩きやすい道が鞍部まで続きます。切り株のベンチが並べられた鞍部は休憩適所です。烏帽子岳と湯ノ丸山の分岐になっていて、烏帽子岳へは左の登山道です。登山道は急斜面を避けるように大きく迂回しているので、思ったよりは緩やかです。ようやく草原上の稜線に登り上げると、先に見えるピークは山頂ではなく小烏帽子です。小烏帽子に立つと指呼の距離で烏帽子岳です。遭難碑を過ぎてもうひと頑張りで岩稜に覆われた烏帽子岳山頂です。稜線上には大きな木が育ちにくい植生などから、気象条件の厳しさが感じられます。湯ノ丸山へは登ってきた道を鞍部まで戻ります。鞍部から急坂の登り返しを約50分ひたすら頑張れば、ピラミダルな山容の烏帽子岳とは対照的に優美な山容の湯ノ丸山山頂です。湯ノ丸山は双耳峰でこちらの大きな広場のような山頂は南峰になります。岩塊に覆われた北峰は片道10分の距離です。南方から見ると北峰の方が標高が高いように見えますが、実は南峰の方がわずかに高いようです。しかしながら、三角点があるのは北峰です。湯ノ丸山は烏帽子岳をさらに凌ぐかと思わせるほどの素晴らしい360度の大パノラマです。8~9月の頃ならイワインチンの可憐な黄色い花に癒されることでしょう。広場のような山頂は、下山時に霧で視界が悪い時、方向を見誤りやすいので注意が必要です。地蔵峠という案内標識とロープにしたがって湯の丸スキー場ゲレンデトップへと続く登山道を下ります。しばらくは滑りやすい急坂が続きますが、やがてなだらかな道になると鐘分岐です。そのまま真っ直ぐ地蔵峠方向に進んで東屋を過ぎると、ゲレンデトップです。ゲレンデの中の踏まれた小道を下るのが一番早いですが、迂回して緩やかな道を歩くコースがゲレンデ左右に一本ずつあり、それを地蔵峠まで下ります。
    地蔵峠からの湯ノ丸山と烏帽子岳は、山頂からの展望が素晴らしいだけでなく、レンゲツツジ以外にもいろいろな高山植物の花に出逢えたり、リフトを使って気軽にスキー場からアクセスでき冬のバックカントリーも盛んなことから、1年を通して人気のあるエリアです。烏帽子岳登山口は、地蔵峠の長野県側にある湯の丸高原キャンプ場へと続く砂利道の車道歩きから始まります。15分ほど歩いてキャンプ場をそのまま通り過ぎると、左にドウダンツツジの小道を分ける案内標識に出ます。どちらを歩いても少し先の中分岐で道は合わさりますが、時間的には真っ直ぐ歩いた方が早いです。臼窪湿原を左に見ながら平坦な道を歩くと中分岐です。案内標識にしたがって真っ直ぐ烏帽子岳方面に向かいます。湯ノ丸山の山腹を緩やかに巻きながら歩きやすい道が鞍部まで続きます。切り株のベンチが並べられた鞍部は休憩適所です。烏帽子岳と湯ノ丸山の分岐になっていて、烏帽子岳へは左の登山道です。登山道は急斜面を避けるように大きく迂回しているので、思ったよりは緩やかです。ようやく草原上の稜線に登り上げると、先に見えるピークは山頂ではなく小烏帽子です。小烏帽子に立つと指呼の距離で烏帽子岳です。遭難碑を過ぎてもうひと頑張りで岩稜に覆われた烏帽子岳山頂です。稜線上には大きな木が育ちにくい植生などから、気象条件の厳しさが感じられます。湯ノ丸山へは登ってきた道を鞍部まで戻ります。鞍部から急坂の登り返しを約50分ひたすら頑張れば、ピラミダルな山容の烏帽子岳とは対照的に優美な山容の湯ノ丸山山頂です。湯ノ丸山は双耳峰でこちらの大きな広場のような山頂は南峰になります。岩塊に覆われた北峰は片道10分の距離です。南方から見ると北峰の方が標高が高いように見えますが、実は南峰の方がわずかに高いようです。しかしながら、三角点があるのは北峰です。湯ノ丸山は烏帽子岳をさらに凌ぐかと思わせるほどの素晴らしい360度の大パノラマです。8~9月の頃ならイワインチンの可憐な黄色い花に癒されることでしょう。広場のような山頂は、下山時に霧で視界が悪い時、方向を見誤りやすいので注意が必要です。地蔵峠という案内標識とロープにしたがって湯の丸スキー場ゲレンデトップへと続く登山道を下ります。しばらくは滑りやすい急坂が続きますが、やがてなだらかな道になると鐘分岐です。そのまま真っ直ぐ地蔵峠方向に進んで東屋を過ぎると、ゲレンデトップです。ゲレンデの中の踏まれた小道を下るのが一番早いですが、迂回して緩やかな道を歩くコースがゲレンデ左右に一本ずつあり、それを地蔵峠まで下ります。
  • 旧軽井沢から鼻曲山へ

    旧軽井沢から鼻曲山へ

    旧軽井沢から旧碓氷峠までは碓氷峠遊覧歩道で徒歩約1時間半ほどです。こちらのコースの様子は、軽井沢から旧中山道を経て横川駅へ(コースガイド)を参考にしてください。 さて一ノ字山を経て留夫山、鼻曲山へとたどるコースは、長野と群馬の県境稜線上を歩きます。落葉広葉樹林が主体のコースで、旧軽井沢の喧騒からは想像できない静かなトレッキングが楽しめます。登山道入り口は、熊野神社を通り過ぎて旧中山道への道が始まる思婦石の石碑の北側です。一ノ字山へとゆるやかな上りがしばらく続きます。落ち葉が積もって道がはっきりわからないところでは、古い目印のテープが頼りになります。一ノ字山は古い環境庁の赤い看板が立っている付近です。さらに緩やかな登りが続き、留夫山との鞍部へと下ります。樹林越しにこれから向かう留夫山が前方に垣間見えます。進むほどに急坂になり道は滑りやすくなります。途中に登山者手作りの洒落た案内標識があり、単調な登山道歩きから少し気分が解放されることでしょう。留夫山山頂は樹林におおわれた展望のない場所ですが、三角点が設置されています。留夫山からしばらく下って鞍部にさしかかると左側に林道が現れます。この林道は緊急時エスケープルートに使えます。鞍部を登り返して二つ目の峰が1602mの金山で、笹薮に覆われた急坂を下るとすぐに鼻曲峠です。右の道へ進めば霧積温泉です。鼻曲山へはここから直進です。進むほどにかなりの急な登り坂になりますが、もうひと頑張りで鼻曲山の大天狗山頂です。長日向へ下山する乙女コースの登山道は、もう一つのピークである小天狗にあります。ここから細尾根を数分さらに歩くと小天狗山頂で、浅間山の眺めなど展望はこちらの方が楽しめます。乙女コースは二度上峠や国境平方面への道と分けて小天狗山頂からすぐ左手の急坂の下りです。滑りやすいのでしばらくは注意が必要です。やがて鼻曲峠方面への登山道分岐に出ます。この道は登山道崩壊で廃道になっています。分岐を通り過ぎてさらに樹林帯を下っていくと林道を横断します。ここから道幅が広がりカラマツの森の中をゆるやかに下っていきます。最後に林道の三差路に出ますが、直進します。すぐに林道ゲートがありその先は長日向の別荘地です。別荘地を過ぎると白糸ハイランドウェイです。白糸ハイランドウェイは自動車専用道路なので、ここからは草軽交通の路線バスに乗車して軽井沢方面か草津温泉方面へ移動することになります。
    旧軽井沢から旧碓氷峠までは碓氷峠遊覧歩道で徒歩約1時間半ほどです。こちらのコースの様子は、軽井沢から旧中山道を経て横川駅へ(コースガイド)を参考にしてください。 さて一ノ字山を経て留夫山、鼻曲山へとたどるコースは、長野と群馬の県境稜線上を歩きます。落葉広葉樹林が主体のコースで、旧軽井沢の喧騒からは想像できない静かなトレッキングが楽しめます。登山道入り口は、熊野神社を通り過ぎて旧中山道への道が始まる思婦石の石碑の北側です。一ノ字山へとゆるやかな上りがしばらく続きます。落ち葉が積もって道がはっきりわからないところでは、古い目印のテープが頼りになります。一ノ字山は古い環境庁の赤い看板が立っている付近です。さらに緩やかな登りが続き、留夫山との鞍部へと下ります。樹林越しにこれから向かう留夫山が前方に垣間見えます。進むほどに急坂になり道は滑りやすくなります。途中に登山者手作りの洒落た案内標識があり、単調な登山道歩きから少し気分が解放されることでしょう。留夫山山頂は樹林におおわれた展望のない場所ですが、三角点が設置されています。留夫山からしばらく下って鞍部にさしかかると左側に林道が現れます。この林道は緊急時エスケープルートに使えます。鞍部を登り返して二つ目の峰が1602mの金山で、笹薮に覆われた急坂を下るとすぐに鼻曲峠です。右の道へ進めば霧積温泉です。鼻曲山へはここから直進です。進むほどにかなりの急な登り坂になりますが、もうひと頑張りで鼻曲山の大天狗山頂です。長日向へ下山する乙女コースの登山道は、もう一つのピークである小天狗にあります。ここから細尾根を数分さらに歩くと小天狗山頂で、浅間山の眺めなど展望はこちらの方が楽しめます。乙女コースは二度上峠や国境平方面への道と分けて小天狗山頂からすぐ左手の急坂の下りです。滑りやすいのでしばらくは注意が必要です。やがて鼻曲峠方面への登山道分岐に出ます。この道は登山道崩壊で廃道になっています。分岐を通り過ぎてさらに樹林帯を下っていくと林道を横断します。ここから道幅が広がりカラマツの森の中をゆるやかに下っていきます。最後に林道の三差路に出ますが、直進します。すぐに林道ゲートがありその先は長日向の別荘地です。別荘地を過ぎると白糸ハイランドウェイです。白糸ハイランドウェイは自動車専用道路なので、ここからは草軽交通の路線バスに乗車して軽井沢方面か草津温泉方面へ移動することになります。
  • 浅間隠温泉郷から浅間隠山を経て霧積温泉へ

    浅間隠温泉郷から浅間隠山を経て霧積温泉へ

    二度上峠から往復するコースは、ファミリーも楽しめる人気コースになっていますが、今回のコースは秘湯ともいえる二つの温泉地を入下山地にして、1日で縦走する山旅感溢れる篤志家向きコースです。登山スタート地の浅間隠温泉郷には、温川温泉、鳩の湯温泉、薬師温泉の3つの温泉があり、前泊地としてお薦めです。さて登山口は、浅間隠温泉郷のある清水集落から車道を30分、さらに森林管理署小屋の手前のゲートから温川の左岸沿いの林道歩きを約50分です。登山口の広場は10台ほどの駐車スペースがあり、ここまで一般車も通行可です。立派な標柱が立っている登山口から車両進入禁止看板のある沢沿いの林道を歩き始めます。すぐに温川の沢を渡りますが増水時は注意が必要です。この先分岐点等には案内標識があるので迷うことはないですが、やがて沢に出て渡渉したり河原の中を歩きます。大雨後の増水時は注意が必要です。また迷いやすいので、目印のテープや踏み跡などを見失わないようにしましょう。 最後に沢の右岸に渡って、カラマツの森のなだらかな小道を進むといよいよ山頂へと続く尾根道です。左の沢に切れ落ちた急斜面を巻きながら痩せ尾根に上がるとシャクナゲ尾根です。左上方に浅間隠山が間近に見えてきます。やがて道がなだらかになると鞍部に出ますが、ここから滑りやすい急坂をもうひと頑張りで浅間隠山山頂です。二度上峠への下山路は山頂部をそのまま通り過ぎて反対側の笹原の気持ち良い尾根道を降りていきます。急な下り坂にさしかかるとショートカットしている踏み跡が錯綜していて、どれが正しい登山道か不明瞭な区間がありますが、二度上峠登山口までしっかり踏まれているので迷うことはないです。県道54号の登山口に飛び出したら、右方向へ二度上峠まで約20分の車道歩きです。登山口の駐車場には簡易トイレがあります。二度上峠から鼻曲山への登山道入り口は数台の駐車スペースがある小さな広場からです。氷妻山まで緩やかなアップダウンが続きます。途中の獅子岩に立ち寄れば、展望が楽しめます。氷妻山から急坂の下りとその登り返しを頑張って国境平からの道と合わされば、鼻曲山の西のピーク小天狗山頂はすぐそこです。霧積温泉へはいったん東のピークの大天狗山頂へ。山名標柱はこちらに立っています。霧積温泉への古い案内標識を頼りに滑りやすい急坂を下りながら15分ほど進むと旧碓氷峠への道との分岐がある鼻曲峠です。倒れかけた古い案内標識にしたがって左に進みます。天狗坂の急坂は一部ロープの張られた危険箇所があるので注意が必要です。平坦な森の中の笹原の道を進むと、登山道崩落箇所があるので、必ず迂回路を歩きます。ブナやミズナラの気持ち良い尾根道からやがて右の斜面に下る道になると角落山方面との分岐に出ます。霧積温泉金湯館の前の林道までもうひと頑張りです。
    二度上峠から往復するコースは、ファミリーも楽しめる人気コースになっていますが、今回のコースは秘湯ともいえる二つの温泉地を入下山地にして、1日で縦走する山旅感溢れる篤志家向きコースです。登山スタート地の浅間隠温泉郷には、温川温泉、鳩の湯温泉、薬師温泉の3つの温泉があり、前泊地としてお薦めです。さて登山口は、浅間隠温泉郷のある清水集落から車道を30分、さらに森林管理署小屋の手前のゲートから温川の左岸沿いの林道歩きを約50分です。登山口の広場は10台ほどの駐車スペースがあり、ここまで一般車も通行可です。立派な標柱が立っている登山口から車両進入禁止看板のある沢沿いの林道を歩き始めます。すぐに温川の沢を渡りますが増水時は注意が必要です。この先分岐点等には案内標識があるので迷うことはないですが、やがて沢に出て渡渉したり河原の中を歩きます。大雨後の増水時は注意が必要です。また迷いやすいので、目印のテープや踏み跡などを見失わないようにしましょう。 最後に沢の右岸に渡って、カラマツの森のなだらかな小道を進むといよいよ山頂へと続く尾根道です。左の沢に切れ落ちた急斜面を巻きながら痩せ尾根に上がるとシャクナゲ尾根です。左上方に浅間隠山が間近に見えてきます。やがて道がなだらかになると鞍部に出ますが、ここから滑りやすい急坂をもうひと頑張りで浅間隠山山頂です。二度上峠への下山路は山頂部をそのまま通り過ぎて反対側の笹原の気持ち良い尾根道を降りていきます。急な下り坂にさしかかるとショートカットしている踏み跡が錯綜していて、どれが正しい登山道か不明瞭な区間がありますが、二度上峠登山口までしっかり踏まれているので迷うことはないです。県道54号の登山口に飛び出したら、右方向へ二度上峠まで約20分の車道歩きです。登山口の駐車場には簡易トイレがあります。二度上峠から鼻曲山への登山道入り口は数台の駐車スペースがある小さな広場からです。氷妻山まで緩やかなアップダウンが続きます。途中の獅子岩に立ち寄れば、展望が楽しめます。氷妻山から急坂の下りとその登り返しを頑張って国境平からの道と合わされば、鼻曲山の西のピーク小天狗山頂はすぐそこです。霧積温泉へはいったん東のピークの大天狗山頂へ。山名標柱はこちらに立っています。霧積温泉への古い案内標識を頼りに滑りやすい急坂を下りながら15分ほど進むと旧碓氷峠への道との分岐がある鼻曲峠です。倒れかけた古い案内標識にしたがって左に進みます。天狗坂の急坂は一部ロープの張られた危険箇所があるので注意が必要です。平坦な森の中の笹原の道を進むと、登山道崩落箇所があるので、必ず迂回路を歩きます。ブナやミズナラの気持ち良い尾根道からやがて右の斜面に下る道になると角落山方面との分岐に出ます。霧積温泉金湯館の前の林道までもうひと頑張りです。
  • 峰の茶屋から二つの滝を巡る信濃路自然歩道

    峰の茶屋から二つの滝を巡る信濃路自然歩道

    スタート地点の峰の茶屋までの移動は、軽井沢から草軽交通と西武観光バスが路線運行しているので大変便利です。マイカーで峰の茶屋に来る場合は、レストランで有料駐車場の受付をしています。峰の茶屋を起点にした場合、三笠までたどり着かなくても途中の小瀬や白糸の滝の路線バス停留所からバスで気軽に戻って来ることが出来るのがこのコースの利点です。GW前後からの新緑の時期や10月の紅葉のシーズンがおすすめです。積雪や残雪がある冬から春にかけては一般的ではないでしょう。 信濃路自然歩道の入口は、白糸の滝入口交差点のレストラン前の白糸ハイランドウェイの横断歩道を渡ったところにあります。歩き始めるとすぐに峰の茶屋の喧騒から離れて、カラマツやダケカンバなどの静かな森の中に自然歩道が続いていきます。クマの爪痕が樹肌に刻まれているのが見つかることもあります。熊鈴などを準備しておきましょう。 小鳥のさえずりを聞きながら小一時間歩くと、急坂の階段を下ります。今までの静けさから一変、次から次へとやってくる観光客でにぎわう白糸の滝に出ます。白糸の滝は浅間山からの伏流水が溶岩層から湧出しているもので、落差3m、幅200mの糸というよりは布のような美麗な滝です。白糸の滝見学後、売店左奥の急坂から信濃路自然歩道が始まります。白糸の滝を源流とする湯川の右岸斜面を上り下りしながらしばらく進むと、道路を横断して今度は左岸沿いの道になります。ハルニレなど渓畔林の気持ち良い森に癒されながら歩けます。竜返しの滝バス停付近でまた道路を横断して、20分ほど山道を歩くと竜返しの滝入口です。奥に進むと切り立った岩壁から流れ落ちる落差10mの竜返しの滝が現れます。東屋があるので休憩適地です。 竜返しの滝から平坦な道を15分ほどで閑静な小瀬温泉です。ここから小瀬林道を歩いて星野温泉トンボの湯に抜けることもできます。三笠へと続く信濃路自然歩道は、軽井沢レクの森入口の右脇に急坂の階段道をいったん上ります。新しくできたライジングフィールド軽井沢というキャンプ場の正面を横切っていきますが、ところどころ標識があるので迷うことはないでしょう。のどかで気持ち良い森の小道を進み、最後に急な丸太の階段を降りれば、東屋と案内板のある白糸ハイランドウェイ三笠料金所前に出ます。ゴール地点の三笠バス停まではお洒落な洋館の旧三笠ホテル(現在保存修復工事で休館中)を左に見ながら美しいカラマツ並木を10分ほどの距離です。ここから軽井沢駅までバスに乗車せず歩けば、旧軽井沢界隈を抜けて4~50分の距離です。
    スタート地点の峰の茶屋までの移動は、軽井沢から草軽交通と西武観光バスが路線運行しているので大変便利です。マイカーで峰の茶屋に来る場合は、レストランで有料駐車場の受付をしています。峰の茶屋を起点にした場合、三笠までたどり着かなくても途中の小瀬や白糸の滝の路線バス停留所からバスで気軽に戻って来ることが出来るのがこのコースの利点です。GW前後からの新緑の時期や10月の紅葉のシーズンがおすすめです。積雪や残雪がある冬から春にかけては一般的ではないでしょう。 信濃路自然歩道の入口は、白糸の滝入口交差点のレストラン前の白糸ハイランドウェイの横断歩道を渡ったところにあります。歩き始めるとすぐに峰の茶屋の喧騒から離れて、カラマツやダケカンバなどの静かな森の中に自然歩道が続いていきます。クマの爪痕が樹肌に刻まれているのが見つかることもあります。熊鈴などを準備しておきましょう。 小鳥のさえずりを聞きながら小一時間歩くと、急坂の階段を下ります。今までの静けさから一変、次から次へとやってくる観光客でにぎわう白糸の滝に出ます。白糸の滝は浅間山からの伏流水が溶岩層から湧出しているもので、落差3m、幅200mの糸というよりは布のような美麗な滝です。白糸の滝見学後、売店左奥の急坂から信濃路自然歩道が始まります。白糸の滝を源流とする湯川の右岸斜面を上り下りしながらしばらく進むと、道路を横断して今度は左岸沿いの道になります。ハルニレなど渓畔林の気持ち良い森に癒されながら歩けます。竜返しの滝バス停付近でまた道路を横断して、20分ほど山道を歩くと竜返しの滝入口です。奥に進むと切り立った岩壁から流れ落ちる落差10mの竜返しの滝が現れます。東屋があるので休憩適地です。 竜返しの滝から平坦な道を15分ほどで閑静な小瀬温泉です。ここから小瀬林道を歩いて星野温泉トンボの湯に抜けることもできます。三笠へと続く信濃路自然歩道は、軽井沢レクの森入口の右脇に急坂の階段道をいったん上ります。新しくできたライジングフィールド軽井沢というキャンプ場の正面を横切っていきますが、ところどころ標識があるので迷うことはないでしょう。のどかで気持ち良い森の小道を進み、最後に急な丸太の階段を降りれば、東屋と案内板のある白糸ハイランドウェイ三笠料金所前に出ます。ゴール地点の三笠バス停まではお洒落な洋館の旧三笠ホテル(現在保存修復工事で休館中)を左に見ながら美しいカラマツ並木を10分ほどの距離です。ここから軽井沢駅までバスに乗車せず歩けば、旧軽井沢界隈を抜けて4~50分の距離です。
  • 軽井沢から旧中山道を経て横川駅へ

    軽井沢から旧中山道を経て横川駅へ

    軽井沢駅北口から北に向かう大通りを歩いて旧道ロータリーまでは、歩いても30分とかからない距離です。ここからいよいよ旧軽メインストリートともいえる商店街が立ち並ぶ賑やかな銀座通りです。避暑で賑わう夏期は交通規制も行われるほど混雑しますが、商店街が途切れて二手橋を過ぎ碓氷峠遊覧歩道に入れば、ようやく喧噪の世界から逃れることが出来ます。森の中の別荘地につけられた道はしだいに細く急になります。見晴台通りの車道を陸橋で横断して、ふたたび静かな森の小道を進むとやがて旧碓氷峠です。石畳みの道を右に進むと見晴台です。左の車道を行くと日本武尊ゆかりの熊野神社があります。見晴台には軽井沢ゆかりのタゴールの記念像や万葉歌碑があり、上毛三山や浅間山のパノラマが素晴らしいです。また熊野神社周辺には名物力餅が食べられる峠の茶屋が数件あります。旧中山道入口は、熊野神社を過ぎ碓氷峠水源を右に見て少し歩くと日本武尊の故事を歌った思婦石という碑があり、ここが入口になります。案内板に従って進むと、すぐに細い一本道の下りになります。随所に名所旧跡の案内板があり、当時の街道の様子を思い浮かべながら歩くことができます。陣場ヶ原分岐で霧積温泉方面からの御巡幸道と合流し、子持山の裾を下っていきます。山中茶屋跡は明治の初め頃までは13軒の茶屋と学校があるほど賑わっていた峠道の中心的な場所だったそうですが、今は残された遺物から当時の賑わいを想像するしかないほど静かな佇まいです。座頭転がしと呼ばれる急坂を下り、堀切跡を過ぎると、休憩適所な東屋のある碓井坂の関所跡(刎石山)です。さらに風穴や急坂の刎石坂を下ると、旧中山道分岐です。ここにも東屋があります。ここからは国道18号沿いに坂本の宿場町を抜けるコースの他に旧信越本線を利用したアプトの道遊歩道を歩くこともできます。碓氷関所跡を過ぎれば、信越本線横川駅までもうすぐです。ところで、アプトの道遊歩道というのは、横川駅から熊ノ平駅跡までの軌道跡を歩く全長約6kmのコースのことです。古いトンネルをいくつも抜けながら碓井湖やめがね橋、熊ノ平駅跡など、昔の鉄道の歴史を歩きながら気軽に楽しめるため、人気のコースです。横川駅までは、途中に天然温泉施設峠の湯があります。また土日には峠の湯と碓氷峠鉄道文化村までトロッコ列車が運行されているので、温泉で汗を流して列車に乗ってみるのも楽しい旅の想い出になるでしょう。
    軽井沢駅北口から北に向かう大通りを歩いて旧道ロータリーまでは、歩いても30分とかからない距離です。ここからいよいよ旧軽メインストリートともいえる商店街が立ち並ぶ賑やかな銀座通りです。避暑で賑わう夏期は交通規制も行われるほど混雑しますが、商店街が途切れて二手橋を過ぎ碓氷峠遊覧歩道に入れば、ようやく喧噪の世界から逃れることが出来ます。森の中の別荘地につけられた道はしだいに細く急になります。見晴台通りの車道を陸橋で横断して、ふたたび静かな森の小道を進むとやがて旧碓氷峠です。石畳みの道を右に進むと見晴台です。左の車道を行くと日本武尊ゆかりの熊野神社があります。見晴台には軽井沢ゆかりのタゴールの記念像や万葉歌碑があり、上毛三山や浅間山のパノラマが素晴らしいです。また熊野神社周辺には名物力餅が食べられる峠の茶屋が数件あります。旧中山道入口は、熊野神社を過ぎ碓氷峠水源を右に見て少し歩くと日本武尊の故事を歌った思婦石という碑があり、ここが入口になります。案内板に従って進むと、すぐに細い一本道の下りになります。随所に名所旧跡の案内板があり、当時の街道の様子を思い浮かべながら歩くことができます。陣場ヶ原分岐で霧積温泉方面からの御巡幸道と合流し、子持山の裾を下っていきます。山中茶屋跡は明治の初め頃までは13軒の茶屋と学校があるほど賑わっていた峠道の中心的な場所だったそうですが、今は残された遺物から当時の賑わいを想像するしかないほど静かな佇まいです。座頭転がしと呼ばれる急坂を下り、堀切跡を過ぎると、休憩適所な東屋のある碓井坂の関所跡(刎石山)です。さらに風穴や急坂の刎石坂を下ると、旧中山道分岐です。ここにも東屋があります。ここからは国道18号沿いに坂本の宿場町を抜けるコースの他に旧信越本線を利用したアプトの道遊歩道を歩くこともできます。碓氷関所跡を過ぎれば、信越本線横川駅までもうすぐです。ところで、アプトの道遊歩道というのは、横川駅から熊ノ平駅跡までの軌道跡を歩く全長約6kmのコースのことです。古いトンネルをいくつも抜けながら碓井湖やめがね橋、熊ノ平駅跡など、昔の鉄道の歴史を歩きながら気軽に楽しめるため、人気のコースです。横川駅までは、途中に天然温泉施設峠の湯があります。また土日には峠の湯と碓氷峠鉄道文化村までトロッコ列車が運行されているので、温泉で汗を流して列車に乗ってみるのも楽しい旅の想い出になるでしょう。
  • はまゆう山荘から角落山、剣の峰

    はまゆう山荘から角落山、剣の峰

    角落山登山道の男坂コースは、ルートファインディングの難しさや鎖場の通過があるなど一般的ではないですが、女坂コースならば比較的安全に山頂に立つことができます。はまゆう山荘から林道赤沢線を歩いて、雨坊主山登山口と男坂コースの登山口がある白沢橋を過ぎ、さらに歩くと赤沢橋です。ここで林道が2つに分かれますが、左の赤沢沿いに登って行く林道を進みます。ここから先林道はさらに落石が多く荒れているので、車で入る際には事前の情報収集と走行の際の注意が必要です。赤沢橋から標高差300mの登りで標高1100mの林道終点にある女坂登山道入口です。10台くらい停められる広場になっています。登山道は岩がゴロゴロしたガレ場の沢筋から歩き始めます。ペンキなどの目印を見失わないように注意が必要です。やがて剣の峰直下の急斜面を登山道が横切るように続きます。危険箇所には鎖などが設置されていますが、上部からの落石や滑落などには要注意です。登山口から40分ほどで角落山と剣の峰の間の鞍部で、ここが登山道の分岐でもあります。まずは左を選んで角落山を往復します。途中急坂の登りがありますが、特に危険箇所もなく30分ほどで角落山山頂到着です。ツツジ類の低木に覆われた山頂ですが、展望に恵まれています。山頂には角落大権現の社があり、今も学問成就の祈願など信仰されているそうです。剣の峰へはいったん登って来た道を鞍部まで戻ります。そして剣の峰の道を選びます。こちらはすぐに岩場が現れ、鎖をたよりに歩きます。急な細尾根の登りは、ルートのわかりにくい箇所もあり、特に下りルートの場合は要注意です。やがて道がなだらかになると遭難碑があり、山頂はもうすぐです。展望は山頂の一角から浅間隠山方面が開けています。霧積温泉への道は、案内標識がないので慎重に確認しながら、山頂から南西方向の急坂を下ります。樹林帯の尾根道から左に切れ落ちた山腹を横切るようになると、鎖場が現れます。ここが犬泣かせと呼ばれている岩場です。足場が悪いので鎖をたよりに注意深く通過です。さらに樹林帯の尾根と急な左斜面をからむように道は続きますが、やがて鼻曲山・霧積分岐にでます。かつて峠越の道があった十六曲峠の霧積温泉側に少し下がった場所になります。分岐をそのまま真っ直ぐ進み、下り坂をもうひと頑張りすれば林道に出ます。霧積温泉金湯館へは、林道を右に数分の距離です。宿泊の場合横川駅まで宿の無料送迎がありますが、徒歩の場合は3時間の車道歩きかタクシーで約30分です。
    角落山登山道の男坂コースは、ルートファインディングの難しさや鎖場の通過があるなど一般的ではないですが、女坂コースならば比較的安全に山頂に立つことができます。はまゆう山荘から林道赤沢線を歩いて、雨坊主山登山口と男坂コースの登山口がある白沢橋を過ぎ、さらに歩くと赤沢橋です。ここで林道が2つに分かれますが、左の赤沢沿いに登って行く林道を進みます。ここから先林道はさらに落石が多く荒れているので、車で入る際には事前の情報収集と走行の際の注意が必要です。赤沢橋から標高差300mの登りで標高1100mの林道終点にある女坂登山道入口です。10台くらい停められる広場になっています。登山道は岩がゴロゴロしたガレ場の沢筋から歩き始めます。ペンキなどの目印を見失わないように注意が必要です。やがて剣の峰直下の急斜面を登山道が横切るように続きます。危険箇所には鎖などが設置されていますが、上部からの落石や滑落などには要注意です。登山口から40分ほどで角落山と剣の峰の間の鞍部で、ここが登山道の分岐でもあります。まずは左を選んで角落山を往復します。途中急坂の登りがありますが、特に危険箇所もなく30分ほどで角落山山頂到着です。ツツジ類の低木に覆われた山頂ですが、展望に恵まれています。山頂には角落大権現の社があり、今も学問成就の祈願など信仰されているそうです。剣の峰へはいったん登って来た道を鞍部まで戻ります。そして剣の峰の道を選びます。こちらはすぐに岩場が現れ、鎖をたよりに歩きます。急な細尾根の登りは、ルートのわかりにくい箇所もあり、特に下りルートの場合は要注意です。やがて道がなだらかになると遭難碑があり、山頂はもうすぐです。展望は山頂の一角から浅間隠山方面が開けています。霧積温泉への道は、案内標識がないので慎重に確認しながら、山頂から南西方向の急坂を下ります。樹林帯の尾根道から左に切れ落ちた山腹を横切るようになると、鎖場が現れます。ここが犬泣かせと呼ばれている岩場です。足場が悪いので鎖をたよりに注意深く通過です。さらに樹林帯の尾根と急な左斜面をからむように道は続きますが、やがて鼻曲山・霧積分岐にでます。かつて峠越の道があった十六曲峠の霧積温泉側に少し下がった場所になります。分岐をそのまま真っ直ぐ進み、下り坂をもうひと頑張りすれば林道に出ます。霧積温泉金湯館へは、林道を右に数分の距離です。宿泊の場合横川駅まで宿の無料送迎がありますが、徒歩の場合は3時間の車道歩きかタクシーで約30分です。