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検索結果1117件中
501-520件
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名郷から蕨山へ
- 日帰り
- 5時間40分
- 10.9km
名郷から蕨山へ
- 日帰り
- 5時間40分
- 10.9km
3つの峰から構成された山の総称を蕨山、橋小屋ノ頭からタタラノ頭までの山稜を総称として有間山と呼んでいます。 飯能駅北口より名郷または湯の沢行きのバスに乗り、名郷バス停で下車します。飯能方面に少し戻り、入間川の清流にかかる蕨入橋を渡り、林道終点で右手のワラビ入の架け橋を進めば蕨山への登山口となります。 登山口から急登の連続です。標高700m付近から露岩となり、西、東側は切れ落ちているので慎重に登りましょう。二度目の岩場を過ぎると、まもなく平坦地にパッと飛び出し、まるで森林公園の一角に躍り出たかのようです。 登り切った地点が蕨山1033mの第2峰で、左側へ片道5分ほど進むと蕨山第3峰の展望台です。かつては360度の展望が楽しめたのですが、樹木が伸びて展望は期待できません。 蕨山第2峰付近に戻り、西側に向かい、ベンチのある左手小さな突起が蕨山の最高点である標高1044mの蕨山第1峰です。 しばらくは平坦で雑木林に包まれた明るい道を、森林浴を味わいながらのんびり歩行します。すぐに、橋小屋ノ頭への標高差160mの急坂が待ち受けています。橋小屋ノ頭は有間山の一角で、時間と体力に余裕があれば有間山稜の最高峰タタラノ頭へ片道30分、ぜひとも往復してみたいものです。コナラ、ミズナラなどの自然林に守られ眺望は全くありませんが、登山者とほとんど行き会わない静寂に満ちた山稜漫歩となるでしょう。 橋小屋ノ頭からは北へ向かい、ヤシンタイノ頭と滝ノ入頭といった2つの大きなコブを乗り越えます。西側は蕎麦粒山や天目山(三ツドッケ)のある都県境尾根の展望が楽しめます。 ザレ状の急降下を注意してゆっくり歩いて行くと鳥首峠へ着きます。鳥首峠は山伏峠、妻坂峠とともに秩父へ抜ける三大峠のひとつとなっていますが、秩父側となるかつての浦山集落は日本の三大秘境にも数えられていました。 峠でひと休みしてから山道を下り、白岩の廃集落と石炭プラント跡を過ぎると長い車道歩きとなって、ようやく名郷バス停に着きます。3つの峰から構成された山の総称を蕨山、橋小屋ノ頭からタタラノ頭までの山稜を総称として有間山と呼んでいます。 飯能駅北口より名郷または湯の沢行きのバスに乗り、名郷バス停で下車します。飯能方面に少し戻り、入間川の清流にかかる蕨入橋を渡り、林道終点で右手のワラビ入の架け橋を進めば蕨山への登山口となります。 登山口から急登の連続です。標高700m付近から露岩となり、西、東側は切れ落ちているので慎重に登りましょう。二度目の岩場を過ぎると、まもなく平坦地にパッと飛び出し、まるで森林公園の一角に躍り出たかのようです。 登り切った地点が蕨山1033mの第2峰で、左側へ片道5分ほど進むと蕨山第3峰の展望台です。かつては360度の展望が楽しめたのですが、樹木が伸びて展望は期待できません。 蕨山第2峰付近に戻り、西側に向かい、ベンチのある左手小さな突起が蕨山の最高点である標高1044mの蕨山第1峰です。 しばらくは平坦で雑木林に包まれた明るい道を、森林浴を味わいながらのんびり歩行します。すぐに、橋小屋ノ頭への標高差160mの急坂が待ち受けています。橋小屋ノ頭は有間山の一角で、時間と体力に余裕があれば有間山稜の最高峰タタラノ頭へ片道30分、ぜひとも往復してみたいものです。コナラ、ミズナラなどの自然林に守られ眺望は全くありませんが、登山者とほとんど行き会わない静寂に満ちた山稜漫歩となるでしょう。 橋小屋ノ頭からは北へ向かい、ヤシンタイノ頭と滝ノ入頭といった2つの大きなコブを乗り越えます。西側は蕎麦粒山や天目山(三ツドッケ)のある都県境尾根の展望が楽しめます。 ザレ状の急降下を注意してゆっくり歩いて行くと鳥首峠へ着きます。鳥首峠は山伏峠、妻坂峠とともに秩父へ抜ける三大峠のひとつとなっていますが、秩父側となるかつての浦山集落は日本の三大秘境にも数えられていました。 峠でひと休みしてから山道を下り、白岩の廃集落と石炭プラント跡を過ぎると長い車道歩きとなって、ようやく名郷バス停に着きます。 -
武川岳から二子山へ
- 日帰り
- 5時間35分
- 10.2km
武川岳から二子山へ
- 日帰り
- 5時間35分
- 10.2km
飯能駅北口からバスに乗り名郷バス停下車。鳥首峠方面に向かって5分ほど歩くと西山荘笑美亭があり、ここを右に折れて登り始めます。舗装道路を20分程でコンクリートの階段が見えてきます。「天狗岩・武川岳」標識のあるところが武川岳への登山口です。 しっかりした山道に変わり、一度林道を横切り植林帯の暗い道を抜けると、あたり一面石灰岩の奇岩、露岩の景勝地となります。再び現われた急坂の岩場が奇勝天狗岩の登りです。男坂、女坂に分かれますが、いずれも確実に安全とはいえないルートなので、細心の注意を払いながら登って下さい。 天狗岩を過ぎると苦しい急坂は終わり、緩やかな自然林に包まれた道となって前武川岳に出ます。ベンチもありひと息入れたら武川岳本峰へはあとひとふんばりです。 武川岳は広く平らな山頂で、休憩に最適です。武川岳から北へ二子山への縦走路に向かい、自然林の明るく美しい山稜を過ぎると、蔦岩山からザレ状の滑りやすい小さな登り下りの連続となります。慎重に歩きましょう。右側に林道が急接近してきて縦走路と併走し、やがて細くなった山稜の一部分崩壊と、生川からの林道が山稜を切り通し、500mの区間のみ山稜をのがれて林道を歩きます。 再び縦走路に這いあがると本コース一番の大展望が得られる焼山です。焼山からすぐの下降も急坂の状況は良くないので、ロープをしっかり握って慎重に下りましょう。 まもなく縦走路最後の登りとなる二子山が高く大きく待ち構えています。そろそろ疲労が蓄積してきますが、二子山からの下降が控えているのでスタミナを残して登ります。手前が3等三角点のある二子山雄岳で、山頂手前の岩からの眺望を楽しんだ後、10分の登降で次峰が雌岳となります。雌岳からの下山は兵ノ沢コースを選びますが、下り始めてすぐに急坂が待ちうけていて、250mにわたって太く丈夫なロープが張られています。一人ずつゆっくり通過しましょう。 爽やかな水音が聞こえてくると兵ノ沢の水流と出合い、流れが太くなればようやく芦ヶ久保駅です。飯能駅北口からバスに乗り名郷バス停下車。鳥首峠方面に向かって5分ほど歩くと西山荘笑美亭があり、ここを右に折れて登り始めます。舗装道路を20分程でコンクリートの階段が見えてきます。「天狗岩・武川岳」標識のあるところが武川岳への登山口です。 しっかりした山道に変わり、一度林道を横切り植林帯の暗い道を抜けると、あたり一面石灰岩の奇岩、露岩の景勝地となります。再び現われた急坂の岩場が奇勝天狗岩の登りです。男坂、女坂に分かれますが、いずれも確実に安全とはいえないルートなので、細心の注意を払いながら登って下さい。 天狗岩を過ぎると苦しい急坂は終わり、緩やかな自然林に包まれた道となって前武川岳に出ます。ベンチもありひと息入れたら武川岳本峰へはあとひとふんばりです。 武川岳は広く平らな山頂で、休憩に最適です。武川岳から北へ二子山への縦走路に向かい、自然林の明るく美しい山稜を過ぎると、蔦岩山からザレ状の滑りやすい小さな登り下りの連続となります。慎重に歩きましょう。右側に林道が急接近してきて縦走路と併走し、やがて細くなった山稜の一部分崩壊と、生川からの林道が山稜を切り通し、500mの区間のみ山稜をのがれて林道を歩きます。 再び縦走路に這いあがると本コース一番の大展望が得られる焼山です。焼山からすぐの下降も急坂の状況は良くないので、ロープをしっかり握って慎重に下りましょう。 まもなく縦走路最後の登りとなる二子山が高く大きく待ち構えています。そろそろ疲労が蓄積してきますが、二子山からの下降が控えているのでスタミナを残して登ります。手前が3等三角点のある二子山雄岳で、山頂手前の岩からの眺望を楽しんだ後、10分の登降で次峰が雌岳となります。雌岳からの下山は兵ノ沢コースを選びますが、下り始めてすぐに急坂が待ちうけていて、250mにわたって太く丈夫なロープが張られています。一人ずつゆっくり通過しましょう。 爽やかな水音が聞こえてくると兵ノ沢の水流と出合い、流れが太くなればようやく芦ヶ久保駅です。 -
芦ヶ久保から丸山へ
- 日帰り
- 5時間10分
- 11.2km
芦ヶ久保から丸山へ
- 日帰り
- 5時間10分
- 11.2km
丸山は、付近一帯の高篠山と呼ばれる山稜の主峰であり、またの名を大丸とも呼ばれています。山頂からは空気の澄んだ晴天の日には北アルプスの槍ヶ岳が望見できた記録も残されています。 芦ヶ久保駅を下車して国道299号を右折、赤谷集落から左手に国道と分かれる車道に入ります。ここが大野峠経由丸山への登山口です。 登り始めてすぐ、豊かな森林の中の静寂な道となります。大野峠道は古くより越生町との交易があったため、馬頭尊もたたずむ歩きやすい道です。大野峠には立派な東屋があり、急な階段状の道を登ると10分で眺望の良い草原の広場に出ます。そして大野峠から約1kmにわたりキイチゴの群落が続きます。 丸山の頂上は豪快な展望塔が建ち、埼玉県指定名勝となった展望が楽しめます。山頂周辺で昼食休憩をとりたいところですが、あとひと頑張りで県民の森。森林学習展示館のある中央広場まで行けば水道、トイレ、休憩舎があり絶好の休憩ポイントです。 県民の森から秩父四番札所金昌寺へのルート(四番通り)は、建物が邪魔をしてわかりづらく、道標をよく確認しながら進みます。車道に出た所から金昌寺への道は2本ありますが、左手は「多少危し」の説明板があり、現在は通行止めとなっているので右手の道に入ります。 しばらくは水平な尾根道となり、やがて緩やかな下降路が続きます。クヌギ、コナラ、ミズナラ等の広葉樹で彩られた心地良い道です。西へ北へと分かれる分岐が沢山ありますが、分岐には必ず道標が設置されているので、ひたすら金昌寺へと向かいます。 車道から山道に取りついて約2時間、急な下りがない反面、金昌寺への道は実に長く感じられます。やがてパッと開けて赤い大きな屋根が見えてくると、石仏の谷に導かれて秩父四番札所金昌寺にたどり着きます。丸山は、付近一帯の高篠山と呼ばれる山稜の主峰であり、またの名を大丸とも呼ばれています。山頂からは空気の澄んだ晴天の日には北アルプスの槍ヶ岳が望見できた記録も残されています。 芦ヶ久保駅を下車して国道299号を右折、赤谷集落から左手に国道と分かれる車道に入ります。ここが大野峠経由丸山への登山口です。 登り始めてすぐ、豊かな森林の中の静寂な道となります。大野峠道は古くより越生町との交易があったため、馬頭尊もたたずむ歩きやすい道です。大野峠には立派な東屋があり、急な階段状の道を登ると10分で眺望の良い草原の広場に出ます。そして大野峠から約1kmにわたりキイチゴの群落が続きます。 丸山の頂上は豪快な展望塔が建ち、埼玉県指定名勝となった展望が楽しめます。山頂周辺で昼食休憩をとりたいところですが、あとひと頑張りで県民の森。森林学習展示館のある中央広場まで行けば水道、トイレ、休憩舎があり絶好の休憩ポイントです。 県民の森から秩父四番札所金昌寺へのルート(四番通り)は、建物が邪魔をしてわかりづらく、道標をよく確認しながら進みます。車道に出た所から金昌寺への道は2本ありますが、左手は「多少危し」の説明板があり、現在は通行止めとなっているので右手の道に入ります。 しばらくは水平な尾根道となり、やがて緩やかな下降路が続きます。クヌギ、コナラ、ミズナラ等の広葉樹で彩られた心地良い道です。西へ北へと分かれる分岐が沢山ありますが、分岐には必ず道標が設置されているので、ひたすら金昌寺へと向かいます。 車道から山道に取りついて約2時間、急な下りがない反面、金昌寺への道は実に長く感じられます。やがてパッと開けて赤い大きな屋根が見えてくると、石仏の谷に導かれて秩父四番札所金昌寺にたどり着きます。 -
横瀬から武甲山へ
- 日帰り
- 6時間40分
- 14.4km
横瀬から武甲山へ
- 日帰り
- 6時間40分
- 14.4km
横瀬駅から線路沿いに、武甲山を仰ぎながら歩きます。線路下をくぐり、ダンプの行き交う石灰岩採掘工場前に出ます。生川沿いに進むと左手に別荘地があり、奥の森の中、一丁目石標のある表参道、一の鳥居に着きます。ここが武甲山の出発点です。 生川源流沿いに遡って歩いて行くと、やがて十五丁目の登山口に着きます。少し行くと不動滝で、水の補給ができます。植林の中を登り大杉の広場に出ます。ここから徐々にきつい登りとなり足元に石灰岩が現れ、時々涸れる水場を過ぎると最後の五十一丁目の石標が出てきます。左に行くと武甲山肩の十字路、右手に武甲山御嶽神社の社殿です。社殿裏をひと登りで大展望の武甲山山頂です。下りは肩の十字路まで戻り、橋立口へと下ります。カラマツ林を下り、すぐに長者屋敷ノ頭に着きます。静かな尾根道からジグザグの急降を経て橋立川に降り立ちます。橋立鍾乳洞を経て1時間ほどで浦山口駅に到着です。横瀬駅から線路沿いに、武甲山を仰ぎながら歩きます。線路下をくぐり、ダンプの行き交う石灰岩採掘工場前に出ます。生川沿いに進むと左手に別荘地があり、奥の森の中、一丁目石標のある表参道、一の鳥居に着きます。ここが武甲山の出発点です。 生川源流沿いに遡って歩いて行くと、やがて十五丁目の登山口に着きます。少し行くと不動滝で、水の補給ができます。植林の中を登り大杉の広場に出ます。ここから徐々にきつい登りとなり足元に石灰岩が現れ、時々涸れる水場を過ぎると最後の五十一丁目の石標が出てきます。左に行くと武甲山肩の十字路、右手に武甲山御嶽神社の社殿です。社殿裏をひと登りで大展望の武甲山山頂です。下りは肩の十字路まで戻り、橋立口へと下ります。カラマツ林を下り、すぐに長者屋敷ノ頭に着きます。静かな尾根道からジグザグの急降を経て橋立川に降り立ちます。橋立鍾乳洞を経て1時間ほどで浦山口駅に到着です。 -
大持山・小持山から武甲山へ
- 日帰り
- 8時間45分
- 18.3km
大持山・小持山から武甲山へ
- 日帰り
- 8時間45分
- 18.3km
飯能駅からバスに乗り名郷バス停で下車。沢沿いに歩き登山口のある石灰プラント跡地に着きます。工場跡の右手から登り、白岩の廃屋群を過ぎて沢を2本渡ります。ジグザグの植林帯を通り、鳥首峠に飛び出します。峠の西へは浦山、南へは有間山へ至る道です。 北へ向かい急峻な1059m峰を越えると牧歌的なウノタワ(鵜ノ田池)の草地で、ブナやアセビのプロムナードが続きます。横倉山を越えて妻坂峠からの山道を合わせると、一投足で大持山です。ここから小持山への山稜は変化に富み、岩混りの急登や急下降があるので慎重に。小持山からの展望はすばらしく、傷ついていない武甲山が眼前に迫ります。小持山直下で左に高ワラビ尾根を分け、吊尾根の急な下りを経て最底鞍部のシラジクボです。「右持山寺跡、左長者屋敷ノ頭」と書かれた十字路をさらに北に直登すれば武甲山まではもうわずか。山頂から展望を満喫した後は生川側に下り、横瀬駅まで歩きます。飯能駅からバスに乗り名郷バス停で下車。沢沿いに歩き登山口のある石灰プラント跡地に着きます。工場跡の右手から登り、白岩の廃屋群を過ぎて沢を2本渡ります。ジグザグの植林帯を通り、鳥首峠に飛び出します。峠の西へは浦山、南へは有間山へ至る道です。 北へ向かい急峻な1059m峰を越えると牧歌的なウノタワ(鵜ノ田池)の草地で、ブナやアセビのプロムナードが続きます。横倉山を越えて妻坂峠からの山道を合わせると、一投足で大持山です。ここから小持山への山稜は変化に富み、岩混りの急登や急下降があるので慎重に。小持山からの展望はすばらしく、傷ついていない武甲山が眼前に迫ります。小持山直下で左に高ワラビ尾根を分け、吊尾根の急な下りを経て最底鞍部のシラジクボです。「右持山寺跡、左長者屋敷ノ頭」と書かれた十字路をさらに北に直登すれば武甲山まではもうわずか。山頂から展望を満喫した後は生川側に下り、横瀬駅まで歩きます。 -
越生から大高取山・桂木山へ
- 日帰り
- 2時間10分
- 5.6km
越生から大高取山・桂木山へ
- 日帰り
- 2時間10分
- 5.6km
越生駅から駅通りの交差点を渡り、法恩寺の前を右折して次の角を左折します。行く手右上に見える白亜の建物は、世界無名戦士之墓です。道の左側にある越生神社は、高取山頂上に奥社(高取城跡)があり、歴史的にも由緒ある神社です。 越生神社の裏手から登山道に入ります。すぐ右に奥社(高取城跡)へ通じる道が分かれますが、上で合わさり合流します。よく歩かれた道を道標を確かめながら登って行くと、T字路に出ます。右に上がるとすぐ西山高取で、北東の展望が開けひと息入れるのに良い場所です。ここは世界無名戦士之墓や五大尊、そして大高取山へ通じる道の分岐点になっています。 登山道に戻り尾根通しの道をアップダウンしながら進みます。そして白岩様を過ぎると、直進と斜め左の分岐に出ます。左方面は幕岩展望台へと続きます。山中で一番見晴らしが良い所なので立ち寄っていくのもよいでしょう。頂上へは直進します。着いた大高取山(神ノ倉山)の山頂付近は東西の立木が伐採されて見晴らしが開け、ベンチもあるので休憩するのに最適です。 十字路まで戻り右折して桂木山へ向かいます。見晴らしはありませんが、気分の良い稜線漫歩が楽しめます。緩やかなアップダウンの後、ふたつ目のピークが桂木山の頂上ですが、注意しないと気づかずに通り過ぎてしまいます。少し先の滑りやすい急坂を、注意しながら下ると桂木観音に着きます。桂木観音は行基菩薩ゆかりの寺と伝えられ、奈良県の葛城山に似ていることから桂木と名づけられたともいわれており、下の桂木寺の本尊は埼玉県最古の木像とされています。シーズンには桜、ツツジやアジサイの花が、素朴なお寺のたたずまいと相まってすばらしい風情を演出します。石段の下の展望台は、トイレもありひと休みするのに良い場所です。東と南が開け、奥武蔵前衛の山々や毛呂山町方面の展望が広がり、好天ならスカイツリーも望めます。 舗装道路を南に向かい、突きあたりの民家の前を左に折れて道なりに進むと桂木峠に出ます。東西の集落を結ぶ道と、南北の尾根通しの道とが十字に交わり、昔からの峠らしい雰囲気があります。 古い峠道を西に下ると、まもなく林道に合わさります。のんびり歩いてT字路に出たら左に進んで越辺川にかかる橋を渡れば、すぐ上大満バス停に着きます。バスは本数が少なくなり、最終バスの時刻が早いので注意して下さい。越生駅から駅通りの交差点を渡り、法恩寺の前を右折して次の角を左折します。行く手右上に見える白亜の建物は、世界無名戦士之墓です。道の左側にある越生神社は、高取山頂上に奥社(高取城跡)があり、歴史的にも由緒ある神社です。 越生神社の裏手から登山道に入ります。すぐ右に奥社(高取城跡)へ通じる道が分かれますが、上で合わさり合流します。よく歩かれた道を道標を確かめながら登って行くと、T字路に出ます。右に上がるとすぐ西山高取で、北東の展望が開けひと息入れるのに良い場所です。ここは世界無名戦士之墓や五大尊、そして大高取山へ通じる道の分岐点になっています。 登山道に戻り尾根通しの道をアップダウンしながら進みます。そして白岩様を過ぎると、直進と斜め左の分岐に出ます。左方面は幕岩展望台へと続きます。山中で一番見晴らしが良い所なので立ち寄っていくのもよいでしょう。頂上へは直進します。着いた大高取山(神ノ倉山)の山頂付近は東西の立木が伐採されて見晴らしが開け、ベンチもあるので休憩するのに最適です。 十字路まで戻り右折して桂木山へ向かいます。見晴らしはありませんが、気分の良い稜線漫歩が楽しめます。緩やかなアップダウンの後、ふたつ目のピークが桂木山の頂上ですが、注意しないと気づかずに通り過ぎてしまいます。少し先の滑りやすい急坂を、注意しながら下ると桂木観音に着きます。桂木観音は行基菩薩ゆかりの寺と伝えられ、奈良県の葛城山に似ていることから桂木と名づけられたともいわれており、下の桂木寺の本尊は埼玉県最古の木像とされています。シーズンには桜、ツツジやアジサイの花が、素朴なお寺のたたずまいと相まってすばらしい風情を演出します。石段の下の展望台は、トイレもありひと休みするのに良い場所です。東と南が開け、奥武蔵前衛の山々や毛呂山町方面の展望が広がり、好天ならスカイツリーも望めます。 舗装道路を南に向かい、突きあたりの民家の前を左に折れて道なりに進むと桂木峠に出ます。東西の集落を結ぶ道と、南北の尾根通しの道とが十字に交わり、昔からの峠らしい雰囲気があります。 古い峠道を西に下ると、まもなく林道に合わさります。のんびり歩いてT字路に出たら左に進んで越辺川にかかる橋を渡れば、すぐ上大満バス停に着きます。バスは本数が少なくなり、最終バスの時刻が早いので注意して下さい。 -
大霧山から皇鈴山・登谷山へ
- 日帰り
- 7時間0分
- 20.5km
大霧山から皇鈴山・登谷山へ
- 日帰り
- 7時間0分
- 20.5km
小川町駅から白石車庫行きバスに乗り経塚バス停で下車。バス停前の民家右脇の狭い山道を登り、一度車道へ出て再び山道に入るとすぐに旧定峰峠に出ます。標識に従って大きな起伏をあえぎながら越えると右手が牧場となっており、ほどなくすると大展望の大霧山山頂に着きます。とくに蓑山のある西方の展望が抜群です。 山頂からは30分ほどの下りで粥新田峠に出ます。その先は延々と舗装された林道歩きが続きますが、途中の秩父高原牧場でひと息すると良いでしょう。5月下旬にはポピーが咲き乱れます。牧場から先も林道を歩き、やがて二本木峠に出ます。5月頃には一面ヤマツツジに彩られます。山稜をさらに北に向かい、皇鈴山山頂の展望台から登谷山へとやさしい峰々をたどります。車道と並行しますが、時折展望に恵まれるので山道を選びましょう。 釜伏峠に到着したら釜山神社へ参拝し、奥宮となる釜伏山山頂を往復してから寄居駅に下ります。小川町駅から白石車庫行きバスに乗り経塚バス停で下車。バス停前の民家右脇の狭い山道を登り、一度車道へ出て再び山道に入るとすぐに旧定峰峠に出ます。標識に従って大きな起伏をあえぎながら越えると右手が牧場となっており、ほどなくすると大展望の大霧山山頂に着きます。とくに蓑山のある西方の展望が抜群です。 山頂からは30分ほどの下りで粥新田峠に出ます。その先は延々と舗装された林道歩きが続きますが、途中の秩父高原牧場でひと息すると良いでしょう。5月下旬にはポピーが咲き乱れます。牧場から先も林道を歩き、やがて二本木峠に出ます。5月頃には一面ヤマツツジに彩られます。山稜をさらに北に向かい、皇鈴山山頂の展望台から登谷山へとやさしい峰々をたどります。車道と並行しますが、時折展望に恵まれるので山道を選びましょう。 釜伏峠に到着したら釜山神社へ参拝し、奥宮となる釜伏山山頂を往復してから寄居駅に下ります。 -
笠山から堂平山へ
- 日帰り
- 4時間5分
- 9.6km
笠山から堂平山へ
- 日帰り
- 4時間5分
- 9.6km
小川町駅からバスに乗り皆谷バス停で下車。白石方面に進み、標識に従って萩平を目指します。やがて民家のある萩平集落に着くと、一度下って橋を渡りT字路から先で笠山への登山道に入ります。ここは外秩父七峰縦走ハイキングのコースにもなっているので、その標識に従って進んで行きます。林道をいくつか横切り傾斜がきつくなった頃、急に緩かになり堂平山方面への分岐に出ます。このすぐ先が「笠山山頂」の山名標示板のある西峰ですが、標高が高く、笠山神社のある東峰は10分ほどで往復できますので、余裕があれば寄ってみましょう。分岐に戻り左折して急な傾斜を下り林道を横切ると笠山峠に出ます。そして、笠山峠から再び林道に出た所が篭山のタルで緩い傾斜を登り切ると草原となり、その上は天体観測ドーム(星と緑の創造センター)のある堂平山山頂です。広々として展望も良く、ベンチや登山者も利用できるトイレもあるのでゆっくりしたい場所です。帰路は剣ヶ峰を経て東屋のある白石峠を白石方面へ下っていくと車道歩きとなり、白石車庫バス停に出ます。小川町駅からバスに乗り皆谷バス停で下車。白石方面に進み、標識に従って萩平を目指します。やがて民家のある萩平集落に着くと、一度下って橋を渡りT字路から先で笠山への登山道に入ります。ここは外秩父七峰縦走ハイキングのコースにもなっているので、その標識に従って進んで行きます。林道をいくつか横切り傾斜がきつくなった頃、急に緩かになり堂平山方面への分岐に出ます。このすぐ先が「笠山山頂」の山名標示板のある西峰ですが、標高が高く、笠山神社のある東峰は10分ほどで往復できますので、余裕があれば寄ってみましょう。分岐に戻り左折して急な傾斜を下り林道を横切ると笠山峠に出ます。そして、笠山峠から再び林道に出た所が篭山のタルで緩い傾斜を登り切ると草原となり、その上は天体観測ドーム(星と緑の創造センター)のある堂平山山頂です。広々として展望も良く、ベンチや登山者も利用できるトイレもあるのでゆっくりしたい場所です。帰路は剣ヶ峰を経て東屋のある白石峠を白石方面へ下っていくと車道歩きとなり、白石車庫バス停に出ます。 -
仙元山から大平山へ
- 日帰り
- 4時間5分
- 13.2km
仙元山から大平山へ
- 日帰り
- 4時間5分
- 13.2km
小川町駅から駅通りを南に進んで交差点を左に曲がり、すぐ先の信号を右に折れると県道飯能寄居線に入ります。槻川の橋を渡り、大きな交差点を越して一軒目の家の南側を左に入ります。JR八高線の踏切を渡り「見晴らしの丘公園」の標識を右に折れ、次の左カーブ地点から直進する細い道が仙元山登山道です。 民家の間を抜け天満宮下の鳥居から山道になります。はじめは沢沿いですが、林道の手前から山腹を登る道に入ります。各所にある道標を確かめながら緩やかに登って行くと、右手に百庚申に分かれる道標があり、ひと登りすると百庚申の広場に着きます。八十数基の庚申塔がずらりと並び、かつての庚申信仰の名残を留めています。仙元山の山名の由来に関わる、浅間神社跡の石積みが西端に残されています。百庚申から東へ進むと登山道に合わさり、右折するとすぐに仙元山の山頂に着きます。山頂からは北西が開けて小川町の街並みが眺められ、好天ならば榛名山が遠望できます。頂上から南に下り、登り返して右折すると青山(割谷)城跡の城山に着きます。戦国時代の城跡で小川町史跡に指定されています。 本郭の縁を反時計回りにめぐり、階段を下ると緩やかにアップダウンする尾根道になります。ほとんど樹林に覆われた道で見晴らしはありませんが、大日山からは樹間に堂平山と笠山が眺められます。東に方向を変えて下ると北から林道が通じる鞍部に出ます。 再び登りになり、右に直角に曲がる地点は物見山砦があったとされる場所です。少し進むと物見山の山頂ですが、平坦なので気をつけないと通り過ぎてしまいます。急坂を下って登ると石碑や石灯籠が立つ、もう一つの仙元山に着きます。大きな仙元大日神の碑は富士講の人々が大正6年に建てたもので、仙元山の呼び名の由来と考えられます。仙元山からしばらく下るとT字路に出ます。右は新道、左は旧道で、小倉峠で合流します。十字路の峠を直進すると小倉城跡に入ります。右左折を繰り返して進むと、広場の真ん中に石碑が2基立つ本郭跡に着きます。城跡を探訪して北東へ尾根通しに進み、県道に出ます。左折して谷川橋を渡って右に折れ、県道を進むと大きな案内板が立つ大平山登山口です。整備された遊歩道を登れば、まもなく雷電神社が祀られた大平山頂上に着きます。 大平山から南西に少し下ると、紅葉で知られた嵐山渓谷の園地に入ります。そして碑を見てさらに進むと県道に出ます。千手堂の道しるべから県道を進み、嵐山史跡の博物館を経て約25分で武蔵嵐山駅です。小川町駅から駅通りを南に進んで交差点を左に曲がり、すぐ先の信号を右に折れると県道飯能寄居線に入ります。槻川の橋を渡り、大きな交差点を越して一軒目の家の南側を左に入ります。JR八高線の踏切を渡り「見晴らしの丘公園」の標識を右に折れ、次の左カーブ地点から直進する細い道が仙元山登山道です。 民家の間を抜け天満宮下の鳥居から山道になります。はじめは沢沿いですが、林道の手前から山腹を登る道に入ります。各所にある道標を確かめながら緩やかに登って行くと、右手に百庚申に分かれる道標があり、ひと登りすると百庚申の広場に着きます。八十数基の庚申塔がずらりと並び、かつての庚申信仰の名残を留めています。仙元山の山名の由来に関わる、浅間神社跡の石積みが西端に残されています。百庚申から東へ進むと登山道に合わさり、右折するとすぐに仙元山の山頂に着きます。山頂からは北西が開けて小川町の街並みが眺められ、好天ならば榛名山が遠望できます。頂上から南に下り、登り返して右折すると青山(割谷)城跡の城山に着きます。戦国時代の城跡で小川町史跡に指定されています。 本郭の縁を反時計回りにめぐり、階段を下ると緩やかにアップダウンする尾根道になります。ほとんど樹林に覆われた道で見晴らしはありませんが、大日山からは樹間に堂平山と笠山が眺められます。東に方向を変えて下ると北から林道が通じる鞍部に出ます。 再び登りになり、右に直角に曲がる地点は物見山砦があったとされる場所です。少し進むと物見山の山頂ですが、平坦なので気をつけないと通り過ぎてしまいます。急坂を下って登ると石碑や石灯籠が立つ、もう一つの仙元山に着きます。大きな仙元大日神の碑は富士講の人々が大正6年に建てたもので、仙元山の呼び名の由来と考えられます。仙元山からしばらく下るとT字路に出ます。右は新道、左は旧道で、小倉峠で合流します。十字路の峠を直進すると小倉城跡に入ります。右左折を繰り返して進むと、広場の真ん中に石碑が2基立つ本郭跡に着きます。城跡を探訪して北東へ尾根通しに進み、県道に出ます。左折して谷川橋を渡って右に折れ、県道を進むと大きな案内板が立つ大平山登山口です。整備された遊歩道を登れば、まもなく雷電神社が祀られた大平山頂上に着きます。 大平山から南西に少し下ると、紅葉で知られた嵐山渓谷の園地に入ります。そして碑を見てさらに進むと県道に出ます。千手堂の道しるべから県道を進み、嵐山史跡の博物館を経て約25分で武蔵嵐山駅です。 -
寄居から鐘撞堂山・羅漢山へ
- 日帰り
- 2時間50分
- 7.2km
寄居から鐘撞堂山・羅漢山へ
- 日帰り
- 2時間50分
- 7.2km
寄居駅を役場のある北口に出て北へ向かい、「ふるさと歩道・大正池」の標識を右に曲がり、その先の標識を左へと進みます。国道140号バイパスを横断して八坂神社を過ぎると、天沼川沿いの道になります。緩やかな坂を上がると右手が大正池です。休憩所とトイレがあります。この先は少林寺までトイレがないので注意して下さい。 少し歩いて「鐘撞堂山・円良田湖コース」の案内板を過ぎ、やがて道は二手に分かれ、「ふるさと歩道」の標識があり、右に入ります。 沢沿いの道から緩やかな登り坂になり、小さな平地になると竹炭焼き小屋のある馬騎ノ内の集落に入ります。その先は竹林の中を行く道になり、しばらくして「ふるさと歩道」の標識が見えてきます。寄居駅から高根山を経て登ってくる起伏のある道との合流地点です。 右に登って行くと正面の林の間から鐘撞堂山が見えてきて、すぐに円良田湖への分岐に出ます。その先の急な階段を上がると、東屋と展望台のある鐘撞堂山の頂上に着きます。南北に細長い山頂は南側に登谷山・笠山などが、西側には両神山が見え、東側は天候に恵まれると東京スカイツリーを見ることができます。眼下には北条氏の有力支城であった鉢形城跡が荒川の断崖上に確認できます。豊臣秀吉の小田原攻めの際、鉢形城も落城して山頂の陣鐘があわただしく鳴り続けていたことでしょう。 先ほどの分岐まで戻り、次の羅漢山を目指します。その先の坂を下ると道は右に落石注意のある簡易舗装の道になり、やがてワカサギ釣りができる円良田湖畔に出ます。左に進んで分岐する道の門に「羅漢山を経て少林寺に至る登山口」の標識が立っています。擬木の階段を上った左手が羅漢山の頂上です。休憩所がありますが、展望はありません。少林寺への下りには、五百羅漢が点在している道と五百羅漢の階段や荒れて岩盤が露出したりロープが張られた千体荒神の道があり、少林寺境内に入る手前で合流します。 参道を南に進み右手に折れ、梅林の道から細い道を抜けると左手に「西行戻り橋伝説」の立て札があります。その先の「亀の井ホテル 長瀞寄居」への道を過ぎると波久礼駅はもうすぐです。寄居駅を役場のある北口に出て北へ向かい、「ふるさと歩道・大正池」の標識を右に曲がり、その先の標識を左へと進みます。国道140号バイパスを横断して八坂神社を過ぎると、天沼川沿いの道になります。緩やかな坂を上がると右手が大正池です。休憩所とトイレがあります。この先は少林寺までトイレがないので注意して下さい。 少し歩いて「鐘撞堂山・円良田湖コース」の案内板を過ぎ、やがて道は二手に分かれ、「ふるさと歩道」の標識があり、右に入ります。 沢沿いの道から緩やかな登り坂になり、小さな平地になると竹炭焼き小屋のある馬騎ノ内の集落に入ります。その先は竹林の中を行く道になり、しばらくして「ふるさと歩道」の標識が見えてきます。寄居駅から高根山を経て登ってくる起伏のある道との合流地点です。 右に登って行くと正面の林の間から鐘撞堂山が見えてきて、すぐに円良田湖への分岐に出ます。その先の急な階段を上がると、東屋と展望台のある鐘撞堂山の頂上に着きます。南北に細長い山頂は南側に登谷山・笠山などが、西側には両神山が見え、東側は天候に恵まれると東京スカイツリーを見ることができます。眼下には北条氏の有力支城であった鉢形城跡が荒川の断崖上に確認できます。豊臣秀吉の小田原攻めの際、鉢形城も落城して山頂の陣鐘があわただしく鳴り続けていたことでしょう。 先ほどの分岐まで戻り、次の羅漢山を目指します。その先の坂を下ると道は右に落石注意のある簡易舗装の道になり、やがてワカサギ釣りができる円良田湖畔に出ます。左に進んで分岐する道の門に「羅漢山を経て少林寺に至る登山口」の標識が立っています。擬木の階段を上った左手が羅漢山の頂上です。休憩所がありますが、展望はありません。少林寺への下りには、五百羅漢が点在している道と五百羅漢の階段や荒れて岩盤が露出したりロープが張られた千体荒神の道があり、少林寺境内に入る手前で合流します。 参道を南に進み右手に折れ、梅林の道から細い道を抜けると左手に「西行戻り橋伝説」の立て札があります。その先の「亀の井ホテル 長瀞寄居」への道を過ぎると波久礼駅はもうすぐです。 -
長瀞アルプスから宝登山へ
- 日帰り
- 3時間30分
- 8.5km
長瀞アルプスから宝登山へ
- 日帰り
- 3時間30分
- 8.5km
野上駅改札から正面の道をまっすぐ進むと国道140号に出ます。さらに直進すると根岸地区コミュニティ集会所を過ぎたあたりで右にカーブし、約450m先の左に萬福寺を見ます。寺の手前を左に入ってすぐの所が長瀞アルプスの登山口で、立派な標識が建っています。 登山道に入ると大小の石が足元にゴロゴロし、加えて道の中央が深く浸蝕されているのでとても歩きづらくなっています。それも束の間、高度が上るにつれて今までとはうって変わって歩きやすい道に変わり、暗い植林から明るい落葉樹林帯となって道は自然と尾根上を行くようになります。春の新緑、秋の紅葉の頃はプロムナードと呼ぶにふさわしいコースとなるでしょう。 最初のピークを越えた所で「鳶岩経由本野上」への道を左に分けます。この先から道は山腹を緩やかに巻くようになり、やがて坊山、天狗山を経て野上駅に至る「御嶽山・天狗山」の標識に出ます。 時間に余裕があれば天狗山まで往復してみましょう。天狗山へは山腹から尾根上の道となり、緩い起伏を繰り返した後は下り基調となって、次に急坂を登りきると御嶽大神を祀る御嶽山山頂に出ます。さらに山腹から下りきった所をわずかに上った所が白峯神社の座する天狗山です。(独標342mを天狗山とするのは誤り) 標識の所へ戻り緩い傾斜を進むと程なく「氷池を経て本野上」の標識がある氷池分岐です。桝形をした氷池では厳冬期に凍らせた氷を切り出し、盛夏にカキ氷として長瀞で観光客に販売されます。次に野上峠を通過しますが、交差する氷池からの道はやや荒廃し、標識も朽ち果てています。 小鳥峠のすぐ先で林道と接し、右折して林道を根古屋方面に歩きます。快適な小径歩きの後での林道は長く感じられます。左に「宝登山登山口」を示す標識が出てきて、ここから木段や急登が続くつらい七坂となります。とくに真夏の暑さの下では体調を考えて登りましょう。 たどり着いた宝登山山頂は広く、北西が開けて両神山や秩父山塊の眺めが抜群です。山頂下部は春、ロウバイの名所として有名です。時間があれば御朱印をいただける宝登山神社奥社へも立ち寄ってみて下さい。 下山は標識に従いつづら折れの緩やかな道を下り、1時間ほどで麓の宝登山神社下社に着きます。食堂や土産物屋の並んだ広い参道を進み、大鳥居をくぐればわずかで長瀞駅に着きます。野上駅改札から正面の道をまっすぐ進むと国道140号に出ます。さらに直進すると根岸地区コミュニティ集会所を過ぎたあたりで右にカーブし、約450m先の左に萬福寺を見ます。寺の手前を左に入ってすぐの所が長瀞アルプスの登山口で、立派な標識が建っています。 登山道に入ると大小の石が足元にゴロゴロし、加えて道の中央が深く浸蝕されているのでとても歩きづらくなっています。それも束の間、高度が上るにつれて今までとはうって変わって歩きやすい道に変わり、暗い植林から明るい落葉樹林帯となって道は自然と尾根上を行くようになります。春の新緑、秋の紅葉の頃はプロムナードと呼ぶにふさわしいコースとなるでしょう。 最初のピークを越えた所で「鳶岩経由本野上」への道を左に分けます。この先から道は山腹を緩やかに巻くようになり、やがて坊山、天狗山を経て野上駅に至る「御嶽山・天狗山」の標識に出ます。 時間に余裕があれば天狗山まで往復してみましょう。天狗山へは山腹から尾根上の道となり、緩い起伏を繰り返した後は下り基調となって、次に急坂を登りきると御嶽大神を祀る御嶽山山頂に出ます。さらに山腹から下りきった所をわずかに上った所が白峯神社の座する天狗山です。(独標342mを天狗山とするのは誤り) 標識の所へ戻り緩い傾斜を進むと程なく「氷池を経て本野上」の標識がある氷池分岐です。桝形をした氷池では厳冬期に凍らせた氷を切り出し、盛夏にカキ氷として長瀞で観光客に販売されます。次に野上峠を通過しますが、交差する氷池からの道はやや荒廃し、標識も朽ち果てています。 小鳥峠のすぐ先で林道と接し、右折して林道を根古屋方面に歩きます。快適な小径歩きの後での林道は長く感じられます。左に「宝登山登山口」を示す標識が出てきて、ここから木段や急登が続くつらい七坂となります。とくに真夏の暑さの下では体調を考えて登りましょう。 たどり着いた宝登山山頂は広く、北西が開けて両神山や秩父山塊の眺めが抜群です。山頂下部は春、ロウバイの名所として有名です。時間があれば御朱印をいただける宝登山神社奥社へも立ち寄ってみて下さい。 下山は標識に従いつづら折れの緩やかな道を下り、1時間ほどで麓の宝登山神社下社に着きます。食堂や土産物屋の並んだ広い参道を進み、大鳥居をくぐればわずかで長瀞駅に着きます。 -
破風山・皆野アルプス
- 日帰り
- 4時間25分
- 7.4km
破風山・皆野アルプス
- 日帰り
- 4時間25分
- 7.4km
破風山は新編武蔵風土記稿に「其形勢、さながら家作りの破風に似たるべく名づく」と紹介され、屋根の形をした山容がその名前の由来です。 皆野駅から県道43号を進み、郷平橋を渡ったらすぐに左折。県道37号を跨いだら砂利道を100mほど進み、右に折れて250m進んだ所が大渕登山口となります。 山道に入ると急坂となり、いくつもの細かい登り下りが連続します。前原岩稜はやせ尾根となり、クサリのかかる滑りやすい岩場がでてきます。いくつかクサリ場を越え、やがて猿岩の奇岩を見ます。 猿岩を過ぎると東屋を経て緩やかな登山道となり、破風山山頂に着きます。山頂の南側は高山に登ったかの様な雄大な景色が望めます。ザレ道を滑らないよう注意して下ったところが札立峠です。北側へ下れば秩父観音霊場結願寺の水潜寺です。峠から皆野アルプスの核心部である岩稜コースに向かうと、そそり立った奇岩ノッキンボウが現れます。疣取り信仰があった岩峰です。 ヤセ尾根の山稜を武蔵展望台、大前山、天狗山と山岳信仰とゆかりのある峰々を越えていきます。鉄クサリ、ロープなどがありますが、慎重に通過しなければなりません。とくに大前山の下降は10mほどの斜度のきつい岩場があり、下降には十分注意してください。 天狗山までの8峰中、7つの峰を踏破すると下りは一転して緩やかな下りとなり、大前集落の民家の間を抜けて1時間弱で秩父華厳の滝登山口にたどり着きます。 県道から左へ150m歩けば、秩父華厳前バス停です。時間があればここから10分ほどの関東百名瀑にも名を連ねている秩父華厳の滝を見物して行きたいものです。その姿形は北武蔵一番の美瀑です。また、滝見学後に欲張って20分程下流に向かうと秩父札所34番の水潜寺です。「長命水」と呼ばれる銘水が洞窟の中から流れ出ています。さらに20分ほど下流には満願の湯があり日帰り入浴ができます。破風山は新編武蔵風土記稿に「其形勢、さながら家作りの破風に似たるべく名づく」と紹介され、屋根の形をした山容がその名前の由来です。 皆野駅から県道43号を進み、郷平橋を渡ったらすぐに左折。県道37号を跨いだら砂利道を100mほど進み、右に折れて250m進んだ所が大渕登山口となります。 山道に入ると急坂となり、いくつもの細かい登り下りが連続します。前原岩稜はやせ尾根となり、クサリのかかる滑りやすい岩場がでてきます。いくつかクサリ場を越え、やがて猿岩の奇岩を見ます。 猿岩を過ぎると東屋を経て緩やかな登山道となり、破風山山頂に着きます。山頂の南側は高山に登ったかの様な雄大な景色が望めます。ザレ道を滑らないよう注意して下ったところが札立峠です。北側へ下れば秩父観音霊場結願寺の水潜寺です。峠から皆野アルプスの核心部である岩稜コースに向かうと、そそり立った奇岩ノッキンボウが現れます。疣取り信仰があった岩峰です。 ヤセ尾根の山稜を武蔵展望台、大前山、天狗山と山岳信仰とゆかりのある峰々を越えていきます。鉄クサリ、ロープなどがありますが、慎重に通過しなければなりません。とくに大前山の下降は10mほどの斜度のきつい岩場があり、下降には十分注意してください。 天狗山までの8峰中、7つの峰を踏破すると下りは一転して緩やかな下りとなり、大前集落の民家の間を抜けて1時間弱で秩父華厳の滝登山口にたどり着きます。 県道から左へ150m歩けば、秩父華厳前バス停です。時間があればここから10分ほどの関東百名瀑にも名を連ねている秩父華厳の滝を見物して行きたいものです。その姿形は北武蔵一番の美瀑です。また、滝見学後に欲張って20分程下流に向かうと秩父札所34番の水潜寺です。「長命水」と呼ばれる銘水が洞窟の中から流れ出ています。さらに20分ほど下流には満願の湯があり日帰り入浴ができます。 -
万年橋から城峯山へ
- 日帰り
- 5時間0分
- 11.1km
万年橋から城峯山へ
- 日帰り
- 5時間0分
- 11.1km
城峯山には平将門にちなむ伝説が色濃く残されていて、平将門の弟・将平城館跡のほか将門隠れ岩などの伝承地があります。またコース途中の石間谷や日野沢谷の集落は、漆木神楽や門平獅子舞、また門平の虫送りといった民俗芸能や行事が今も継承されている希少な地域といえるでしょう。このふたつの地域は1884(明治17)年、時の明治政府を震撼とさせた秩父事件の際に、秩父困民党が蜂起した重要な根拠地でもありました。 万年橋バス停の傍らにある城峯神社社標から、石間川沿いの車道を西北へと歩いて行きます。城峯沢が合流する大鳥居表参道口までは5.3kmほどで、県道363号の終点となる分岐は左には行かず、右の林道太田部峠線へと入ります。大鳥居から林道終点となる場所まで行くと男衾橋があり、ここが城峯山への男衾登山口となります。ここまでは皆野町からタクシーを利用することも可能です。 男衾橋を渡ると道は一度左にカーブしますが、半納へと続く旧道の分岐を右に曲がり、左手にある民家の脇から城峯山への山道へと入ります。 山道はすぐに植林帯となり、左から来た半納へと続く道と合流します。路傍の丁目石や距離標石は大鳥居を起点としていて、城峯神社の杉並木入口が32丁目となります。戦戸平沢の橋を渡って戦戸平尾根を登ると城峯神社の杉並木へと至りますが、1丁は約10.9mなので数えながら歩いてみるのもよいでしょう。例年5月3日の山開きは、春日四柱を祀る城峯神社の例大祭でもあり、参道の杉並木には千本旗が立ち並び、漆木神楽が奉納されるなどして一日中賑わいます。 神社左上を登ったところにある中堂を右へと尾根伝いに進みます。春には山道の北側にニリンソウの群落が見られます。城峯山山頂の電波中継塔は展望台を兼ねており、秩父盆地や関東平野をとりまく山々の大展望を楽しむことができます。眺望を楽しんだ後は、車道の通る石間峠へと下ります。ここからは「関東ふれあいの道」となり、ラクダのこぶのように並ぶのが中城峯山と鐘掛城跡です。鐘掛城跡からは道が二分し、東へ向かって悪路の急坂を下ると奈良尾峠から奈良尾集落を経由して秩父華厳の滝へと至ります。また、南へ下ると巻き道と合流して鉄塔を経た後に林道へと降り立ちます。ここからは門平集落への道標に従って林道を2本横切ると車道となり、しばらくして県道に出ます。県道を左に曲がれば皆野町営バスの西門平バス停も間近です。城峯山には平将門にちなむ伝説が色濃く残されていて、平将門の弟・将平城館跡のほか将門隠れ岩などの伝承地があります。またコース途中の石間谷や日野沢谷の集落は、漆木神楽や門平獅子舞、また門平の虫送りといった民俗芸能や行事が今も継承されている希少な地域といえるでしょう。このふたつの地域は1884(明治17)年、時の明治政府を震撼とさせた秩父事件の際に、秩父困民党が蜂起した重要な根拠地でもありました。 万年橋バス停の傍らにある城峯神社社標から、石間川沿いの車道を西北へと歩いて行きます。城峯沢が合流する大鳥居表参道口までは5.3kmほどで、県道363号の終点となる分岐は左には行かず、右の林道太田部峠線へと入ります。大鳥居から林道終点となる場所まで行くと男衾橋があり、ここが城峯山への男衾登山口となります。ここまでは皆野町からタクシーを利用することも可能です。 男衾橋を渡ると道は一度左にカーブしますが、半納へと続く旧道の分岐を右に曲がり、左手にある民家の脇から城峯山への山道へと入ります。 山道はすぐに植林帯となり、左から来た半納へと続く道と合流します。路傍の丁目石や距離標石は大鳥居を起点としていて、城峯神社の杉並木入口が32丁目となります。戦戸平沢の橋を渡って戦戸平尾根を登ると城峯神社の杉並木へと至りますが、1丁は約10.9mなので数えながら歩いてみるのもよいでしょう。例年5月3日の山開きは、春日四柱を祀る城峯神社の例大祭でもあり、参道の杉並木には千本旗が立ち並び、漆木神楽が奉納されるなどして一日中賑わいます。 神社左上を登ったところにある中堂を右へと尾根伝いに進みます。春には山道の北側にニリンソウの群落が見られます。城峯山山頂の電波中継塔は展望台を兼ねており、秩父盆地や関東平野をとりまく山々の大展望を楽しむことができます。眺望を楽しんだ後は、車道の通る石間峠へと下ります。ここからは「関東ふれあいの道」となり、ラクダのこぶのように並ぶのが中城峯山と鐘掛城跡です。鐘掛城跡からは道が二分し、東へ向かって悪路の急坂を下ると奈良尾峠から奈良尾集落を経由して秩父華厳の滝へと至ります。また、南へ下ると巻き道と合流して鉄塔を経た後に林道へと降り立ちます。ここからは門平集落への道標に従って林道を2本横切ると車道となり、しばらくして県道に出ます。県道を左に曲がれば皆野町営バスの西門平バス停も間近です。 -
八方尾根から唐松岳、五竜岳へ
- 1泊2日
- 13時間20分
- 16.5km
八方尾根から唐松岳、五竜岳へ
- 1泊2日
- 13時間20分
- 16.5km
いずれの登山道もよく整備されています。特に八方尾根の道は歩きやすく、唐松岳のみを往復するなら登山入門コースとしても適しています。 八方バス停からゴンドラの八方駅までは市街地を歩きます。角ごとに「ゴンドラ」の標識があるので迷う心配はないでしょう。ゴンドラとリフトを乗り継げば、労せずに八方池山荘に到着します。山荘から八方池に登る道はよく整備されています。途中で2度、ふた手に分かれますが、すぐに合流するので、どちらを歩いても構いません。白馬三山を映す八方池の眺めは、本コースの目玉のひとつです。 八方池をあとにダケカンバの林を抜けると扇雪渓に至ります。例年、8月まで雪が残っています。涼しい上に広く、休憩に適しています。あたりの高木が減り丸山ケルンを過ぎると視界が開け、不帰ノ嶮の岩壁が姿を表します。ここまで登ると稜線は近くです。尾根通しに延びる道をたどれば唐松岳頂上山荘へ。そして道なりにわずかに登れば唐松岳山頂に到着します。展望はバツグンです。白馬三山をはじめ、北アルプス一帯を広く見渡せます。景色を楽しんだら、往路を唐松岳頂上山荘に戻りましょう。山荘前から眺める夕景も格別です。 唐松岳頂上山荘をあとにして稜線を南に向かうと、すぐに「牛首」と呼ばれる地点に差し掛かります。クサリの架かる岩場なので慎重に足を進めましょう。ペンキ印を頼りにガレ場を下って岩峰を右から巻き、岩場を抜けると大黒岳との鞍部に至ります。大黒岳は西側を巻きます。樹林とハイマツを抜けて登ると白岳との分岐に至ります。ここで遠見尾根を左に分けてわずかに下れば五竜山荘に到着します。山荘から五竜岳を往復します。登りだしは砂礫のゆるやかな道ですが、進むにつれて傾斜が増し、上部に至ってガレ場となります。ペンキ印を確認し、コースを外れず、また落石を起こさないよう慎重に登りましょう。クサリ場を越えると五竜岳山頂。こちらも展望がすばらしいです。 五竜山荘から往路を白岳の分岐まで戻り、右に進んで遠見尾根に入ります。わずかに下るとクサリ場です。残雪のある時は特に注意しましょう。西遠見山に至ると足元の危うさは無くなります。振り返ると、池の向こうに岩峰を連ねた五竜岳が望めます。このあとも大遠見山、中遠見山、小遠見山と、小さい峰を越えながら下って行きます。道はよく整備されていますので、気をつけて進めば問題ないでしょう。地蔵ノ頭に至るとゴールは近くです。高山植物園を抜ければアルプス平駅に到着します。いずれの登山道もよく整備されています。特に八方尾根の道は歩きやすく、唐松岳のみを往復するなら登山入門コースとしても適しています。 八方バス停からゴンドラの八方駅までは市街地を歩きます。角ごとに「ゴンドラ」の標識があるので迷う心配はないでしょう。ゴンドラとリフトを乗り継げば、労せずに八方池山荘に到着します。山荘から八方池に登る道はよく整備されています。途中で2度、ふた手に分かれますが、すぐに合流するので、どちらを歩いても構いません。白馬三山を映す八方池の眺めは、本コースの目玉のひとつです。 八方池をあとにダケカンバの林を抜けると扇雪渓に至ります。例年、8月まで雪が残っています。涼しい上に広く、休憩に適しています。あたりの高木が減り丸山ケルンを過ぎると視界が開け、不帰ノ嶮の岩壁が姿を表します。ここまで登ると稜線は近くです。尾根通しに延びる道をたどれば唐松岳頂上山荘へ。そして道なりにわずかに登れば唐松岳山頂に到着します。展望はバツグンです。白馬三山をはじめ、北アルプス一帯を広く見渡せます。景色を楽しんだら、往路を唐松岳頂上山荘に戻りましょう。山荘前から眺める夕景も格別です。 唐松岳頂上山荘をあとにして稜線を南に向かうと、すぐに「牛首」と呼ばれる地点に差し掛かります。クサリの架かる岩場なので慎重に足を進めましょう。ペンキ印を頼りにガレ場を下って岩峰を右から巻き、岩場を抜けると大黒岳との鞍部に至ります。大黒岳は西側を巻きます。樹林とハイマツを抜けて登ると白岳との分岐に至ります。ここで遠見尾根を左に分けてわずかに下れば五竜山荘に到着します。山荘から五竜岳を往復します。登りだしは砂礫のゆるやかな道ですが、進むにつれて傾斜が増し、上部に至ってガレ場となります。ペンキ印を確認し、コースを外れず、また落石を起こさないよう慎重に登りましょう。クサリ場を越えると五竜岳山頂。こちらも展望がすばらしいです。 五竜山荘から往路を白岳の分岐まで戻り、右に進んで遠見尾根に入ります。わずかに下るとクサリ場です。残雪のある時は特に注意しましょう。西遠見山に至ると足元の危うさは無くなります。振り返ると、池の向こうに岩峰を連ねた五竜岳が望めます。このあとも大遠見山、中遠見山、小遠見山と、小さい峰を越えながら下って行きます。道はよく整備されていますので、気をつけて進めば問題ないでしょう。地蔵ノ頭に至るとゴールは近くです。高山植物園を抜ければアルプス平駅に到着します。 -
八方尾根から祖母谷温泉へ
- 2泊3日
- 13時間40分
- 17.7km
八方尾根から祖母谷温泉へ
- 2泊3日
- 13時間40分
- 17.7km
本コースは健脚向きです。下りが続くものの、道程は非常に長く、踏破にはかなりの体力が必要となります。唐松岳頂上山荘を早立ちすること、途中の餓鬼山避難小屋利用を考慮し、必要な装備を持って入山することをおすすめします。八方池山荘から唐松岳頂上山荘までは八方尾根から唐松岳、五竜岳へ(コースガイド)を参照。 唐松岳頂上山荘を出発。すぐ下に位置するキャンプ場を抜け、唐松岳南側の斜面を横切る道に入ります。周辺はガレ場で、随所にクサリが架かります。残雪時は特に注意しましょう。これを抜けると足元の危うさは無くなり、樹林帯に入ります。この先「馬鹿下り」と呼ばれる急坂を下ります。しばらく我慢が続きます。尾根の下部に至ると視界が開け、平坦になります。木道を道なりに進むと、沢に下りる枝道との分岐に出ます。沢までは往復約15分で水を補給できます。分岐からわずかに進むと大黒銅山跡に出ますが、赤茶けた石が小山を作っているくらいで、往時を思わせるものはほとんどありません。 銅山跡から餓鬼山への道はヤセ尾根に延びますが、かなりきつい傾斜です。途中に旧道がありますが、ほとんどヤブに没しているので迷う心配はないでしょう。要所に架かるロープやハシゴを頼りに登ると、ようやく餓鬼山に到着します。山頂は灌木に囲まれているものの、唐松岳をはじめ周囲の山を望むことができます。登り同様のヤセ尾根をロープ、ハシゴを頼りに下る。針葉樹林に入ってしばらくゆくと餓鬼山避難小屋に至ります。整備されていますが、近くに水場はありません。 避難小屋からゆるやかに下ると餓鬼ノ田圃です。地名の由来となった湿地は左手にあります。さらに進むと南越峠へ。このあたりにはブナが多く美しい風景が広がります。ロープを頼りに稜線を右に逸れ、「四十八曲り」と呼ばれる急坂を下って南越沢に向かいます。滑りやすいので注意して下さい。坂の途中に水場の標識がありますが、涸れていることもしばしばなので、水は南越沢で汲むようにしましょう。苔むした道を慎重に下れば南越沢に至ります。 南越沢出合からしばらくは沢床を歩きます。ペンキ印を見落とさないように注意して下さい。山腹の道に取着き、ロープを頼りに高巻いていきます。これを過ぎると、眼下に堰堤が見えてきます。林道に合流し、鉄橋を渡ると、ようやく祖母谷温泉小屋に到着です。ロングコースを歩いたあとの湯は格別です。あとは林道を下り、黒部峡谷鉄道の欅平駅へ。本コースは健脚向きです。下りが続くものの、道程は非常に長く、踏破にはかなりの体力が必要となります。唐松岳頂上山荘を早立ちすること、途中の餓鬼山避難小屋利用を考慮し、必要な装備を持って入山することをおすすめします。八方池山荘から唐松岳頂上山荘までは八方尾根から唐松岳、五竜岳へ(コースガイド)を参照。 唐松岳頂上山荘を出発。すぐ下に位置するキャンプ場を抜け、唐松岳南側の斜面を横切る道に入ります。周辺はガレ場で、随所にクサリが架かります。残雪時は特に注意しましょう。これを抜けると足元の危うさは無くなり、樹林帯に入ります。この先「馬鹿下り」と呼ばれる急坂を下ります。しばらく我慢が続きます。尾根の下部に至ると視界が開け、平坦になります。木道を道なりに進むと、沢に下りる枝道との分岐に出ます。沢までは往復約15分で水を補給できます。分岐からわずかに進むと大黒銅山跡に出ますが、赤茶けた石が小山を作っているくらいで、往時を思わせるものはほとんどありません。 銅山跡から餓鬼山への道はヤセ尾根に延びますが、かなりきつい傾斜です。途中に旧道がありますが、ほとんどヤブに没しているので迷う心配はないでしょう。要所に架かるロープやハシゴを頼りに登ると、ようやく餓鬼山に到着します。山頂は灌木に囲まれているものの、唐松岳をはじめ周囲の山を望むことができます。登り同様のヤセ尾根をロープ、ハシゴを頼りに下る。針葉樹林に入ってしばらくゆくと餓鬼山避難小屋に至ります。整備されていますが、近くに水場はありません。 避難小屋からゆるやかに下ると餓鬼ノ田圃です。地名の由来となった湿地は左手にあります。さらに進むと南越峠へ。このあたりにはブナが多く美しい風景が広がります。ロープを頼りに稜線を右に逸れ、「四十八曲り」と呼ばれる急坂を下って南越沢に向かいます。滑りやすいので注意して下さい。坂の途中に水場の標識がありますが、涸れていることもしばしばなので、水は南越沢で汲むようにしましょう。苔むした道を慎重に下れば南越沢に至ります。 南越沢出合からしばらくは沢床を歩きます。ペンキ印を見落とさないように注意して下さい。山腹の道に取着き、ロープを頼りに高巻いていきます。これを過ぎると、眼下に堰堤が見えてきます。林道に合流し、鉄橋を渡ると、ようやく祖母谷温泉小屋に到着です。ロングコースを歩いたあとの湯は格別です。あとは林道を下り、黒部峡谷鉄道の欅平駅へ。 -
扇沢から爺ヶ岳へ
- 1泊2日
- 8時間45分
- 13.7km
扇沢から爺ヶ岳へ
- 1泊2日
- 8時間45分
- 13.7km
扇沢と種池を結ぶ柏原新道は、穏やかで歩きやすいうえ、大変よく整備されている初心者にも安心なコースです。往路復路、どちらの利用にも適しています。 まずは登山口へ。近年、登山口を見つけられず迷う方がいると聞きますが、登山口は扇沢のバスターミナルから車道(バスで来た道)を15分ほど下った鉄橋のたもとにあります。柏原新道入口には大きな標識がありますので確認して入山して下さい。マイカーの場合、登山口付近にある駐車場を利用しますが、ハイシーズンは満車のことが多いです。山麓の大町市街に駐車して、バスまたはタクシーで扇沢に向かうことも検討しましょう。 標識を確認して登山道に入り、堰堤を過ぎると、「モミジ坂」と呼ばれる急坂に差し掛かります。しばらくは辛抱。樹林の中をつづら折りに登り、八ヶ岳が見えるという「八ツ見ベンチ」を過ぎると、小さなケルンが建つ地点に至って坂は緩やかになり、稜線の種池山荘が視界に入ってきます。 道は爺ヶ岳南尾根の西側山腹に沿って伸びています。おおむね樹林の中を行きますが、ところどころで針ノ木岳、蓮華岳の姿が見えます。途中の「石ベンチ」は休憩に適しています。アザミ沢と呼ばれる涸れ沢を過ぎると、もう一本涸れ沢に出合います。落石が起きやすいので注意して、すばやく通過して下さい。ひとがんばりで「富士見坂」、ついで「鉄砲坂」と呼ばれる短い急坂を越えると、種池山荘の建つ稜線に出る。付近はコバイケイソウやチングルマの大群落地です。花期(7月下旬)、稜線一帯は白く彩られます。 種池山荘の前で岩小屋沢岳への道を分け、右に進んで爺ヶ岳に向かいます。道中はどこも好展望。目の前の爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳はもちろん、立山連峰や剱岳など、北アルプスの主な山を見渡せる抜群のビューポイントです。 広がるハイマツの間を抜けてゆるやかな坂を登ると、爺ヶ岳南峰に至ります。ここも好展望で、となりの爺ヶ岳中峰もよく見えます。南峰から中峰へも稜線通しに進みます。爺ヶ岳は3つの峰に分かれていますが、山頂に立てるのは南峰と中峰のみです。実質的に爺ヶ岳中峰が山頂と言えます。 帰路は往路を戻ります。爺ヶ岳から冷池山荘、鹿島槍ヶ岳へ向かう道については扇沢から鹿島槍ヶ岳へ(コースガイド)を参照。なお南峰、中峰山頂直下には巻き道があります。山頂を踏まず冷池山荘へ向かう場合は、こちらを歩いてもよいでしょう。扇沢と種池を結ぶ柏原新道は、穏やかで歩きやすいうえ、大変よく整備されている初心者にも安心なコースです。往路復路、どちらの利用にも適しています。 まずは登山口へ。近年、登山口を見つけられず迷う方がいると聞きますが、登山口は扇沢のバスターミナルから車道(バスで来た道)を15分ほど下った鉄橋のたもとにあります。柏原新道入口には大きな標識がありますので確認して入山して下さい。マイカーの場合、登山口付近にある駐車場を利用しますが、ハイシーズンは満車のことが多いです。山麓の大町市街に駐車して、バスまたはタクシーで扇沢に向かうことも検討しましょう。 標識を確認して登山道に入り、堰堤を過ぎると、「モミジ坂」と呼ばれる急坂に差し掛かります。しばらくは辛抱。樹林の中をつづら折りに登り、八ヶ岳が見えるという「八ツ見ベンチ」を過ぎると、小さなケルンが建つ地点に至って坂は緩やかになり、稜線の種池山荘が視界に入ってきます。 道は爺ヶ岳南尾根の西側山腹に沿って伸びています。おおむね樹林の中を行きますが、ところどころで針ノ木岳、蓮華岳の姿が見えます。途中の「石ベンチ」は休憩に適しています。アザミ沢と呼ばれる涸れ沢を過ぎると、もう一本涸れ沢に出合います。落石が起きやすいので注意して、すばやく通過して下さい。ひとがんばりで「富士見坂」、ついで「鉄砲坂」と呼ばれる短い急坂を越えると、種池山荘の建つ稜線に出る。付近はコバイケイソウやチングルマの大群落地です。花期(7月下旬)、稜線一帯は白く彩られます。 種池山荘の前で岩小屋沢岳への道を分け、右に進んで爺ヶ岳に向かいます。道中はどこも好展望。目の前の爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳はもちろん、立山連峰や剱岳など、北アルプスの主な山を見渡せる抜群のビューポイントです。 広がるハイマツの間を抜けてゆるやかな坂を登ると、爺ヶ岳南峰に至ります。ここも好展望で、となりの爺ヶ岳中峰もよく見えます。南峰から中峰へも稜線通しに進みます。爺ヶ岳は3つの峰に分かれていますが、山頂に立てるのは南峰と中峰のみです。実質的に爺ヶ岳中峰が山頂と言えます。 帰路は往路を戻ります。爺ヶ岳から冷池山荘、鹿島槍ヶ岳へ向かう道については扇沢から鹿島槍ヶ岳へ(コースガイド)を参照。なお南峰、中峰山頂直下には巻き道があります。山頂を踏まず冷池山荘へ向かう場合は、こちらを歩いてもよいでしょう。 -
扇沢から鹿島槍ヶ岳へ
- 2泊3日
- 16時間35分
- 23.6km
扇沢から鹿島槍ヶ岳へ
- 2泊3日
- 16時間35分
- 23.6km
鹿島槍ヶ岳に登る一番人気のコースです。最短は赤岩尾根を登る道ですが、歩きやすさ、眺めのよさで本コースに軍配があがるでしょう。道中、種池山荘、冷池山荘、2軒の小屋があるので、いざという時に安心です。また、ゆったりした日程を立てることも可能となります。 扇沢から爺ヶ岳中峰までは扇沢から爺ヶ岳へ(コースガイド)を参照。 爺ヶ岳中峰からペンキ印に導かれて稜線沿いに下り、北峰を巻いて進んでゆくと、石の標識が建つ冷乗越に至ります。ここで赤岩尾根の道を右に分け、稜線沿いにわずかに登ると冷池山荘に到着です。山荘の横には名前の由来となった冷池があります。山荘をあとにし、キャンプ場を過ぎて、稜線に沿って登ります。付近はお花畑。大きな単一群落こそありませんが、多種の花が見られます。ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイなど、黄色の花が多く咲き誇ります。見頃は7月中旬から下旬です。 登るにつれて視界が開け、やがて布引山に至ります。標識がなければ過ぎてしまうような小さい峰ですが、ここは眺めがすばらしいです。鹿島槍ヶ岳の南峰、北峰が突き上げるように並ぶ姿を眼前にできます。また見渡せば、一帯の地形に特徴があることに気づくでしょう。東の長野県側は絶壁を成し、西の富山県側にはなだらかな斜面が続きます。非対称山稜と呼ばれる地形です。 ハイマツなどの緑は徐々に少なくなります。傾斜を増した砂礫の道を登れば、鹿島槍ヶ岳南峰に到着です。山頂は意外に広く、大人数でも休憩できます。となりの北峰をはじめ、北アルプス一帯を見渡して過ごせます。 ここから先は気が抜けません。北峰に至る吊尾根は要注意です。特に下りだしは急坂で滑りやすく危険です。スリップすると自分がケガをするだけでなく、落石を起こして他の登山者にも危険を及ぼしてしまいます。慎重に砂礫の道を下り鞍部に至ると、分岐に出ます。左は八峰キレットを経て五竜岳に向かう道。右が北峰を往復する道です。標識を目印にひと登りすれば、北峰山頂に着きます。こちらも南峰同様、好展望が広がります。とくに尖った南峰の向こうに後立山の峰が続く景色は印象的です。 帰路は往路を戻ります。滑りやすいので、北峰山頂からの下りだしは注意しましょう。 赤岩尾根を下山する場合、赤岩尾根から鹿島槍ヶ岳へ(コースガイド)を参照。鹿島槍ヶ岳に登る一番人気のコースです。最短は赤岩尾根を登る道ですが、歩きやすさ、眺めのよさで本コースに軍配があがるでしょう。道中、種池山荘、冷池山荘、2軒の小屋があるので、いざという時に安心です。また、ゆったりした日程を立てることも可能となります。 扇沢から爺ヶ岳中峰までは扇沢から爺ヶ岳へ(コースガイド)を参照。 爺ヶ岳中峰からペンキ印に導かれて稜線沿いに下り、北峰を巻いて進んでゆくと、石の標識が建つ冷乗越に至ります。ここで赤岩尾根の道を右に分け、稜線沿いにわずかに登ると冷池山荘に到着です。山荘の横には名前の由来となった冷池があります。山荘をあとにし、キャンプ場を過ぎて、稜線に沿って登ります。付近はお花畑。大きな単一群落こそありませんが、多種の花が見られます。ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイなど、黄色の花が多く咲き誇ります。見頃は7月中旬から下旬です。 登るにつれて視界が開け、やがて布引山に至ります。標識がなければ過ぎてしまうような小さい峰ですが、ここは眺めがすばらしいです。鹿島槍ヶ岳の南峰、北峰が突き上げるように並ぶ姿を眼前にできます。また見渡せば、一帯の地形に特徴があることに気づくでしょう。東の長野県側は絶壁を成し、西の富山県側にはなだらかな斜面が続きます。非対称山稜と呼ばれる地形です。 ハイマツなどの緑は徐々に少なくなります。傾斜を増した砂礫の道を登れば、鹿島槍ヶ岳南峰に到着です。山頂は意外に広く、大人数でも休憩できます。となりの北峰をはじめ、北アルプス一帯を見渡して過ごせます。 ここから先は気が抜けません。北峰に至る吊尾根は要注意です。特に下りだしは急坂で滑りやすく危険です。スリップすると自分がケガをするだけでなく、落石を起こして他の登山者にも危険を及ぼしてしまいます。慎重に砂礫の道を下り鞍部に至ると、分岐に出ます。左は八峰キレットを経て五竜岳に向かう道。右が北峰を往復する道です。標識を目印にひと登りすれば、北峰山頂に着きます。こちらも南峰同様、好展望が広がります。とくに尖った南峰の向こうに後立山の峰が続く景色は印象的です。 帰路は往路を戻ります。滑りやすいので、北峰山頂からの下りだしは注意しましょう。 赤岩尾根を下山する場合、赤岩尾根から鹿島槍ヶ岳へ(コースガイド)を参照。 -
五竜岳から鹿島槍ヶ岳へ
- 3泊4日
- 20時間50分
- 23.3km
五竜岳から鹿島槍ヶ岳へ
- 3泊4日
- 20時間50分
- 23.3km
五竜岳から鹿島槍ヶ岳まではすべて岩稜です。要所にハシゴやクサリ、桟道が架かりますが、気の抜けない箇所が連続する難所です。しかも全般にアップダウンがきついため、初心者、体力に自信のない方にはおすすめできません。また本コースを歩くのに手袋は必携です(できれば滑り止めの付いたものを)。冷たいハシゴや岩を始終つかんでいると、夏でも手がかじかんでしまいます。 アルプス平駅(遠見尾根)から五竜岳までは八方尾根から唐松岳、五竜岳へ(コースガイド)を参照。 五竜岳山頂からガレ場の急坂を下り、G4と呼ばれる岩峰に向かいます。スリップすると自身がケガをするばかりか、他の登山者にも危険を及ぼしてしまうので注意が必要なところです。またペース配分にも気をつけましょう。狭く険しい岩稜では、好きなところに腰を下ろすというわけにはいきません。バテない程度のスピードで行きましょう。 G4を過ぎ、G5のやせ尾根を抜け、比較的穏やかになった道をたどると、G7を経て北尾根ノ頭に至ります。このあたりには、ところどころ腰を下ろせる場所があります。さらに下って行くと口ノ沢のコル。ここは五竜岳、鹿島槍ヶ岳間の最低鞍部で、五竜岳から400m下ったことになります。 コルからの登り返しも急坂です。「三段登り」と呼ばれる坂に差し掛かると、再びハシゴやクサリの連続する岩稜に入ります。垂直に近いアップダウンを繰り返してこれを抜けると、ようやくキレット小屋が見えてきます。 小屋をあとにすると、すぐにハシゴの架かる絶壁です。ここから鹿島槍ヶ岳北峰までは八峰キレットと呼ばれる急な岩稜です。上部に至ると傾斜はやや緩みますが、随所にガレ場があるので注意しましょう。北峰を見上げながら登って行くと、ようやく道が平らになり、基部に至って分岐に出ます。左に進んでひと登りすれば、鹿島槍ヶ岳北峰に到着です。展望は素晴らしく、南峰はもちろん、北アルプス一帯を広く見渡せます。また平家の落人伝説が残るカクネ里の谷を見下ろせます。 北峰、南峰の間は吊尾根と呼ばれます。北峰までと比べれば歩きやすいのですが、気を抜かないように。両山頂ともに、直下は急坂で滑りやすいです。また、ちょうど疲れが出るころでもあります。 鹿島槍ヶ岳南峰から爺ヶ岳へは扇沢から鹿島槍ヶ岳へ(コースガイド)、爺ヶ岳から扇沢までは扇沢から爺ヶ岳へ(コースガイド)を参照。五竜岳から鹿島槍ヶ岳まではすべて岩稜です。要所にハシゴやクサリ、桟道が架かりますが、気の抜けない箇所が連続する難所です。しかも全般にアップダウンがきついため、初心者、体力に自信のない方にはおすすめできません。また本コースを歩くのに手袋は必携です(できれば滑り止めの付いたものを)。冷たいハシゴや岩を始終つかんでいると、夏でも手がかじかんでしまいます。 アルプス平駅(遠見尾根)から五竜岳までは八方尾根から唐松岳、五竜岳へ(コースガイド)を参照。 五竜岳山頂からガレ場の急坂を下り、G4と呼ばれる岩峰に向かいます。スリップすると自身がケガをするばかりか、他の登山者にも危険を及ぼしてしまうので注意が必要なところです。またペース配分にも気をつけましょう。狭く険しい岩稜では、好きなところに腰を下ろすというわけにはいきません。バテない程度のスピードで行きましょう。 G4を過ぎ、G5のやせ尾根を抜け、比較的穏やかになった道をたどると、G7を経て北尾根ノ頭に至ります。このあたりには、ところどころ腰を下ろせる場所があります。さらに下って行くと口ノ沢のコル。ここは五竜岳、鹿島槍ヶ岳間の最低鞍部で、五竜岳から400m下ったことになります。 コルからの登り返しも急坂です。「三段登り」と呼ばれる坂に差し掛かると、再びハシゴやクサリの連続する岩稜に入ります。垂直に近いアップダウンを繰り返してこれを抜けると、ようやくキレット小屋が見えてきます。 小屋をあとにすると、すぐにハシゴの架かる絶壁です。ここから鹿島槍ヶ岳北峰までは八峰キレットと呼ばれる急な岩稜です。上部に至ると傾斜はやや緩みますが、随所にガレ場があるので注意しましょう。北峰を見上げながら登って行くと、ようやく道が平らになり、基部に至って分岐に出ます。左に進んでひと登りすれば、鹿島槍ヶ岳北峰に到着です。展望は素晴らしく、南峰はもちろん、北アルプス一帯を広く見渡せます。また平家の落人伝説が残るカクネ里の谷を見下ろせます。 北峰、南峰の間は吊尾根と呼ばれます。北峰までと比べれば歩きやすいのですが、気を抜かないように。両山頂ともに、直下は急坂で滑りやすいです。また、ちょうど疲れが出るころでもあります。 鹿島槍ヶ岳南峰から爺ヶ岳へは扇沢から鹿島槍ヶ岳へ(コースガイド)、爺ヶ岳から扇沢までは扇沢から爺ヶ岳へ(コースガイド)を参照。 -
赤岩尾根から鹿島槍ヶ岳へ
- 1泊2日
- 15時間30分
- 18.9km
赤岩尾根から鹿島槍ヶ岳へ
- 1泊2日
- 15時間30分
- 18.9km
赤岩尾根は別名は「長ザク尾根」と呼ばれます。全般にきつく、ハシゴや木段の架かる急な箇所が多数存在します。また稜線直下にはクサリの架かる岩場があります。初夏、雪が残っている時は要注意です。また、実質的な登山口となる大谷原に向かうバスがないため、JR信濃大町駅からタクシー利用となります。下山路として利用する場合、携帯電話を持っていない方は冷池山荘でタクシーの予約を忘れずに。マイカーの場合、大谷原の駐車場を利用します。 一般車にとっては林道終点となる大谷原から歩き始めます。大冷橋を渡って左折し、ゲートの脇を抜けて静かな林道をたどります。途中、枝道をいくつか見ますが、標識を確認して進めば迷う心配はないでしょう。あたりはブナなどの広葉樹林で、新緑や紅葉の時期は美しい風景の中を進みます。林道終点に至って堰堤に設けられたトンネルをくぐり、北俣本谷の流れを左岸から右岸へ渡ります。トンネルを抜けると「西俣出合」の標識が立つ登山口です。 登山道に入るとすぐに急登が始まります。つづら折りの坂道はかなりきついですが、滑りやすいところにはハシゴ段、やせた箇所にはロープが架かるので心強いです。ペースを守って登れば問題ないでしょう。しばらく樹林の中で展望はありませんが、高千穂平に至ると大きく視界が開けます。目の前にそびえる鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳はもちろん、遠く妙高、戸隠、志賀高原、浅間山などが望まれます。小広いので、休憩にちょうどいい場所です。 高千穂平を過ぎると、急登はひと段落します。稜線を目指してダケカンバの林を抜けていくと、背丈の高い木々が徐々に減り、ハイマツがそれに取って代わります。やがて樹林が切れ、赤い礫を踏んで歩くようになると稜線はもうすぐです。クサリの架かる岩場を慎重に抜けると石の標識が建つ冷乗越に出ますが、ここは残雪期に通る際は特に注意が必要です。右に進んでわずかに登ると、今日の宿泊地、冷池山荘に到着します。鹿島槍ヶ岳を往復するなら、山荘に余分な荷物を置いて行くといいでしょう。鹿島槍ヶ岳への道については扇沢から鹿島槍ヶ岳へ(コースガイド)を参照。 赤岩尾根を下山する前に、冷池山荘でタクシーの予約をする場合は、待ち合わせの時間に余裕をもたせること。道中は一歩の段差が大きい所が多いので要注意です。あわてて下って事故を起こすようなことの無いように。赤岩尾根は別名は「長ザク尾根」と呼ばれます。全般にきつく、ハシゴや木段の架かる急な箇所が多数存在します。また稜線直下にはクサリの架かる岩場があります。初夏、雪が残っている時は要注意です。また、実質的な登山口となる大谷原に向かうバスがないため、JR信濃大町駅からタクシー利用となります。下山路として利用する場合、携帯電話を持っていない方は冷池山荘でタクシーの予約を忘れずに。マイカーの場合、大谷原の駐車場を利用します。 一般車にとっては林道終点となる大谷原から歩き始めます。大冷橋を渡って左折し、ゲートの脇を抜けて静かな林道をたどります。途中、枝道をいくつか見ますが、標識を確認して進めば迷う心配はないでしょう。あたりはブナなどの広葉樹林で、新緑や紅葉の時期は美しい風景の中を進みます。林道終点に至って堰堤に設けられたトンネルをくぐり、北俣本谷の流れを左岸から右岸へ渡ります。トンネルを抜けると「西俣出合」の標識が立つ登山口です。 登山道に入るとすぐに急登が始まります。つづら折りの坂道はかなりきついですが、滑りやすいところにはハシゴ段、やせた箇所にはロープが架かるので心強いです。ペースを守って登れば問題ないでしょう。しばらく樹林の中で展望はありませんが、高千穂平に至ると大きく視界が開けます。目の前にそびえる鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳はもちろん、遠く妙高、戸隠、志賀高原、浅間山などが望まれます。小広いので、休憩にちょうどいい場所です。 高千穂平を過ぎると、急登はひと段落します。稜線を目指してダケカンバの林を抜けていくと、背丈の高い木々が徐々に減り、ハイマツがそれに取って代わります。やがて樹林が切れ、赤い礫を踏んで歩くようになると稜線はもうすぐです。クサリの架かる岩場を慎重に抜けると石の標識が建つ冷乗越に出ますが、ここは残雪期に通る際は特に注意が必要です。右に進んでわずかに登ると、今日の宿泊地、冷池山荘に到着します。鹿島槍ヶ岳を往復するなら、山荘に余分な荷物を置いて行くといいでしょう。鹿島槍ヶ岳への道については扇沢から鹿島槍ヶ岳へ(コースガイド)を参照。 赤岩尾根を下山する前に、冷池山荘でタクシーの予約をする場合は、待ち合わせの時間に余裕をもたせること。道中は一歩の段差が大きい所が多いので要注意です。あわてて下って事故を起こすようなことの無いように。 -
扇沢から針ノ木岳へ
- 1泊2日
- 9時間40分
- 11.1km
扇沢から針ノ木岳へ
- 1泊2日
- 9時間40分
- 11.1km
雪渓をたどるコースの性格上、時期によって道程が大きく異なります。雪の状況は、事前に針ノ木小屋に確認して下さい。雪上歩行に不慣れな方には、軽アイゼンとポールの携行をおすすめします。特に下りでその効果を実感できるでしょう。 登山口は少々わかりづらく、扇沢のバスターミナルを正面に見て、左手に回り込むように進み、車止めのゲート手前で車道を左に逸れて針ノ木自然遊歩道に入ります。ここが実質的な登山口です。歩道は車道と交差するように延びています。頻繁に車道を横切り、一部は車道を歩くので、標識を確認しながら足を進めましょう。広場のような地点を過ぎると、いわゆる登山道となります。 ブナ林を抜けて沢を渡り、ついで「湧水」の標識が立つ小さな瀬を渡ってしばらくいくと大沢小屋(休業中、2025年は要確認)に至ります。谷の左岸に延びる道をたどり、雪渓末端に至って雪の登りにかかります。取付地点は残雪の状況によって変わります。旗などの目印を見落とさないように注意して下さい。残雪というのは意外に固く、滑りやすいものです。足元に不安を感じたら、迷わずアイゼンを着けましょう。 雪上に道と呼べるものはありませんが、紅ガラや旗で大まかなラインが示してあります。導かれてしばらく登ると傾斜が増し、両側の岸壁が狭まってきます。ここが「ノド」と呼ばれる地点です。ノドを過ぎると雪渓上部に出ます。例年ならば、このあたりで雪渓を離れ、右岸に延びる登山道をたどることになります。右手にマヤクボ沢を見送ったのち、つづら折りの砂地の道を登ります。ひとがんばりすると針ノ木小屋の建つ針ノ木峠に到着します。ここから針ノ木岳を往復しましょう。 標識を確認してから登ります。はじめは露岩の急坂ですが、キャンプ場を過ぎてしばらくすると、坂はゆるやかになります。付近はチングルマの群落地です。岩の斜面を横切るように進んだのち、稜線伝いにひと登りすると、針ノ木岳山頂に到着します。何といっても眺めがすばらしいです。針ノ木岳は北アルプスのほぼ中央に位置するので、文字通り北アルプス一帯を見渡す大展望が得られます。特に黒部湖を従えた立山連峰は圧巻です。 帰路は往路を戻ります。雪渓の下りは細心の注意を払いましょう。なお雪のない時期は、全般で登山道を歩きます。雪がないと言っても、ノドの付近はクサリの架かる岩場なので気をつけて下さい。また数箇所の渡渉があります。雪渓をたどるコースの性格上、時期によって道程が大きく異なります。雪の状況は、事前に針ノ木小屋に確認して下さい。雪上歩行に不慣れな方には、軽アイゼンとポールの携行をおすすめします。特に下りでその効果を実感できるでしょう。 登山口は少々わかりづらく、扇沢のバスターミナルを正面に見て、左手に回り込むように進み、車止めのゲート手前で車道を左に逸れて針ノ木自然遊歩道に入ります。ここが実質的な登山口です。歩道は車道と交差するように延びています。頻繁に車道を横切り、一部は車道を歩くので、標識を確認しながら足を進めましょう。広場のような地点を過ぎると、いわゆる登山道となります。 ブナ林を抜けて沢を渡り、ついで「湧水」の標識が立つ小さな瀬を渡ってしばらくいくと大沢小屋(休業中、2025年は要確認)に至ります。谷の左岸に延びる道をたどり、雪渓末端に至って雪の登りにかかります。取付地点は残雪の状況によって変わります。旗などの目印を見落とさないように注意して下さい。残雪というのは意外に固く、滑りやすいものです。足元に不安を感じたら、迷わずアイゼンを着けましょう。 雪上に道と呼べるものはありませんが、紅ガラや旗で大まかなラインが示してあります。導かれてしばらく登ると傾斜が増し、両側の岸壁が狭まってきます。ここが「ノド」と呼ばれる地点です。ノドを過ぎると雪渓上部に出ます。例年ならば、このあたりで雪渓を離れ、右岸に延びる登山道をたどることになります。右手にマヤクボ沢を見送ったのち、つづら折りの砂地の道を登ります。ひとがんばりすると針ノ木小屋の建つ針ノ木峠に到着します。ここから針ノ木岳を往復しましょう。 標識を確認してから登ります。はじめは露岩の急坂ですが、キャンプ場を過ぎてしばらくすると、坂はゆるやかになります。付近はチングルマの群落地です。岩の斜面を横切るように進んだのち、稜線伝いにひと登りすると、針ノ木岳山頂に到着します。何といっても眺めがすばらしいです。針ノ木岳は北アルプスのほぼ中央に位置するので、文字通り北アルプス一帯を見渡す大展望が得られます。特に黒部湖を従えた立山連峰は圧巻です。 帰路は往路を戻ります。雪渓の下りは細心の注意を払いましょう。なお雪のない時期は、全般で登山道を歩きます。雪がないと言っても、ノドの付近はクサリの架かる岩場なので気をつけて下さい。また数箇所の渡渉があります。