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検索結果171件中  61-80件
  • ナデッ窪から燧ヶ岳へ

    ナデッ窪から燧ヶ岳へ

    尾瀬沼山峠バス停から沼尻までは尾瀬沼めぐり(コースガイド)を参照して下さい。 見晴新道利用時には遅くとも8時には燧ヶ岳登山をスタートしましょう。特に降雨時の下りはコースタイム以上の時間が必要です。 燧ヶ岳にはトイレがないので、尾瀬沼東岸でトイレを済ませて出発しましょう。沼尻から見上げる燧ヶ岳は右側にミノブチ岳がせり上がり、その左の谷間に俎嵓がそびえています。その手前にある急峻な谷がこれから上るナデッ窪と呼ばれるコースです。この地名は「雪崩窪」が由来しており、その名のとおり厳冬期には何度も雪崩が起きています。6月までは急峻な登山道に残雪が残るため、利用には7月中旬以降が適しています。 なだらかに傾斜した湿原から森へ入ると、大きな黒い岩がゴロゴロした地形を行きます。岩や倒木を乗り越えて歩くので、ペースを保って歩きましょう。 出発から1時間ほどで背後に尾瀬沼が見え始めます。なおも急登が続きます。周りの草丈が低くなり、足元に小さな花々を見るようになれば、御池岳直下の平らな地形へ着きます。ここからナデッ窪分岐へは約10分です。分岐から俎嵓までは30分で、再び大きな岩を乗り越える体力的に厳しい登りです。到着した俎嵓からは尾瀬沼だけでなく、全周にわたって山々の大展望が広がります。 ここから最高峰の柴安嵓へは鞍部へと下りますが、道を間違えやすいので赤ペンキの誘導に従いましょう。鞍部から山頂までは約15分の上りです。最高峰の柴安嵓には立派な山頂標識が立ち、大きな広場となっています。広場西側からは尾瀬ヶ原が眼下に広がり、至仏山ごしに志賀高原や北アルプス、右手には日本海や佐渡島、上州武尊ごしに八ヶ岳といつまでも飽きない眺望が広がります。 見晴新道は急な岩場の下りから始まります。危険箇所ではありませんが3点支持で慎重に行きましょう。右手にロープが張られたガレ場が旧温泉小屋道分岐です。再び岩場を下れば沢山のピンクリボンが張られた場所に着きますが、ここから2016年に再開された見晴新道が始まります。作られたばかりの登山道は非常にぬかるみが多く、周りのササや木をつかんで下る難路です。道は明瞭で迷う心配はありませんが、足を滑らせケガをしないよう注意しましょう。 ぬかるみが終わると登山道は小沢と合流するようになり、ここまで来れば見晴新道分岐はわずかです。分岐と合流後は見晴まで木道を下りますが、スリップ注意で山小屋へ向かいましょう。 見晴から鳩待峠までは鳩待峠から尾瀬ヶ原へ(コースガイド)を参照して下さい。
    尾瀬沼山峠バス停から沼尻までは尾瀬沼めぐり(コースガイド)を参照して下さい。 見晴新道利用時には遅くとも8時には燧ヶ岳登山をスタートしましょう。特に降雨時の下りはコースタイム以上の時間が必要です。 燧ヶ岳にはトイレがないので、尾瀬沼東岸でトイレを済ませて出発しましょう。沼尻から見上げる燧ヶ岳は右側にミノブチ岳がせり上がり、その左の谷間に俎嵓がそびえています。その手前にある急峻な谷がこれから上るナデッ窪と呼ばれるコースです。この地名は「雪崩窪」が由来しており、その名のとおり厳冬期には何度も雪崩が起きています。6月までは急峻な登山道に残雪が残るため、利用には7月中旬以降が適しています。 なだらかに傾斜した湿原から森へ入ると、大きな黒い岩がゴロゴロした地形を行きます。岩や倒木を乗り越えて歩くので、ペースを保って歩きましょう。 出発から1時間ほどで背後に尾瀬沼が見え始めます。なおも急登が続きます。周りの草丈が低くなり、足元に小さな花々を見るようになれば、御池岳直下の平らな地形へ着きます。ここからナデッ窪分岐へは約10分です。分岐から俎嵓までは30分で、再び大きな岩を乗り越える体力的に厳しい登りです。到着した俎嵓からは尾瀬沼だけでなく、全周にわたって山々の大展望が広がります。 ここから最高峰の柴安嵓へは鞍部へと下りますが、道を間違えやすいので赤ペンキの誘導に従いましょう。鞍部から山頂までは約15分の上りです。最高峰の柴安嵓には立派な山頂標識が立ち、大きな広場となっています。広場西側からは尾瀬ヶ原が眼下に広がり、至仏山ごしに志賀高原や北アルプス、右手には日本海や佐渡島、上州武尊ごしに八ヶ岳といつまでも飽きない眺望が広がります。 見晴新道は急な岩場の下りから始まります。危険箇所ではありませんが3点支持で慎重に行きましょう。右手にロープが張られたガレ場が旧温泉小屋道分岐です。再び岩場を下れば沢山のピンクリボンが張られた場所に着きますが、ここから2016年に再開された見晴新道が始まります。作られたばかりの登山道は非常にぬかるみが多く、周りのササや木をつかんで下る難路です。道は明瞭で迷う心配はありませんが、足を滑らせケガをしないよう注意しましょう。 ぬかるみが終わると登山道は小沢と合流するようになり、ここまで来れば見晴新道分岐はわずかです。分岐と合流後は見晴まで木道を下りますが、スリップ注意で山小屋へ向かいましょう。 見晴から鳩待峠までは鳩待峠から尾瀬ヶ原へ(コースガイド)を参照して下さい。
  • 駒ヶ岳登山口から会津駒ヶ岳へ

    駒ヶ岳登山口から会津駒ヶ岳へ

    本コースは長大ですが、檜枝岐村内に泊まれば余裕を持った登山が可能です。会津乗合自動車のバスを駒ヶ岳登山口で下車。マイカーはここから奥にある滝沢登山口まで入車できますが、駐車スペースが少なく、満車の場合には駒ヶ岳登山口付近のグラウンド駐車場に停めて歩きます。林道をショートカットして30分ほど歩くと大きな木製階段のある滝沢登山口に着きます。この階段からヘリポート跡までは急登が続くので、ペースを保ってゆっくり登りましょう。地元で整備してくれた道標が所々にあるので安心して歩くことができます。わずかに傾斜が緩んだ辺りがヘリポート跡で、少し先にはテレビ電波を受信するアンテナが建っています。この辺りはブナの巨木が多く、新緑や紅葉時期には色鮮やかな森歩きが楽しめます。滝沢登山口から1時間30分で水場のある広場に着きます。水場は登山道から3分ほど下ったところにあり、憩いの場所となっています。 ここから登山道は針葉樹の森へと変わります。登山道が大きく掘れている場所もあるので、道脇の植物を踏みつけたり、ストックで土を崩したりしないよう自然に配慮して歩きましょう。森の合間から稜線が見えるようになり、木道が現れれば湿原となって視界が開けます。湿原からは山頂方向の雄大な眺めがのぞめます。池ノ平と呼ばれる湿原を上がると駒ノ大池に着きますが、すぐ横に駒の小屋やベンチがあるので休憩しましょう。駒ノ大池周辺はハクサンコザクラのお花畑で有名なところで、豊富な残雪の溶ける時期に影響されますが、7月下旬から8月上旬頃が見ごろです。山頂はここから20分の登りです。山頂直下には中門岳への巻き道との分岐がありますが、ここは右に山頂を目指します。会津駒ヶ岳山頂はササに囲まれて少し奥まった所にあり、豪雪地帯の標識だけあって巨大な標柱が立っています。この先を下ると、中門岳への稜線がまるで動物の背中のように見えます。片道50分の中門岳への道のりは本コースのハイライトとも言えますが、下山時間が気になる場合は途中で引き返しましょう。 駒の小屋から大津岐峠への稜線は富士見林道とも呼ばれ、燧ヶ岳左後方に富士山を望みながら歩く稜線です。尾根の登降と小湿原の繰り返しを1時間30分ほど行けば三叉路の大津岐峠に着きます。ここからは標高差900mを一気に下りますが、落ち葉でフカフカした歩きやすい道のりで、中間点より下ではブナやトチノキの巨木の森です。1588m地点の小ピークを経て2時間20分でキリンテ登山口に到着しますが、マイカー組は路線バスやミニ尾瀬公園のレンタル自転車を使って駒ヶ岳登山口に帰ると便利です。
    本コースは長大ですが、檜枝岐村内に泊まれば余裕を持った登山が可能です。会津乗合自動車のバスを駒ヶ岳登山口で下車。マイカーはここから奥にある滝沢登山口まで入車できますが、駐車スペースが少なく、満車の場合には駒ヶ岳登山口付近のグラウンド駐車場に停めて歩きます。林道をショートカットして30分ほど歩くと大きな木製階段のある滝沢登山口に着きます。この階段からヘリポート跡までは急登が続くので、ペースを保ってゆっくり登りましょう。地元で整備してくれた道標が所々にあるので安心して歩くことができます。わずかに傾斜が緩んだ辺りがヘリポート跡で、少し先にはテレビ電波を受信するアンテナが建っています。この辺りはブナの巨木が多く、新緑や紅葉時期には色鮮やかな森歩きが楽しめます。滝沢登山口から1時間30分で水場のある広場に着きます。水場は登山道から3分ほど下ったところにあり、憩いの場所となっています。 ここから登山道は針葉樹の森へと変わります。登山道が大きく掘れている場所もあるので、道脇の植物を踏みつけたり、ストックで土を崩したりしないよう自然に配慮して歩きましょう。森の合間から稜線が見えるようになり、木道が現れれば湿原となって視界が開けます。湿原からは山頂方向の雄大な眺めがのぞめます。池ノ平と呼ばれる湿原を上がると駒ノ大池に着きますが、すぐ横に駒の小屋やベンチがあるので休憩しましょう。駒ノ大池周辺はハクサンコザクラのお花畑で有名なところで、豊富な残雪の溶ける時期に影響されますが、7月下旬から8月上旬頃が見ごろです。山頂はここから20分の登りです。山頂直下には中門岳への巻き道との分岐がありますが、ここは右に山頂を目指します。会津駒ヶ岳山頂はササに囲まれて少し奥まった所にあり、豪雪地帯の標識だけあって巨大な標柱が立っています。この先を下ると、中門岳への稜線がまるで動物の背中のように見えます。片道50分の中門岳への道のりは本コースのハイライトとも言えますが、下山時間が気になる場合は途中で引き返しましょう。 駒の小屋から大津岐峠への稜線は富士見林道とも呼ばれ、燧ヶ岳左後方に富士山を望みながら歩く稜線です。尾根の登降と小湿原の繰り返しを1時間30分ほど行けば三叉路の大津岐峠に着きます。ここからは標高差900mを一気に下りますが、落ち葉でフカフカした歩きやすい道のりで、中間点より下ではブナやトチノキの巨木の森です。1588m地点の小ピークを経て2時間20分でキリンテ登山口に到着しますが、マイカー組は路線バスやミニ尾瀬公園のレンタル自転車を使って駒ヶ岳登山口に帰ると便利です。
  • 妙義神社から白雲山縦走

    妙義神社から白雲山縦走

    妙義神社入口最上部から急斜面を登り、鎖で小尾根に出ます。すぐ左の岩峰を鎖で登れば大展望の大の字に着きます。進んで辻から右に登れば奥の院の岩洞で、右手の直立30m鎖場を過ぎたら、次の左へのトラバース鎖は特に慎重に進みます。この上の7m外傾鎖を越えれば上州の山々が望める見晴に着きます。岩稜伝いに進むと屋根歩きのようなビビリ岩、3連鎖、玉石、狭い岩稜の背びれ岩の連続する鎖を越えますが、足元が見えない鎖場もあり緊張します。やがて石碑のある大のぞきに到着で、名の通り全方向展望が広がります。ここから北へ30mの滑り台状の鎖場は長く急で腕力を保ちながら慎重に下ります。木立の急登を登り返すと天狗岩、この先の小岩峰の天狗岳からの展望が素晴らしいですが足元が切れていて要注意です。その先の滑りやすい露岩の斜面はルートミスに要注意。タルワキ沢のコルからV字谷を下りますが、大滝の西岸の鎖場は足元が不安定でスリップに警戒して下ります。下に行くほど踏み跡が薄くなりルートミスに注意しながら下るとタルワキ沢出合、中間道を第二見晴を経て妙義神社入口へと戻ります。
    妙義神社入口最上部から急斜面を登り、鎖で小尾根に出ます。すぐ左の岩峰を鎖で登れば大展望の大の字に着きます。進んで辻から右に登れば奥の院の岩洞で、右手の直立30m鎖場を過ぎたら、次の左へのトラバース鎖は特に慎重に進みます。この上の7m外傾鎖を越えれば上州の山々が望める見晴に着きます。岩稜伝いに進むと屋根歩きのようなビビリ岩、3連鎖、玉石、狭い岩稜の背びれ岩の連続する鎖を越えますが、足元が見えない鎖場もあり緊張します。やがて石碑のある大のぞきに到着で、名の通り全方向展望が広がります。ここから北へ30mの滑り台状の鎖場は長く急で腕力を保ちながら慎重に下ります。木立の急登を登り返すと天狗岩、この先の小岩峰の天狗岳からの展望が素晴らしいですが足元が切れていて要注意です。その先の滑りやすい露岩の斜面はルートミスに要注意。タルワキ沢のコルからV字谷を下りますが、大滝の西岸の鎖場は足元が不安定でスリップに警戒して下ります。下に行くほど踏み跡が薄くなりルートミスに注意しながら下るとタルワキ沢出合、中間道を第二見晴を経て妙義神社入口へと戻ります。
  • 中之嶽神社から金洞山縦走

    中之嶽神社から金洞山縦走

    中之嶽神社の石段を登り、轟岩下の右手石段の登山道を登ると見晴台で、石門広場が一望できます。石門分岐より中間道を経由してホッキリへ向かいます。尾根を西進し鎖8mの外傾バンドを登り、湿潤した滑りやすい岩壁トラバース、女坂分岐を過ぎると目前に鷹戻しの絶壁が迫ります。絶壁下を回り込み最初の鎖を越えるといよいよ鷹戻しです。ほぼ直立の梯子を越え数段の鎖、小岩稜を跨ぎ鎖トラバースと難所が続きます。鷹戻しの頭は大休止に最適で星穴と星穴岳の展望が印象的です。次の難所25mルンゼ内二段の鎖の下降は鎖が振られやすく慎重に下ります。第四石門への避難路を分け、岩稜を進むと全方向展望の東岳に着きます。この先中ノ岳まではヤセ岩稜やこぶ岩を鎖で越えますが、両脇は絶壁で高度感抜群です。中ノ岳からの下りは2段の急な鎖や鎖のない急斜面が続き、主稜のコルで気持ちが和らぎますが、最後まで緊張感をもって中之嶽神社へと戻ります。
    中之嶽神社の石段を登り、轟岩下の右手石段の登山道を登ると見晴台で、石門広場が一望できます。石門分岐より中間道を経由してホッキリへ向かいます。尾根を西進し鎖8mの外傾バンドを登り、湿潤した滑りやすい岩壁トラバース、女坂分岐を過ぎると目前に鷹戻しの絶壁が迫ります。絶壁下を回り込み最初の鎖を越えるといよいよ鷹戻しです。ほぼ直立の梯子を越え数段の鎖、小岩稜を跨ぎ鎖トラバースと難所が続きます。鷹戻しの頭は大休止に最適で星穴と星穴岳の展望が印象的です。次の難所25mルンゼ内二段の鎖の下降は鎖が振られやすく慎重に下ります。第四石門への避難路を分け、岩稜を進むと全方向展望の東岳に着きます。この先中ノ岳まではヤセ岩稜やこぶ岩を鎖で越えますが、両脇は絶壁で高度感抜群です。中ノ岳からの下りは2段の急な鎖や鎖のない急斜面が続き、主稜のコルで気持ちが和らぎますが、最後まで緊張感をもって中之嶽神社へと戻ります。
  • 国民宿舎跡から相馬岳、茨尾根、女坂コースへ

    国民宿舎跡から相馬岳、茨尾根、女坂コースへ

    国民宿舎跡から伐採地の作業道をたどり尾根に取り付きます。岩屋脇の鎖を上り尾根を進めば見晴に到着で、丁須岩、ハサミ岩等の奇岩と裏妙義の岩峰群の展望が圧巻です。岩稜を巻き鎖で登れば奇景の「窓穴」からの展望を楽しみ、連続する鎖場や鉄杭のトラバース等、妙義らしいスリルも味わえます。鎖場を登り左へと進むと主稜線に出ます。国民宿舎跡分岐を左に進めば金洞山が一望の相馬岳に到着です。引き返して茨尾根への下りはスラブや木の根が露出しザレた場所ではスリップに要注意です。茨尾根は登降の連続で、茨尾根のピーク(気付かずに通り過ぎに注意!)では全方向展望が楽しめます。 ホッキリを過ぎて鎖8mの外傾バンドを登り、岩壁トラバースを過ぎると女坂分岐です。まず支尾根を下り岩峰手前を左下へ下降、「女坂」とは思えぬ急斜面をロープで下ります。沢沿いの道は外傾斜で狭い場所もあるので滑落に注意しながら下り星穴沢橋に出たら国民宿舎跡に戻ります。
    国民宿舎跡から伐採地の作業道をたどり尾根に取り付きます。岩屋脇の鎖を上り尾根を進めば見晴に到着で、丁須岩、ハサミ岩等の奇岩と裏妙義の岩峰群の展望が圧巻です。岩稜を巻き鎖で登れば奇景の「窓穴」からの展望を楽しみ、連続する鎖場や鉄杭のトラバース等、妙義らしいスリルも味わえます。鎖場を登り左へと進むと主稜線に出ます。国民宿舎跡分岐を左に進めば金洞山が一望の相馬岳に到着です。引き返して茨尾根への下りはスラブや木の根が露出しザレた場所ではスリップに要注意です。茨尾根は登降の連続で、茨尾根のピーク(気付かずに通り過ぎに注意!)では全方向展望が楽しめます。 ホッキリを過ぎて鎖8mの外傾バンドを登り、岩壁トラバースを過ぎると女坂分岐です。まず支尾根を下り岩峰手前を左下へ下降、「女坂」とは思えぬ急斜面をロープで下ります。沢沿いの道は外傾斜で狭い場所もあるので滑落に注意しながら下り星穴沢橋に出たら国民宿舎跡に戻ります。
  • 国民宿舎跡から裏妙義縦走

    国民宿舎跡から裏妙義縦走

    国民宿舎跡西の林道から籠沢コースに入り、荒れ気味の沢に沿って登ると炭焼窯が現れます。荒れた沢沿いを辿り、ルンゼの鎖場を登ると籠沢のコルです。丁須の頭を北側から回り込み、丁須の頭の肩へ鎖で登り、鍵沢のコルを越えると中間峰から大展望が望めます。岩稜を跨ぐ鎖場を過ぎ、尾根下へとチムニー状20mの鎖場を慎重に下ります。しばらくは平穏な尾根道ですが、「赤岩」の道標を過ぎると赤岩岩壁下の桟橋と鎖のトラバースです。七人星や烏帽子岩を連続する鎖で巻けば、風穴尾根の頭に到着です。岩稜はここまでで、植林の尾根を下れば三方境です。植林の単調な巡視路を下りますが、晩秋のもみじ谷は人気のスポットで表妙義を背景とした素晴らしい紅葉が楽しめます。馬頭観音を過ぎ、やがて国民宿舎跡に到着です。
    国民宿舎跡西の林道から籠沢コースに入り、荒れ気味の沢に沿って登ると炭焼窯が現れます。荒れた沢沿いを辿り、ルンゼの鎖場を登ると籠沢のコルです。丁須の頭を北側から回り込み、丁須の頭の肩へ鎖で登り、鍵沢のコルを越えると中間峰から大展望が望めます。岩稜を跨ぐ鎖場を過ぎ、尾根下へとチムニー状20mの鎖場を慎重に下ります。しばらくは平穏な尾根道ですが、「赤岩」の道標を過ぎると赤岩岩壁下の桟橋と鎖のトラバースです。七人星や烏帽子岩を連続する鎖で巻けば、風穴尾根の頭に到着です。岩稜はここまでで、植林の尾根を下れば三方境です。植林の単調な巡視路を下りますが、晩秋のもみじ谷は人気のスポットで表妙義を背景とした素晴らしい紅葉が楽しめます。馬頭観音を過ぎ、やがて国民宿舎跡に到着です。
  • 横川駅より御岳コース、丁須の頭、鍵沢コース

    横川駅より御岳コース、丁須の頭、鍵沢コース

    横川駅からあさお吊橋、御岳登山口を過ぎ麻苧の滝自然公園を経て、小さい滝の側壁の鎖場が手がかり少なく緊張します。鎖のトラバースや急登を登りきると、ザンゲ岩より鉄道文化むらを望めます。尾根道の上下を繰り返し産泰山を過ぎたら、ルンゼ内の急登や岩壁下の鎖場等を越えます。東稜との合流地点の石祠のピークを過ぎると御岳です。御岳から先は展望の良い岩稜帯や、3段の鎖やリッジ上の鎖を注意深く越えます。籠沢のコルを経て岩壁下を北巻きに回り込み鎖を登れば丁須の頭の基部です。丁須の頭は登攀技術と装備が必須で、中初級者は挑戦せずに中間峰で展望を楽しみましょう。鍵沢のコルからは、鎖でU字溝状や滑り台状な岩場のトラバースを慎重に下降、落葉が堆積した場所も滑らぬよう注意深く下ります。第2不動滝を過ぎ、植林帯になり山の神の石祠の曲りを過ぎるとやがて残置ロープと梯子の滑りやすい急斜面を経て、鍵沢登山口に着きます。
    横川駅からあさお吊橋、御岳登山口を過ぎ麻苧の滝自然公園を経て、小さい滝の側壁の鎖場が手がかり少なく緊張します。鎖のトラバースや急登を登りきると、ザンゲ岩より鉄道文化むらを望めます。尾根道の上下を繰り返し産泰山を過ぎたら、ルンゼ内の急登や岩壁下の鎖場等を越えます。東稜との合流地点の石祠のピークを過ぎると御岳です。御岳から先は展望の良い岩稜帯や、3段の鎖やリッジ上の鎖を注意深く越えます。籠沢のコルを経て岩壁下を北巻きに回り込み鎖を登れば丁須の頭の基部です。丁須の頭は登攀技術と装備が必須で、中初級者は挑戦せずに中間峰で展望を楽しみましょう。鍵沢のコルからは、鎖でU字溝状や滑り台状な岩場のトラバースを慎重に下降、落葉が堆積した場所も滑らぬよう注意深く下ります。第2不動滝を過ぎ、植林帯になり山の神の石祠の曲りを過ぎるとやがて残置ロープと梯子の滑りやすい急斜面を経て、鍵沢登山口に着きます。
  • 国民宿舎跡から女道を経て谷急山

    国民宿舎跡から女道を経て谷急山

    国民宿舎跡から林道を歩き、女道入口より急登で尾根に登り、沢に接すると徒渉を繰り返します。谷急沢分岐からは急斜面を登り、木立の尾根道を進み女道分岐を経て、谷急山へ向かいます。まずは急登でP1、尾根道も徐々に岩交じりとなりP2の肩からは妙義全体の展望が望めます。砲弾型のP2までは岩場の狭い道や足場の少ない鎖場が続き、いったん下ると左手にV字キレットを見送り、再び登ればP3に着きます。この先は岩稜帯を上下して高度を上げると谷急山に到着です。山頂からは浅間山をバックに上越国境の山々、妙義全体の展望が素晴らしいです。山頂から岩稜が続く北西尾根にも踏み跡がありますが、帰路は女道分岐へ戻り、大遠見峠を経て三方境へと進みます。国民宿舎跡へは巡視路を下りますが、並木沢コースへ進む場合、踏み跡が薄い場所が多く、沢上の外傾斜の道からの滑落に注意に必要です。
    国民宿舎跡から林道を歩き、女道入口より急登で尾根に登り、沢に接すると徒渉を繰り返します。谷急沢分岐からは急斜面を登り、木立の尾根道を進み女道分岐を経て、谷急山へ向かいます。まずは急登でP1、尾根道も徐々に岩交じりとなりP2の肩からは妙義全体の展望が望めます。砲弾型のP2までは岩場の狭い道や足場の少ない鎖場が続き、いったん下ると左手にV字キレットを見送り、再び登ればP3に着きます。この先は岩稜帯を上下して高度を上げると谷急山に到着です。山頂からは浅間山をバックに上越国境の山々、妙義全体の展望が素晴らしいです。山頂から岩稜が続く北西尾根にも踏み跡がありますが、帰路は女道分岐へ戻り、大遠見峠を経て三方境へと進みます。国民宿舎跡へは巡視路を下りますが、並木沢コースへ進む場合、踏み跡が薄い場所が多く、沢上の外傾斜の道からの滑落に注意に必要です。
  • 恩賀から高岩縦走

    恩賀から高岩縦走

    碓氷軽井沢ICから車窓いっぱいに聳える奇岩の高岩は誰しもが目の覚める風景でしょう。高岩八風平登山口から高岩登山口を経て荒れ気味の登山道や作業道を経由し、露地から右に入ると御岳大権現があります。その先はルンゼ状の沢筋の荒れた急登となり、高岩のコルを右折すると難関の直立30mの鎖場が現れます。狭いルンゼ内の鎖場ですが、途中2箇所のテラスで一休みでき、雄岳山頂では大展望を望めます。高岩のコルに戻りザレた斜面を登ると雌岳P1、雄岳の岩塊に圧倒されます。最高難易度であるP2は経由せず、P3からの展望やピーク下の岩窓からの珍景を楽しみます。P3を後にし尾根を西に越えますが、東への踏み跡へ寄り道すると、展望が開けナイフリッジの岩稜帯が現れますが行き止まりです。引き返して西へと進み、ルンゼをロープで下り穏やかな尾根道から左曲がりに下れば作業道経由で車道に出ます。
    碓氷軽井沢ICから車窓いっぱいに聳える奇岩の高岩は誰しもが目の覚める風景でしょう。高岩八風平登山口から高岩登山口を経て荒れ気味の登山道や作業道を経由し、露地から右に入ると御岳大権現があります。その先はルンゼ状の沢筋の荒れた急登となり、高岩のコルを右折すると難関の直立30mの鎖場が現れます。狭いルンゼ内の鎖場ですが、途中2箇所のテラスで一休みでき、雄岳山頂では大展望を望めます。高岩のコルに戻りザレた斜面を登ると雌岳P1、雄岳の岩塊に圧倒されます。最高難易度であるP2は経由せず、P3からの展望やピーク下の岩窓からの珍景を楽しみます。P3を後にし尾根を西に越えますが、東への踏み跡へ寄り道すると、展望が開けナイフリッジの岩稜帯が現れますが行き止まりです。引き返して西へと進み、ルンゼをロープで下り穏やかな尾根道から左曲がりに下れば作業道経由で車道に出ます。
  • 三段の滝、碧岩、大岩

    三段の滝、碧岩、大岩

    三段の滝・碧岩登山口から三段の滝までは美しい沢沿いを進みます。三段の滝からは右壁を登りますが、滑りやすい露岩や急斜面で注意が必要です。滝上で渡渉を繰り返し碧岩入口を左折、居合沢からミドリ岩沢に入りますがやや道が不明瞭です。二又ではルートが左右の斜面を登るように二分しますが、両者とも登り口は不明瞭なので踏み跡やテープをよく確認しましょう。左への急斜面を進み碧岩分岐に着くと、碧岩基部から2段の左右の切れ落ちたロープの岩壁となり、登降共にかなり緊張します。岩壁を登るとすぐに碧岩に到着です。山頂からは兜岩山や立岩、毛無岩等の展望が望めます。引き返して大岩分岐から大岩へと進みますが、木立を抜けると左右がすっぱり切れ落ちた細い岩稜帯で、爽快な岩登りとなり大岩山頂に到着です。碧岩の槍のような姿の展望が印象的です。帰りは往路を戻ります。
    三段の滝・碧岩登山口から三段の滝までは美しい沢沿いを進みます。三段の滝からは右壁を登りますが、滑りやすい露岩や急斜面で注意が必要です。滝上で渡渉を繰り返し碧岩入口を左折、居合沢からミドリ岩沢に入りますがやや道が不明瞭です。二又ではルートが左右の斜面を登るように二分しますが、両者とも登り口は不明瞭なので踏み跡やテープをよく確認しましょう。左への急斜面を進み碧岩分岐に着くと、碧岩基部から2段の左右の切れ落ちたロープの岩壁となり、登降共にかなり緊張します。岩壁を登るとすぐに碧岩に到着です。山頂からは兜岩山や立岩、毛無岩等の展望が望めます。引き返して大岩分岐から大岩へと進みますが、木立を抜けると左右がすっぱり切れ落ちた細い岩稜帯で、爽快な岩登りとなり大岩山頂に到着です。碧岩の槍のような姿の展望が印象的です。帰りは往路を戻ります。
  • 野栗沢から赤岩岳、大ナゲシ

    野栗沢から赤岩岳、大ナゲシ

    赤岩橋から作業道を経て沢沿いの山道に入り、深い谷間の薄い旧峠道をテープを頼りに進みます。鉄の橋を渡ると直ぐに二俣となり、正面の尾根を左の涸れ沢から回り込むように乗り上げます。尾根を登り岩壁下を右手に進むと再び沢沿いの道になります。炭焼き窯跡を過ぎて振り返ると「V字」の谷の輪郭が印象的です。雨量計跡の標識を過ぎ急登を登りきれば石祠のある赤岩峠に到着です。赤岩岳の付け根を北側から回り込むように登り、鞍部から右へ急な岩稜と木の根の急登を越えると展望の良い赤岩岳山頂に着きます。赤岩峠に戻り大ナゲシへ向かいますが、県境尾根から北に外れると中央のロープの直立岩場と左手側の鎖場の2ルートがありますが、鎖の方が難易度は低いです。樹林を抜けて再び鎖場を登れば大展望の大ナゲシ山頂に到着です。帰りは往路を引き返しますが、時間と体力に余裕があれば、県境尾根を宗四郎山から山吹峠を経て林道で下山する周回も可能です。
    赤岩橋から作業道を経て沢沿いの山道に入り、深い谷間の薄い旧峠道をテープを頼りに進みます。鉄の橋を渡ると直ぐに二俣となり、正面の尾根を左の涸れ沢から回り込むように乗り上げます。尾根を登り岩壁下を右手に進むと再び沢沿いの道になります。炭焼き窯跡を過ぎて振り返ると「V字」の谷の輪郭が印象的です。雨量計跡の標識を過ぎ急登を登りきれば石祠のある赤岩峠に到着です。赤岩岳の付け根を北側から回り込むように登り、鞍部から右へ急な岩稜と木の根の急登を越えると展望の良い赤岩岳山頂に着きます。赤岩峠に戻り大ナゲシへ向かいますが、県境尾根から北に外れると中央のロープの直立岩場と左手側の鎖場の2ルートがありますが、鎖の方が難易度は低いです。樹林を抜けて再び鎖場を登れば大展望の大ナゲシ山頂に到着です。帰りは往路を引き返しますが、時間と体力に余裕があれば、県境尾根を宗四郎山から山吹峠を経て林道で下山する周回も可能です。
  • 大山、天丸山、帳付山

    大山、天丸山、帳付山

    天丸橋から荒れ気味の天丸沢沿いをたどり、ナメ滝を巻きアルミの梯子の先で左手の尾根に取付きます。つづら折りの急斜面を越え岩場を登りきれば、展望の良い大山に到着です。引き返して南進し天丸橋下降点に乗り上げ右折、樹林の中の倉門山を通過して天丸山分岐から天丸山へ向かいます。天丸山は大きな岩峰で基部からロープが設置されていますが傾斜がきつく、登りよりも下りの難易度が高いので細心の注意が必要です。引き返して帳付山へ向かい、馬道のコルから尾根を西に進むと樹林が濃くなります。展望の良い岩稜帯を進んでいきますが、南面側へ固定ロープの下りが難易度が高いです。木の根がはびこる急登を経て帳付山に到着です。山頂からは北面の展望が開けます。下山は来た道を戻ります。馬道のコルからの峠道は昔の主要交易路でした。明瞭な馬道を下り展望の良い社壇乗越から車道歩きで天丸橋へ戻ります。
    天丸橋から荒れ気味の天丸沢沿いをたどり、ナメ滝を巻きアルミの梯子の先で左手の尾根に取付きます。つづら折りの急斜面を越え岩場を登りきれば、展望の良い大山に到着です。引き返して南進し天丸橋下降点に乗り上げ右折、樹林の中の倉門山を通過して天丸山分岐から天丸山へ向かいます。天丸山は大きな岩峰で基部からロープが設置されていますが傾斜がきつく、登りよりも下りの難易度が高いので細心の注意が必要です。引き返して帳付山へ向かい、馬道のコルから尾根を西に進むと樹林が濃くなります。展望の良い岩稜帯を進んでいきますが、南面側へ固定ロープの下りが難易度が高いです。木の根がはびこる急登を経て帳付山に到着です。山頂からは北面の展望が開けます。下山は来た道を戻ります。馬道のコルからの峠道は昔の主要交易路でした。明瞭な馬道を下り展望の良い社壇乗越から車道歩きで天丸橋へ戻ります。
  • 八方尾根から祖母谷温泉へ

    八方尾根から祖母谷温泉へ

    本コースは健脚向きです。下りが続くものの、道程は非常に長く、踏破にはかなりの体力が必要となります。唐松岳頂上山荘を早立ちすること、途中の餓鬼山避難小屋利用を考慮し、必要な装備を持って入山することをおすすめします。八方池山荘から唐松岳頂上山荘までは八方尾根から唐松岳、五竜岳へ(コースガイド)を参照。 唐松岳頂上山荘を出発。すぐ下に位置するキャンプ場を抜け、唐松岳南側の斜面を横切る道に入ります。周辺はガレ場で、随所にクサリが架かります。残雪時は特に注意しましょう。これを抜けると足元の危うさは無くなり、樹林帯に入ります。この先「馬鹿下り」と呼ばれる急坂を下ります。しばらく我慢が続きます。尾根の下部に至ると視界が開け、平坦になります。木道を道なりに進むと、沢に下りる枝道との分岐に出ます。沢までは往復約15分で水を補給できます。分岐からわずかに進むと大黒銅山跡に出ますが、赤茶けた石が小山を作っているくらいで、往時を思わせるものはほとんどありません。 銅山跡から餓鬼山への道はヤセ尾根に延びますが、かなりきつい傾斜です。途中に旧道がありますが、ほとんどヤブに没しているので迷う心配はないでしょう。要所に架かるロープやハシゴを頼りに登ると、ようやく餓鬼山に到着します。山頂は灌木に囲まれているものの、唐松岳をはじめ周囲の山を望むことができます。登り同様のヤセ尾根をロープ、ハシゴを頼りに下る。針葉樹林に入ってしばらくゆくと餓鬼山避難小屋に至ります。整備されていますが、近くに水場はありません。 避難小屋からゆるやかに下ると餓鬼ノ田圃です。地名の由来となった湿地は左手にあります。さらに進むと南越峠へ。このあたりにはブナが多く美しい風景が広がります。ロープを頼りに稜線を右に逸れ、「四十八曲り」と呼ばれる急坂を下って南越沢に向かいます。滑りやすいので注意して下さい。坂の途中に水場の標識がありますが、涸れていることもしばしばなので、水は南越沢で汲むようにしましょう。苔むした道を慎重に下れば南越沢に至ります。 南越沢出合からしばらくは沢床を歩きます。ペンキ印を見落とさないように注意して下さい。山腹の道に取着き、ロープを頼りに高巻いていきます。これを過ぎると、眼下に堰堤が見えてきます。林道に合流し、鉄橋を渡ると、ようやく祖母谷温泉小屋に到着です。ロングコースを歩いたあとの湯は格別です。あとは林道を下り、黒部峡谷鉄道の欅平駅へ。
    本コースは健脚向きです。下りが続くものの、道程は非常に長く、踏破にはかなりの体力が必要となります。唐松岳頂上山荘を早立ちすること、途中の餓鬼山避難小屋利用を考慮し、必要な装備を持って入山することをおすすめします。八方池山荘から唐松岳頂上山荘までは八方尾根から唐松岳、五竜岳へ(コースガイド)を参照。 唐松岳頂上山荘を出発。すぐ下に位置するキャンプ場を抜け、唐松岳南側の斜面を横切る道に入ります。周辺はガレ場で、随所にクサリが架かります。残雪時は特に注意しましょう。これを抜けると足元の危うさは無くなり、樹林帯に入ります。この先「馬鹿下り」と呼ばれる急坂を下ります。しばらく我慢が続きます。尾根の下部に至ると視界が開け、平坦になります。木道を道なりに進むと、沢に下りる枝道との分岐に出ます。沢までは往復約15分で水を補給できます。分岐からわずかに進むと大黒銅山跡に出ますが、赤茶けた石が小山を作っているくらいで、往時を思わせるものはほとんどありません。 銅山跡から餓鬼山への道はヤセ尾根に延びますが、かなりきつい傾斜です。途中に旧道がありますが、ほとんどヤブに没しているので迷う心配はないでしょう。要所に架かるロープやハシゴを頼りに登ると、ようやく餓鬼山に到着します。山頂は灌木に囲まれているものの、唐松岳をはじめ周囲の山を望むことができます。登り同様のヤセ尾根をロープ、ハシゴを頼りに下る。針葉樹林に入ってしばらくゆくと餓鬼山避難小屋に至ります。整備されていますが、近くに水場はありません。 避難小屋からゆるやかに下ると餓鬼ノ田圃です。地名の由来となった湿地は左手にあります。さらに進むと南越峠へ。このあたりにはブナが多く美しい風景が広がります。ロープを頼りに稜線を右に逸れ、「四十八曲り」と呼ばれる急坂を下って南越沢に向かいます。滑りやすいので注意して下さい。坂の途中に水場の標識がありますが、涸れていることもしばしばなので、水は南越沢で汲むようにしましょう。苔むした道を慎重に下れば南越沢に至ります。 南越沢出合からしばらくは沢床を歩きます。ペンキ印を見落とさないように注意して下さい。山腹の道に取着き、ロープを頼りに高巻いていきます。これを過ぎると、眼下に堰堤が見えてきます。林道に合流し、鉄橋を渡ると、ようやく祖母谷温泉小屋に到着です。ロングコースを歩いたあとの湯は格別です。あとは林道を下り、黒部峡谷鉄道の欅平駅へ。
  • 五竜岳から鹿島槍ヶ岳へ

    五竜岳から鹿島槍ヶ岳へ

    五竜岳から鹿島槍ヶ岳まではすべて岩稜です。要所にハシゴやクサリ、桟道が架かりますが、気の抜けない箇所が連続する難所です。しかも全般にアップダウンがきついため、初心者、体力に自信のない方にはおすすめできません。また本コースを歩くのに手袋は必携です(できれば滑り止めの付いたものを)。冷たいハシゴや岩を始終つかんでいると、夏でも手がかじかんでしまいます。 アルプス平駅(遠見尾根)から五竜岳までは八方尾根から唐松岳、五竜岳へ(コースガイド)を参照。 五竜岳山頂からガレ場の急坂を下り、G4と呼ばれる岩峰に向かいます。スリップすると自身がケガをするばかりか、他の登山者にも危険を及ぼしてしまうので注意が必要なところです。またペース配分にも気をつけましょう。狭く険しい岩稜では、好きなところに腰を下ろすというわけにはいきません。バテない程度のスピードで行きましょう。 G4を過ぎ、G5のやせ尾根を抜け、比較的穏やかになった道をたどると、G7を経て北尾根ノ頭に至ります。このあたりには、ところどころ腰を下ろせる場所があります。さらに下って行くと口ノ沢のコル。ここは五竜岳、鹿島槍ヶ岳間の最低鞍部で、五竜岳から400m下ったことになります。 コルからの登り返しも急坂です。「三段登り」と呼ばれる坂に差し掛かると、再びハシゴやクサリの連続する岩稜に入ります。垂直に近いアップダウンを繰り返してこれを抜けると、ようやくキレット小屋が見えてきます。 小屋をあとにすると、すぐにハシゴの架かる絶壁です。ここから鹿島槍ヶ岳北峰までは八峰キレットと呼ばれる急な岩稜です。上部に至ると傾斜はやや緩みますが、随所にガレ場があるので注意しましょう。北峰を見上げながら登って行くと、ようやく道が平らになり、基部に至って分岐に出ます。左に進んでひと登りすれば、鹿島槍ヶ岳北峰に到着です。展望は素晴らしく、南峰はもちろん、北アルプス一帯を広く見渡せます。また平家の落人伝説が残るカクネ里の谷を見下ろせます。 北峰、南峰の間は吊尾根と呼ばれます。北峰までと比べれば歩きやすいのですが、気を抜かないように。両山頂ともに、直下は急坂で滑りやすいです。また、ちょうど疲れが出るころでもあります。 鹿島槍ヶ岳南峰から爺ヶ岳へは扇沢から鹿島槍ヶ岳へ(コースガイド)、爺ヶ岳から扇沢までは扇沢から爺ヶ岳へ(コースガイド)を参照。
    五竜岳から鹿島槍ヶ岳まではすべて岩稜です。要所にハシゴやクサリ、桟道が架かりますが、気の抜けない箇所が連続する難所です。しかも全般にアップダウンがきついため、初心者、体力に自信のない方にはおすすめできません。また本コースを歩くのに手袋は必携です(できれば滑り止めの付いたものを)。冷たいハシゴや岩を始終つかんでいると、夏でも手がかじかんでしまいます。 アルプス平駅(遠見尾根)から五竜岳までは八方尾根から唐松岳、五竜岳へ(コースガイド)を参照。 五竜岳山頂からガレ場の急坂を下り、G4と呼ばれる岩峰に向かいます。スリップすると自身がケガをするばかりか、他の登山者にも危険を及ぼしてしまうので注意が必要なところです。またペース配分にも気をつけましょう。狭く険しい岩稜では、好きなところに腰を下ろすというわけにはいきません。バテない程度のスピードで行きましょう。 G4を過ぎ、G5のやせ尾根を抜け、比較的穏やかになった道をたどると、G7を経て北尾根ノ頭に至ります。このあたりには、ところどころ腰を下ろせる場所があります。さらに下って行くと口ノ沢のコル。ここは五竜岳、鹿島槍ヶ岳間の最低鞍部で、五竜岳から400m下ったことになります。 コルからの登り返しも急坂です。「三段登り」と呼ばれる坂に差し掛かると、再びハシゴやクサリの連続する岩稜に入ります。垂直に近いアップダウンを繰り返してこれを抜けると、ようやくキレット小屋が見えてきます。 小屋をあとにすると、すぐにハシゴの架かる絶壁です。ここから鹿島槍ヶ岳北峰までは八峰キレットと呼ばれる急な岩稜です。上部に至ると傾斜はやや緩みますが、随所にガレ場があるので注意しましょう。北峰を見上げながら登って行くと、ようやく道が平らになり、基部に至って分岐に出ます。左に進んでひと登りすれば、鹿島槍ヶ岳北峰に到着です。展望は素晴らしく、南峰はもちろん、北アルプス一帯を広く見渡せます。また平家の落人伝説が残るカクネ里の谷を見下ろせます。 北峰、南峰の間は吊尾根と呼ばれます。北峰までと比べれば歩きやすいのですが、気を抜かないように。両山頂ともに、直下は急坂で滑りやすいです。また、ちょうど疲れが出るころでもあります。 鹿島槍ヶ岳南峰から爺ヶ岳へは扇沢から鹿島槍ヶ岳へ(コースガイド)、爺ヶ岳から扇沢までは扇沢から爺ヶ岳へ(コースガイド)を参照。
  • 船窪小屋から黒部湖へ

    船窪小屋から黒部湖へ

    一般登山道とはまったく異なる道です。整備されてはいますが、一部ルートファインディングが必須で、渡渉箇所も多数存在します。 船窪小屋を出発してゆるやかに登り、最初の分岐を左へ。キャンプ場を見送ると、白い山肌が見える船窪乗越に至ります。ここで標識を目印に稜線を離れ、右手の尾根道へ。かなりの傾斜です。船窪岳を巻くように進んだのち、一直線に谷へと下ります。 針ノ木谷の出合で右岸に渡渉します。一度左岸に戻り、再び右岸に渡ったところで流れを離れ、ガレ場を経て山側の登山道に入ります。テープ印を見落とさないように注意して下さい。しばらくは山腹の道を進みますが、下流側では河原を歩くところもあります。南沢出合に至って橋で左岸に渡ると、道は広く穏やかになります。これをたどれば平ノ渡場です。船で対岸の平に向かいますが、便数が少ないので確認を。平ノ小屋からは湖岸に沿って黒部ダムへ。逆コースを取る場合、南沢出合から南沢に決して入り込むことがないように。また船窪乗越への取付地点を見逃さないよう注意して下さい。
    一般登山道とはまったく異なる道です。整備されてはいますが、一部ルートファインディングが必須で、渡渉箇所も多数存在します。 船窪小屋を出発してゆるやかに登り、最初の分岐を左へ。キャンプ場を見送ると、白い山肌が見える船窪乗越に至ります。ここで標識を目印に稜線を離れ、右手の尾根道へ。かなりの傾斜です。船窪岳を巻くように進んだのち、一直線に谷へと下ります。 針ノ木谷の出合で右岸に渡渉します。一度左岸に戻り、再び右岸に渡ったところで流れを離れ、ガレ場を経て山側の登山道に入ります。テープ印を見落とさないように注意して下さい。しばらくは山腹の道を進みますが、下流側では河原を歩くところもあります。南沢出合に至って橋で左岸に渡ると、道は広く穏やかになります。これをたどれば平ノ渡場です。船で対岸の平に向かいますが、便数が少ないので確認を。平ノ小屋からは湖岸に沿って黒部ダムへ。逆コースを取る場合、南沢出合から南沢に決して入り込むことがないように。また船窪乗越への取付地点を見逃さないよう注意して下さい。
  • 高瀬ダムから湯俣温泉を経て野口五郎岳へ

    高瀬ダムから湯俣温泉を経て野口五郎岳へ

    高瀬ダムから、東側の湖岸に沿って延びる長い林道をたどります。ダム湖を過ぎると登山道となり、名無避難小屋を経て、湯俣へ。谷の左岸には湯股温泉晴嵐荘があります。ここでは風呂に入れます。 晴嵐荘から標識を確認して竹村新道に入るとすぐに急坂です。つづら折りに登って行くと「展望台」と呼ばれる場所に出て視界が開けます。眼下の湯俣谷と硫黄岳、槍ヶ岳が一望です。これを過ぎると急坂ながら道が広くなり、歩きやすくなります。針葉樹林のなかを登っていくと、湯俣岳に至ります。小さい峰で、標識がなければ過ぎてしまうくらいです。湯俣岳を下り、鞍部から南真砂岳に登り返します。この区間は坂が急なことに加え、足元が滑りやすいので注意。道は整備されており、要所にロープが架かりますが、慎重に足を進めましょう。南真砂岳に至ると展望が開け、槍ヶ岳などを見渡せるようになります。のち大きく崩壊した所を慎重に巻くと坂はゆるやかになり、真砂分岐に至ります。これを右に進み、ついで巻き道を左に分け、稜線伝いにひと登りすると野口五郎岳に到着です。
    高瀬ダムから、東側の湖岸に沿って延びる長い林道をたどります。ダム湖を過ぎると登山道となり、名無避難小屋を経て、湯俣へ。谷の左岸には湯股温泉晴嵐荘があります。ここでは風呂に入れます。 晴嵐荘から標識を確認して竹村新道に入るとすぐに急坂です。つづら折りに登って行くと「展望台」と呼ばれる場所に出て視界が開けます。眼下の湯俣谷と硫黄岳、槍ヶ岳が一望です。これを過ぎると急坂ながら道が広くなり、歩きやすくなります。針葉樹林のなかを登っていくと、湯俣岳に至ります。小さい峰で、標識がなければ過ぎてしまうくらいです。湯俣岳を下り、鞍部から南真砂岳に登り返します。この区間は坂が急なことに加え、足元が滑りやすいので注意。道は整備されており、要所にロープが架かりますが、慎重に足を進めましょう。南真砂岳に至ると展望が開け、槍ヶ岳などを見渡せるようになります。のち大きく崩壊した所を慎重に巻くと坂はゆるやかになり、真砂分岐に至ります。これを右に進み、ついで巻き道を左に分け、稜線伝いにひと登りすると野口五郎岳に到着です。
  • 船窪小屋から烏帽子岳を経て高瀬ダムへ

    船窪小屋から烏帽子岳を経て高瀬ダムへ

    七倉山荘から船窪小屋までは七倉ダムから船窪小屋、七倉岳へ(コースガイド)を参照。 船窪小屋からわずかに登り、最初の分岐を左へ。不動沢側の崩壊地を巻くように下り、船窪乗越で針ノ木谷への道を右に分けます。船窪岳への道は短いながらかなりの傾斜です。ハシゴとワイヤーを頼りに登ると山頂ですが、標識がなければ過ぎてしまうようなところです。次の船窪岳第2ピークまでの道も険しく、気の抜けない岩場の急坂が続きます。本コース一番の難所です。 第2ピークを過ぎ、小さな峰をひとつ越えてクサリ場を抜けると、足元の危うさは無くなります。不動岳に近づくと、これまで辺りを覆っていた針葉樹林を抜け出ます。眺めのよい稜線をたどると、南北に細く伸びた不動岳山頂に至ります。白砂とハイマツの緑がコントラストを成し、日本庭園を思わせます。また眺めがよく、剱岳や立山など周囲の山々を見渡せます。崩壊の進む稜線に沿って南沢岳を越え、池塘の点在する烏帽子田圃を抜けると、烏帽子岳下で分岐に出ます。分岐から烏帽子岳、高瀬ダムまでは高瀬ダムから烏帽子岳へ(コースガイド)を参照。
    七倉山荘から船窪小屋までは七倉ダムから船窪小屋、七倉岳へ(コースガイド)を参照。 船窪小屋からわずかに登り、最初の分岐を左へ。不動沢側の崩壊地を巻くように下り、船窪乗越で針ノ木谷への道を右に分けます。船窪岳への道は短いながらかなりの傾斜です。ハシゴとワイヤーを頼りに登ると山頂ですが、標識がなければ過ぎてしまうようなところです。次の船窪岳第2ピークまでの道も険しく、気の抜けない岩場の急坂が続きます。本コース一番の難所です。 第2ピークを過ぎ、小さな峰をひとつ越えてクサリ場を抜けると、足元の危うさは無くなります。不動岳に近づくと、これまで辺りを覆っていた針葉樹林を抜け出ます。眺めのよい稜線をたどると、南北に細く伸びた不動岳山頂に至ります。白砂とハイマツの緑がコントラストを成し、日本庭園を思わせます。また眺めがよく、剱岳や立山など周囲の山々を見渡せます。崩壊の進む稜線に沿って南沢岳を越え、池塘の点在する烏帽子田圃を抜けると、烏帽子岳下で分岐に出ます。分岐から烏帽子岳、高瀬ダムまでは高瀬ダムから烏帽子岳へ(コースガイド)を参照。
  • 黒部ダムから欅平へ

    黒部ダムから欅平へ

    下ノ廊下が通行可能となるのは例年9月下旬からですが、必ず事前に確認して下さい。また道中、電力会社の巡視路が多数交差します。標識のない箇所もあるので方角を確認して進みましょう。 電気バスを終点の黒部ダムで下車。地中の降車場でダム展望台に向かう人たちと分かれ「内蔵助谷」の標識を目印に外に出ます。車道を下り、ひとつ目のカーブを曲がったところで右手の枝道を進みます。ついで「旧日電歩道」の標識を目印に左手の登山道へ。ここまではダムの施設内。こういうところは、かえって迷いやすいので注意しましょう。 つづら折りの急坂を川床まで下り、橋で右岸から左岸へ渡ります。振り返ると黒部ダムの外観が一望です。やがて道は険しくなり、手すり代わりの針金が架かる絶壁の道(水平道、または旧日電歩道と呼ばれる)となりますので注意して進みましょう。小さな沢を越えると内蔵助谷出合、さらに進むと別山谷出合に至ります。このあたりから残雪を多く見ると思います。ロープを頼りに下ると別山谷へ。付近はけっこう広く、休憩に最適です。 ここからが本日のハイライト。水平道をたどれば、白竜峡を過ぎたのち、いったん普通の登山道となって下ノ廊下の名所である十字峡に至ります。吊橋からよく見えます。さらに足を進めると半月峡、S字峡を経て東谷に至ります。吊橋で右岸に渡り、車道を進むと仙人谷ダムへ。この先しばらくは施設内を歩きます。標識を確認しながら足を進めましょう。まず堰堤を左岸に渡り、仙人温泉小屋への道を左に分けて階段を下ります。扉を開けてダム坑内に入り、「旧日電歩道」の標識を拾いながら進み外に出ます。あとは普通の登山道です。急坂を登り、池ノ平方面(廃道)との分岐を右に進んで下れば、ようやく阿曽原温泉小屋に到着。徒歩でしか行けない山の湯は格別です。 キャンプ場から「欅平」の標識を目印に下り、沢を2本渡り、急坂をひとしきり登ると、また水平道に出ます。このあたりは木々に覆われ展望はありませんが、ところどころ林が切れ、国内最難登攀ルートのひとつとして知られる奥鐘山の岩壁が見え隠れします。しばらく進むと滝の落ちる折尾谷出合へ。ここは素晴らしい眺めが広がります。のち「大太鼓」と呼ばれる地点を過ぎると志合谷に至ります。ここでトンネルを抜けますが、中は真っ暗なのでライトが必要です。最後につづら折りの急坂を下れば、黒部峡谷鉄道欅平駅に到着します。
    下ノ廊下が通行可能となるのは例年9月下旬からですが、必ず事前に確認して下さい。また道中、電力会社の巡視路が多数交差します。標識のない箇所もあるので方角を確認して進みましょう。 電気バスを終点の黒部ダムで下車。地中の降車場でダム展望台に向かう人たちと分かれ「内蔵助谷」の標識を目印に外に出ます。車道を下り、ひとつ目のカーブを曲がったところで右手の枝道を進みます。ついで「旧日電歩道」の標識を目印に左手の登山道へ。ここまではダムの施設内。こういうところは、かえって迷いやすいので注意しましょう。 つづら折りの急坂を川床まで下り、橋で右岸から左岸へ渡ります。振り返ると黒部ダムの外観が一望です。やがて道は険しくなり、手すり代わりの針金が架かる絶壁の道(水平道、または旧日電歩道と呼ばれる)となりますので注意して進みましょう。小さな沢を越えると内蔵助谷出合、さらに進むと別山谷出合に至ります。このあたりから残雪を多く見ると思います。ロープを頼りに下ると別山谷へ。付近はけっこう広く、休憩に最適です。 ここからが本日のハイライト。水平道をたどれば、白竜峡を過ぎたのち、いったん普通の登山道となって下ノ廊下の名所である十字峡に至ります。吊橋からよく見えます。さらに足を進めると半月峡、S字峡を経て東谷に至ります。吊橋で右岸に渡り、車道を進むと仙人谷ダムへ。この先しばらくは施設内を歩きます。標識を確認しながら足を進めましょう。まず堰堤を左岸に渡り、仙人温泉小屋への道を左に分けて階段を下ります。扉を開けてダム坑内に入り、「旧日電歩道」の標識を拾いながら進み外に出ます。あとは普通の登山道です。急坂を登り、池ノ平方面(廃道)との分岐を右に進んで下れば、ようやく阿曽原温泉小屋に到着。徒歩でしか行けない山の湯は格別です。 キャンプ場から「欅平」の標識を目印に下り、沢を2本渡り、急坂をひとしきり登ると、また水平道に出ます。このあたりは木々に覆われ展望はありませんが、ところどころ林が切れ、国内最難登攀ルートのひとつとして知られる奥鐘山の岩壁が見え隠れします。しばらく進むと滝の落ちる折尾谷出合へ。ここは素晴らしい眺めが広がります。のち「大太鼓」と呼ばれる地点を過ぎると志合谷に至ります。ここでトンネルを抜けますが、中は真っ暗なのでライトが必要です。最後につづら折りの急坂を下れば、黒部峡谷鉄道欅平駅に到着します。
  • 早月尾根から剱岳へ

    早月尾根から剱岳へ

    馬場島からの剱岳は山頂までの標高差が約2200mと長大な尾根を登って行きます。 登り口には「試練と憧れ」の碑があり、馬場島からいきなりの急登で始まります。標高1000mの松尾平で一度平坦になり緩やかに松尾奥ノ平へと続きます。この先は風の通らない尾根の急登となるが、200m毎に標識があるので便利です。途中木のベンチもあります。展望はほとんどないものの立山杉の巨木があり森林浴が楽しめます。 松尾奥ノ平を過ぎると木や根をつかみながら本格的な急登が始まり、標高1500mまで登ると展望が開けてきます。標高1800mの急登を登りきると視界が開け、赤谷山の大きな山容が見えます。2000m付近を過ぎると尾根上に池塘が現われ、傾斜が緩い尾根をたどると剱岳早月小屋に到着。コース中唯一の小屋です。 小屋を後に針葉樹林帯の急登を進みます。途中やせ尾根があり木や岩を乗り越え、標高2600mを過ぎると滑りやすいガレ場の急登となり早月尾根の核心部に入ります。ここまで来ると小窓尾根や剱尾根などの鋭くとがった荒々しい岩壁がすぐそばに見えます。ここから先はもろい岩場が続くので落石に注意です。ペンキ印を見落とさないように気を付けましょう。滑りやすいエボシ岩を通過して、2800mの標識のある小広場を過ぎるとやがてシシ頭に出ます。7月中は池ノ谷側に雪が残ることがあるので要注意。池ノ谷側のバンドに沿う鎖をたどり、続いて現れる岩峰がカニのハサミで一番の難所です。池ノ谷側に付けられた鎖に沿って通過するが、壁に打ち付けられたボルトを通ります。 一度稜線に出てから長い鎖が付けられた池ノ谷側のガレ場の斜面へ移り、さらに鎖のある岩場を登って細い岩綾となった稜線に出ます。やがて別山尾根との分岐を過ぎ、剱岳神社が見え剱岳山頂に到着です。山頂からの展望は、富山湾に富士山、後立山連峰、北アルプスを一望できます。 復路は往路を馬場島の登山口まで引き返します。
    馬場島からの剱岳は山頂までの標高差が約2200mと長大な尾根を登って行きます。 登り口には「試練と憧れ」の碑があり、馬場島からいきなりの急登で始まります。標高1000mの松尾平で一度平坦になり緩やかに松尾奥ノ平へと続きます。この先は風の通らない尾根の急登となるが、200m毎に標識があるので便利です。途中木のベンチもあります。展望はほとんどないものの立山杉の巨木があり森林浴が楽しめます。 松尾奥ノ平を過ぎると木や根をつかみながら本格的な急登が始まり、標高1500mまで登ると展望が開けてきます。標高1800mの急登を登りきると視界が開け、赤谷山の大きな山容が見えます。2000m付近を過ぎると尾根上に池塘が現われ、傾斜が緩い尾根をたどると剱岳早月小屋に到着。コース中唯一の小屋です。 小屋を後に針葉樹林帯の急登を進みます。途中やせ尾根があり木や岩を乗り越え、標高2600mを過ぎると滑りやすいガレ場の急登となり早月尾根の核心部に入ります。ここまで来ると小窓尾根や剱尾根などの鋭くとがった荒々しい岩壁がすぐそばに見えます。ここから先はもろい岩場が続くので落石に注意です。ペンキ印を見落とさないように気を付けましょう。滑りやすいエボシ岩を通過して、2800mの標識のある小広場を過ぎるとやがてシシ頭に出ます。7月中は池ノ谷側に雪が残ることがあるので要注意。池ノ谷側のバンドに沿う鎖をたどり、続いて現れる岩峰がカニのハサミで一番の難所です。池ノ谷側に付けられた鎖に沿って通過するが、壁に打ち付けられたボルトを通ります。 一度稜線に出てから長い鎖が付けられた池ノ谷側のガレ場の斜面へ移り、さらに鎖のある岩場を登って細い岩綾となった稜線に出ます。やがて別山尾根との分岐を過ぎ、剱岳神社が見え剱岳山頂に到着です。山頂からの展望は、富山湾に富士山、後立山連峰、北アルプスを一望できます。 復路は往路を馬場島の登山口まで引き返します。
  • 別山尾根から剱岳へ

    別山尾根から剱岳へ

    初日は室堂ターミナルを出発し、みくりが池温泉、雷鳥沢キャンプ場方面へ向かいます。地獄谷経由は火山ガスにより通行止めです。雷鳥沢キャンプ場からは浄土沢の橋を渡り、左手下流に進み、大日岳方面への分岐から剱御前小舎までは登りが続きます。剱御前小舎まで登ると正面に剱岳が姿を見せます。3000m級の山々のパノラマと富山湾、遠くには能登半まで一望できます。ここで景色を眺めながら休憩する際は体を冷やさないように気を付けましょう。 剱御前小舎からは緩やかに下り、剱沢の色とりどりなテントや赤い屋根の剱澤小屋を目指します。シーズン中には山岳警備隊派出所や、診療所があり常駐しています。 2日目、剱澤小屋を早朝発、剣山荘の灯りを目指して歩きます。剣山荘から本格的な登りが始まり、一服剱までは軽い登り、武蔵のコル・前剱までは足場の悪いガレ場が続くので落石、転倒に注意。前剱手前には直径7〜8mの大岩があり、鎖場を抜けると前剱に到着。前剱からは剱岳が圧巻の迫力で正面に見えます。 この先は鎖場が多く、要所には指導票やペンキ印があり、コースのアップダウンが激しく、登りと下りが分離された一方通行となります。右側には平蔵谷がありスパッと切れ落ちた門と呼ばれる所に出ます。ここが剱岳の最初の洗礼です。足元を確認しながらしっかりと鎖をつかみましょう。小さなアップダウンを繰り返して平蔵のコルに到着。ここには昔、小屋がありかつては佐伯平蔵が剱岳を登る人たちを見守っていました。その平蔵の名前は今でも谷やコルに残されています。現在は老朽化したトイレがあるのみです。 ここから先が剱岳登山で有名なカニのタテバイで一番の難所。垂直に近い斜度で17m登り、6mのトラバースがありもっとも緊張する場所です。落石に注意し10分ほどで稜線に出ます。ここは下りのカニのヨコバイへの分岐で、混雑していることが多いので譲り合いましょう。気を抜かず5分ほど進むと平坦地にでます。早月尾根との合流があり山頂稜線へと向かい、剱岳神社が見え、いざ山頂へ!!剱岳山頂は360度の展望。遠く富士山や日本海が眺められます。 下山の最難関はカニのヨコバイです。下りは落石を起こす可能性が高いので注意。カニのヨコバイはその名の通り、手足をカニのように順送りにして進んでいきます。10mの鎖場をすぎ、腕力を使う垂直5mを下るとハシゴとなります。ハシゴを下り15mの鎖場を越えると平蔵のコルに到着。さらに前剱・一服剱を越え下り剣山荘に着くと急斜面からの開放感でようやくひと息。 剱御前の中腹を横切って別山乗越へと穏やかに登る。この後は、雷鳥沢へ新室堂乗越をへて室堂ターミナルへ到着です。雷鳥沢周辺には日帰り入浴可能な温泉があり、疲れを流すのもおすすめです。
    初日は室堂ターミナルを出発し、みくりが池温泉、雷鳥沢キャンプ場方面へ向かいます。地獄谷経由は火山ガスにより通行止めです。雷鳥沢キャンプ場からは浄土沢の橋を渡り、左手下流に進み、大日岳方面への分岐から剱御前小舎までは登りが続きます。剱御前小舎まで登ると正面に剱岳が姿を見せます。3000m級の山々のパノラマと富山湾、遠くには能登半まで一望できます。ここで景色を眺めながら休憩する際は体を冷やさないように気を付けましょう。 剱御前小舎からは緩やかに下り、剱沢の色とりどりなテントや赤い屋根の剱澤小屋を目指します。シーズン中には山岳警備隊派出所や、診療所があり常駐しています。 2日目、剱澤小屋を早朝発、剣山荘の灯りを目指して歩きます。剣山荘から本格的な登りが始まり、一服剱までは軽い登り、武蔵のコル・前剱までは足場の悪いガレ場が続くので落石、転倒に注意。前剱手前には直径7〜8mの大岩があり、鎖場を抜けると前剱に到着。前剱からは剱岳が圧巻の迫力で正面に見えます。 この先は鎖場が多く、要所には指導票やペンキ印があり、コースのアップダウンが激しく、登りと下りが分離された一方通行となります。右側には平蔵谷がありスパッと切れ落ちた門と呼ばれる所に出ます。ここが剱岳の最初の洗礼です。足元を確認しながらしっかりと鎖をつかみましょう。小さなアップダウンを繰り返して平蔵のコルに到着。ここには昔、小屋がありかつては佐伯平蔵が剱岳を登る人たちを見守っていました。その平蔵の名前は今でも谷やコルに残されています。現在は老朽化したトイレがあるのみです。 ここから先が剱岳登山で有名なカニのタテバイで一番の難所。垂直に近い斜度で17m登り、6mのトラバースがありもっとも緊張する場所です。落石に注意し10分ほどで稜線に出ます。ここは下りのカニのヨコバイへの分岐で、混雑していることが多いので譲り合いましょう。気を抜かず5分ほど進むと平坦地にでます。早月尾根との合流があり山頂稜線へと向かい、剱岳神社が見え、いざ山頂へ!!剱岳山頂は360度の展望。遠く富士山や日本海が眺められます。 下山の最難関はカニのヨコバイです。下りは落石を起こす可能性が高いので注意。カニのヨコバイはその名の通り、手足をカニのように順送りにして進んでいきます。10mの鎖場をすぎ、腕力を使う垂直5mを下るとハシゴとなります。ハシゴを下り15mの鎖場を越えると平蔵のコルに到着。さらに前剱・一服剱を越え下り剣山荘に着くと急斜面からの開放感でようやくひと息。 剱御前の中腹を横切って別山乗越へと穏やかに登る。この後は、雷鳥沢へ新室堂乗越をへて室堂ターミナルへ到着です。雷鳥沢周辺には日帰り入浴可能な温泉があり、疲れを流すのもおすすめです。